よござんす日誌 R(リターンズ)

『日誌』だと思ったら大間違い。 書きたい順に書いてます。 既に1年以上前の古いネタが続々登場の、熟成型・旅道楽の記録♪ 温泉,食べ物を中心に、マイようござんすをご紹介しています。

カテゴリ: 22.群馬の温泉

四万温泉 ~計らずも延泊編
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四万温泉の老舗旅館に1泊の予定で宿泊した翌朝、起きたら周囲が暗かった。
目覚ましをかけたので起きた時間は6時50分のはず。「山間部の冬の朝は まだ暗いんだな~。」と思いつつ、部屋の電灯をつけたが暗いまま。
ハテナ?と思いつつ廊下に出るも真っ暗。足下には生温いお湯がまとわりついてくる。2度目のハテナ?
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外廊下を歩いていくと、昨晩からシンシンと降り続いた雪が、今なお継続中という感じ。玄関前に停められた軽車両は腰まで雪に埋もれていた。「オイオイ随分と降ったなあ。」とこの時はその程度に思っていた。
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新館浴室の一番風呂に入ってやろうと目論んでいた我々は、トンネルの先のエレベーターに乗るべくボタンを押したが動いている気配はない。
よく見るとエレベーターの扉には貼り紙があり、「群馬県全域で停電となっております。大変ご迷惑をおかけいたしますが、お部屋で待機をしていて下さいませ。」とのこと。はうっ?
これが関東地方を襲った,記録的な大雪であることを知ったのは、これから少し後の話です。
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部屋に帰る途中に気が付いた。玄関に湯気がこもっておる。
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外廊下の奥にある座敷にも湯気が。雨戸,襖を全開にして湯気を逃がしていました。
我々の宿泊したエリアは床下に源泉を流した床暖仕様になっており、停電でポンプが止まったため流れが停滞して、廊下にお湯が溢れたようです。
あれから5分も経っていないのにスタッフの方々が対応して下さっており、廊下は大童。邪魔しても悪いので そのまま『元禄の湯』で朝風呂とシャレ込みました。
部屋に戻る頃にはすっかり廊下は片付いていましたが,宿のスタッフからは「停電が復旧していないので、安全のため荷物をまとめて本館の大広間(朝食会場)で待機して下さい」との指示が。朝食の時間は8:00~9:00なのですが、既に準備は済んでおりますので、とのこと。
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本館は自家発電装置があるので、電気が使えるのですね。電源復旧までの2時間,こちらで待機をしていましたが、その間,毛布を持ってきてくれたり、大雪情報を取得できるようラジオを流してくれたりと細やかな対応をして頂き、特に不安は感じませんでした。
朝食時,女性スタッフに「道路状況等から、本日お帰りになるのは難しい状況です。延泊はどうされますか?」と訊ねられました。まだ朝8時なのに道路の復旧が無理な状態って…。
この日は草津温泉に宿泊予約を入れていたので、そちらの方へ確認の電話を入れました。「今、四万温泉にいるのですが、すごい大雪で。草津の方はどうですか?」と訊ねると、そこの宿のスタッフは「道は除雪されていませんし、所々雪崩も発生しているようです。今、安全な場所におられるなら、動かずに延泊されることをお勧めします!そちらのお宿の空き状況は大丈夫ですか?」と心配されてしまいました。今,そんなに大変な状況なの?!
先程の女性スタッフに「すみませんが、延泊させて下さい。」とお願いすると、ホッとした表情。「申し訳ございませんが、延泊の料金は…」と提示された料金が、正規料金の半額以下! こちらの方こそ申し訳なさ過ぎる!!
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全館電源が復旧したので館内を見回ると、新館玄関前にも大雪に埋もれた車達がスノーモンスターのように佇んでいます。
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スタッフの方々が総出で雪を掻いたり,溶かしたりしていました。
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本館前の橋でもスタッフの方々が雪掻きをしていますが、尋常ではない量の積雪に悪戦苦闘。早く雪が止んでくれれば良いのですが。

【延泊・昼食】
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非常事態の延泊のため、昼食が出ました(・∀・)。鮭のおにぎりと 味噌汁。漬物も添えられてあります。
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炊き立てのポカポカご飯に ほぐし鮭を贅沢な量 混ぜ込んだおにぎりは、炊き加減,塩加減も良く美味しかった。味噌汁の具は白菜と玉ねぎでした。
大雪でほぼ外出ができないので、食う・寝る・(風呂)入る の一日を過ごす訳で、その昼食としては丁度良い量でした。

【延泊・夕食】
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湯治プランでの宿泊だったため、夕食も前日と同じお弁当&半セルフスタイルです。正規料金の半額以下の延泊料金にもかかわらず、昨日と遜色ない献立内容なのが嬉しいです。
大広間に集まっている面々は、昨日とほぼ同じ顔ぶれ。帰れた人はいるのかなあ?
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お重の中は①サンマの生姜煮と昆布巻, ②イカ刺(わさび添え), ③筑前煮(蓮根,筍,人参,ごぼう,椎茸), ④デザートはクリーム入りのくず餅(?)。
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別皿には焼魚(赤魚)のキャベツ千切り添え,香の物(白菜)、『無農薬栽培米と16種類の雑穀ごはん』と『たっぷり野菜の味噌汁』とヘルシーです。

