本当は、このような本来の力をつけつつ、
学校の評点もよくなるような方向で
教育改革を進めていってもらえたらいいんですけどね。


とこの前の記事では締めくくった。


補足の説明をしようと思う。

上記のように申し上げた背景には
現在の学校のテストのあり方にある。

現在のテストを見ると

まず考えなくても習った解き方に数値を当てはめたら
解くことができるような問題ばかりだ。

ということは
テストで良い点を取るためには
何も考えないで反射的にすばやく反応できるように
機械的な手順に習熟するような反復学習に励むことになる。

で、その手順をきちんと覚えて、
すばやく反応できた子が良い点を取ることができるような
テストになっているのだ。

つまり、「考える力」ではなくて
「情報処理力」を試すテストなのだ。

そのようにあまりにも出題が偏りすぎているので
本来、思考がゆっくりとしている子は
そのようなテストにはついていけない。

で、困ったことに、じっくりと考える子には
世間一般で考えられている以上に
低学年になればなるほど、
ペースがゆっくりとしている子が多い。

まさに、ここが悲劇的なのだが
そうした本来「考える力」を持っている子が
学校でのテストで良い点を取ることができないために
算数ができないというレッテルを貼られる。

本来ならば、すごく良いセンスを持ちながらも
学校のテストで良い点を取れないばかりに
そういう劣等感を植えつけられる。

現に、うちの塾にも
昨年、「九九が覚えられなくて算数が苦手」だという小3になったばかりのお子さんが
入塾したが私から見れば、数のセンスにすぐれていておもしろい解き方をする。
お母さんに話した。

九九を覚えていないのならむしろ
そっちの方が考える力を伸ばすチャンスです。
九九はその気になればいつでも覚えることができますから、
このまま九九の暗唱をしないままいきましょう。

1年半が経過した。

4年生になった今では、ついこの前も、始めて見るタイプの問題、
「500円で仕入れた品物を2割の利益を見込んで定価をつけ
売れないので1割引の値段で売った。いくらで売りましたか」
を読んだ瞬間、かんたんかんたんといいながらあっという間に解いた。
もちろん割合の問題の解き方や公式は教えていない。
教えたのは以前、ある文章題で「○割」という用語が出たので
「1割は10分の1のことだよ」と言っただけ。5秒でお仕舞い。
あとは、図を描いて解くだけだ。

ここまで能力が高まれば
学校の成績はどうなのだろうと気になる。

お母さんにたずねると
学校の成績は塾に入る前と大して
変わらないという。
学校の先生は算数を得意と思っていないようだ。
(ただ面白い解き方をするので
そのことを褒められたとおっしゃっていた。)

確かに、あのテストでは良い点は取れないだろうなあ。
難しい問題ばかりで構成されたテストだったら
まちがいなくトップクラスなのだが…
なにせ1問1問を解くのはおそい。
文章題は習った解き方に当てはめるよりも
自分で納得した図を描く癖がある。
制限時間から考えて、どう考えても問題量が多すぎるのだ。

情報処理の速さだけを競っていったい
子どもの何の力を育てたいのだ?

だから、提案!

テストの全部を考える問題にしろとまではいわない。

せめて全体の3割くらいは「じっくりと考えなければ答が出ないような」問題、
「学校ではあつかっていない問題」を出題してもらいたいと思うのだ。


無理な注文なのかなあ〜。



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