道草学習のすすめ

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漢字が苦手な子どもたちへ

先日のことだ。

塾生のA君が教室に入るなり、口を開いた。

「漢字テストが30点だった〜」

「それって、もしかして百点満点?」

「うん」

「漢字は苦手なの?」

「漢字はすっごく苦手!」

「漢字の勉強は、やっているのかな?」

「うん、出された宿題は全部やっているよ。

だけど、ぜんぜん頭の中に入らない」

A君の顔には絶望感が漂っている。

「じゃ、今日は特別に漢字の覚え方を特別に伝授しよう!」

うちの塾は小学生は算数のみの塾なので、ふだん漢字の勉強をすることはない。
だけど、話を聞くとこれはなんとかしなくてはと
他の塾生たちの了解をとって、最初の数分間を漢字学習にあてることにした。

「それじゃ、龍という字、知っているかな?
ドラゴンボールに出てくる、あの龍なんだけど…」

みんな、首をかしげる。
小学生で習う漢字ではないので、案の定、みんな書けない。

「それじゃ、今から、龍という漢字を覚えてみよう」

ホワイトボードに大きく、龍と書いた。

「まず最初に、書き順をチェックするので、
先生の手の動きに合わせて、指で空中に書いてみよう」

全員の手が龍の字をかたどって宙を舞う。

「それでは、目を閉じて、頭の中で龍の字を書いてみよう。
もし途中で書けなくなったら、目を開けていいよ。
もう一度、龍の字を見て、書けない部分を確認したら、
再度、頭の中で龍の字を最初から書いてみよう」

A君は漢字が苦手ということもあり、一度だけ途中で目を開けて、龍の字を見て、つぶやいた。

「えっと…、3本ね」

おそらく最後の横棒の数のことだろう。
他の子は全員、頭の中で書くことができたのか、一度も目を開けなかった。

「それじゃ、本番だよ。龍の字をノートに大きく、一度だけゆっくりと書いてみよう」

本当に書けるかな?とやや緊張した面持ちで
ゆっくりとノートに龍の字を書いた。

「書けたら、ホワイトボードの字と比べて答合わせをしてみよう」

口々に「合ってる」「お、書けた!」と嬉しそうな声が飛び交った。

「せっかく、龍の字を書けたのだから、もう一度、書いてみない?
今度はさっきよりもすらすら書けると思うよ」

「ほんとだ」「さっきよりも書きやすい!」

この方法は10年前ぐらいだっただろうか。
「どんぐり倶楽部」のサイトでイメージフィックス法という漢字の学習方法が紹介されていた。

これはおもしろそうだと思い、さっそく当時の小1生、小2生に、この方法で
薔薇という漢字を覚えてもらうことにした。
この漢字は大人でもふつう書けない。
だけど、この方法で小学生の低学年の塾生でも覚えることができたのだ。

そのことを思い出し、再度試してみたくなったのだ。

「じゃ、この方法で今度の漢字テストに挑戦してみない?」

A君は今度はもしかしてうまくいくかもしれないと思ったのか、嬉しそうにうなづいた。

一週間後、A君が教室に飛び込んできた。

「先生、今度は80点だった!」

「お、そうか。よかったね。その分だと、今度は満点も狙えるかもしれないね」

「うん、がんばる!」

漢字の覚え方といえば、「何度も書く」方法が一般的だろう。
これをまったく否定する気はないが、漢字の覚え方は
個人によってちがっていてもいいのではないだろうか。

「授業の神様」と呼ばれている、国語教育界では一目置かれている大村はま氏がご自身の著書の中で
漢字の覚え方について言及されていた。

 漢字は何度も書いて覚えることになっていますが、
 私の見たところ、漢字が本当に得意な子どもは
 「何度も書く」よりも「見て」覚えていることが多いようです。


読んだのが7,8年前で正確な表現で再現できないが
たしかこのような内容だった。
(本のタイトルは忘れています。ごめんなさい。m(_ _)m)
このとき、「イメージフィックス法」を思い出し、
やはりそうであったかと思わず膝をたたいた覚えがある。

他にも、いろいろな方がイメージフィックス法を試されています。
参考までにリンクを貼っておきます。

 書かずに漢字を覚える方法!
 イメージ・フィクス法の効果
 漢字の練習♪ イメージフィックス法 (1)



ということで、漢字に悩んでいるお子さんをお持ちの親御さんへ。

どうでしょうか。

この方法を試して見ませんか。

効果はてきめんです。

ただ、何度も書く宿題を出されていると、真反対の方法ゆえ、
効果は出にくいだろうと思います。

そのような場合は、先生に事情を話してみて
漢字の宿題を免除してもらうというのもひとつの方法だと思います。

とお勧めしても、このような話は先生に話しても初めから断られるだろうと
最初から諦めている方があまりにも多いと思います。

10年ほど前、このブログに
私自身、当時小2になる娘の計算ドリルの宿題を免除してもらった話を書いていますが
きちんとお話をすれば担任の先生は快諾してくださいました。

実は学校の先生は子どもの学力をあげたい一心で
いろいろ頑張ってくださっています。
もちろんただ単に怠けるための宿題免除の要望であれば
認めてもらえないのは明らかです。
現状を打開するための方法であるわけですから、
先生も喜んで協力してくれると思いますよ。

ということは、今、必要なのは

お母さんの勇気だけ!

