10月6日から8日までは3連休だった。
9月に入って以降、会社
は繁忙期なので、連休前には「休日出勤が必要になるかもしれない…」と思っていた。
だが、仕事が予想外に捗ったため、
休日出勤をしなくて済んでしまった(俺の部下たちは、みんな優秀なのだ)。

しかし…
やはり3連休は辛かった。

鬱がひどくて身動きができなかった。
得体の知れない不安感に脅え
てしまった。

自分が溶けていくような感覚に耐えられない。
自分が
自分でなくなっていくみたいだ。

孤独だからだ。
独りぼっちだから
だ。

話をする相手がいないからだ。
一緒に笑える相手もいないから
だ。

人と触れ合うことができないからだ。
人の温もりがないからだ。

・・・

人の気配がない。
動くものは何にもない。

周囲は静まり返っている。
空気でさえ動いていないかのようだ。

そんな自宅の中で目が覚める


目覚めた直後の無防備な意識。
当然、心の深層が露出している。

俺は「イヤだな…」と感じている。
何がイヤなのか…
はハッキリしない。
だが、とても不快なのだ。

あえて言えば、
目覚めることがイヤであり、現実を直視するのがイヤであり、世界に関わることがイヤであり、生きていることがイヤなのだ。

それでも俺は床を出て、周囲の世界に関わらざ
るを得ない。
できる限り、「普通の人」として一日を過ごそうとす
る。

それなのに…
時間の流れが、やたらと遅いのだ。
空気が粘っこくて、時間がゆっくりと進むのだ。

どうやら俺は、大
きな重力場の中に落ちてしまったらしい。

・・・

重力を生み出すの
は質量だ。
質量が空間の歪みを生んで、その歪みが重力を生み出し
ている。

質量は「止めにくさ」であると同時に、「動かしにくさ」
でもある。

そうだ。
重力場に囚われたのは、俺の心の「動かしにくさ」だ。
コールタールの海の中、必死でもがいているものの、俺の心が動かないのだ。

かみさんの余命宣告を受けた瞬間。
俺の世
界は足元から崩れた


あのとき俺は、重力の井戸の底に落ちてしまった。
それ以来、俺は何度も這い上がろうとしてきたが、脱け出すことができないのだ。

やっぱり俺は、事象の地平線を超えてしまったんだろう。


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