かみさんが元気だった頃。
俺の中には明確な「始まり」と「終わり」
とがあった。


朝になれば1日が始まった。
平日の1日はクソ忙しかった。

だが、
12時間前後も仕事をしていれば、外はすっかり夜になっていた。
ようやく1日が終わるんだ…と思った。

家に帰れば、
かみさんが笑顔で俺を出迎えてくれた。
1日の終わりに安息を覚えることができたのは、かみさんのおかげだ。


月曜日になると1週間が始まった。
週の最初の日には、
1週間がとても長く感じられ、ちょっぴり気が遠くなったりもしたものだ。

だが、いずれは必ず
金曜日がやってくる。
1週間を振り返ってみれば「あっという間」
だったな…と感じた。

週末を迎えると、
かみさんと一緒に散歩をして、かみさんと二人で買い物をした。
かみさんと一緒に外食をして、かみさんと二人で映画を観に行った。
週の終わりは癒しの時間であって、かみさんとの絆を再確認する時間だった。


元日には1年が始まった。
大晦日が終わって年が明けた瞬間、
かみさんはいつも言っていた。

プーちゃん、今年もよろしくね…

苦しい1年の始まりだった。
それでも俺は、
かみさんのために頑張ろうと想った。
かみさんのために…
という意思は、いつでも俺を支えてくれた。

月日が流れてみれば、
決して苦痛なばかりの1年ではなかったな…と思ったものだ。

・・・

始まりがあれば、
その後はどんなに辛くても、いずれは必ず終わりが来るはずだった。
スタートした後の障害は小さくないが、いずれは必ずゴールに到達し、俺は穏やかで幸せな時間を過ごすことができたはずだった。

だが…
かみさんがいなくなってから…

俺の視界に「終わり」
が見えてこないのだ。
いつも何かが始まるけれど、
いつまで経っても終わってくれないのだ。

どんなに辛くて苦しいことも、いつかはそれが終わるんだ…
そう思うからこそ堪えられる。

しかし、決して「終わり」
が来ないとしたら…
この世界は地獄だ。


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