です。

さあ、明日にでも交渉してみましょう。(^^)/


PS

気になって、大村はま氏が漢字について書かれた本をググってみました。
この本を読まれた英語の先生のブログの記事が出てきました。
便利な世の中になりましたね。
リンクを貼っておきます。

 大村はま(4)〜追求魂

次の箇所を引用されています。

 漢字は何度繰り返して書いたって覚えないでしょう。
 見て覚える子の方が多いでしょう。


思ったよりも過激な表現を使っていました。(^_^;)

博多青松高校 卒業式 祝辞

昨日は博多青松高校の卒業式でした。
今回、娘が卒業するので、博多青松高校の保護者教師会の会長の務めも5月の総会までとなりました。
この3年間、これまでの人生にはなかった本当に得がたい経験やいろいろな出会いがたくさんありました。
感謝です!
博多青松高校では後期入学があるので、入学式と卒業式は年に2回あります。
ですから出席した卒業式は今回が6回目で最後の祝辞となりました。
以前、入学式の祝辞を掲載しましたので、これを機会に卒業式の祝辞も公開します。

本日卒業を迎えられる皆さん、おめでとうございます。
また、本日まで立派にご子息を育ててこられた保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。

さて、これから皆さんは、自分の夢に向かって、人生を歩んでいかれるわけです。
ただ、夢には落とし穴があることもありますので注意が必要です。
自分の夢に向かって頑張ることは大切なのですが、夢の実現にとらわれすぎると、
夢がかないそうにないからと過剰に不安になったり、
もしかして自暴自棄になって生活が破綻することを招くこともあるかもしれません。
そのようにならないためにもぜひ頭の片隅においてもらいたいことは、
夢は実現してもしなくてもどちらでも構わないということです。

その昔、中世ヨーロッパでは、錬金術といって、多くの人々が賢者の石を作ろうといろいろな試みをしていました。
賢者の石はふつうの金属を金に変えたり、人間を不老不死にすることができる石です。
当時の人々はとても実現しそうにない夢を追い求めていたわけです。
もちろん、そのような石は一度だってできたためしはありません。
それでは、無駄な行為だったのかといえば、そんなことはなかったのです。
その石を作ろうとする過程において、実にいろいろな試みが行われ、
試行錯誤の結果、さまざまな新しい発見があり、当時の科学の進歩に大きく貢献したのです。
ですから、仮に夢が実現しなくても、夢を追い求めて努力することが、
みなさんのいろいろな能力を高めたり、
また次の幸せへの新たなステップに踏み出すきっかけになったりすることにつながるのです。
大切なことはそのような努力の過程を楽しむということです。

落とし穴のことがわかれば、安心して夢の実現に向かって努力していきましょう。
ここで、夢を叶えるコツをお話ししたいと思います。それはたった2つのことです。
ひとつは、「絶対にそうなりたいと念じ続ける」。
もうひとつは「努力を続ける」つまり、「あきらめない」ということです。
だけど、ほとんどの人が、うまくいかないことが続くともうだめだ!と諦めてしまいがちです。
実はここに大きな誤解があります。
「うまくいかない」ということは「うまくいっている」ということなのです。
みなさんはエジソンという人をどこかで耳にしたことがあると思います。
電球をはじめ、いろいろなものを発明した「大発明家」と呼ばれている人です。
そのエジソンの言葉に、ヒントがあります。

 それは失敗じゃなくて、その方法ではうまくいかないことがわかったんだから成功なんだよ。
 失敗すればするほど、我々は成功に近づいている。

大切なことは「失敗」との向き合い方です。失敗したからといってしょげていても何にもなりません。
失敗したら正面からそのことに向き合い、なぜそのような失敗をしたのかを観察することが大切です。
そうすると、問題点が浮かび上がってきて、どこをどのように直していけばいいかもみえてきます。
つまり、いわゆる「失敗」と呼ばれているものはその仕事を完成させるためにあるのです。
当然、大きな仕事になればなるほど、その回数は増えます。
失敗するたびに、改善を重ねていきますので、少しずつよくなり、
より完成度の高いものに仕上がっていくのです。
ですから、これから皆さんが何かに取り組んでうまくいかないことが続いたら、
それはその「うまくいかない」ことを通して、夢に近づいている証拠だとかえって喜んでもいいわけです。

とはいえ、やはりこれからの人生いろいろあり、「今がどん底だ!」と思う瞬間があるのも確かなことです。
そこで、あのとんちで有名な一休さんのお話をしたいと思います。
一休さんが亡くなる直前に、お弟子さんたちを呼んで、三巻の巻物を渡したそうです。
その巻物をお弟子さんたちに手渡すときに
「本当に困ってどうしようもなくなったとき、この巻物を開けなさい。それまでは決して開けるんじゃないぞ」
と言いました。それから何年か経って、お寺が存続できるかどうかの大問題が起きたのです。
お弟子さんたちは大変困りました。
そこで、一休さんが残した巻物を思い出し、
これを読めばこの困難な状況を見事に切り抜けることができるような
ものすごい秘策が書かれているに違いないと思ったのです。
まさにわらをもすがる思いで、巻物を開けてみると…
 一巻目には ・・・ 大丈夫
 二巻目には ・・・ 心配するな
 三巻目には ・・・ なんとかなる
と書かれていたのです。
それを見たお弟子さんたちは、あっけにとられ、笑い出しました。
そのとき、不思議なことに、彼らの頭の中で見事な解決策がひらめき、
その困難な状況を切り抜けることができたということです。
ピンチを感じたときは、「今考えることができることをすべてやってみる」ことが大切です。
なぜか光は見えてくるものです。
そのとき、一休さんが言うように「心配しなくてもなんとかなる」と腹をくくっていると、
落ち着いてそのような行動をとることができると思いますので、
その時には、この一休さんの話を思い出してみてください。