【延泊・朝食】
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朝食も前日と遜色のない内容です。
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お重の中は ①豚肉の野菜ケチャップあんかけ ②煮豆さん ③ブロッコリーの塩煮 ④茄子の南蛮漬(人参,玉ねぎ入り), ⑤温泉卵, ⑥焼鮭(キャベツの千切り添え)
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ご飯は前日同様に普通の白米と『飲泉炊き大根粥』があり、もちろん両方いただきました。椎茸出汁の味噌汁と、ヨーグルト(キウィフルーツソース)

図らずも連泊した事で、質素な健康食を食べ,暇があれば温泉に入り,ゴロゴロするという正統派な湯治生活を満喫致しました。
このような非常事態にどのように対応できるかで、宿の本当の実力がわかりますね。記録的な大雪で宿に缶詰め状態だったにもかかわらず 特に不安は感じさせず,逆にお得な気分にさせるとは さすがです。
是非またゆっくりと滞在したい温泉旅館でした。
(2014年2月中旬訪問)

四万温泉 積善館 ~お風呂【杜の湯】編
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積善館の中では最も新しい『佳松亭』にある浴場です。宿泊者であれば『本館』や『山荘』のお客さんでも利用できます。
エレベーターを乗り換えて5階まで行き、更に渡り廊下風の通路,階段を進んだ奥まった場所にあります。本館からは結構遠いです。
途中,有料貸切湯『積』と『善』への入口がありました。
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暖簾の先に男女別の浴室があります。冷水ポットが用意されているので、入浴前後の水分補給をお忘れなく。
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脱衣場は新しく広々としています。さすが部屋ランクの高い佳松亭の大浴場だけあり、高級感と落ち着きのある佇まいです。
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内湯の浴槽も広々!主浴槽は30~40人程が入れる大きさで、一面が大窓になっている贅沢な空間になっております。窓外の庭やその周囲の木立を眺めながら、ゆったりと入浴を楽しむことができます。
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奥は打たせ湯になっており、浴槽が一部区切られています。浴槽縁からはワサワサとお湯が溢れてかけ流しになっていました。
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主浴槽の湯口からはお湯がトポトポと注がれています。浴槽の大きさの割に投入量が少なく感じますが、お湯の鮮度はまずまずです。他にも湯口があるのかな?
源泉に一番近くて浴槽が小さい『元禄の湯』の鮮度&しゃっきり浴感には及びませんが、広々とした綺麗な浴槽で 若干ぼやけて柔らかくなったお湯に浸かるのも贅沢でよござんす。
他の浴室と比べてアメニティも充実しており,シャワーの勢いも気持ち良く、洗い場も快適です。
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外に出ると屋根付きの立派な岩風呂があります。20人程が入れる40.5℃の浴槽でした。温泉街から離れた山の上にあるので閑静で澄んだ空気が気持ち良いです。
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湯口からお湯がドポドポと注がれ、湯尻から溢れ去っていきます。お湯の鮮度もまずまず良好です。
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訪問時は冬だったので雪見風呂の風情を楽しむことができました。しかし徐々に強風になり、地吹雪が襲ってきてビビリました。浴槽の岩陰に顔を隠してビバーク状態です。地吹雪が収まった一瞬の隙に内湯へと帰還しましたが、ちょっとワイルドな入浴体験でした。
(2014年2月中旬訪問)

四万温泉 積善館 ~お風呂【山荘の湯】編
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積善館は山の斜面に沿って増築が重ねられており、「山荘」は本館の裏山中腹に昭和11年に建てられたとのことです。桃山様式の建物で、国指定の有形文化財に登録されている凝った意匠の客室もあるようです。
昔の建物なので廊下の幅は狭く,赤絨毯は褪せて鄙びた雰囲気。エレベータから降りてちょっと歩くとすぐに『山荘の湯』の看板が見えました。積善館の宿泊者であれば「本館」や「佳松亭」のお客さんでも利用できるのが嬉しいです。
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入り口には札が掛けられており、「使用出来ます」の札が下っていれば自由に貸切入浴できます。札を反して「使用中」にしてから中へ入ります。

【山荘の湯・手前側】
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『山荘の湯』は2部屋あるので、まずは手前側の浴室からお邪魔することにしました。
脱衣場は小ぢんまりとしていますが、家族湯として利用するには充分な大きさです。
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貸切利用なので扉の施錠はお忘れなく。
設備は全体的に古びていますが、湯治場的雰囲気で私は好きです。
(ロマンチックな貸切風呂をお求めの方は、『佳松亭』の方に予約制・有料の貸切風呂があるようですよ。)
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ベビーベットはオシャレな籐製。脱衣棚の下段には替え用の足拭きマットが置いてあり、セルフで取り替えることができます。湯上がりに綺麗で乾いた状態のものが常に使えるようになっているのが よござんす。
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縦長の浴室には2~3人程が入れる42℃の円形浴槽と、3~4人程が入れる43℃のかまぼこ型浴槽がありました。
浴室も全体的に古びており、湯気がこもっていて湯治場的な雰囲気があります。シャワー付洗い場は1箇所しかないのに、シャンプー・ソープ類は2種類用意されているのが素敵です。
ちなみに山荘の湯の2部屋は天井でつながっているので音声が筒抜けです。従って隣の浴室でフリーダム系子供達が奇声を上げながら水遊び大会を始めると落ち着いて入浴ができません。完全密室の貸切風呂ではないので、周囲への配慮が必要だと考えます。
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かまぼこ型浴槽には湯口が2つあり、底の穴からお湯が注がれている他,蛇口からもお湯を投入する事ができます。
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『元禄の湯』同様,お湯の屈折率の為か 浴槽内が歪んで見えます。掛け流しのお湯は静々と浴槽縁から溢れて排水口へ流れ去っていきます。
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円形浴槽の方は蛇口湯口は使用できず、浴槽底にある穴からのみ お湯が注がれています。
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気泡を含んだお湯が定期的にボコボコと派手に出てきます。間欠泉のようで面白いですね。

