ウルトラマンマックス、第34話は「ようこそ!地球へ」後編 さらばバルタン星人 子供の超科学星人タイニーバルタンと超科学星人ダークバルタンの登場です。
前回の続きです。
ウルトラマンマックスは、バルタン星人に敵わず力尽き、カイトの姿に戻った。
ダークバルタンはそんなウルトラマンマックスの姿を見てあざ笑いながら街を破壊する。
UDFの基地ではダークバルタンが異常な重力バランスへと操作したため、DASHの隊員たちが司令室で宙にういている状態が続いていた。
バルタン星人のプログラムを消去できるのはエリーだけだが、バルタン星人が重力を操作したことにより固まったままだ。親近感を深める愛情表現・・・アンドロイドのエリーには人間に似た感情回路があるためヨシナガ教授とトミオカ長官はヒジカタ隊長を通じてエリーが親近感を抱いているコバに指示を出した。
「俺がエリーを?」というコバに、「いいから言うとおりにしなさい」とヒジカタ隊長。エリーの前に回り、コバに目を合わせて見つめるように、指示するヒジカタ隊長に合わせるコバ。目と目があうコバとエリー。エリーは「コバ・・・ケンジロウ」と次第に反応を示した。そして今度は髪をなでてやるようにと。
一方、ミズキは勉にタイニーバルタンの紹介をされた。タイニーバルタンはダークバルタンとの違いを説明。不思議がるミズキは、勉を見て「とことん嘘につきあう」とバルタンの宇宙船「箱舟アーク」のところへ急行した。
UDFでは長官と教授が話し合っていた。地球人こそ宇宙の侵略者だというバルタン星人の言い分に対し、ヨシナガ教授は「人類が経済優先の科学で地球を台無しにしてそのつけを他の惑星に押し付けようとしている」という。月には生命体はいないが何かの存在があるかもしれないことや、そして火星での生物の存在の仮説を語り合いながら、2人はバルタン星人のように我々地球人のはるか先にゆく科学力を持つ宇宙人が、地球を宇宙の侵略者、宇宙の敵と位置づけて攻撃を仕掛けてくるとしたら、油断している地球はひとたまりもない状況だと不安に思った。
目一杯飛ばすミズキの車。その中でタイニーバルタン星人は、絶え間なく繰り返した核戦争のために壊滅的な環境破壊をしてしまったバルタン星を修復しようとしているタイニーバルタンと他の惑星を侵略して移住しようとしているダークバルタンが戦っている状況を説明した。
DASHの司令室ではエリーの心というファイルに入り込めと指示するヒジカタ隊長。コバケンジロウという登録を快いというファイルに入れるようにとエリーの目を見つめて言うコバに、エリーは「既に好きというファイルに入っています」と言う。
エリーは正常にもどろうとしていた。
ミズキと勉とタイニーバルタンは海辺にある宇宙船「箱舟アーク」の元へとやってきた。マキガイのような宇宙船に驚くミズキ。ウルトラマンマックスを再生し、ダークバルタンと対抗するための方法が一つだけあるというタイニーバルタン。地球からバルタン星に戻り何かをとりにいくというタイニーバルタンは、地球時間で2分もあればバルタン星に戻れるという。「バルルン」・・・人の姿からバルタン星人に戻り、タイニーバルタンはバルタン星へと戻った。
正常に戻ったエリーはバルタン星人のプログラムを消去した。そして異常な重力バランスを戻すと、隊長はショーンを残し、コバとエリーとともに出動した。
その頃、カイトは窮地に追い込まれていた。
バルタン星から戻ってきたタイニーバルタンは、ホウキにのって勉と5名の子どもたちとカイトの行方を捜しに飛んでいった。ミズキは勉のいうことを信じる気になったと隊長へ告げた。
ダークバルタンに攻撃をしかけるDASHの隊員たち。しかしダークバルタンは容赦ない。
カイトを見つけたタイニーバルタンは、埋もれたカイトを重力操作で助けた。そして「カイト隊員、早く!ウルトラマンマックスに!」・・・そういうと、手のひらにすくった水を子どもたちへとわけるとそれはクリスタルのようなものに変わった。それを手のひらにのせたタイニーバルタンと6人の子どもたちがカイトを取り囲むと光の輪ができ、そのパワーを受けてカイトはウルトラマンマックスに変身した。
ダークバルタンの攻撃を受けるウルトラマンマックスだが、かつてウルトラマンが使っていたリバウンド光線でバリアを張り攻撃を食い止め、さらには竜巻を起してダークバルタンを粉砕した。するとダークバルタンは「バルタン星ではクローン技術は初歩の初歩、お茶の子サイサイなのだ」と粉砕された身体から無数のダークバルタンを生み出した。するとウルトラマンマックスも回転し無数の身体を生み出した。大勢のウルトラマンマックスとダークバルタンが戦うも、バルタンの科学では無力であるというダークバルタンは「正義は強気者にあり」と雄たけびを上げる。しかし長官それをモニターで見て「違う、断じて違う、戦いを仕掛けるものに正義はない」と唸った。
そのころタイニーバルタンはバルタン星まで取りに行った「秘密兵器」を配っていた。それは弥生時代の銅鐸のような形のものだった。それを子どもたちに配ると、タイニーバルタンと6人の子どもたちはそれを振って鐘のような音を鳴らした。バルタンの古代遺跡に残された鐘・・・。
長官はかつてチベットを旅したときに小さな寺に泊まったときに「和みの鐘」の音に似ているといい、ショーンは故郷の古い教会の鐘の音に似ている、そしてヨシナガ教授は京都の嵯峨野で夕暮れに聴いたような平和な音だと言った。
タイニーバルタンによると、この銅鐸のようなものは、バルタンの科学が忘れ去ったのか、何者かによって記憶が封じられたのか、何に使われたのかわからないという。そして、この遺物はバルタンの科学でも解明できない不思議な力を持っており、ダークバルタンはこれを邪魔にし、穏健派のバルタンから奪おうとしているのだと言う。鐘の音を聞き、ダークバルタンはウルトラマンマックスの前で跪き、謝るような仕草をした。攻撃しようとしたDASHの隊員たちはウルトラマンマックスがダークバルタンをなだめると攻撃をやめた。そしてウルトラマンマックスは空へ飛んでいった。
「ウルトラマンマックスの正義は平和」とトミオカ長官。
「それぞれの惑星がそれぞれの平和を保つ、それが宇宙の正義・・・かな」とヨシナガ教授。
タイニーバルタンは「ありがとうウルトラマンマックス」とつぶやいた。
そこへダテ博士が現れ一つに武器を持ってきた。
「こんなこともあろうかと、このようなものを用意しました」となんでも本来のものに戻してしまうというメタモルフォーザーという魔法の新兵器を公開した。そしてダークバルタンに照射すると、ダークバルタンは1人の青年の姿となった。
タイニーバルタンは美しい星だった頃のバルタン星の人たちを思い出した・・・人々の笑顔と青い海。

