5月23日に予定されていた小泉首相と中国の呉儀副首相との会談は、呉儀副首相が突然キャンセルして帰国により実現しませんでした。中国政府は当初、「国内における緊急な公務の為」の帰国としていましたが、後に中国外務省の孔泉報道局長の声明によって、本当の理由が靖国神社参拝問題であることが明らかになりました。中国が会談を取りやめて帰国した理由ついて、小泉首相は以下のように答えています。
・Sankei Web『「キャンセルした方に聞いて」会談中止に首相』

小泉首相が記者団からの質問に対して答える様子は、今日のNHKの「ニュース10」で放送されていましたが、首相官邸で記者団からの質問に対して「私は会うと言っていた。会談すればよいのにね、話せばわかるじゃないですか」と語り。靖国神社参拝問題については「中国がこだわっているだけじゃないの?」と答えていました。また、中国側の対応によって靖国参拝をめぐる首相自身の姿勢が揺らぐことはないかという質問に対しては、「私は、適切に判断すると言っている」とのこと。

さて、呉儀副首相は23日の午後には日本を出発、しかし翌朝の24日には予定通りモンゴルへ訪問。そして夜のニュースではモンゴルでにこやかに会談する姿が伝えられてました。何だかなぁって感じです。
突然会談をキャンセルする理由も、当初は「国内における緊急な公務」としていました。呉儀副首相が訪中直前の16日には小泉首相の靖国神社参拝継続の発言があり、また17日に訪日され23日に帰国される間に、中国では日本の与党の2幹事長が訪中し、その間の21日に「国民の中には内政干渉だと言っている人もいる」という武部幹事長の発言が中国政府の反発を煽った・・・これが、わずか半日で済む「緊急な公務」と言う理由の事実であり、呉儀副首相の帰国後、中国外務省の孔泉報道局長による声明でそのことが明らかになりました。その様子もNHKの「ニュース10」でVTRによって伝えられていましたが、中国政府が靖国神社参拝についての最近の日本側の発言に対し強い不満を表明するためだったことを明らかにし、中国はここぞとばかりに日本を批難していました。「中国がこだわっているのでは?」と小泉首相がおっしゃっていましたが、孔泉報道局長によると、首相の靖国神社参拝問題は中国においては国際問題と言う認識のようです。

しかしながら、中国側にも言い分があるとはいえ、このような国際的な首相との会談が土壇場でキャンセルされるということは前代未聞のこと。中国もこんなことをしていると、日本以外の国にも「中国は都合が悪くなると立ち会わないのだ」という認識をもたれることでしょう。中国の外交の姿勢が問われますね。礼節のなさを感じますね。やれやれ・・・。