12月26日に千葉県浦安市の「東京ベイNKホール」で開催されたTBSラジオ主催のロックフェスティバル「FOOL'SMATE PRESENTS Beauti-fool's Fest 04」で、イラクで誘拐された香田証生さんの殺害映像が流されたことが明らかになりました。大型スクリーンに香田さんが首を切られて殺害される瞬間の映像が流されたのは、参加した12組のビジュアル系バンドの中の「KLACK(クラック)」というバンドの演奏中とのこと。会場にはおよそ4,500人の観客がいたようです。
演奏だけに注目していた人はそんな画像にも気をとられなかったかもしれませんが、その場面を見た観客の方々は、まさか殺害映像がロックフェスティバルの舞台のバックの大型スクリーンに映し出されるということを予測すらしなかったでしょう。
若気の至りでは済まされないことですね。イラクの武装組織がやったことと、なんら変わりはないのです。遺族のことを考えると非常識にも程があります。
「KLACK」というバンドのイメージが残忍さや冷酷さグロテスクさであることを、香田さんの殺害映像の使用で演出や表現したというのは大きな間違いだったと思います。こんなことで話題をとっても、音楽性を評価される以前の問題としてバンドの将来においてなんらプラスになることはなく、今だけ話題になり、騒がれ、そして叩かれて終わるのではないかと思います。主催のTBSは「人道的にも許されるものでもなく、香田さんの家族などに深くおわび申し上げる」とコメントしているようですが、所属事務所との打ち合わせや詰めは今後慎重に行うべきですね。
【参考】
Yahoo!ニュース『TBSロック公演で香田さん殺害映像(日刊スポーツ)』に詳細