かみさんが亡くなってから1か月の間。
俺はほとんど眠ることができなかった。

ほんの数時間、
浅い眠りに落ちてはいたようだが、熟睡することはできなかった。
心身共に疲れ切ってはいたが、よほど神経が昂っていたのだろう。

悲しいのは仕方がない。
涙が噴き出すのも仕方がない。

だが、
せめて夜だけは深く眠りたかった。
俺は心療内科を訪れて、
抗鬱剤と精神安定剤、睡眠導入剤を処方してもらった。

あれから数年。
俺はいまだに睡眠薬のお世話になっている。

・・・

会社は今、繁忙期だ。
クソ忙しい日々が続いている。
おかげで心療内科に行く時間が取れない。

手持ちの睡眠薬は、
先週の金曜日で使いきってしまった。
それでも病院に行く暇がない。
どうしようもないので、
先週の土曜日以降、睡眠薬を飲まずに床に就いている。

だが、
やはり熟睡できないのだ。
睡眠が浅い上に、
何度も中途覚醒してしまうのだ。

おかげで身体が疲れ切っている。
仕事中だけは、無理やりエネルギーを絞り出しているものの、自宅や通勤途上ではフラフラだ


・・・

眠りが浅いせいか、
頻繁に夢を見る。
9月14日の未明にも夢を見た。
かみさんの夢だった。

俺は泣きじゃくりながら、
人影のない真っ暗な歩道を歩いていた。
ひたすら歩いていくと、
反対側の歩道に人の気配を感じた。

その人の顔は見えなかったが、
その人の想いだけは俺に伝わってきた。
その人が誰なのかも分かった。

かみさんだ。

場面が変わった。
俺は布団の上で横になっていた。

かみさんの姿は俺の視界の中には無い。
だが、
かみさんが俺の傍にいることだけは分かった。

俺は高揚した。

さらに場面が変わった。
かみさんが俺に寄り添ってくれていた。

かみさんと俺は、会話をしていた。
何を話していたのかは覚えていない。

だが、
かみさんが俺を気遣ってくれているのを感じた。
どうやら俺を心配して来てくれたらしい。

そんな夢を見て目が覚めた。
時計を見ると、
まだ午前2時前だった。

・・・

俺には「あの世」があるかどうかなんて分からない。
しかし、
あれほどリアルにかみさんを感じてしまうと、ひょっとしたら「あの世」はあるのかも…なんて思ってしまう。

もしも「あの世」
があるのなら…
俺はかみさんに心配を掛けているのかもしれない…と思った。


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