昨日、ビットコインの価格は大きく下落して、ついにBitfinexで年初来安値である5910ドルに。
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下落の理由は、金融庁による国内取引業者への業務改善命令や、Mt.GOXに民事再生法が適用されたというニュースによると言われているが、「落としたいから落ちた」という印象を持っている。個人的に、コインチェックのハッキング以外は、ニュースを利用して価格を落とすという「操作」が続いていて、したり顔のトレーダーしか儲からない環境になっている。

現在は6000ドルをラインにして、ここを下回るとさらに暴落しかねない状況になっている。不安を煽るようで心苦しいが、これはテクニカル的なチャートの形にしても、ファンダメンタル的な要素でも、時間的にも、下にブレイクするのはコーラを飲めばげっぷが出るほど確実な情勢と言える。

そもそも、7月20からのG20によって、国際的な仮想通貨規制の話がまとまるまでは、仮想通貨を買おうという需要は発生しない。SECによる証券認定は、国際的にもこれを踏襲するだろうから、「アメリカに限定された話」にはならないだろう。

というわけで、Q&A的に証券認定についての考えを書いておく。

Q.「証券ではない」と認められたビットコインやイーサリアムを持っていれば大丈夫?
A. 大丈夫ではない。
  ICOをした草コインの発行元が、「店じまい」のためにこれらを売る可能性が高い。

そもそもICOは、「IPOと違って投資家への責任を負わなくてもいい」仕組みとして誕生したが、何億ドルも集めてプロダクトがない草コインも、価格が上昇していれば文句も出ないが、現在のような状況では「騙された」と思う人たちが出てくるのは避けられない。

それでも、ICOが「投資家への責任を負わなくてもいい」のであれば、投資家の自己責任で押し通すこともできただろうが、IPOと同じくらいの透明性と厳しさを求められるとすれば、下手すれば「詐欺」認定されかねない状況になる。これを回避するには、自主的に発行元が返金するか、多額の弁護士費用を用意して訴訟に対応するかが必要になってくる。どちらにしても、ドルが必要であり、ICOで集めたビットコインなりイーサリアムなりを大量売却する必要がでてくる。


Q. XRPは証券に認定されるのか?
A. そもそもXRPって「手形」みたいなものって説明されてなかった?



立川志の輔の落語『バールのようなもの』みたいに、「手形のようなもの」は「手形」なのか「手形ではない」のか。近々ハッキリすると思う。

Q. 日本国内は大丈夫?
A. 大丈夫ではない。SECがICOコインを「証券」と認定し、G20によって国際的な仮想通貨規制がまとまれば、日本もその流れに沿うことになる。特にやばいのは……



問題は、去年、大手仮想通貨取引所が大々的にICOをした、あの通貨なんだけれど、ホワイトペーパーに書かれていた虚偽をもって「詐欺」告発されかねない状況であるように思われる。しかも、なんか照会料をエサに、インフルエンサーに宣伝させていたわけで、彼らも「詐欺」の片棒を担がされたと断罪されかねない。

過去に遡っての証券認定があった場合、現在の価格に失望した人たちが返金を求めて訴訟するリスクが非常に高くなる。あの通貨は、そもそも計画されていたことを一つも実行できていないわけだし。そうなると、今回の業務改善命令どころではない話になるのでは……とワクワクしている。今のうちに返金窓口を作っておくべきじゃないですかね(棒)


Q.Liskはどうなる?
A.直近は暴落が避けられないけれど、回復も早いのでは?

LSKもICOコインであり、用途がプラットフォーム型なため、国際的な仮想通貨規制や証券認定の影響を免れることはできないと思っている。これは、LSKが筋悪なコインというわけではなく、仮想通貨全体の沈没から免れることができないという意味だ。一部にはLisk.core1.0の完成による価格回復を期待する向きもあるが、そこまで楽観的にはなれない。ミクロはマクロに太刀打ちできないからだ。

しかし、Lisk財団は自身の財務状況を公表したり、LSKの保有枚数を最小限にとどめるなど、証券化を見越した対応はしているよう感じられる。国際的な規制が進んで、安全な投資環境が整ったとき、透明性のあるLiskの取り組みが評価されるんじゃないかなぁと思っている。