e6488148.jpg大阪府の橋下知事が3月13日に30歳以下の若手職員を対象に初めて朝礼を開いた際に、女性職員の反論にあいました。
この日橋下知事は、予定時間15分の倍にあたる30分間に財政再建や水辺を生かしたまちづくりについて熱弁。始業前の朝礼が超過勤務になると言われてできなかったと述べたところ、女性職員からどれだけサービス残業をしているか知っているのか?という意見が出たようです。
この件について思うことを少し。
産経新聞の記事(抜粋)によると
 朝礼は府庁新別館で午前9時15分から行われ、本庁勤務の30歳以下の職員約330人が出席した。

 橋下知事は、府庁をプロ野球チームに例え「5位、6位のチームがAクラスになるにも3、4年かかる。5年、10年後を見据えて大阪が変わるための基礎作り、種まきをしていきたい」と改革への決意を表明。「現場の第一線のみなさんが変わらないと、府庁の職員も変わらない」と変化を促し、「大阪を変えるため、府民のために一緒に頑張ろう」と呼びかけた。

 さらに、橋下知事は「始業前に朝礼をしたかったが、超過勤務になるのでできなかった。たかだか15分の朝礼ができないというなら、勤務時間中のたばこや私語も一切認めない」と発言。

 これに対し、後方で聞いていた女性職員(30)が突然立ち上がり、「どれだけサービス残業をやっていると思っているんですか。知事は不満があればメールを送れといって、職場を分断している」と反論した。

 橋下知事は「ありがたい意見。どんどんいってほしい」と余裕の表情で応じたあと、「サービス残業に感謝している」とも述べた。

 終了後、この女性職員は「みんなが思っていることを言った。聞いている他の職員にも訴えたかった。現場が声を上げて職場を変えていきたい」と話した。

 また、男性職員(28)は「知事の言葉を聞いて、気持ちを新たにしている人も多いと思う」。女性職員(24)は「知事の意気込みはすごく伝わってきた。だが、私たちにどういうことをしてほしいのかもっと話してほしかった」と残念そうだった。
この朝礼の後、TV局が女性職員にインタビューしていましたが、「知事に期待することは?」という質問に、女性職員は「ありません」といっていました。ただ嫌いなだけだからという理由があったのかもしれません。
さて、「サービス残業」は、当然支払われるべき賃金が払われていないことから「不払い残業」と呼ばれ、労働基準法違反にあたります。
管理職は部下に無駄な残業をさせないように効率よく仕事を配分するよう管理監督しなければなりません。
この女性職員が思ったことをハッキリ意見するという姿勢はある意味立派だと思います。しかし、この女性職員はサービス残業が違法であることを知らずに「どれだけサービス残業をやっていると思っているんですか」と言ったとすれば認識不足でしょう。
また、サービス残業を承知で36協定を超えた残業をしていたとすれば労働基準法に違反しているということを大手を振っていうとは、この女性職員が費用対効果の上がらない仕事をしているのに偉そうなことを言っているか、上司が適正な業務分担をしていないかのどちらかだと思います。
これに対して橋下知事は「職場の労働環境を改善するように検討します」というならまだしも「感謝している」というなんとも的外れな言葉を返しています。知事の前職は弁護士でありながら労基法違反に感謝するとは変な話ですね。女性職員に対して軽く往なしたというところでしょうか。今後は、大阪府職員のサービス残業の実態を把握するべきでしょう。

大阪府は企業で言うと赤字続きの火の車です。ゆえに、費用対効果の上がる仕事をしなければ、人件費が財政を逼迫することにもなりかねません。
「サービス残業させない」という職場改善と、「サービス残業をしない」という職員の意識改革が必要だと思いますが、橋下知事には大阪府職員がサービス残業をしなくても効率的に財政を再建できる方策を練るという新たな課題ができましたね。
 
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・Yahoo!ニュース『「どれだけ残業してると…」橋下知事に女性職員が猛反論』(産経新聞)

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