優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。


金山の登山口の集落には栗の木が多く、それぞれの家で栽培されているように見えました。大きな毬がなっており、割れて中の実が顔をのぞかせているものもありました。畑のそばに一つ栗が落ちていたのを見たら、新生児の握り拳ほどもある大きなものでした。

「丹波栗」とは丹波地方で育つ和栗の総称です。その歴史は古く、持統天皇が栽培を奨励したとも言われ、また古事記や万葉集、日本書紀にもその名が登場するほど昔から名産品として知られてきました。日本最古の地域作物ブランドといえます。
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法師蝉
金山の頂上は城跡だっただけに広々としていて、桜や楓が植えられています。見晴らしも素晴らしく、北に黒井城跡が見えます。金山城は織田信長の命を受けて丹波攻めをしていた明智光秀が築いたものです。敵方の城や街道を行く人馬の流れなどもよく把握できたことでしょう。ときおり法師蝉が思い出したように鳴いていました。
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刈田
金山の稜線で、一部下界が見通せるところがあり、「大山荘を望む」との看板が立っていました。大山荘(おおやまのしょう)とは、平安時代から室町時代にかけて丹波国多紀郡、現在の兵庫県篠山市大山地区一帯に置かれていた東寺領荘園です。古くから豊かな穀倉地帯だったのでしょう。稲刈が終わり刈田が広がっていました。
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秋の風
金山の中腹にかつて園林寺がありました。江戸末期に建立され、その後、明治末期から大正にかけては尼寺でした。そのころ、寺の前の広場では毎年盆踊が催され、村の若者達でにぎわいました。麓から広場まで提灯の行列が続き、美しい夜景だったそうです。

今は石垣と南無妙法蓮華経と刻まれた石柱、崩れ落ちた石灯籠が残っています。苔と倒木におおわれて、説明の看板から往時をしのぶばかりです。
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秋の雨
お彼岸のころは秋雨のシーズンでぐずつきます。昨夜もかなり強い雨が降っていました。しかし、天気予報では朝には雨があがるとのことでしたので、予定通り山に行くことにしていました。朝、目が覚めたときもまだ雨は降っていましたが、空の一角から青空がのぞきはじめていました。

今日は最初は兵庫県と京都府の境にある親不知に登るつもりでした。ところが、山の麓に来たとたんにわか雨が降りだして、急遽山を変更し、篠山市の金山に登ってきました。頂上には、戦国時代に反織田勢力を分断するため、明智光秀が築いた金山城跡があります。城跡のある山はほぼ素晴らしい展望が約束されています。ここもその通りでした。
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稲刈
近隣では稲刈りが始まっています。お天気がぐずついていますが、わずかな晴れ間を縫って稲刈りが進んでいます。田植えと稲刈り、昔は人手がいって大変だった米作りのこの部分が機械化されたため、どちらも半日ほどで終わってしまいます。

刈り取りを終えた稲刈り機を田んぼのそばの流れできれいに洗っておられるのを見かけました。一昔前なら馬や牛が労働の疲れを流れで癒したのでしょう。稲刈り機も気持ちよさそうに見えました。
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秋彼岸
昨日はいいお天気でしたが、今朝は雨になっています。今日は彼岸の入りです。春の彼岸と区別するため、季語では「秋彼岸」といいます。

クッキングスケールを買いました。これまでアナログのものをずっと使っていました。そうそう壊れるものではないですから。一昨日、棚から取るときに手がすべって落とし、載せる皿が割れてしまいました。

Amazonで探したところ、いまは全部デジタルで、しかも小さいのに驚きました。文庫本よりひとまわり大きいくらいで薄く、使わないときは引き出しの隅にそのままでも立てても収納できます。背後にひっかける部分もあるため、吊り下げておくこともできます。これで、2kgまで量れます。
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小鳥来る
ここで用いる「小鳥」は仲秋から晩秋にかけて渡ってくる小鳥の総称です。夏鳥が南へ帰るのと入れ替わるように大陸から冬鳥が渡ってきます。また、山にいた鳥が里に下りてくるものも含まれます。

明日が彼岸の入りで夕暮れが早くなっているのを感じます。朝夕、近所の電線にカラスの群れが大量にとまる時期になりました。子育ての時期が終わり、カラスは群れをつくってねぐらで暮らすようになっています。
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秋雨
お彼岸のころはお天気がぐずつきがちです。梅雨と似たような気圧配置になるためです。むかしよくお世話になっていたアウトドアショップが、年内いっぱいで閉店するというハガキが届きました。ネット通販との競合で厳しいのだろうとうすうす気づいてはいましたが、こうしてお知らせが来ると、やはりそうか、という気分です。

近所にあったロードサイドの書店も今年3月に閉店しました。自分自身、ほとんどをネット通販で買うようになっていました。人口50万人規模の都市でもこういうありさまですから、もっと小規模な都市であれば、小売店の営業は厳しいだろうなあと思います。

Amazonなどの圧倒的な品揃えとスピーディな配送、アウトドア用品ではメーカーがネット通販で直接販売しています。よほど何か特別なことを仕掛けていかないと、小売店が生き残っていくのは難しい時代になっています。
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秋空
新幹線に乗る前に東京駅丸の内駅前広場を見に行きました。広々と整備され、路上の一画には打ち水システムができています。路上に5mmの薄い水の膜を張り、歩く人に心地よさを味わってもらおうというもので、周辺の御影石の舗装よりも表面温度が10℃ほど低くなるそうです。

水の膜は薄いため、靴が濡れることはありません。歩くために作られたと思うのですが、ほとんどの人は周りを取り囲んで写真を撮っています。全国的には雨模様だったものの、関東地方はよく晴れて暑い一日でした。
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