かみさんが亡くなってから、「再婚すればいいんじゃない?」と言われたことが数回ある。
どういうわけか、男性から言われたことは一度しかない
俺に対して「再婚すれば?」
と言ったのは、女性ばかりだ。

男性に比べ、
女性の方が薄情だとか、俺の気持ちが分かってないなどと言うつもりはない。
女性は女性らしい感性で、ひとりぼっちの俺を心配してくれているのだろう。

だが、
俺は再婚するつもりはない。
俺にとって、
かみさんは代替不可能な存在だからだ。
俺にとって、
かみさんは妻であると同時に、娘でもあり、母でもあり、一番の親友でもあるからだ。

かみさんは俺のすべてだからだ。

・・・

もう一つ、俺が再婚しない決定的な理由がある。

かみさんが癌研有明病院に入院していたときのことだ。
俺はかみさんに、「病気が治ったら、どんな生活がしたい?」と聞いた。

かみさんに希望を持って欲しくて、「病気が治ったら…」
という言葉を使ったのだ。
かみさんに、
光に満ち溢れた未来があると信じて欲しかったのだ。
いずれは病気を治し、平穏で、温かくて、やわらかくて、幸せな日常を取り戻すことができると信じて欲しかったのだ。

どんな生活がしたい?という俺の問いに対し、
かみさんは応えた。
「これからもずっと、横にいてね」

・・・

これからもずっと、横にいて欲しい。
これからもずっと、
一緒にいて欲しい。

これは、
かみさんが俺に託した最期の希望だ。
俺はその望みに応えてあげたい。
かみさんの想いに応えてあげたい。

だから俺は再婚しない。
これからもずっと、かみさんの横にいてあげたいのだ。

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