まだまだ、やりたいことがたくさんあっただろう。

見たいものだっ
て、たくさんあったはずだ。
聞きたいものだって、たくさんあった
はずだ。

食べたいものも、たくさんあったはずだ。
行きたいところ
も、たくさんあったはずだ。

死ぬということは、これらをすべて断
念せざるを得ないということだ。

そう。
かみさんはすべてを無理や
り奪われてしまったのだ。

未来があると信じていただろう。
たくさ
んの時間があると信じてきただろう。

それなのに…
かみさんは突然
、「終わり」を宣告されたのだ。

人生100年と言われる時代。
4
3歳で死ななければならなかった。
かみさんの人生は、まだ半分も
終わっていなかったのだ。

どんなに悲しかっただろうに…
と想う。
どんなに怖かっただろうに…と想う。

どれほど無念だった
だろうか…と想う。
どれほど悔しかっただろうか…と想う。

・・・

この世界は多くの人々に優しい。
周りを見渡せば、みんな笑顔じゃ
ないか。

恵まれている。
満たされている。
些細なことで、
不平や不満を垂れ流しているのも幸せな証だ。

それなのに…
世界はかみさんに残忍だった。
運命はかみさんに残酷だった。

かみさんの無念を想うとき。
俺は心臓を
抉られるような気持ちに襲われる。

息が止まりそうだ。
内臓を
吐き出しそうだ。

そして俺は怒りに震え、かみさんを死なせた
何物かを憎悪する。
その何物かが何なのかは知りようがないのだが、
その何物かに報復し、かみさんの無念を晴らしたいのだ。

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