南京大虐殺を題材としたハリウッド映画の制作が決まり、来年12月の南京事件70年に合わせ、世界で同時公開されることが明らかになりました。
監督にクリント・イーストウッド、主演はメリル・ストリープだとか。
南京事件、ハリウッド映画に…メリル・ストリープ出演
【上海=加藤隆則】旧日本軍による1937年の南京事件を題材にしたハリウッド映画の制作が決まり、来年12月の事件70年に合わせ、世界で同時公開されることが明らかになった。

 18日付の上海紙「文匯報」が報じた。

 同紙や制作協力する江蘇省文化産業グループによると、映画のタイトルは「南京・クリスマス・1937」で、当時、南京にいた米国人宣教師の目を通して、旧日本軍が行った中国人への殺害行為を描くストーリー。クリント・イーストウッドが監督を務め、同氏と「マディソン郡の橋」で共演したメリル・ストリープの出演が予定されている。

 中国では旧日本軍が南京を包囲した12月13日を「南京大虐殺記念日」としており、70年にあたる来年は、各種行事が行われる予定。

(2006年1月18日23時23分 読売新聞)

クリント・イーストウッドといえば「ダーティーハリー」などいうと、ちょっと古いかな?と思いますが、今や社会派の映画監督となり活躍していますね。新しいところでは、太平洋戦争における、硫黄島の戦いを描いた2本の映画を同時に公開することを決定したことを発表しています(詳細はコチラ)。
クリント・イーストウッドとメリルストリープといえば、1995年に制作された「マディソン郡の橋」で共演し、日本でも話題を呼びましたが、今回も監督兼務の上の夢の共演のようです。記事中では予定なので中国側の夢がかなうといいのですが。
さて、南京大虐殺を題材とした映画を、中国においては様々な行事の一環としてハリウッド映画として公開する企画があるようですが、「18日付の上海紙「文匯報」が報じた」とあるだけで、ハリウッド側の正式な発表ではないということを含み置いて・・・。
新聞記事中に「当時、南京にいた米国人宣教師の目を通して、旧日本軍が行った中国人への殺害行為を描くストーリー。」とあるように、「中国人への殺害行為」が、南京にいた米国人宣教師の目にはどのように映ったかがクリント・イーストウッド監督により、どのように描かれるかが興味深いところです。「南京・クリスマス・1937」というタイトルからは平和と人道ということも察することができますが、協力が中国ともなると、政治的な意図も含まれるのではないかといった懸念もありますが、どのような作品となるでしょうか。

さて、もう十何年も前の話ですが、大学時代に南京大学で短期の語学留学をしたことがあります。その頃、日本語を学んでいる学生と話す機会がありましたが、その当時の学生に南京大虐殺のことを尋ねたら、日本に対しては「済んだ話」と言っていた記憶があります。ただし、街で日本人学生だけ数人で歩いていると、南京の街のおばさんに「リーベン(日本)」と言って指をさされたことがあります(私一人だと香港人によく間違われていましたが・・・苦笑)。
「南京大屠殺記念館」にも足を運びましたが、なぜかピースサインで記念写真を撮影した思い出が・・・(今、見つかったら中国人にボコボコ?)。
当時の南京の町ではさほど抵抗なく歩くことができましたが今はどうなんでしょうね。昨年の4月には中国で反日感情の高まりから暴動が起きるといった事態となっているので、映画を公開するにも中国寄りのフィルターのかかったフィクションとなりかねないような気もします。映画が公開され、それがあたかも事実として定着してしまうと恐ろしいですね。
公開を楽しみにしたいと思います。

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