ひょっとしたら、「サザエさん症候群」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。

Wikipediaによると、「サザエさん症候群とは、
日曜日の夕方から深夜、『翌日からまた通学・仕事をしなければならない』という現実に直面して憂鬱になり、体調不良や倦怠感を訴える症状」のことなんだそうだ。

かみさんが元気だった頃。
毎週日曜日の夜になると、俺は軽い「
サザエさん症候群」に罹った。

明日から、また仕事かよ~
会社に行きたくねぇ~となってしまうのだ。

実際に月曜日を迎えてしまえば、「サザエさん症候群」は治まる。
仕事はキツいけれど面白い。
同僚たちとの人間関係も良好だ。

そうだ。
会社に行ってしまえば楽しいのだ。
それにも関わらず、
俺は毎週、判で押したように「サザエさん症候群」になってしまった。

これは恐らく、
サラリーマンの宿命のようなモノなんだろう。

・・・

かみさんは専業主婦だった。
専業主婦には「サザエさん症候群」
なんて関係がない…はずだ。

それなのに…
毎週日曜日の夜になると、
かみさんは「サザエさん症候群」になっていた。

もう日曜日が終わっちゃうんだねぇ…
つまんないなぁ…
早く来週の金曜日にならないかなぁ…

下手をすれ
ば、
プーちゃん、明日会社サボっちゃいなよ!
なんて言い出す始末だった。

月曜日だからと言って、
かみさんは会社に行かなければならないわけではない。
だが、
かみさんにとって、やはり週末は特別な時間だったのだろう。

きっと、かみさんは寂しかったんだと想う。
週末は俺と一緒にいられるが、月曜日からは一人ぼっちになってしまう。
それが寂しくて、
かみさんは「サザエさん症候群」に罹っていたのだろう。

寂しかっただろうに…
心細かっただろうに…
かみさんの気持ちに想いを馳せるとき、俺は切なくなってしまうんだ。

・・・

かみさんは言っていた。
早くおじいちゃん、おばあちゃんになりたいねぇ…

俺は「
早く年を取るなんて嫌だなぁ…」と思ったが、今ならかみさんの想いが分かる。
俺が定年退職をして、
おじいちゃん、おばあちゃんになったなら、朝から晩まで一緒にいることができる。
かみさんはきっと、
早く老人になって、二人で寄り添っていたかったんだろう。

かみさんの想いをかなえてあげられなかった。
おじいちゃん、
おばあちゃんになっても寄り添っていたい…
俺はかみさんの想いに応えてあげられなかった。

それが切ないんだ。
それが悔しいんだ。

かみさ
んがあまりにも可哀想だ。

若くして死んでしまうこと。
遺族にとっても辛いことだ。

だが何よりも、
逝かざるを得なかった人の無念さは、遺された人々が想うより、はるかに大きいんと想うんだ。

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