ウルトラマンマックス、第37話は「星座泥棒」
星獣ケプルスの登場です。
今回のストーリーは・・・。
天文学者プトレマイオスが天動説を唱えたのは今からおよそ約1800年前
それからコペルニクスが地動説を提唱するまでのおよそ1400年もの間
地球は宇宙の中心にあり、全ての星は地球の周りを回っていると信じられていた
しかし、壮大な宇宙の歴史の中で
ほんの幼年期に差し掛かったにすぎない人類にとって
宇宙はまだ神秘に満ち溢れている

夜の公園、カイトとミズキが星空を眺めている。
ミズキはカイトに言った「オリオン座の三ツ星が見えるでしょ、あの真ん中の光は一つの星じゃなくて、直径15光年もある大星雲なの」カイトは「へぇ」というばかり。
ミズキは「ねぇ知ってる、人が星空に魅いやれるのは、はるか昔、人類が宇宙からやってきた異星人の末裔なんだからだって」という。そして「星空を見ていると懐かしい気分になるのは、私たちの身体の中に異星人の遺伝子が眠っているせいなの。星が輝いているのは故郷を忘れない目印なんだって」と言う。呆然とするカイトはミズキに「意外とロマンチックなんだ」と笑った。
DASHの司令室では、エリーがカイトとミズキの過去の行動パターンから算出した結果、二人の恋愛が成就する確立を発表しようとしていた。しかし、ヒジカタ隊長は恋愛は数学のように割り切れないとストップをかけた。ヒジカタ隊長には、自分の恋愛談を語り始めた。そのとき、ショーンは今夜は今月2回目の満月「ブルームーン」という最悪の夜で不吉なことが起きるのだと言った。コバは「なに非科学的な事言ってるんだよ」と遮った。
その頃、望遠鏡を覗いていたカイトが星配列の異変に気づいた。ミズキも星の数が増えていることに気付くと、多くの星が徐々に移動し、怪獣の姿を形作っていった。
その姿を見て息のむミズキ。「ケプルス・・・」とつぶやくカイト。異変に気付いたDASHもケプルスの攻撃に出動した。怪獣は光を嫌っているようだ。閃光弾で威嚇するとケプルスは消えた。消失ポイントはエリアJA799。上空と同じ波動が地上でも捉えられた。
ミズキは消失ポイントを捜索していた。すると、靄の中からプラネタリウムが現れた。ミズキが中に入ると、男が現れ「ようこそ、あなたをお待ちしていました。さあ、今日は貸切です。あなたがお探しの怪獣をご覧にいれましょう」と言って、天井に映し出したサトン星人のことを話し始めた。それはミズキが幼い頃、本で読んだ話であった。
太古の昔、宇宙からの来訪者がいた。それは、星空の創造師ともいうべき一族サトン星人で、彼らは地球人に星空の美しさを啓蒙するため、天球界を建造した。それは地球を覆いつくすプラネタリウムのようなものだった。おかげで夜空にはコレまでに増してたくさんの星が輝くようになり、人類は星空に畏敬の念を抱くようになったが、やがて人類は森を切り開き、町を築き、その愚かな発展が地上に光を蔓延させ、夜空の美しい星座を奪い去ったのだという。サトン星人の末裔はそんな人類に怒りと哀れみを抱き、星獣ケプルスを召還。ケプルスは天球界の創造と終焉を司る星空の守護獣で夜空に元の星空を取り戻す為、地上の悪しき光を消し去ろうとしているのだと言う。このプラネタリウムは天球界の中と外をつなぐ特別な空間で、ここにミズキがたどり着いたことはサドン星人の末裔だからなのだという。「宇宙が壮大なプラネタリウムだなんて」と反論するミズキに、男は悔い改めなければまた怪獣は現れるという。
DASHの司令室に戻ったカイトとミズキはプラネタリウムの確認をエリーに依頼するが、エリーの検索ではそのようなプラネタリウムはないという。
外に出た、ミズキはカイトに言った「ねぇ、カイト。私たちが守っている地上の光って正しい光だよね」と。そして、カイトと一緒にいるとすごく不安に思うことがあるのだという。同じDASH隊員なのにカイトが遠い存在に思えるのだと。その理由として、男がいうようにミズキに異星人の遺伝子が混ざっているのかと告白する。カイトは「何馬鹿なことをいってるんだ、ミズキは地球人でこの星で生まれた、この星を愛してる、だからDASHに入ったのでは」となだめた。安心するミズキのもとに司令室からエリアJA799にエイリアンスキャナに反応が確認されたと連絡があった。それは昨日の公園だった。
公園へ向かうカイトとミズキだが、ミズキはそこで姿を消した。
夜の公園で話す少女と男。少女は幼いミズキだった。
「おじさん、何見てるの?」という少女に、男は「ケプルスが怒っている。地上を光で埋め尽くす人間たちを見下ろす、遠い遠い宇宙の果てからやってくる怪獣さ」といい、『星座泥棒』という絵本を手渡した。そして、男は「ここだけの話、おじさん、宇宙人なんだよ」という。星空が好きなのかを問う男は、星空が好きな人は太古の昔、サトン星人の末裔だとミズキに伝えた。そして、「星が輝いているのは故郷を忘れない目印なんだよ、また会おう、星空が大好きな君なら天球界から外の世界へ旅立つことができるだろう」といった。ミズキは少女の頃に宇宙に関心を持つきっかけを思い出していたのだ。
ふと思い出からさめたミズキに男はプラネタリウムにケプルスの姿を映し出した。「あれは、あなたの創作童話でしょ」というミズキに「なくしてしまったんですが、星空への憧れを。ケプルスが故郷の星へ我々を誘ってくれています」といい、頭上のドームに扉を映し出した。
その頃、怪獣ケプルスが再び出現した。DASHも緊急出動。再び閃光弾を放っていた。ケプルスは閃光弾を浴び、苦しんでいる。吼え叫ぶケプルスは空に輝く星を集めて扉を作った。そこからは地上に強い光をさしている。
「さあ」と誘う男に、ミズキは断り、この星を守る義務があると男へ言った。男は「ケプルスの痛みが何故君に分からない?」と尋ねると、ミズキは「地上の光もかけがえのない光なんです。それに人類にも救いの手をさしのべてくれた宇宙人もいます」と答えた。
プラネタリウムの光を見て、カイトはウルトラマンマックスに変身した。ケプルスと戦うウルトラマンマックスだが、なかなか手ごわいようだ。
男は「やめろ、君も星空の使者なら何故地上の光に見方する」とウルトラマンマックスに話した。しかし激しい戦いは続いている。そして、ウルトラマンマックスはマクシウムカノンで一撃を与えた。粉砕するケプルスだが、再び光を集めて元の姿に戻った。
ミズキは男に言った「成宮さん、私、あの日のことを忘れたわけじゃありません。今の私がいるのは、あなたの絵本のおかげだから。星空への憧れがパイロットとしての私の原点だった。地上にあふれるたくさんの光は、この街が平和な証なんだって。地上の光、星空の光、どちらも守るべき大切な光なんだって・・・」と。
その頃、ウルトラマンマックスはプラネタリウムを守るためケプルスの攻撃の盾になった。「守ってくれたのか」という男に、ミズキは「ウルトラマンマックスもきっと、光にあふれるこの星を信じて救いの手を差し伸べてくれた。私は相信じています。だって、光は希望の証だから」と言った。
男は「ケプルス、帰ろう。我々の宇宙へ」と、空高い扉から刺す光にさす光に誘導され、ケプルスは去っていった。
「君たち地球人に、星空を愛する心があれば、いつの日かきっとまた扉は開かれます。ずっと未来で、人類とサトン星人の末裔が会えるかもしれない。未来で会いましょう」そういうと、男も上空の扉へと去っていった。
じっとマックススパークを見つめるカイトは「光は希望の証」と独り言を言った。そこへDASHの隊員たちも集まった。
エリーが「私は星空を美しいと感じます。変ですか?」というと、コバは「いいや、それはエリーが人間に近づいたって証拠だ」という。「同じだね、ボクの故郷の星空と」というショーン。ミズキは「有史以前、人類の先祖もこうやって星空を見上げていたのね」と言うと、ヒジカタ隊長は「きっとその頃の星空は、もっとキレイだった。そんな祖先の遺伝子を受け継いで我々は生きている」と答えた。ミズキは「そっか、だから人は星空に憧れるんだ」と納得した。
カイトは「人類がもっともっと進歩したら、いつかたくさんのあの光にも手が届くのかな」と言った。
パトロールの時間が来て、カイトとミズキは出動。そのとき一筋の流れ星が降って来た。エリーは「いつまでも、何時までもみんなと一緒に居られますように」と願った。
ダッシュバードでミズキは「ねぇ、カイト・・・」と話しかけた。「何?」と答えるカイトに「ううん、なんでもない」とミズキは笑った。