【山荘の湯・奥側】
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もう1つの『山荘の湯』は、更に10歩程進んだ角を曲がるとあります。
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脱衣場は多少配置は違いますが、もう1つとほぼ同じつくりです。
2つの浴室の脱衣場は仕切り壁の上方でつながっており、照明は共用で使われています。痴話喧嘩などは控えた方が良さそうです(会話が筒抜けですよ)。
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浴室は縦長でもう1つの浴室とは左右対称の配置になっています。
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こちらの浴室は円形,かまぼこ型ともに浴槽底湯口の他に 蛇口湯口も使えます。
ただしこちらの円形浴槽底の湯口は、ボコボコと派手には出てこず,静々と注がれかけ流しになっています。
浴槽が小さいので お湯の交換効率が良く、ややボロい設備も湯治場風情を醸し出していて、私的には結構好みな浴室でした。
(2014年2月中旬訪問)

四万温泉 積善館 ~お風呂【元禄の湯・岩風呂】編

【元禄の湯】
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本館にある男女別内湯の『元禄の湯』は、アーチ型の窓が特徴的で、レトロとモダンが融合した鹿鳴チックな浴室になっております。
浴槽は5つありますが、意図的に湯温を変えている気配は見られず,それぞれ41.5~42℃の適温の湯でした。
小さめの4つの浴槽は3人くらい、一番手前の浴槽は6~7人くらいが入れる大きさです。(写真時は立寄り入浴の開店直後だった為、一番手前の浴槽は湯を溜めている最中だった。)
それぞれの浴槽が小さく,湯の交換効率が良いためか、鮮度良好。 また、この『元禄の湯』は、67.4℃の源泉を加水せずに熱交換等で湯温を下げて使用している源泉100%温泉!ツヤツヤとした無色澄明のお湯は、すべキシキシと浴感も非常に良好です。石板製の浴槽の肌触りも好き(・∀・)!
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ここで驚いて欲しいのは、お湯の透明度と屈折率。温泉成分のせいでしょうか?浴槽内がとても歪んで見えます。
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脱衣場一体型で、脱衣場の床はオンドルのようにポカポカ温かいです。
冬場訪問した場合,浴室内に湯気がこもり、結露で脱衣場が濡れているので注意が必要です。
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側面のアーチ型窓の下には、お茶室のような小さな扉と小さな窓が。どちらもアーチ型になっているのが微笑ましいですね。こちらはお一人様用の「蒸湯」になっており、中にはタイル張りの寝椅子が置いてあります。こちらもレトロで貴重な代物ですね。
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以前から気になっていた「洗い場での洗濯は固くお断り致します 洗濯場は女湯の脇にあります」という注意書。確認してみると女湯の脇の通路は「関係者以外立ち入り禁止」になっていたが、確かに洗濯機が置いてありそうな雰囲気。湯治で何週間も宿泊するお客さんがいた時代の名残でしょうか。
更にその奥は、積善館正面に架かる赤い橋から見える渡り廊下へと続いているようです。

〈今回(2014年2月)と前回訪問時(2007年6月)の相違点(女湯の場合)〉
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6年半ぶりくらいに訪問したので、浴室内には若干の変化が見られました。
・各浴槽付きの蛇口。以前は開けるとお湯がちょろちょろと出たのですが、今は蛇口は開かなくなっていました。お湯は底の穴から常時注がれており、掛け流しになっています。
・各浴槽内の隅には、以前は無かった踏み台が置いてありました。(可動式なのでちょっとコワイ。)
・向かって右手の掛け湯槽が板で塞がれていました。(左側のかけ湯槽は健在。)
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・正面右手にあった金魚水槽が空になっていました。(復活望む)
・自分のスリッパがすぐわかるように、下足札が用意されていました。(これは便利♪)

今回はこの『元禄の湯』に心ゆくまで入ってやることが目的で宿泊しました。
2泊3日の滞在中に
元禄の湯:11回 ,岩風呂:1回 ,山荘の湯(宿泊者専):4回 ,杜の湯(宿泊者専):2回 入浴し、温泉三昧でございました。