最後になりましたが、校長先生はじめ、諸先生方、保護者の皆さま、ご臨席の皆さまの益々のご健勝ご発展と、
卒業生の皆さんのさらなる成長をお祈り申し上げ、祝辞とさせていただきます。

妄想する数学 〜「考える学習」の数学バージョン〜

このブログでは、公式を丸暗記し、公式にあてはめて機械的に答を出す方法が
いかに「本物の学力」を低下させているかについて論じてきた。
ただ、その例として、これまで算数ばかりをあつかってきたので
このあたりで数学でも算数同様、「考える学習」が
成立することをお伝えしようと思う。
というのは、一般のイメージでは、数学こそ公式を暗記して
数値を当てはめて答を出すものとの認識が
算数以上に強固な常識となっている感があるからである。

数学における「考える学習」のコツ
まず、授業で出てくる数学用語の定義を丸暗記するのではなく、
どうしてそのように名づけられたのかを考えてみる
ことである。

たとえば、「自然数は正の整数である」とふつうは暗記する。
そのうえで、問題演習にチャレンジして、すらすら答が出るまで解くと
いった勉強方法が一般的だ。

次の中から、自然数を選びなさい。

 −5,0.3,7,0,−1.1,100


ここで、「自然数は正の整数である」ということをしっかり暗記できていれば
この問題は簡単に解けるが、
その定義を忘れてしまった場合、少々やっかいである。

ええと、たしか自然数というのは小数や分数は入らなかったよな。
0はどうだったけ???


みたいに混乱してしまい、正しい答を得られにくくなる。

だけど、数学用語の定義を丸暗記するのではなく、
自分なりに数学用語を理解しておくと状況はちがってくる。
時間が経っても記憶があやふやにならないのだ。

数学用語を理解するということは、
まずその意味を知るということだ。
しかし残念ながら、学校や塾の授業では
なぜかそういうことはふつう説明されない。
参考書でさえ、用語の定義を書いておしまいといったものばかりだ。

では、どうするか?

自分で考えるのである。

どうやって?

幸いにして、数学用語はほとんどが漢字で作られている。
漢字は表意文字といって、意味を表す文字である。
そこで数学用語に使われている漢字が手がかりになるわけである。
その漢字を手がかりにして、
なぜこのような名前がつけられたのだろうと考えてみるのだ。
いや、「考える」というよりも、「妄想する」といった方がいいかもしれない。

どんな名前でも初めからつけられているのではない。
あるとき、だれかが、なにかしらの理由で、その名前をつけたのだ。
まさか、でたらめに名前をつけたとは考えにくい。
「健やかに太く朗らかに」育ってもらいたいから、
子どもに「健太朗」と名付ける母親のような感覚だ。

数学用語をつけるとき、「この考え方にはこのような意味があるから、この漢字を当てよう」とか、
数学者同士が会話していたはずなのだ。きっと。

では、妄想してみよう。

先ほど例にあげた、中1数学で出てくる、自然数。

自然数…「正の整数」

自然数とは、なんだ?
まず、自然数が正の整数ということは、負の数や0は入らない整数ということだ。
じゃあ、なぜ「負の数や0は入らない整数」のことを自然数というのだろう。
自然数だから、自然の数ということかな。
自然というと、アルプスの少女ハイジを思い出すなあ。
山羊飼いのペーターも出てきたぞ。
山羊を数え始めた。
1頭、2頭、3頭…、お、ひょっとして、これが自然数か。
そういえば、「−3頭の山羊がいたぞ!」とは絶対言わない。
これじゃあ、まるで四次元の世界に迷い込んだ山羊みたいだ。ありえない。
「山羊が0頭いたぞ!」この場合は「山羊はいなかったぞ!」だろ!(`⌒´)
「1.5頭の山羊がいたぞ!」まるで生きている山羊1頭と解体した山羊の半分みたいだ。
これも絶対、言わない。
ということは、自然の中で生きている動物を数える時は
「負の数や0は入らない整数」を使っているなあ。
だから、「1,2,3…のように負の数や0を含まない整数」のことを自然数というのか。


のように自由にいろいろと妄想してみるのだ。
もちろん、自然数という言葉の本当の由来はこれが正しいかどうかはわからない。
もしかして、そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
どっちでもいいのだ。
要はいろいろ考えることによって楽しめばいいのだし
またそのことによって、自然数の定義がすっと頭の中に入ればいいのである。

こじつけでもなんでもいいから「このように考えると説明がつく」ように考えることがコツ!

もうひとつ、いってみよう!

これも中1数学で出てくる、絶対値。

絶対値…「数直線における0からの距離」、(または「0との差」)

自然数は自然の数と考えてうまくいったから
絶対値は絶対の値と考えればいいかな。
ん、絶対の値って、なんだ?
自信満々の値ということか?
う〜ん、よくわからない〜
じゃ、「絶対」をばらばらにしてみるか。
最初に「絶」の意味を考えてみよう。
「絶」を訓読みで読むと、「絶える」とか「絶つ」とか読める。
そういえば「絶望」は逆さに「望みが絶たれる」と読めるので、
「絶」の意味は「なくなる」ってとこかな。
次に「対」は?
「対」の訓読み…あれ?どう読むのだろう?
これじゃあ、手がかりがない。
これはネットの辞書で調べてみるか。
Yahooの検索窓に、「対」を入力して、エンターキーをポン!
「二つそろって一組みとなること。また、 そのもの。」ということね。
つまり、光と闇、天と地、男と女、左と右のようなものだな。
ということは、数学では、+と−ということだ。
だから、絶対値とは、「対をなくした値」と考えると説明がつくぞ。
学校の先生が要するに絶対値は「+と−を取った値」と覚えておけばいいと
言ったことにつながるな。


