March 11, 2008
君がくれたもの(コンヨザ)
ヨザ乙女につき注意
任務先の宿。
流石に3日間も寝てないと仕事とはいえ体も辛くなるわけで、宿に着いた途端、風呂入んなきゃなぁーって思いながらばたりとベッドに倒れ込んだ。
「ふぅ…」
なんだか体がベッドに張り付いたみてぇ。
そんな事を考えながらベッドの横に置いてあった変装グッズなんかが入ったバックを漁る。
あー、明日はこれ着ようかしらぁ、なんてまだ冗談言えるほどの体力があって安心した。
…あった。
ごそりとお目当てのものを取り出す。
可愛い、可愛い少し小さめのくまのぬいぐるみ。
大の男がなぁにこんなもん持ち歩いてんだか…。
なんだか可笑しくなってクスクスと笑う。
しかし持ち歩くのも無理はない。
これは大事で愛しい恋人に贈られた物なのだ。
任務先の宿。
流石に3日間も寝てないと仕事とはいえ体も辛くなるわけで、宿に着いた途端、風呂入んなきゃなぁーって思いながらばたりとベッドに倒れ込んだ。
「ふぅ…」
なんだか体がベッドに張り付いたみてぇ。
そんな事を考えながらベッドの横に置いてあった変装グッズなんかが入ったバックを漁る。
あー、明日はこれ着ようかしらぁ、なんてまだ冗談言えるほどの体力があって安心した。
…あった。
ごそりとお目当てのものを取り出す。
可愛い、可愛い少し小さめのくまのぬいぐるみ。
大の男がなぁにこんなもん持ち歩いてんだか…。
なんだか可笑しくなってクスクスと笑う。
しかし持ち歩くのも無理はない。
これは大事で愛しい恋人に贈られた物なのだ。
「はい、ヨザ」
急に渡された綺麗に包装された袋にはて?とヨザックは首を傾げた。
「なんだよ、これ」
いいからと、無理矢理ぐいっと渡され、あわあわとしているうちにその贈り物は腕の中に収まる。
「開けてみて」
にこりと人好きのする笑顔を見せられ少し照れ臭くなり、自分の頬が赤くなるのを感じた。
かさり
取り出してみると出てきたのは可愛いくまのぬいぐるみ。
「俺、あんたの恋人やってるけど…一応男の子なんですが」
なんだかコンラートらしい贈り物に笑いが込み上げてきた。
「知ってるよ。いくら俺でもそこまで盲目になったつもりはない」
クスクスと笑いながら俺の頬を撫でる。
…十分女性扱いだと思うけどな。
「それ、俺だから」
「は?」
ついに頭がおかしくなったのかと、頭を撫でてみる。
「そんな可愛いことされると今すぐここで押した「黙れ」
ぺしんと頭を叩いてやった。こいつがおかしいのは今に始まったことじゃなかったな。
「ヨザ、次の任務長いって聞いたから、寂しくならないように俺だと思ってそれ持っていってよ」
あぁ、なるほど。
腕の中にいるテディベアを眺めるとなんだか自然に笑みが零れた。
「…ありがとな、コンラート」
「どういたしまして」
小さく触れるだけのキスをした……
―――――――――
ふぅと息を吐き、そいつを抱きしめた。
そしたらふわりと胸に幸せが広がり、なんだか切なくなって顔を埋めたら、今度は胸の奥がきゅぅっと苦しくなる。
「コンラート…」
自然とテディベアの頭を優しく撫でていて、自分は馬鹿みたいにコンラートが好きなんだなぁと今更ながら自覚した。
幸せな気持ちになって、仕事の疲れとかふっとんで、にやにやしながら自分でもこの姿誰にも見せらんねぇなぁって思いながら、愛しい人に感謝する。
「早く逢いてぇなぁ」
なぁんて呟きながらテディベアを抱きしめ、俺は瞳を閉じた。
俺に愛を教えてくれてありがとう。
帰ったらまずあいつにそう言いに行こう。
んで、あいつを抱きしめてやるんだ。俺にはこのテディベアがいたけどあいつにはいないから……
テディベアのコンラートにキスをして、俺は幸せの眠りに就いた。
「おやすみ、コンラート…」
明日も晴れるといいなぁ。
fin.
急に渡された綺麗に包装された袋にはて?とヨザックは首を傾げた。
「なんだよ、これ」
いいからと、無理矢理ぐいっと渡され、あわあわとしているうちにその贈り物は腕の中に収まる。
「開けてみて」
にこりと人好きのする笑顔を見せられ少し照れ臭くなり、自分の頬が赤くなるのを感じた。
かさり
取り出してみると出てきたのは可愛いくまのぬいぐるみ。
「俺、あんたの恋人やってるけど…一応男の子なんですが」
なんだかコンラートらしい贈り物に笑いが込み上げてきた。
「知ってるよ。いくら俺でもそこまで盲目になったつもりはない」
クスクスと笑いながら俺の頬を撫でる。
…十分女性扱いだと思うけどな。
「それ、俺だから」
「は?」
ついに頭がおかしくなったのかと、頭を撫でてみる。
「そんな可愛いことされると今すぐここで押した「黙れ」
ぺしんと頭を叩いてやった。こいつがおかしいのは今に始まったことじゃなかったな。
「ヨザ、次の任務長いって聞いたから、寂しくならないように俺だと思ってそれ持っていってよ」
あぁ、なるほど。
腕の中にいるテディベアを眺めるとなんだか自然に笑みが零れた。
「…ありがとな、コンラート」
「どういたしまして」
小さく触れるだけのキスをした……
―――――――――
ふぅと息を吐き、そいつを抱きしめた。
そしたらふわりと胸に幸せが広がり、なんだか切なくなって顔を埋めたら、今度は胸の奥がきゅぅっと苦しくなる。
「コンラート…」
自然とテディベアの頭を優しく撫でていて、自分は馬鹿みたいにコンラートが好きなんだなぁと今更ながら自覚した。
幸せな気持ちになって、仕事の疲れとかふっとんで、にやにやしながら自分でもこの姿誰にも見せらんねぇなぁって思いながら、愛しい人に感謝する。
「早く逢いてぇなぁ」
なぁんて呟きながらテディベアを抱きしめ、俺は瞳を閉じた。
俺に愛を教えてくれてありがとう。
帰ったらまずあいつにそう言いに行こう。
んで、あいつを抱きしめてやるんだ。俺にはこのテディベアがいたけどあいつにはいないから……
テディベアのコンラートにキスをして、俺は幸せの眠りに就いた。
「おやすみ、コンラート…」
明日も晴れるといいなぁ。
fin.