中国・上海で4月8日に公演を行ったイギリスの人気ロックバンド、ローリング・ストーンズ。ボーカルを務めるミック・ジャガーさんは4月7日の記者会見で、中国当局から持ち歌のうち、「ブラウン・シュガー」など5曲を歌わないようにとの検閲を受けた事実を明らかにしました。
まあ、検閲の厳しい中国ならありがちなことでしょう。

中国が公演で披露の曲「検閲」と、ミック・ジャガー
上海――中国・上海で8日に公演する英人気ロックバンド、ローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガーさんは7日の記者会見で、中国当局から持ち歌のうち、「5曲を歌わないように」との検閲を受けた事実を明らかにした。

同バンドによる中国本土でのコンサートは初めて。

曲名などには具体的には触れなかったが、「セックス」を前面に出した曲風が禁止要因とみられる。ジャガーさんは、「予想はしていた。検閲を受けずに中国に来られるとは考えていなかった」と指摘。

「披露出来る歌は400曲以上あるから、大きな問題ではない」としながらも、中国当局の対応について、「コンサートに来るであろう外国人の銀行家と地元のガールフレンドのモラルを守っているのだろう」と皮肉った。上海の公演には、多数の富裕な外国人居住者が来場するとみられる。北京に本拠を置く興行会社は、公演の入場券は300─3000元(約4400─4万4000円)としていた。

ローリング・ストーンズは2003年に中国初公演を予定していたが、新型肺炎SARSの流行で中止になっていた。この際、中国当局は、公演中止になる前、4曲を歌わないよう求めていた。8日の公演で禁止された曲は、この4曲に新たな1曲が加わったとみられる。最初の4曲には「ブラウン・シュガー」などが入っているとみられる。

ミック・ジャガーさんは、「一部の曲の禁止の要請は消えたと期待していた。しかし、また、起きた」と述べた。

ローリング・ストーンズは今年2月、米プロフットボールリーグ(NFL)スーパーボウルでハーフタイムショーに出演。ミック・ジャガーさんはこの際、演奏曲目で「検閲」が行われたことに不快感を示す一幕があった。3曲演奏したが、うち2曲の性を連想させる歌詞の部分で、ボーカルマイクの出力が絞られた、と主張していた。「全く馬鹿げた措置で、不必要」と反発していた。
中国は何かと検閲の厳しいお国柄ですので、ミック・ジャガー氏も半ば分かっていたかと思います。しかしながら、コンサートライブで特定の観客が対価を払って鑑賞するものにまで検閲をかけるところが中国らしいですね。
アーティストの真のよさを体感できない中国の方々が不憫ですねぇ。

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