というように、どのような用語も自分なりに妄想することは可能だ。
もちろん最初は慣れないからうまくいかないかもしれない。
とにかく慣れの問題だ。

何かをただ単に機械的に暗記する勉強とちがって
結構おもしろいじゃん、と気づいてもらえるのではないかと期待して、
最後に、この学習方法の利点を列挙してみると、

1.自分なりに「だからこうなるのか!」と納得しているので、
時間が経っても用語とその意味を忘れることはない。

2.なによりも漢字に詳しくなるので
語彙力が確実についてくる。

3.上記の妄想の経験を数多くすればするほど、
勘が鋭くなり、用語の意味の推測が素早くできるようになる。

4.解き方や公式を忘れても、理解している「意味」にしたがって
答を導き出すということも可能になる。
それは、算数において、速さの公式を覚えていなくても
時速や分速の意味を考えれば答が出る世界に通じる。

5.この学習方法は数学だけではなく、他の科目でも通用する。
日本語で学ぶ以上、重要項目の用語はそのほとんどが
漢字を組み合わせて作られているのだ。

6.勉強が進めば進むほど、「考える力」もついてくる。
いわば、「思考する土台」が頭の中にできあがるというわけだ。


欠点はといえば、時間がかかること。
だけど、テストの点数を度外視すればいいだけのこと。

まさに「急がば回れ」式学習法である。

どうでしょう。試してみませんか♪


座禅のすすめ 〜「思い」切る世界〜

「禅寺に行ってきた」
塾生のM君、職場体験が禅寺だったらしく、その時の様子を話してくれた。
写経をしたり、座禅をしたりしたとのこと。
全部で20名ぐらいの中学生が体験したらしい。
ふつう、中学生の職場体験といえば、
スーパーマーケット,病院,八百屋,ホテル、本屋、花屋 …
変わったところでは、学習塾だったりすることもある。
これまでで珍しいところでは、もうかれこれ10年ぐらい前のことだが
「今日は職場体験で大阪まで行ってきた」というので
びっくりして尋ねてみると、新幹線の売り子さんだという。
なるほどそれなら福岡から大阪まで一日で行って帰れるわけだ。

このたびの職場体験、禅寺が職場体験として選ばれるのはこれも珍しいのではなかろうか。
それにしても、はたして禅寺が職場なのかどうかは意見が分かれるところだろうが、
中学生が体験するのは大賛成!

禅といえば、「無念無想」とか「悟り」だとか、
なんだかむずかしそうな近寄りがたいイメージが一般にはあるが
実は世間で禅の世界が大きく誤解されているのは
これらの大げさなことばにあるのではないだろうか、と思う。

そもそも生きている以上、「無念無想」になんかなれるわけない。
「無念無想」になるためには死ぬしか方法がないのである。
(お坊さんの話の受け売りだけど… (^_^;))
実際に「座って」みるとよくわかるのだが、
「無念無想」どころか、雑念が湧きまくるのだ。
座禅すると無念無想の世界に浸るようなイメージがあるが
座ったときの方が座らないときよりも
頭の中は雑念でいっぱいのように感じるのである。

ただ「雑念でいっぱいのように感じる」だけで
座ろうが座るまいが、いつでも人間の頭の中は雑念でいっぱいなのだ。

「お腹、すいたあ〜。今夜、何を食べようかなあ〜」
「明日はテストだ。失敗したらどうしよう」
「あ〜あ、たいくつだ。終わるまであと20分もある」
「あのとき、あいつ、この、お、お、おれを馬鹿にしやがった。ゆ、許さんぞ!!!」
「今夜だったよな。例のドラマがあるの。楽しみだな♪」
「あの棚の中だったよな。どら焼きがあるの。これが終わったら食べよ♪」
「お、これが悟りかもしれない」
「お、これが無念無想というやつか」

と雑念がひっきりなしに湧いているのだが、
日常生活においては、この雑念は雑念として認識できない状況にある。
意識が雑念とほとんど同化しているのでそれとわからないのだ。


たとえてみれば、雑念はカメレオンのようなものだ。
カメレオンは周りの色に合わせて生息しているので発見されにくいが
もし周りの世界が透明になれば
当然のことながらカメレオンの体が透明になることはできないから
かんたんに発見されてしまう。
それと同じく、座ると意識が透明になるので
雑念が雑念として認知されやすくなるのである。

仏教では、この雑念こそが不幸の元凶とみる。
大晦日に108の煩悩を払うために除夜の鐘をつくが
煩悩を簡単なことばで言うと、雑念のことである。
今ふつふつと湧いている雑念に絶えず人間は振り回されている。
だから、人間は不幸になるのだ。

と仏教では教える。

たとえば、みんなの前でののしられたことを思い出して
はらわたが煮えくりかえるのも雑念のせい。
そもそも思い出さなければ、はらわたも煮えくりかえらなくてすむのだが
なぜかそういうことは何かあるたびにずっと思い出し続けてしまうのだ。

怒りや悲しみの雑念だけではない。
楽しくなる雑念もある。
テストでひとりだけ満点をとって先生にほめられた時のことを思い出して
ひとりにやけるのも、雑念のせい。
楽しくなる雑念ならいいのかといえば、仏教的にはいえば、そうではない。
楽しい雑念にふけってにやけていると、
今現在していることがおろそかになり、仕事で大失敗ということもあるだろうし、
また「テストで良い点数を取って人からほめられる」ことに執着することにより、
「テストで良い点を取って人から褒められなくなる」と悲しくなるのが人間である。

