ライブドアがニッポン放送の経営権掌握に向けて、優位な立場となりましたね。
ニッポン放送のフジテレビに対する新株予約権の発行を差し止めた東京地裁の仮処分決定について、東京高裁は、ニッポン放送が申し立てた保全抗告を認めず、差し止めの仮処分を支持する決定を下しました。

東京高裁は東京地裁の仮処分追認し、ニッポン放送がフジテレビに対して新株予約権の発行することについては、不正であるという同じ結論を下したようですね。
仮処分が認められるまでは、テレビのニュース番組などを見ていると、法律に詳しい専門家などの意見や考えがほぼ二分されていたようですが、司法の判断は、全面的にライブドアを支持するというかたちとなりました。
ニッポン放送は、ライブドアがニッポン放送の親会社となり経営支配権を取得した場合、ニッポン放送及びその子会社に回復し難い損害が生じる等とし、フジテレビの子会社となって経営されることが企業価値を高めると主張していましたが、東京高裁は、ニッポン放送の新株予約権の発行が、ニッポン放送の経営陣とフジテレビによる支配権確保が目的であるとし、株主一般の利益を損ない、商法で禁じた不公正発行にあたると認定したようです。
個人的には、ライブドア、フジテレビのどちらを支持するという考えは毛頭ありませんが、新株予約権の発行は、第三者から見てどう考えても、発行して有利に働くのニッポン放送とフジテレビのみであって、既存株主にとっては何のメリットにもならないものであり、やはり妥当な結果であったように思えます。フジテレビも、この東京高裁の決定に対して、最高裁への特別抗告を断念し、新株予約権は発行中止が決定され、この一件は収束するということになりました。これによって、ライブドアはニッポン放送株の争奪戦で圧倒的に優位に立場となりましたね。
NHKの「ニュース7」でライブドアの堀江社長の記者会見の中継が少しだけ放送されていましたが、ニッポン放送の経営権を手中に入れることを視野にいれ、インターネットとの融合については具体的なことを検討しながら進めていく旨のことを語られていました(毎度のことですが)。今後もライブドアはニッポン放送株の過半数取得のために、株を買い続けていくのでしょうね。ポニーキャニオンの問題はどうなるのでしょうか。
さて、ニッポン放送の経営権の獲得に王手をかけたライブドアですが、フジテレビの買収については、一旦考えを改め、TOBを含めて、フジテレビの株は当面買い進めず、フジテレビと業務提携を成功させるために、敵対的な態度を取らず、実務者レベルで友好的な提携話を進めるといった方向へと転換するようです。まずは、ニッポン放送の経営権を掌握してから・・・といったところでしょうか。