反捕鯨活動の一環で横領を告発した行為は、逆に国際的な団体をめぐる刑事事件に発展!
環境保護団体の「グリーンピース・ジャパン」のメンバーが、日本の調査捕鯨船「日新丸」の乗組員の荷物を盗んだとされる事件で、青森県警は6月20日、窃盗容疑などで、グリーンピース・ジャパン幹部で海洋生態系問題担当部長の佐藤潤一容疑者ら2人を逮捕しました。
2人は4月16日、「西濃運輸」青森支店の配送所に無断で侵入。鯨肉が入った段ボール1箱を窃盗した疑いとのこと。
日本の調査捕鯨船に対する妨害行為を繰り返してきたグリーンピースですが、本末転倒な展開となってきました。
盗まれたのは、日本鯨類研究所から委託を受け、調査捕鯨船「日新丸」に乗船していた「共同船舶」社員の荷物で、寄港後の4月15日に東京から北海道の自宅に向けて発送されましたが、16日に経由地の青森支店に到着した直後になくなったようです。
西濃運輸では、配送ミスの可能性もあるとみて調べていましたが、5月15日に開かれたグリーンピースの記者会見で、送り主の了承を得ずに入手したと発表したことと、日新丸の乗組員12人に対する業務上横領罪の告発状を東京地検に提出したことを受けて、青森県警に被害届を提出していました。
逮捕された佐藤潤一容疑者は「窃盗ではない」などと正当性の主張を繰り返してきました。しかし、青森県警は、一連の流れから、告発のために宅配荷物を勝手に取り込んだ行為を「やむを得なかった」するグリーンピース側に厳しい判断を下しました。
ちなみに、グリーンピースの言い分は
 グリーンピースの説明によると、横領の内部告発を受け、1月から調査を開始。4月15日に調査捕鯨船が東京港に帰港すると、荷物を積み込んだ西濃運輸のトラックを追跡。同社配送所で、許可を得ずに荷物の伝票を見て23人の荷主や配送先、伝票番号を記録した。

 西濃運輸のホームページに伝票番号を入力して荷物の配達状況を調べ、同社青森支店に荷物があることを確認。翌16日朝、支店から段ボール1箱を無断で持ち出した。中には加工鯨肉23・5キロが入っており、当初は後に返還するつもりだったが、「横領の証拠」として東京に持ち帰った。


法律の専門家の意見は分かれるところですね。
 日大法科大学院の板倉宏教授は「当然窃盗罪に当たる」との見解。「告発のためといっても、何か目的があって盗んだということで(窃盗罪の構成要件である)『不法領得の意思』が認められる。社会的相当な行為として違法性が阻却(そきゃく)されることはない」と話す。

 京都産業大法科大学院の渥美東洋教授も「捜索や押収は捜査機関でさえも裁判所から令状を取らなければできないのに、どうして一般人ができるのか。令状がない時点で正当行為は成立しない。こんな身勝手な行為を許したら世の中がどうなるか。的外れとしか言えない」と厳しい。

 これに対し、龍谷大法科大学院の村井敏邦教授は「外形的には窃盗に当たるが告発のためやむを得ずやったという行動が正当行為にあたり、違法性が阻却されるという議論はありうる」との見方を示している。
目的のためならば手段を選ばないといわれるグリーンピースの今回の動きは、紛れもなく窃盗罪だと思います。横領の件については、それはそれで調べる余地はあると思いますが、横領の証拠を押さえるためには、その物を盗んでまで手に入れるというのは、どう考えてもおかしいでしょう。
グリーンピースには何かと言い分がありそうですが、やはり日ごろの行いが悪いので、裁かれることに関しては異論はありません。いいかげんに目を覚ましてほしいものです。

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