※いつの間にやら『元禄の湯』は写真撮影禁止になっておりましたので、以前,立寄り入浴した時の写真を使用しています。


【岩風呂】
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本館2階には『岩風呂』があります。混浴ですが宿泊者には女性専用時間が設けられています。チェックイン時に解錠番号(暗証番号)が書かれたメモ紙を渡されるので、これを持って岩風呂へGO!
出入口は2階にありますが,そこから結構階段を下りるため、浴室自体は1階にあるのかもしれません。
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女性専用時間は21:00~23:00となっています。混浴浴場に男性専用時間(19:00~21:00)があるのが面白いですね。しっかり男女平等になっております。
浴室入口の鍵は暗証番号で開けるシステムになっています。以前立寄り入浴で訪問した時は、こんな錠はなかったなあ。
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解錠して中に入ったら、内側から鍵を閉めます。(専用時間中はこれを忘れてはいけませんね)
脱衣場は男女別になっており、ここに暖簾が掛けられています。
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脱衣場は脱衣棚とベンチがあるだけの簡素な造りです。その奥に浴室への入口があります。
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階段を数段降りて浴槽へ向かいます。男性脱衣場からは別入口がありますが、結局 階段上で合流する形になっています。
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前回訪問時は 女性専用時間が設けられていない日帰り入浴時間帯で、混浴のリスクを冒してまで入らなければならない浴室ではないな。と思っていましたが、ちょっと寂れた風情のあるシブい岩風呂は、鮮度もまずまず良好でよろしいのではないでしょうか。
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お湯が湯口から注がれ、浴槽縁から溢れ出して掛け流しになっています。
新湯川の川底に湧いているという自家源泉は、900L/分と多量であるため、贅沢に使用できるのですね。近隣の宿10軒と共同浴場1軒に分湯もおこなっているそうです。
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脱衣場にある洗面台もかなりレトロな感じです。
立寄り入浴ができるのは本館にある『元禄の湯』と『岩の湯』のみですが、宿泊すると山荘にある『山荘の湯(家族風呂)』や、佳松亭にある『杜の湯』に入ることができます。館内は迷路のように入り組んでいるため、要所には各浴室をマークで記した案内板が掲示されているのが嬉しいですね。
(2014年2月中旬訪問)

****  個人的評価 *************

雰囲気:
お湯  :
コストパフォーマンス:
総括:老舗文化財系旅館型 豊富な自家源泉掛け流し系温泉
ようござんす度:A (レトロモダンな文化財浴室にて名湯を味わう。)

****  施設データ *************
四万温泉 積善館
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万4236
源泉名:明治の湯
泉質:Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 67.4℃,自然湧出,pH:6.6,成分総計:1.86g/kg
加水・加温・循環ろ過・塩素消毒なし(元禄の湯)。
電話番号:0279-64-2101
営業時間:10:00~16:00
日帰り入浴料:¥1200 (元禄の湯,岩風呂のみ。大広間休憩付)

四万温泉 積善館 ~食事編
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今回は本館利用の湯治スタイルでの宿泊プランであったため、食事は大広間で頂きます。基本的にセルフサービスで、食事も簡素なお弁当スタイルとのことです。
大広間に入るとすぐに給仕台があり、スタッフの方がご飯と汁物をよそってくれます。

【夕食】
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夕食のご飯は『無農薬栽培米と16種類の雑穀ごはん』でした。使用されている雑穀名が明示されてるので、アレルギーがある方は要確認です。
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ご飯と汁物,お箸,使い捨ておしぼり,お茶はセルフで運搬します。各テーブルに置かれている部屋番号の札を探して、そこに座ります。
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テーブルの上には人数分のお重と魚,香の物が用意されていました。
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お重の蓋を開けると 4つに区切られており,それぞれに小鉢が入っています。器は可愛らしいのを使っていて、ちょっとした高級感が出ています。
湯治宿で出される弁当形式の食事は、使い捨てのプラスチックトレーで区切られていたり、メラミン食器を使用して手間と経費節減している宿が多いのですが,小鉢を使う手間暇に老舗旅館の格式と もてなしの心を感じます。

お重の中には ①ごぼうとさつま芋の炊き合わせ ②刺身こんにゃく ③蓮根と人参のきんぴら ④デザートのかりんと饅頭。 刺身こんにゃくは柔らかく独特の食感があり、柑橘入り醤油とおろし生姜でさっぱりといただきます。 蓮根のきんぴらは濃い味付けでご飯が進みます。
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ご飯は雑穀米なので味があり、ご飯だけで食べても美味しいです。しかもおかわりOK。(もちろん2杯目頂きました。)
別皿の『鯖味噌煮(キャベツ千切り・サラダ菜添え)』は、こっくりとしたタレが美味しいが、煮過ぎじゃないかな?(”焼さば鯖そうめん”に使われている鯖くらいパサっとしている)
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箸は使い捨てではなく、丸い塗り箸を使用。一本一本に「四万 積善館」と銘が入っているのが嬉しい。
汁物は『たっぷり野菜のみそ汁』。大きめに切られた大根,人参の他、本しめじ,白菜などがたっぷり入っており、お椀の底が深いのでとってもボリュームがありました。
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全般的に野菜を多用したヘルシーな献立です。弁当形式なので もちろんおかずは温かくはありませんが、ご飯と汁物は温かいものが頂けます。湯治宿泊という形態と,値段から考えると、量も適量だと思います。
殿方や若い人には足りないかも知れませんが、温泉街に出てラーメンなどを食べる楽しみも生まれてよろしいのではないでしょうか。
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ここで面白いのは、大広間に自販機があること。ビールやソフトドリンクもセルフサービスになっており、飲みたい人はこちらで購入して飲む事ができます。
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大広間を出て本館客室廊下の休憩所へ行く途中に洗面所兼 給湯室を発見。
部屋のポットのお湯が温くなったら、ココで交換することができます。


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片方の蛇口には白色結晶がコテッと付着しています。出てくるお湯を舐めてみると源泉のようで、ここでも飲泉ができるようです。
ちなみに『岩の湯』近くの休憩所にある自販機には、お酒の他に雪印の6Pチーズも置いてありました(笑)。これは珍しいですね。