つまり、人間というもの、常に雑念と同化して、
悲しんだり怒ったり喜んだりして、右往左往したりして
ちっとも落ち着けない状態にあるのだ。


では、座っても座らなくても同じく雑念が湧くのだったら
なぜ座禅するのか。
座禅の意味とは一体なんなのだろう。

本来、座禅に効用を求めてはいけないのだが、
あえて求めるとしたら
座禅は「思い」という雑念を切る練習である。
(「思い切って〜する」という表現があるが、おそらく「思い」(を)「切る」ことが語源ではないだろうか)

座るとき、意識の持ち方として大切なことは
「見る」ことを意識することだ。

座るとき、背筋をまっすぐにして、目線を斜め下に落とす。
その目は正面から見ると「半眼」と呼ばれる状態だ。
そうすると、壁(または畳)をじっと見つめることになる。
とにかくしっかりと「見る」ことに意識を向けることが大切だ。
だけど、実際に座ってみると実感していただけるが
すぐに壁(または畳)を見ることができなくなるのである。

壁や畳を見ていても、すぐに雑念が浮かんできて
雑念を見つめている状態になり、
頭の中でなにかしら考え事を始めているのだ。

そのとき、壁(または畳)を見ようと意識すると、
雑念はふっと消える。
しかし、しばらくするとまた雑念が浮かんできるので
また「見る」ことに意識を集中すると雑念が消える。

雑念が浮かんではそれを消し、雑念が浮かんではそれを消し、というように
連続して雑念を消すことが座ることの意味なのだ。


日常生活において、これが雑念だと意識することはないから
雑念を消すことはできない。
次から次へと押し寄せてくる雑念に翻弄され、不安が増大し、人間関係も悪化し、
体調を崩し、生きることが苦痛になる。
そのような様相を仏教では「地獄」と呼ぶ。
お釈迦さんは死後の世界は知ることはできないから
死後についてあれこれ議論しても無駄だという。
だから、仏教の原点はあくまでもこの現世だ。
原始仏教においては「地獄」は死後の世界ではなく、現世にあるのだ。

「座る」ことは「地獄」を創り出す大元である雑念を
消すことの連続に意味がある。

もちろん消しても消しても何度でも出てくるが
そのうち出てくる雑念と雑念の間隔が長くなることに気づく。
また雑念は雑念だからと放っておけるようになる。
雑念にとらわれないから、不安もたいしておきない。
何か起きても「ま、いいか」と思えるようになる。
思うに、「決め事」を作ってしまうから、人間、不幸になるのだ。

このことを、子育てで考えてみると

せめて平均点は取らないとね。
せめてA高校には入らないとね。

のような「決め事」があるから、
そうならなかったときに心に波風が立ち、いらいらして、
子どもに言ってはいけないことばを投げかけたりしてしまい
親子関係にひびが入ってしまうのだ。


このような「決め事」も仏教という視点からみれば、雑念にすぎない。
雑念を相手にしなければ、子どもがテストで何点取ろうが気にならなくなる。
もっと本質的な部分を子どもの中に見いだすことができるようになる。

前回の記事、「「考える力」を育てたいならば…」の最後で述べた部分、

つまり、「考える力」を育てたいならば、
親としてはまず「目の前のテストで良い点数を取らなくてはいけない」という呪縛を解いてあげ、
次に、じっくりと勉強に取り組める環境作りが大切だと思うのである。

だけど、このことが現代を生きる親御さんにとって
もっとも重たい課題であることも事実。
あとは子どものために親御さんがどれだけ覚悟できるかにかかっているのである。


と書いたが、頭でわかっていてもなかなか覚悟できないものだ。
特に、知り合いの子、近所の子が優秀な成績を収めたりすると
つい我が子と比べて、悲観してしまう。

我が子のテストがクラスの平均点よりも悪かったりすると
叱ってしまったりするのも、
「クラスの平均点よりも悪い点数を取ると、まずい状況になるぞ」
という根拠のない雑念にとらわれてしまっているがゆえのことである。

そのような子どもの状況に左右されない強い心を作るためにも
日常生活の中に「座る」ということを取り入れてみてはどうだろうか。


そうなれば、親子関係も円満になり、
それこそ、子どもの精神状態も安定するから
長い目で見て、かえって、子どもの成績も伸びる可能性も高くなっていることだろう。
もっともそのときは子どもの成績には大して興味がないから
前のように喜べないかもしれないが、
もっと深い本質的な部分で子どもの成長を喜べるような親になっていると思うのである。
そして、そのような状態が親子共々が幸せになる世界に導いてくれるのではないだろうか。


<参考サイト>
曹洞宗 普勸坐禪儀・坐禪入門

※ 結跏趺坐・半跏趺坐、どちらも難しい方は正式な座り方ではありませんが、正座でも構いません。
 大切なことは「思い」を切る練習ですから。(^^)/

公式を使わないで解く「割合」講座(体験版)

「公式を使わないで解く「割合」講座」の内容は以下の通りです。

1 割合とは何か?
2 割合の基本(分数)
3 割合の基本(歩合)
4 割合の基本(百分率)
5 いろいろな割合の問題 〜ステップA〜
6 いろいろな割合の問題 〜ステップB〜
7 いろいろな割合の問題 〜ステップC〜

このうち、ここに載せている動画は1のみです。
(テキスト体験版は1,7と解答を載せています)

↓ 「公式を使わないで解く「割合」講座(体験版)」のテキストはこちらです。
  体験版ですので、ダウンロードはもちろん無料です。
   (右クリックメニューの「名前を付けてリンク先を保存」でダウンロードできます)


 「公式を使わない「割合」講座(体験版)」

体験版のテキストをダウンロードしたら、
次の動画講座を視聴しながら、テキストの問題を解いてみましょう。

例題の解説を聴いて解き方を理解したら、
今度はひとりで今視聴したばかりの例題を解いてみることが大切です。
その後は類題を解いて、答え合わせをしてください。
(答はテキストの最後の方に載っています)

それでは、体験版の講座を始めます!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

1 割合とは何か?

