ライブドア事件で、証券取引法違反の罪に問われたライブドアの前社長・堀江貴文被告に対する判決公判が、3月16日、東京地方裁判所で開かれました。東京地裁は、検察側主張を概ね認定し「見せかけの成長を装い、一般投資者の判断を誤らせた責任は重く、実刑をもって臨むのが相当」と判断。検察側の求刑・懲役4年対し、懲役2年6カ月の判決を言い渡しました。
2006年1月の堀江被告の逮捕劇から約1年2カ月、そして、初公判から約半年で判決が言い渡されました。東京地裁の下した判決は、執行猶予はなく、懲役2年6ヶ月の実刑判決でした。

今朝の東京は肌寒く、3月の中旬に想定外の初雪が降りました。グレーの空からちらほらと雪が降る中、職場のあるビルからふと空を見ると皇居の上空から霞ヶ関に向けて10機ものヘリコプターが飛んでいました。堀江被告も朝からなにやら雲行きが怪しいと思ったことでしょう。

堀江被告が問われていた罪は二つ。一つは粉飾決算、そしてもう一つは偽計・風説の流布でした。
堀江被告は、ライブドア全盛の社長時代に「時代の寵児」といわれていました。
ライブドアはIT企業という枠から出て、プロ野球の近鉄バファローズの買収を手がけるも失敗。それから注目を浴びて、さまざまな分野へと進出するなど飛躍的な成長を見せました。メディアとITとの融合を目指し、ニッポン放送フジテレビへの買収を手がけるなどでマスコミをにぎわせました。ホリエモンと呼ばれマスコミに自らライブドアの広告塔となり、世間をあっといわせた堀江被告に対して、すごいなぁと感じたり、共感を得た人も少なくはなかったと思います。そういった人たちがライブドアを信じて株を買い、そして支援したわけですが、しかしその裏では、粉飾決済をしたり、子会社をよく見せかけるなどの虚偽があり、儲かっている企業を装っていたわけです。メッキは剥がれ、社長は逮捕、株価は暴落、そして上場廃止、そして今日の地裁での公判で裁きを仰ぐことになりました
公判では検察側の主張が概ね認められ、堀江被告にとっては実刑という厳しい判決となりました。
新聞記事やニュースなどでは、公判での堀江被告の様子が伝えられていますが、厳しい判決に、ぼう然とした表情を見せたり、途中でトイレに行くと離席するなど落ち着かなかったようです。
YOMIURI ONLINEの記事によると、裁判長から堀江被告に対して以下のように説諭されたようです。
裁判長は、判決読み上げた後、障害を持った子の親から、「堀江被告に生きる力をもらった」という手紙が裁判所に寄せられたことを紹介し、「裁判所はあなたを有罪と認定しましたが、生き方すべてを否定したわけではない。あなたの姿に勇気づけられた人がいることを思い、罪を償った上で再出発することを期待します」と語りかけた。閉廷後、裁判長は何度も堀江被告の方に視線を向けたが、堀江被告が目を合わせることはなかった。
時代の寵児も、やはり法の裁きの下では緊張をしていたのでしょう。
「生きる力をもらった」という手紙の内容を聞いてどう感じたことでしょうか。

個人的には堀江被告が無罪を主張しても、厳しいと予想していました。多数の株主、それもライブドアの躍進を期待した人たちを欺いた罪は決して軽くはないと思うからです。それにしても、実刑とは少し驚きました。
しかしながら、過日、日興コーディアル証券の上場維持と比較して考えると、同じ起訴事実でありながら、ライブドア事件では社長が有罪で実刑を言い渡され、日興コーディアル株が5億件の追徴金で済み、さらにシティグループの後ろ盾ができたという時点で上場維持となるという明暗は一体何だろうと感じます。老舗とベンチャーの違い、東証との付き合いの長さもあるでしょう。しかし、起訴事実だけを考えれば日興コーディアル株と同罪。これは日興に対しての甘さでしょうか。それとも、ライブドアへの見せしめと厳しさでしょうか。

堀江被告は閉廷後、一旦、東京地検に身柄を拘束されましたが、5億円の保釈金を納付した後、再び保釈されました。そしてこの判決に対して直ちに控訴するという姿勢を見せています。
この動き、これからも注視していきたいですね。

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・YOMIURI ONLINE『厳しい断罪、堀江被告「体調悪い」と一時退廷
・FujiSankei Business i『堀江前社長に実刑判決 ライブドア事件で東京地裁

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