【朝食】
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朝食も大広間の夕飯と同じ席で頂きます。
入口近くのテーブルで、ご飯,汁物,使い捨ておしぼり,お箸,そしてデザートのヨーグルトを受け取り、テーブルまで運びます。
ご飯は普通の白米と,『名物 飲泉炊き大根粥』が選べます。迷わず温泉粥をチョイス。
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お重の中はプラスチックのトレーで区切られていますが、小鉢も使われており、品数多めで少量ずつ盛りつけられています。
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この日の献立は、豚肉の塩ダレ蒸焼き,ほうれん草と油揚げの味噌和え,香の物,ジャーマン風ポテト(ツナ&ガーリック),温泉卵,鮭の塩焼き(キャベツ添え)。ちょっと洋風が加わっているのが嬉しいです。
どれも味付けは美味しいですが、1つだけ不満を言えば魚系。蒸焼き系で脂がすっかり落ちてしまっています。(昨日の夕飯に出された煮魚もそうでした。)ヘルシー調理のためなのかどうかわかりませんが、もう少し何とかした方がよろしいかと。
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『飲泉炊き大根粥』は、お米の原形を残したさらさらとしたお粥で、小さめに切られた大根が混ぜられています。ほんのり硫酸塩系の後味があり、お好みで軽くお塩を振っていただくと美味しいです。
朝粥はさっぱりとしていて、胃が元気になりますね。しかも胃腸に効く四万温泉の源泉炊きということで尚更イイ感じです。
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胃が元気になったので、白米ご飯をおかわりしてしまいました。
お味噌汁は椎茸出汁で作った減塩仕様とのこと。具はもやし,ワカメ,万能ネギ。出汁がきいていて滋味のある味です。

高級化に向かってしまう老舗旅館が多い中、湯治気分でお手軽にお湯を堪能できる庶民的プランを残しておいてくれているのは嬉しい事ですね。

(2014年2月中旬訪問)

****  施設データ *************
四万温泉 積善館
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万4236
電話番号:0279-64-2101
積善館・本館 湯治プラン(2名1室・壱番館利用) ¥6300/人

四万温泉 積善館 ~館内歴史ツアー
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積善館では午後四時から「館内歴史ツアー」が開催されているということで、参加してみました。
本館3階にある旧客室に集合とのこと。
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階段近くに貼られたお守りを発見しました!『火難除御守』は時々見かけますが、『盗難除御守』は珍しいですね!しかもこの手書き感がよござんす。かなりの年季が入ったものだと思われます。
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旧客室は昔ながらの湯治場の面影を綺麗に残しています。内廊下を襖で,各部屋を薄い壁で隔てただけの長屋風の客室が並んでいます。
かつては部屋を襖で区切り,外廊下でつながっていたが、この3階を増築するに際して壁で仕切り,内廊下にしたのだそうです。『元禄の湯』の前にある外廊下は往時の名残だそうです。
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電灯もレトロで素敵。部屋番号「イ第十九號室」と書かれた木札が提げられていました。栃尾又温泉・自在館の旧館もこんな感じでした。
少し前までは客間として使用されていましたが、鍵が掛からない事,音問題があるため現在は宿泊では使用されておらず、個室昼食付き日帰りプランの食事部屋として使用されているそうです。
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本館玄関の上に位置する落ち着いた和室です。手入れが行き届いており、時間経過が醸し出す風情が何とも言えません。
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襖を開けると変わった格子が入ったガラス窓になっており、雪化粧をした朱色の「慶雲橋」が見えます。
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さて定刻となり「館内歴史ツアー」が始まりました。案内役は19代目亭主で、まずはスライドを見せながらの説明を20分程。
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四万温泉の歴史,積善館の歴史の説明を受けます。内容の詳細は割愛しますが、宿前にある慶雲橋とその先の細い温泉街(落合通り)は四万温泉の旧街道で、かつての中心街だったようです。橋を渡ってすぐ交差する道路は、昔は新潟までつながっていたそうです。
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スライドショーが終わり、次は皆さんで『浪漫のトンネル』や『元禄の湯』等を巡り、それぞれについて説明を受けます。


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こちらの『元禄の湯』は昭和5年に建てられた、大正浪漫風な湯殿。国指定の登録有形文化財になっております。
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『元禄の湯』前の外廊下の襖の奥は「歴史資料館」となっており、旅館に伝わる古文書や昔の調度品等が並べてあります。
一番端にある「上段の間」は廊下や他の部屋よりも1段高くなっていますが、かつては身分の高いお代官様が泊るための場所だったとか。
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室内を見た瞬間「オー」と感嘆の声をあげたのは、私と相方A氏の2人だけ。2人とも格子窓の見事な細工に目を奪われたのでした。長い事一緒にいると、好きな物まで似ちゃいますね。
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外廊下を仕切るのは襖のみ。夜になると雨戸を閉めるようです。
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こちらの襖、中央が小窓として開くシステムになっており、そこにはめ込まれたガラスには格子柄のスリ模様が入っています。細かいこだわりが粋ですね。

湯田中温泉・金具屋さんや、青根温泉・不望閣さん等,老舗宿の歴史案内系ツアーは楽しいですよね。宿が持つ伝統と,それに対する誇りを感じることができるツアーでした。
(2014年2月中旬訪問)