割合と言えば、「比べられる量がもとにする量の何倍であるかを示す量」と学校では習いますが、これではわかりにくいですね。
そこで、最初は「そもそも割合とはなんなのか?」
その正体に迫りますよ。


 その1




 その2




 その3



「割合とは何か」おわかりいただけましたか。
それでは、割合の問題を基本問題から解いていきましょう。
割合の問題といえば、いきなり百分率(%)が出てくるのがふつうですが、
分数から始めるのが、道草学習流です。
「分数を制すれ」ば、「割合を制した」のも同然です。

(体験版のため、以下省略します)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「公式を使わないで解く「割合」講座」の本講座は、
                 次のサイトから入ることができます。

     道草学習の広場


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

メモ暗算(体験版)

↓ 「メモ暗算」(体験版)のテキストはこちらです。
        (右クリックメニューの「名前を付けてリンク先を保存」でダウンロードできます)

 メモ暗算(体験版)テキスト

体験版のテキストをダウンロードしたら、
次の動画講座を視聴しながら、テキストの問題を解いてみましょう。
例題の解説を聴いて解き方を理解したら、
今度はひとりで今視聴したばかりの例題を解いてみることが大切です。
その後はふつうの問題集のように、「練習問題を解く→答え合わせ」のサイクルで
学習するのがいいでしょう。
(答はテキストの最後の方に載っています)

それでは、体験版の講座を始めます。

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では、いよいよメモ暗算の講座を始めます。
最初は、たし算の基本です。
例題1はおそらく見た瞬間、暗算で答が出る人も多いでしょう。
だけど、そこはぐっと我慢して、
メモ暗算の書き方の基本になるところだから
動画の解説通りに書いていきましょうね。
例題1で身につけたメモの書き方は、例題2以降の世界で生きてきます。
メモ暗算に慣れてきたら、
自分流のメモの取り方を研究するのも楽しいですよ。
それぞれの例題が終わったら、
テキストの練習問題(10問)を解いてみましょう。
いったん理解すれば、後はスポーツの世界と同じ。
体に覚えさせることが大切ですよ。


1. たし算(基本)

例題1




例題2




例題3




例題4



(体験版ですので、ここまでとさせていただきます)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「メモ暗算」の本講座は、次のサイトから入ることができます。

      道草学習の広場

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「考える力」を育てたいならば…

「先生、今度の夏休みの宿題がひどくて、理科の先生がいうには、
『夏の生活』を5回繰り返して解かなくてはいけないって言うとよ」

先日、中学生のTくんがぼやいた。

毎年この時期になると、塾生が夏の宿題がいかに大変かを訴えてくる。
このように何度も何度も同じ問題を反復して解かせる宿題を出したがる先生は多いのだ。
学校でも塾でも…。

なんでそうなのかというと、それは
テストで良い点数を取らせたいと思う気持ちからなのだろう。おそらく。

じゃ、いいことではないかと思われる方がいらっしゃるかもしれないが
実は、「テストで良い点数を取らせる」ために勉強させるということは
「考える力」が育たなくなる可能性が大きくなる
のだ。

いうまでもないことだが、テストには制限時間がある。
それゆえ、テストの最中にゆっくり考えている時間はない。
テストで良い点を取るためにどうすればよいかということを
物理的に考えてみれば、当たり前の結論が得られる。
「問題を見てから解答を得られるまでの時間」を限りなく零(ゼロ)に近づければ近づけるほど
テストで良い点を取ることができる
という理屈が成立する。
そのため、指導する側が子どもたちに良い点数を取らせようとすればするほど
「考えないで答えを出す」練習を徹底的にさせることになっていくのだ。

これが「徹底反復のパターン学習」誕生の理由である。

テストに出されそうな問題をパターン別に分け、それぞれの問題の解き方を暗記するという方法だ。
極端な話、三角形の面積を出す問題に対しては
例のあの公式「底辺×高さ÷2」さえ覚えておけば、
その公式の意味を知らなくても、三角形の面積を瞬時に出すことができる。
もちろん、公式の意味を知らないということは、そもそも面積とは何か?が
わかっていない可能性が大きいから、このままいけばやばいぞ〜ということは
指導者の脳裏をちらっとかすめることになるだろうが、
「面積とは何か」をじっくりと理解させるためには
子どもによっては途方もなく時間がかかることが容易に予想されるため
根本を理解させるよりも、とりあえず「底辺×高さ÷2」を暗記させて、
あとは問題を見たら適切に数字をあてはめさせる練習を行って
目の前のテストに備える状況がふつうになっているのだ
(むしろ、その「ふつうのこと」をしない教師・講師はテストの結果が出ないという理由で
まわりから徹底的に糾弾される)。

この方法は、意味の理解はとりあえず後回し(「後」は永遠にやってこないことが多い)に
しているので問題の意味を納得しているわけではなく、知識として定着しにくい。
同じ問題を何度も解くことによって、理屈抜きに脳みそに解き方をごりごり刷り込んでいるだけなのだ。

