もう諦めたつもりでいた。
俺が生きている限り、
かみさんには二度と逢えないんだ。
俺が死んだとしても、
逢えるとは限らないんだ。

哀しいけれど、それが現実だ。
どんなに残酷であろうとも、それが俺に与えられた現実だ。

受け入れるしかない。

でも…
せめて長生きだけはしたくない。
こんな世界に未練はない。
生きてることが辛いんだ。

哀しくて、
寂しくて、虚しい人生が終わるのを待とう。

そうだ。
俺はすべてを諦めたはずなんだ。

・・・

5月13日の日曜日の夜。
俺は真っ暗なリビングで蹲っていた。
テレビだけは点いていたが、
俺の視界には暗闇だけがあった。

哀しかったわけではない。
泣いていたわけでもない。
ボンヤリとしていただけだ。

その時、
ふと思った。

いつになったら容ちゃんは帰ってくるんだろう…
あとどのくらい我慢すれば容ちゃんに逢えるんだろう…

愕然とした。
そして次の瞬間、俺は正気に戻った。

俺はいったい何を考えているんだ?

俺はまだ諦めていないのだ。
俺は心の奥底で、いまだにかみさんを待っているのだ。

・・・

もう待ち続けるのはやめよう…と思う。
いくらなんでも切なすぎる。
そう自分に言い聞かせた。

だが、
心の深層をコントロールするのは不可能だ。

だから俺は、
これからも待ち続けるんだろう。
自分自身が朽ち果てるまで、
俺はかみさんを探し続けるんだろう。

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