つづく

四万温泉 積善館 ~建物探索編
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積善館は山の傾斜に沿って増築され、大きく分けて元禄時代に建てられた1~2階の「本館」,昭和11年に建てられた3~4階の「山荘」,昭和61年に建てられた5~8階の「佳松亭」の3つに分かれています。
まずは館内の下見を兼ねた探検に出掛けました。本館玄関正面にある階段を上がって2階へ。
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『浪漫のトンネル』と呼ばれているかまぼこ型のトンネル内を歩きます。ランプの光と影が天井の曲線に歪んで映し出されて幻想的です。
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ちゃんと山を掘り抜いて造られたトンネルらしく,所々で水が滲み出ていました。床板の両端には溝があり、そこから排水するようです。
突き当たりのエレベータで3~4階の「山荘」へ行くことができます。
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更に「佳松亭」へ行く場合は一旦4階で降り、違うエレベーターに乗りかえる必要があります。案内板に従って進むと『鏡の廊下』と呼ばれる長い廊下があります。その突き当たりにあるエレベーターで5階に行くと、そこが「佳松亭」となっています。
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「佳松亭」のエントランス・ロビーは、さすが優雅に過ごす宿泊プランが多いだけあって、近代的で広々としています。
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売店なんかも小洒落た雰囲気。
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早朝,猫さんに会いました!大きくて毛並みの良い,貫録のある猫さんです。
我々が嬉しそうな顔で近付くと、何か察したのか「しょうがないわねえ」といった感じでゴロリと転がり…
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モフモフさせて頂きました。猫好きなのに猫に嫌われちゃう相方A氏も大喜び!さすが老舗宿は猫まで接客サービスが良いのですね。
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色艶も良く,ふんわり柔らかい気持ち良い毛並みなので、モフモフすると癒されます。普段からイイもの食ってるんだろうなあ。首はおとなしく撫でられてくれますが、腹を撫でようとすると「カッ!」と怒られていました。
クールビューティーな猫さんでした。
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さて、山荘へ行くにはもう1つ道があります。本館2階廊下の窓外から見えていた渡り階段が気になり、その入口を探すと本館3階へ向かう階段を折り返した先に…
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渡り階段への入口がありました.。゚+.(・∀・)゚+.゚ 扉を開けると傾斜の急な階段があります。
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途中には長い踊り場があり、休憩用の椅子まで用意されています。
その先の階段を上ると、機密性の高い木の扉があり、更にその先の階段を上がると「山荘」に到着です。
『浪漫のトンネル』と同じくらいの風情があり、イイ感じです。
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「山荘」にある家族風呂に行く時便利なので、ちょくちょく利用しました。エレベータを使うよりも老舗宿の気分を味わえます。
本館へ戻る時はこんな感じ。夜になるとちょっと寒々しい感じになります。
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急傾斜の渡り階段は、その傾斜に合わせた窓枠が使われています。
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すごい鋭角のある菱形が素敵!窓枠や窓ガラスも特注なのでしょうね。
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ちなみに玄関横にある外階段は、本館3階へ向かう階段近くにつながっています。
昔,1階が宿人の居住スペースだったため、湯治客が気兼ねなく出入りできるように造られた,客室エリアへの直通階段だったらしい。
迷路みたいなお宿なので、館内図を片手に散策してみると楽しいですよ。
(2014年2月中旬訪問)

つづく

四万温泉 積善館 ~お部屋編
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四万温泉を代表する湯宿,積善館に宿泊してきました。創業は元禄7年(1694年)という老舗で、
創業当時に建設された本館玄関部は県の重要文化財に,元禄の湯は国の登録有形文化財に指定されているお宿です。以前は立寄りで利用させて頂きましたが、今回は宿泊してみることに。
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宿の前に流れる新湯川に架かる朱塗りの橋を渡って、宿の敷地に入ります。
今回初めて気が付きましたが、橋の袂に川辺へ下りる階段があるんですね。(後で下りてみよう!と思いつつ,色々あって忘れてしまいました。)
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こちらは、歴史ある本館の玄関。新館の『佳松亭』の玄関は別の場所にあります。
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シブいエントランスの正面には階段とレトロな電話室。履物着用のまま上がります。
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帳場で受付を済ませます。大きめサイズの浴衣をご所望の方は、帳場の横に用意してございます。
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今回利用したのは湯治スタイルのお安いプラン。お部屋は本館と壱番館で選べるので、源泉利用の床暖が入った「壱番館」の方に宿泊しました。
壱番館へは玄関入って左側にある「元禄の湯」へ向かう扉を開けて…
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元禄の湯の前にある外廊下を進みます。突き当たりの扉を開けるとそこが壱番館です。
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木造の本館とは異なり,少々古めの鉄筋コンクリート造りです。レッドカーペットの上を進むと、客室前の狭い廊下へと続いています。客室の武骨な鉄の扉を開けると…
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あ、6畳で狭いけど、綺麗でイイ感じの和室です。窓の外からは庭が見えます。1階なので非常時はすぐここから逃げれますね。鉄の扉のおかげか防音をしっかりしています。
何より「元禄の湯」にとても近いのがとても良い!気に入りました。
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床暖のおかげなのか建物の1階は廊下もそれ程寒くなく、部屋内は土間や床の間部分は仄かに温かい。畳の上では特に感じないが、布団を敷くとその裏がポカポカ温いので床暖の効果がわかります。
敷いた布団と畳の間に身体を潜らせれば、相方A氏が以前編み出した「床暖こたつ」となり、ぬくぬくと過ごせます。冬の宿泊には最適なお部屋と言えましょう (夏場は暑いのかな?止めてくれるのかな?)。
その他に暖房,冷蔵庫,金庫,テレビ,お茶セット,保温ポットが備えてあります。浴衣,歯ブラシ,手拭いタオルは準備されていますが、バスタオルやティッシュはないので各自準備が必要です。
布団の上げ下げももちろんセルフです。掛け・敷き・枕ともに薄いタイプで私好みです。掛け布団は1枚だけですがふんわり柔らかで無問題。羽毛布団かしら?
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お茶菓子は大きな花豆が乗ったおまんじゅう。素朴な味で美味しかったです。
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バス,トイレ,洗面は共用ですが、部屋から近かったので特に問題はありませんでした。
「炊事場」という部屋がありましたが、中は流し台があるだけでガス台や調理具は置いていませんでした。昔は自炊可だったのかな?
(2014年2月中旬訪問)