また、テストでは三角形の面積の問題だけが出題されるわけではない。
いろいろなパターンの問題で埋め尽くされる。
そのため、テストに出そうな問題をパターン別に分け、
それぞれの問題を三角形の面積を反射的に出すのと同じように
「なんでこのように解けば答が出るのか」その仕組みがよくわからないまま、
何度も解かされることになる。

そのような勉強で全員がうまくいって、テストで良い点が取れるかといえばそうではない。
暗記の得意な子と暗記の苦手な子で結果が分かれるのだ。

当然のことながら、暗記の得意な子は良い点数を取る。
一方、暗記の苦手な子はたくさんの解法パターンを覚えることを強制されるので
脳の中でうまく処理しきれなくなり、かえって混乱し、
どれもほとんど覚えることができないといった状況ができあがる。
本番のテストでは悪い点を取ってしまい、周りからお目玉をくらうということになるわけである
(「人一倍努力するのだけど、なぜか得点に結びつかない」と嘆きの声の原因はどうやらここにある)。

「得点力の2極化」である。

「学力の2極化」といいたいところだが、そうとはいえない事情がある。
得点の高い層が学力が高いとは必ずしもいいきれないからだ。
(現に、いわゆる進学校や難関大学においても学力低下で悩んでいるところが多い。
このことに関してはいずれまた…)

良い点数を取れた子どもたちも、
もし理解しないまま丸暗記作戦であったとしたら
時間が経つと解き方を忘れてしまうので、良い点数をとれなくなってしまう。
つまり、医学でいうところの対症療法と同じで、
病気の症状を抑えただけで、病気そのものを直したわけではないから
薬効が切れるとまた元の木阿弥、再び病気の症状が出てくるのと似ている。
ゆえにテストの点数が高いからと言って、真に学力がついたとはいえないのだ。

だから、大切なことは、テストで良い点数を取らせることではなく、
まずは「じっくりと勉強に取り組ませる」ことである


じっくりと取り組めば、疑問が生ずれば真正面から向き合い、
時間もあるので調べる余裕もある。
調べて疑問が氷解すれば、「そうなのか!そういうことなんだ!」と
ある種のおもしろみを感じやすくなる。そうなると、
もっともっとわかりたくなり、
もっともっと調べたくなる。
仮に、テストに出る範囲を超えてさえも…。
このようなゆるやかなプロセスを経て「真の学力(学ぶ力)」が育てられていくのだ。
まさに、「急がば回れ」だ。
目の前のテストでよい点数を逃す代わりに
長い目で見てあとから飛躍的に点数が伸びるということも出てくる
というわけだ。

自分の興味を優先して、とことん調べるような深い学習をすると
いわゆる「テスト勉強の時間」が減るから、当然テストの点数は悪くなる。
だが、ほとんどの子どもたちにとって、やはり良い点数は取りたい。
友だち同士でテストを見せ合うだろうし、
良い点数をとらないと周りから評価されないということも経験上知っているから。

そこで、本人は悩むことになる。

「楽しみのための学習」と「テストで良い点数を取るための勉強」の割合をどうするか。
この割合をどのように振り分けるかで、実際の点数が決まっていく。
点数が高ければ高いほどきちんと理解していると世間一般では理解しがちだが、
そうとは限らない。
あくまでも「テストで良い点数を取るための勉強」の時間を優先させたにすぎないのかもしれないのだ。
たとえば、本を読むことが好きな子は、
テスト勉強に時間を多く割けば、本を読む時間が取られるということで
どのあたりの点数を取って「折り合い」をつけるかを考える。
本当に賢い子どもは、このあたりの塩加減が上手だ。
なんとか親にも怒られず、自分の趣味の時間も確保できるような
ぎりぎりの割合を知っている。

ちなみに、ノーベル物理学賞をとった益川先生はテスト勉強を極力減らし、
自分の興味を追求する時間を最優先させた極端な例であろう。
親に怒られることはおそらく覚悟の上だったと思う。
(このことはかつて、次の記事で述べていますので、興味のあおりの方はお読みください)

「80%ルール」のすすめ 〜本物の学力を獲得するために〜

益川先生は「ぼくは学ぶことは大好きだが、やらされる勉強が大嫌い」と、ほとんど我流で通された。
「楽しみのための学び」の時間を取れば取るほど、「考える力」が着実に育っていくため、
あまりにも極端なやり方がノーベル物理学賞を取ることができるようなレベルまで
到達されたと考えることができるのではなかろうか。
益川先生はさらにおっしゃっている。
「今の時代だったら、自分のような子どもはつぶされるのではなかろうか」と。
「昔のようなおおらかな時代だったからこそ、あのやり方が通用したのではないか」と。

今という時代はそれほど難しい時代になっているのだ。
では、どうするか。

「楽しみのための学び」を増やしていけば、
「考える力」は育っていくが、テストは悪い点数を取りやすくなる。
「テストで良い点数を取るための勉強」時間を増やしていけば、
「考える力」は育たないが、テストは良い点数を取りやすくなる。


ということを念頭に置きつつ、
この2種類の時間の振り分けをどのように考えていくかがポイントだ。
もちろん、この振り分けの割合を決めるのが、親であってはならない。

子どもの人生は、これから子ども自らが背負っていくのだから、
あくまでも自分の責任で決めていかなくてはいけないのである。
親の言うとおりに選択して
将来、人生に失敗したとき、深い悔恨の情を抱くのは本人だ。
そのとき、大人になっている自分が
「すでに年老いていている目の前の親」を責めても仕方がないことがわかる。
二度とやり直せる時間は決してやって来ないという事実の前に愕然とするしかないのだ。
だからこそ、そのあたりの折り合いは、最終的には本人がつけるしかないのだ。

