NHKだけではなかった・・・。
テレビ朝日が、東京国税局から約1億3000万円の所得隠しを指摘されたことが明らかになりました。バラエティー担当のチーフプロデューサーが番組関係者らとの飲食費を捻出するため、2005年3月期までの3年間で、番組で使っていた制作会社に指示して架空請求させていたとのこと。ほかに経理ミスもあり、申告漏れ総額は約1億5000万円。追徴税額は重加算税などを含めて約6000万円となるようです。
実態のないお金も国税局にかかれば、このようにウソも通じなくなるわけですが、それと同時にこのような実態が明らかになり、視聴者の信頼を裏切る結果となってしまいました。
テレビ朝日はこのプロデューサーを懲戒解雇、君和田正夫社長ら計12人を減給などとする処分を発表しましたが、やはり、首謀であるプロデューサーが一番の「悪者」のようですね。
asahi.comの記事(抜粋)によると
このプロデューサーは、編成制作局でバラエティー番組を担当する制作1部に所属。「奇跡の扉 TVのチカラ」「目撃!ドキュン」など人気番組を担当していた。現在は病気療養中という。

 関係者によると、プロデューサーは、春と秋の番組改編期にスペシャル番組などを担当。制作は都内の制作会社5社前後に外注していた。

 しかし、国税局の調べで、この中に実態のない制作費が含まれていたことが判明。番組関係者との打ち上げ費用などを捻出するため、プロデューサーが制作会社側に架空請求を指示していたという。このため国税局は架空分について、本来払う必要がなく、回収すべき「未収金」と認定。損金となる制作費に仮装した悪質な所得隠しと判断した模様だ。

 一方、別の制作会社2社も、昨年までの数年間にわたり同プロデューサーとタレントらの飲食費を架空の外注費に仮装して払っていたなどとして、計約3億円の所得隠しを指摘されたことが分かった。

 制作会社側は、恒常的にプロデューサーと出演タレントらが参加した「打ち上げ」などの飲食費を負担。うち2社がその費用を外注費に仮装していたことなどから、国税局は改めて交際費として課税したとみられる。

 テレビ局の番組制作費をめぐっては、04年にも日本テレビやTBSでも水増し請求などが発覚し、同国税局から所得隠しを指摘されている。
2005年3月期というと、NHKの紅白歌合戦のプロデューサーの不祥事が明らかになり、マスコミをにぎわせていた頃の話。テレ朝のプロデューサーもおそらく、命が縮まる思いでヒヤヒヤしながら新聞やニュースを見ていたのではないでしょうか。
テレ朝のプロデューサーは解雇処分となるようですが、今や病気療養中のようですね。あと少しで定年と言う時期に、このような不祥事があきらかになり、今頃後悔の念でいっぱいでしょう。
終わりよければ全てよしといいますが、59歳と言う社会人人生としては最後の最後でこのような辞め方をしなければならないことを悔やんでも遅いですね。
1億3000万円とも積み重なるとこういう不正を不正と思わなくなり、マヒしてしまうのでしょうか。不正に捻出したお金で飲んでもおいしいかなぁと、思いますが・・・。

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