つづく

四万温泉 やまぐち館
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群馬県の四万温泉は古くから湯治場,温泉保養地として栄えた温泉地です。
こちらの「やまぐち館」は 外観こそ鉄筋コンクリート造りの大型温泉旅館ですが、創業300年,江戸延宝年間開業という老舗宿です。今回は立寄りで入浴させて頂きました。
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エントランスは間口が広く,土間から上がると畳敷きのスペースがあり、その奥にスリッパが並べてあります。
赤い絨毯敷きのロビーも広々としていて豪華です。帳場で受付を済ませた後,右手に折れて浴室を目指します。
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途中,太鼓等が置いてある広場があります。夜にこちらで宿のスタッフによる演芸会が催されるみたいです。
地上1階だと思っていたロビーは 実は4階で、川沿いの露天風呂のある2階へはエレベーターで向かいます。

【お題目大露天風呂】
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訪問時は『お題目大露天風呂』が女性用でした。時間帯によって男女入替制になっています。
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男女別の暖簾をくぐると階段があり、それを下りると余裕のある落ち着いた和の空間が広がっていました。
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浴室の暖簾をくぐると貴重品ロッカーがあり、更にその奥が脱衣場になっています。
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広々とした脱衣場はシンプル且つ 和スタイリッシュ。冷水やお茶が飲めるティーサーバーもありますので、入浴前後の水分補給をお忘れなく。
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内湯は石を組み合わせて固めたような床面になっており、野趣ある浴室です。湯気が籠っており,転んだら擦りむいて痛そうな床面なので足下に注意が必要です。
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30人程が入れそうな42℃の浴槽が1つありますお湯は無色澄明,微かに芒硝のような風味が感じられるさらりとしたお湯です。
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白色結晶がしっかりと付着している湯口からは、お湯がドバドバと注がれており、浴槽縁から流れ去っていきます。
お湯の鮮度は良好で、キシキシした浴感が気持ち良いです。

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外に出ると 川に沿って長細い浴槽があります。区切られた左側は17人程が入れる42℃の,右側は30人程が入れる44~45℃の浴槽になっています。
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すぐ目の前には清流四万川が流れています。屋根付きなので雪見風呂も快適です。
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右手奥にある大岩には『南無妙法蓮華経』というお題目が彫られています。四万川が氾濫した時,この大岩が川の流れを変えて宿を守ってくれたそうで、宿の守り神的存在のようです。
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屋根がある露天風呂なのに,更に屋根付きになっている箇所があり、賽銭箱のような湯口から熱いお湯が多量に溢れて,浴槽に注がれています。
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それ以外に,『熱めです ↓ この下より 源泉が湧き出ております。ご注意下さい。』の表示もあり、大きな浴槽に見合う,大量のお湯が注がれているようです。浴槽の隅にある排水口からお湯が流れ去り、かけ流しになっています。
無色澄明,ほぼ無臭ですが、水道水のお湯とは大違い。さらりとした肌触りと,持続する温まり感はさすがです。
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すぐ目の前を流れる川に手が届きそうなくらいのリバーサイド温泉ですが、浴槽は高い位置にあるので川に下りることはできなさそうです。
周囲は山と川しかないので目隠しや囲い等がないのも嬉しいです。美しい景観眺めながら ゆったりと入浴を楽しむことができました。

【渓流露天風呂 四万川の湯】
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こちらも渓流沿いの大露天風呂&内湯。(訪問時は男湯。相方A氏より写真提供)
『お題目大露天風呂』より一階分高い場所にあるので、渓流を見下ろす川床のような雰囲気で,趣きのある露天風呂とのことです。男女交替制になっているので、宿泊すると両方に入れますね。

【飲泉所&薬師の湯】
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露天風呂の立て看板に『飲泉所は場所を変更させて頂きました。』とのことで早速行ってみることに。
途中の廊下には日本昔話系の紙芝居がレイアウトされた棚があり、夜に広場で開催される演芸会では女将による紙芝居が見られるそうですよ。
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設置場所である1階 のお薬師通りへは、一度2階まで上り中央エレベータの所まで戻ってから1階に下りると、すぐ正面にあります。
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小さな祠型の飲泉所湯口から、お湯がトポトポと流れ落ちています。湯口の周りには白色結晶状の析出物が付着しており、微かな芒硝・塩味のある飲みやすいお湯でした。
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折角お薬師通りに来たので、入浴時間外で入れない『薬師の湯』を見学してみました。脱衣場,浴室ともに檜を多用した趣きのある造りになっております。こちらの浴室の入浴可能時間は15:00~なので、それに合わせて来ればよかったかなあ。

立寄り入浴料はちょっとお高めですが、その分混雑することなく,素晴らしい眺めの渓流沿い露天を ほぼ貸切状態で堪能できました。
(2014年2月中旬訪問)

****  個人的評価 *************

雰囲気:
お湯  :
コストパフォーマンス:
総括:老舗大型温泉旅館型 ドパドパ掛け流し系温泉
ようござんす度:A (渓流沿いの絶景大露天。)

****  施設データ *************
四万温泉 四万やまぐち館
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万甲3876-1
源泉名:神告の湯,つばめの湯,第三の湯,菩薩の湯,かかし橋下の湯,滝の湯混合泉
泉質:Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 53.1℃,pH:7.3,成分総計:1.52g/kg
加水あり,加温・循環ろ過・塩素消毒なし。
電話番号:0279-64-2874
営業時間:12:00~19:00
入浴料:¥1000 (2時間)