【感想】
「光は希望の証」
今回は、ミズキがなぜパイロットになったのか?というエピソードと、夢がかなった今、自然界の光と、人類によって生み出された光(電力)は、どちらも地球人にとって尊いものだということをあらわした一話でした。
ミズキは少女時代に、人間の男の姿と同一のサトン星人と公園で出会い、サドン星人からケプルスの話を聞き、『星空泥棒』という絵本をもらいます。その話と、サドン星人の言った「星が輝いているのは故郷を忘れない目印なんだよ、また会おう、星空が大好きな君なら天球界から外の世界へ旅立つことができるだろう」という言葉を心に秘め、パイロットをめざし、そして再びサドン星人と出会います。そんなミズキは自分は地球人ではないのではと不安に思います。しかしミズキは、サドン星人がくれた絵本がきっかけとなり、パイロットとしての原点を省み、地上にあふれるたくさんの光は、この街が平和な証であるとし、地上の光、星空の光、どちらも守るべき大切な光であると言う自分の考えをサトン星人に伝え、きっぱりと宇宙への誘いを断りました。
話の流れを辿ると、少し「かぐや姫」を髣髴させる部分もありましたね。宇宙からの使者が、ミズキをサドン星に連れ戻しに来たとも取れる話ですが、ミズキは自分が宇宙人なのではないかと不安に思いつつも自分の信念で地球人であること(地球人として)残る結果となりました。
話の合間で流れていたBGMは、ドビュッシーの「月の光」ですね。「セブンイヤーズインチベット」という映画の中でも多様されていました。

主流となるミズキのエピソードの合間合間で、恋愛を語るヒジカタ隊長とエリーとの掛け合いや、最後に星を眺めながらDASHの隊員たちの様子を付加しながら、それぞれのキャラクターが埋もれないように作られた秀作だと感じました。
しかし、エリーはやはりアンドロイドですね。流れ星への願い事をみんなに話してしまいました(笑)

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