かみさんが亡くなって数年が経つ。
その数年の間、
俺の心と身体は徐々に崩れていった。

世界で一番大切な人を亡くした悲しみ。
あまりにも大きな喪失感。
凍えるような孤独感。

かみさんを守れなかった後悔と罪悪感。
俺自身の運命に対する憎しみ。

空虚な未来に対する恐怖。
起伏のない余生に対する絶望。

もはや俺には何も残されていないんだ…と思っていた。
俺はあらゆるものを失ったんだ…と思っていた。

だが、「
あらゆるもの」は「すべて」ではなかった。
わずかに残されていたものがあったのだ。

その「
わずかに残されていたもの」は、悪魔たちが奪い去っていった。
きっと俺は、「隙だらけ」だったんだろう。

奪われたことにさえ気づかなかった。
それほどまでに、
俺は崩れていたのだ。

後になって気づき、奪い返そうとも思った。
だが、心も身体も崩れきっていて、奪い返す気力なんてなかった。

俺は自暴自棄になった。
もう何もかもどうでもいい…と思った。

それが、また「隙」を作ってしまったようだ。
俺の肉を喰い、
内臓まで喰らった連中は、今、俺の骨をしゃぶっている。

そして俺は、ますます崩れていくんだ。

・・・

生き地獄の中で喘ぎ続けるのは、本当に苦しいことだ。
いっそのこと、死んだほうがマシだと思うこともある。

別に自死しようと言うのではないし、そんな度胸もない。
だがせめて、
ラクになりたいな…と思うんだ。

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