つまり、「考える力」を育てたいならば、
親としてはまず「目の前のテストで良い点数を取らなくてはいけない」という呪縛を解いてあげ、
次に、じっくりと勉強に取り組める環境作りが大切だ
と思うのである。

だけど、このことが現代を生きる親御さんにとって
もっとも重たい課題であることも事実。
あとは子どものために親御さんがどれだけ覚悟できるかにかかっているのである。



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『絵解き「お話」文章題』のご案内

『絵解き「お話」文章題 第1集』を作成しました。

このブログにて『絵解き「お話」文章題』はそれぞれの問題につき、
低学年用と高学年用の2段階のレベルで紹介してきましたが、
こだま塾(管理人主催の塾)で使っている教材はA〜Jレベルの10段階に分けています。
このたび、それをセレクトいたしまして、公開することにしました。

1年分として考えて、10題×52週の520題をのせました。
(こだま塾では塾生に1週間に1題ずつ解いてもらっていますし、またそれで十分だと思っています)
ちなみに、シリーズ化して、第4集までを予定しています。

テキスト内容の確認のために、テキストの見本を作成しました。
101〜103まで(10題×3種類=30題)載せています。
(右クリックメニューの「名前を付けてリンク先を保存」でダウンロードできます)


 (算数)絵解き「お話」文章題 〜第1集〜(見本)

『絵解き「お話」文章題』はふつうの文章題ではありません。文字通り、絵で解く文章題です。
次の記事にて、『絵解き「お話」文章題』について、詳しく書いていますので、
初めての方はぜひご覧ください。


 娘の日々の楽習 〜算数文章題〜


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こちらのサイトで『絵解き「お話」文章題 〜第1集〜』(1,080円<消費税込>)をご購入になれます。
     ↓
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テキストを購入された方は、「道草学習の広場」にお越しください。
他の教材のように、動画講座はありませんが、
コメント欄にて他のコミュのように質問・感想を書き込むことができます。
お待ちしています!


 道草学習の広場


<今回、載せている文章題>
101 ここ掘れ、にゃんにゃん!
102 ふん処理ロボット、パックマン
103 チャーハン王子
104 怪盗ロパン
105 金喰い怪獣カネゴン
106 たい焼き君は、たこ焼きが大好き!
107 虫歯の治療は怖いよ〜
108 元気玉が入ったお好み焼き
109 一休さんとおにぎり
110 ありがたいお経
111 ネムキック・ケーキ
112 流行りのリンゴ飴
113 デーモノゾキの鐘
114 およげたいやきくん
115 本当のお年玉!?
116 正義の味方、ウルトラモン
117 ババンパ公園のお花見
118 カラフルたまご
119 黄昏のレンガ道(グッバイ・イエロー・ブリック・ロード)
120 ミニモモ太郎の鬼退治
121 かぐや姫の月旅行
122 ドンコちゃんのお使い
123 神様の薬
124 かさ地蔵
125 パン食い競争
126 絵を描くジュース屋さん
127 一寸法師と打ち出の小槌
128 宇宙商店
129 巨人のクリ拾い
130 おばあちゃんのお見舞い
131 ナメクジ王子の宝石
132 スイカラスの産卵
133 モグラたたきは大変だあ!
134 サボテン侍の鬼退治
135 ネズミ退治で、メダルをゲット!
136 アップル星人の怪物
137 飛行グモの冒険
138 クッチャネ大魔王のフエルパン
139 温泉卵で、商売商売!
140 赤ずきんちゃんとオオカミくんのお見舞い
141 ヤメテイ国の女王ホミコ
142 不思議な帽子
143 ゴミの星
144 レインボー魚をゲットせよ!
145 空飛ぶドラゴン
146 ビール星人の秘密
147 機関車トーマト
148 海彦と山彦
149 お化け祭り
150 マハメド・アリの行進
151 ウメ婆さんのおにぎりは、うめ〜ぞ〜
152 マスタードーナッツ

道草学習講座 No.10 〜(社会)16方位の覚え方〜

おとといは節分でしたね。
節分と言えば、豆まきが定番ですが、
最近では、恵方巻きと呼ばれる巻き寿司を
恵方に向かって食べることも定着してきました。
「縁を巻き込み、その縁を切らない」ために
巻き寿司を切らずに食べるとよいといわれています。

また、一説によると、
巻き寿司は、鬼の金棒に見立てられ
豆をまくのと同じように鬼の金棒を食べて
鬼退治をする意味もあるようです。

我が家でもおととい、恵方巻きを買いました。(^^)/
かなり太い巻き寿司を買ったので、最後まで食べるのは大変でした。

ところで、恵方とは何か?
恵方とは、歳徳神(としとくじん)という福の神がいらっしゃる方向のことで、
恵方に向かって事を行えば万事にわたって吉とされるということです。
恵方は、みのある角と書きますので、覚えやすいですよね。

今年の恵方は

 西南西

でした。

西南西と言えば、16方位になるので
イメージしづらいかもしれません。

そこで、今回は16方位をどのように見ていけば、
覚えやすくなるか説明してみましょう。



今年の恵方は、

西と南西の間になることはおわかりですね。(^^)/


便利なサイトを見つけました。
次のサイトで、検索窓に住所を打ち込めば
16方位があっているかどうか確認できますよ。(^^)/

 2015年の恵方




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