現在8月13日の午前6時53分。
いつもより遅めの出勤だ。
例のとおり、通勤電車の中でブログを書いている。

自宅から駅に向かう道すがら、ほとんど人の姿を見なかった。
周囲を見回すと、電車の中もガラガラだ。

世間はお盆休みに入っている。

道路を走っている車の数も多くなかった。
自宅のあるマンションから人の気配が消えていた。

多くの人々は、家族で帰省をしたり、どこかを旅行したりしているのだろう。

俺は暦のとおり、8月10日から12日だけの3連休だった。
だが、俺の部下の中には9連休を取った人も少なくない。

かみさんがいたならば…

俺も9連休を取っていたのかもしれない。
そして、この蒸し暑い日本から脱け出していただろう。

例年どおり、かみさんと一緒に海外に行って、どこかのリゾート地の海辺でのんびり過ごしていたに違いない。

・・

たったの3日間であろうとも、俺はこの連休を楽しみにしていた。

7月に入ってからは、仕事がめちゃめちゃ忙しい。
とりわけ先週はとてもキツかった。

そんな中で、ようやく連休を迎えたのだ。
9日の金曜日には、それなりの解放感を得ることができた。

しかし…
ひとりぼっちでは何をしていいのか分からない。

散歩に行く気にはなれなかった。
映画を見に行く気にもなれなかった。
なにか美味い物を食いに行く気にもなれなかった。

外出すれば、すれ違うのは家族づればかりだろうからだ。
街へ出れば、大切な家族と笑顔で歩く人々で溢れているだろうからだ。

幸せな人々中をひとりでうろつく。
そんな嗜虐的な趣味は持ち合わせていないのだ。

だから俺は、家に引きこもることに決めた。

・・・

毎日、早朝5時半すぎには目が覚めた。
もう少し寝ていたかったが、あいかわらず熟睡できないのだ。
仕方がないので起床した。

俺は仏壇の前に座った。
そして、かみさんに線香をあげた。

そのあとバルコニーに出てタバコを吸った。
まだ6時前だというのにクソ暑い。
今日一日をどうやって過ごそうか…と考えてはみるものの、良い思案は浮かんで来ない。

部屋に戻って、かみさんにお供えをした。

お供えが終われば、もはや”やるべきこと”は何にもない。
これで一日が終わってくれれば多少は救いもあるだろう。

だが、まだ早朝なのだ。
すでに”やるべきこと”はやり終えて、ほかに”やりたいこと”は何にもないのに、まだ早朝なのだ。

いくらなんでも一日が長すぎる。
夜までの時間があまりにも長すぎる。

夜が来るまでの空虚な時間を想った。
気が遠くなって呆然としてしまった。

そして俺は、吐き気を催したのだ。

・・・

結局、いつもの休日どおりになってしまった。

朝からウィスキーを飲んで、酔っぱらったら寝てしまい、目覚めてはまた酒を飲んだ。
そういうサイクルを何度か繰り返しているうちに、ようやく夜がやって来た。

誰にも話しかけられず、誰にも話しかけることはない。
とても苦痛ではあるが、アルコールが俺の心を鎮めてくれた。

いったい、こんな日々がいつまで続くんだろう…と想った。
気が遠くなって呆然としてしまった。

そして俺は、吐き気を催したのだ。


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