ウルトラマンメビウス、第34話は『故郷のない男』
今回は、光波宇宙人リフレクト星人の登場です。

リフレクト星人が地球に現れた。
果敢に戦うウルトラマンメビウス。そして共に戦うリュウ。しかしメビウスはリフレクト星人に敗れてしまった。光線技が効かなかったのだ。
リフレクト星人はメビウスの喉元に剣を突きつけ、「今回止めをさすのはお預けです」と宣言し姿を消した。

どこかでミライを呼ぶ声が聞こえる。
GUYSの面々はそんな未来を信じてある丘へとやってきた。
「間違いないんだな、ミライ」というリュウに、ミライは「誰かが僕を呼んでいるんです」という。それはリフレクト星人ではないようだ。
丘の上にはひとつの墓石があった。そこに一人の虚無僧が祈りをささげている。その僧は「俺は地球での最初の戦いで、沈むこの島を救えなかった。ここは俺が絶対に忘れてはならない場所なんだ」という。
ミライは僧に向かって「あなたなんですか、僕を呼んでいたのは」という。その僧はミライに告げた「お前と戦うためだ」という。その僧はおおとりゲンだった。
リフレクト星人に負けたように、自分との戦いにも負けるのかと挑発する虚無僧・おおとりゲンは「レオー!」と叫ぶと、ウルトラマンレオに変身した。
「ウルトラマンレオだ!」と喜ぶテッペイ。「なんだかわからねぇけど、やる気満々だぜ」というリュウ。
ミライも「メビウース!」と叫んで変身をし、レオとメビウスの戦いが始まった。
「本気でこなければ死ぬことになるぞ」というレオに必死で立ち向かうメビウス。しかし、レオはメビウスには及ばない相手だった。レオキックで攻められたメビウスはぼろぼろになっていた。

ミライは丘の上で倒れていた。
「ミライ、大丈夫か!」と駆け寄るGUYSの面々。ジョージは虚無僧の姿をした「あんた、ウルトラマンの癖にどういうつもりだ」と食いかかった。しかし、僧の姿をした武器に頼れば自分に負ける。最後に頼るべきは自分自身だという。そして「男はいつも、自分自身に戦うんだ」という。
試させてもらったという。そして、ミライには地球を託せないという。
メビウスはリフレクト星人にも負け、この俺にも負けた。戦いは必ず勝たなければならないという。
ウルトラマンレオのいうとおりだと悟るミライ。虚無僧・おおとりゲンは「この地球が救えるのか、リフレクト星人を倒してみろ、そうしたら地球を託そう」といって一着の柔道着を置いて去っていった。

ウルトラマンレオは幾度も戦いに敗れていた。しかし再戦して勝利した。それには更なる技の錬度を加える努力をしていたのだ。
当時の防衛チームは全滅していたことを知ったミライは「そうか、地球がふるさとってそういう意味なんだ。ウルトラマンレオの故郷は全滅しているんです。だからレオには地球がふるさとなんです」とレオの地球に対する思いを感じ取っていた。
命がけで地球を守りぬいたレオの戦いに対する意思を感じ、自分たちにそのような覚悟で戦ってきたのかを自問しミライにも問いかけるリュウ。そして「俺たちの戦いは、必ず勝たなきゃならない戦いなんだ」と戦いに臨む決意を固めた。

リフレクト星人の体は光線を吸収することが判明し、光線による攻撃は何の意味もなさないことがわかった。
ミライは「そうか、それでレオがこれを残していったのか」と柔道着を見つめた。そして周囲の助けの声に頼らず「一人でやらせてください」というミライだった。

ミライは山中で一人黙々と蹴り稽古に励んでいた。そんなミライを見る虚無僧・おおとりゲン。
何度も何度も蹴りの稽古をするミライだが、「だめだ、こんなんじゃ・・・」と納得のいく技が出せずにいた。そんなミライを見ていたリュウはミライに近寄り
「でもお前、ずいぶん頑張ってるじゃないか」という。しかしミライは「レオほど身体能力のない自分はこんなんじゃダメなんです」と修行を続ける意思を伝えた。
そこへテッペイとコノミが現れた。ミライが蹴りの稽古で負った木を見て「ずいぶんたまったじゃない」「これだけあれば焚き火に十分だ」という2人。そして、コノミはミライがまだ食べたことのなかった焼き芋をしようと提案した。
しかし、その場にはライターがなかった。そこでリュウは摩擦で火を起こすことを試みた。摩擦で煙が上がり火が起きると「リュウさん、すごいじゃなーい!」というコノミ。その火を見つめるミライは一人何かを考えていた。
そこへリフレクト星人が現れたという連絡が入る。「預けておいた命、いただきにあがりました」というリフレクト星人。メビウスは早速空中に飛び上がりキックの体制に入った。しかしリフレクト星人は光線の利かない体にキックがくることを予測し腕を盾にしてメビウスのキックを遮ろうとした。
余裕綽々のリフレクト星人だが、メビウスは蹴りの体制から体を回転させて盾に対して摩擦で火をおこした。一瞬ひるむリフレクト星人だったが、メビウスを援護射撃にあたったジョージとマリナの機体を捕まえて人質にとった。
「俺たちにかまうな」というジョージ、そして「そうよ、リフレクト星人を倒して!」というマリナ。仲間の危機に対して攻撃の術を無くしたメビウス。そこへレオが現れ援護した。
2人のウルトラマンは協力してリフレクト星人を捕らえる。そして最後はレオとメビウスが空中に飛び上がりキックの体制に入る。強力なキックの威力にリフレクト星人は大破した。

戦いが終わり、人間の姿に戻ったミライと虚無僧・おおとりゲン。
「ありがとうございました」と頭を下げるミライに、虚無僧・おおとりゲンは「礼を言われるほどのことではない」という。
「レオ兄さん、地球はきっと・・・」とミライが決意を述べようとしたところ、「お前になら、いや、お前たちになら託せそうだ、メビウス」とミライを認めた虚無僧・おおとりゲンは去っていった。

【感想】
今回は、レオが登場し、故郷のない男=虚無僧・おおとりゲンの地球に対する愛情、そして戦いに対する不撓不屈の精神が描かれた作品でした。
従来の技ではもはや対抗できなくなっていたメビウスに対して、技には錬度と熟度が必要であること、そして新たに創意工夫をして自分を磨かなければならないことを教えたウルトラマンレオ=虚無僧・おおとりゲン、それに応えるために努力するミライの姿もよかったです。

今回の話は、まさに「武士道の世界」ですね。レオの心意気がすばらしい!
戦いは生きるか死ぬかをかけたもの・・・私も剣道をやっていて、立会いに臨む心というものはそういうものだと常々師範や先輩方などから言われ続け、そしてその心を子どもたちに伝えていますが、今回の話はまさにその「武士の心」を伝えたように感じました。負けてもめげない、そして勝つためにはどうすればいいのか努力する・・・そこにミライの成長が感じられました。また、それを温かく見守るGUYSの面々もやさしかったですね。
平戸藩主・松浦静山の言葉に『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』があります。今では野村克也さんの語録として有名ですが、この言葉に通じるものがありますね。負けを知って、さらに技を磨くことをこの話ではレオとの戦いの中から見出したメビウス、そして摩擦でおきた火をイメージに技を磨くミライ。
このことから、テレビを見ている子どもたちが何かを見つけてくれるいいなぁ・・・などと思いました。
しかし、リフレクト星人はなぜ止めを刺さずに、お預けにしたのでしょう・・・。

では、また次回。


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