NHKの元会長・海老沢勝二氏が会長を辞任し、顧問に就任するも、3日で辞任するという事態となりました。顧問を辞退したのは海老沢氏だけではなく、笠井前副会長、関根全放送総局長と3人が共に辞退を申し出たとのこと。
これまでの不祥事の責任を取る形で海老沢氏は会長を辞任し、NHKは視聴者からの信頼回復のために新体制を敷き、改革を行いましたが、新人事では顧問として今後もNHKの業務に関わる点で「院政」などと評され、逆に視聴者からの厳しい批判を浴びるという結果となり、本来の役目は何も果たされないまま三日天下という形で顧問としての地位から退くことになりました。
海老沢氏の顧問就任にあたっては、クレームが殺到し、顧問就任が報じられた27日の午前9時から28日の午後7時までに、NHKの東京の2ヶ所のコールセンターだけで6500件もの抗議の電話やメールなどが殺到しているとのこと。橋本元一会長は「こんなに大きなクレームの波が来るとは思わなかった」と述べていますが、海老沢氏が会長を辞任した時点で、潔くNHKから退けばこのような展開にはならなかったと思います。
海老沢氏ら3人の顧問辞退は、視聴者一人ひとりの声がNHK改革の弱点をつき、「NHKを動かした」という形となりましたね。NHKが本当に視聴者からの信頼回復に踏み切るのであれば、引責辞任した人が顧問として残すという形をよしとしたNHK幹部の目論見の甘さがみられます。NHKほど組織が大きいと灯台元暗しで、足元が見えなくなるのでしょうね。信頼回復へは厳しい道のりだと思いますが、NHKは、民放にはない番組が教育テレビで放送されるなど、すべてが悪いわけではありません。組織のあり方や、受信料の支払いのあり方などを考え直して、視聴者に支持される放送局に再び戻ってもらいたいものです。
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