朝になると目が覚める。
目覚めた瞬間、俺は現実を直視する。
残酷で、冷淡な現実がそこにある。

こんなモノは大っ嫌いだ。
こんなモノは見たくないんだ。

もっと眠っていたかった。
ずっと眠っていたかった。
永遠に眠っていたかった。

そして。
永遠に現実から遠ざかっていたかった。

だが、
穏やかな時間ほど過ぎるのは早い。
せっかく眠りに就いたのに、
数時間もすれば目が覚めてしまう。
そして俺は、
再び過酷な現実に放り出されてしまうのだ。

・・・

いまだに俺は、
現実との接点を見い出すことができない。
現実との間の不協和音が、俺の脳をかきむしるのだ。
現実との間の摩擦が、俺の皮膚を切り裂くのだ。

俺の心の中は、
不安と焦りと恐怖心、猜疑心や警戒心、そして怒りと憎しみでいっぱいだ。
その上、
身体がダルくてシンドイし、全身の痛みは耐えがたい。

たぶん俺は、徐々に崩れているのだろう。
だからと言って、
近い将来ポックリ死ねる…というわけでもなさそうだ。
鉛を飲み込んでしまったような心身を抱え、それでも俺は、生きていかざるを得ないのだろう。

そんな俺にも「癒し」の時
がある。
眠っている時間だ。

なるべくたっぷり眠ること。
そして残酷な現実から逃避すること。
俺に許された
唯一の「癒しの時間」だ。

平日はなるべく6時間程度は眠るように努めている。
休日は朝からウィスキーを飲み、1日に2回は昼寝をする。

そうだ。
俺はたっぷりと眠りたいんだ。
少しでも長く現実から逃避をしたいんだ。

それでも、
いずれは目が覚めてしまう。
目覚めた瞬間、
俺は現実に押し潰されそうになる。
何とも表現しがたい憂鬱な気分に陥ってしまうのだ。

目覚めるたびに襲い掛かってくる「あの感覚」が、俺は怖い。

もっと眠っていたかった。
永遠に眠っていたかった。

目覚めた瞬間。
俺はいつでもそう思うんだ。


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