赤城西麓温泉 ロマンの森倶楽部 天地の湯
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赤城西麓温泉 天地の湯は、”ルンズ・ファーム赤城ぶどう園”の敷地内にある立寄り入浴施設です。赤城山の西麓のなだらかな斜面、標高560メートルの所にあります。
周囲に建物がほとんどない坂道を上っていきます。
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山の斜面に見える葡萄畑が目印です。 駐車場に車を停めて「ロマンの森倶楽部」の敷地内に入ると、池や見晴らし台がある公園のようになっており、レストランや図書室などが点在した複合的な施設になっていました。
その最奥に入浴施設「天地の湯」があります。入浴券販売所で料金を支払い、早速浴室へ向かいます。
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木材を基調とした綺麗な建物が並びます。天井の高い屋根付きの休憩ベンチ&家族風呂がある棟を挟んで男女それぞれの浴室棟があります。
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浴室棟の扉を開けると広いエントランスがあり、靴を脱いで上がります。広過ぎる靴棚の奥の「ようこそ」と書かれた暖簾をくぐると、広々としたパウダールームになっていました。
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玄関から向かって左手の引き戸を開けると、そこが脱衣場です。こちらの脱衣場も広々としており、壁,床,天井の至る所に惜しげもなく木材を使用しています。高い天井と、スリット状の窓がスタイリッシュです。部屋の中央には、わざわざ床をくり抜いて石と草が配置されています。
冬期の開店直後に訪問したため、ちょっと寒かった('A`|||) (訪問:2013年1月)。 天井も高く広いので、部屋全体が温まるのに時間がかかるようです。
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浴室の扉を開けると、こちらも窓以外,全て木材を使用しています。長野県の歴史ある温泉に似た風情を醸し出しています。内湯は12人程が入れる42℃の浴槽が1つあります。
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湯口からはお湯がトポトと注がれ、溢れたお湯が湯尻から流れ去っていきます。
ほぼ無色澄明ですが微かにエメグリを帯びているよう(?)にも見えます。湯口では油臭が感知でき、油風味+薄甘塩味,後味に弱い苦渋味を感じます。キシっとした浴感で 微かですが気泡も付着します。
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湯かき棒と 湯もみ板の両方が用意されている念の入れよう。
普段は湯気のこもった浴室は苦手なのですが、このような冬の木造浴室では風情があって良いですね。 
 
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洗い場も木製でシブいですが、シャワーや鏡が設置してあるので安心です。
排水口はなく、床の敷板の隙間から排水するシステムになっています。

【露天風呂】
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外には25~30人程が入れそうな40℃の浴槽があります。
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湯口からはお湯がトポっと注がれ、溢れたお湯が湯尻から流れ去っていきます。
訪問時は外気温が低かったため お湯は温めで、浸かったらなかなか出られません。

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屋根がない分,開放的な露天風呂です。雪がチラチラと舞っていたので、用意されていた傘を広げて入浴しました。骨の本数の多い番傘のようなデザインで、濡れると花の模様が浮き出ます。傘を差しながら入る雪見風呂も風情があります。
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露天風呂からは広々とした葡萄畑越しに渋川市街を見下ろすことができます。天気の良い日であれば、もっと良い景観だったと思います。
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浴室棟の外にある休憩小屋もオール木製。畳敷きで、オイルヒーターやコタツまで置いてあり温かく過ごせます。
ちなみにこちらの施設では『生涯入浴券』というものが¥105000で販売されており、生涯いつでも何回でも自由に入浴ができ、同伴者1名は無料(入湯税は各¥50 別途必要)らしい。
近所にお住まいなら毎日入れば1年目は1回¥287+50=¥337。2年目以降は1回¥50で入浴できて超お得!?まあ、リスクもありますがね。
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屋外にも屋根付きのベンチスペースがあるので、温かい季節にはこちらで小休止するのも気持ち良いでしょう。
栽培した葡萄を使った自家製ワインを製造するワイナリー等も建設予定であり、これから先の進化が楽しみですね。
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こちらは敷地内にある図書館。貸出はしていないようですが、自由に閲覧することができます。
児童書,漫画本,経済書,民俗学など多方面の本が無造作に棚に並んでいます。ちょっと面白そうな本も置いてあるので、次回は時間に余裕を持って訪問したいです。
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敷地内にあるレストランでは、自家栽培または地元の野菜を使用したワインに合う料理をいただけるようです。
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敷地入口付近には「お買い物小径」と呼ばれる 地元の方が出店したお店が数軒並んでいました。
パン屋さんや蕎麦屋もあり、温泉以外にも何かと楽しめそうですね。

****  個人的評価 *************

雰囲気:
お湯  :
コストパフォーマンス:
総括:発展途上葡萄畑併設型 多目的系温泉
ようござんす度:A (お湯良し・景観良し・施設良し。)

****  施設データ *************
赤城西麓温泉 ロマンの森倶楽部 天地の湯
住所:群馬県渋川市赤城町溝呂木1270番地
源泉名:赤城西麓温泉 大地の湯
泉質:Na・Ca-塩化物温泉 54.5℃,pH8.1,成分総計:6.16g/kg
電話番号:0279-56-5333
営業時間:(4~10月)10:00~21:00,(11~3月)10:00~20:00 第3水曜休 
入浴料:¥600

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