きっとあの時、ウルトラマンマックスはバルタン星人の姿が見えたんだというカイトに、ヒジカタ隊長は互いに相手を理解する和み、平和、それが今の地球にとって一番必要なことだといった。
バルタン星人との分かれのときがきた。涙ぐむタイニーバルタンの頭をなでる勉は、「家に帰ってこの話をしたら、また大うそつきだっていわれるだろうな」という。
「サヨナラ!」と何度も繰り返すタイニーバルタンに、勉はありがとうと叫んだ。
「見た、確かに見ました本官も。これで地球も大丈夫だ。さらば、バルタン星人」と影から見ていた駐在さんは、足元に捨てているPCなどのゴミの間を縫うように帰っていった。

【感想】
和みと平和。
地球より文明が高く発展したバルタン星は、かつては美しく平和な星でした。しかし、核戦争が起き、優れた科学技術を利用した結果、星は荒廃し、星の人の心も壊滅的な環境破壊をしてしまったバルタン星を修復しようとしている穏健派タイニーバルタンと他の惑星を侵略して移住しようとしている強硬派ダークバルタンが対立している・・・この状況は、地球に丸ごと置き換えることができますね。今、地球では核兵器の廃絶を巡るなかで、イランが核開発を再び始める動きに出ています。アメリカはイランが核開発を辞めなければ空からの攻撃を仕掛けるなどといった動きがあります。かつてイラクはそれでアメリカからの攻撃を受け、罪のない市民が傷つき多くの死者を出しました。本当の正義とは何なのか?
ダークバルタンが言う行き過ぎた経済活動とエネルギーの浪費への警告は今の地球へのメッセージなのかもしれません。
争いを鎮めるもの、それは平和を祈る心ということもメッセージとして描かれていますね。何のために作られたかわかっていない「銅鐸」を平和の鐘にみたてて、静かに心を和ませること・・・それは今の世界への投げかけでしょう。
トミオカ長官の「ウルトラマンマックスの正義は平和」と言う言葉とヨシナガ教授の「それぞれの惑星がそれぞれの平和を保つ、それが宇宙の正義・・・かな」という会話に全てがまとめられていますね。
ラストシーンで浜辺に残されたPCなどの残骸が文明の利器も不要となれば捨てられるという象徴のようでした。」

さて、今回、アンドロイドのエリーには人間に似た感情回路があることが証明されましたね。しかしながら、ヒジカタ隊長がコバ隊員に指示するときに「おさるさんがグルーミングをするように」といった表現はおかしかったですね。
そして、ミズキの「当たって砕けろ、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、瓢箪からコマ、五里霧中」、ダークバルタンの「お茶の子サイサイ」など、言葉の勢いが小気味良かったですね。
最後に涙を流すタイニーバルタンの姿・・・ウルウルとした丸い目がかわいかったです。そういえば、劇場版のウルトラマンコスモスでも大勢のバルタン星人が現れ、チャイルドバルタン達が泣いていましたね。
バルタン星人と涙は切っても切れない間柄なんですね。

しかしながら、勉を含めた6人の子どもたちはどこから現れたのでしょうか。そして勉の目の前でウルトラマンマックスに変身したカイトの秘密は守れられるのか?・・・などと余計な事を考えてしまった今回でした。

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