民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は1月23日、東京都内で小沢氏に対する任意聴取しました。
およそ4時間の事情聴取を受けた小沢氏は当日夜に東京都内のホテルで記者会見を開きました。会見場には約500人の報道陣が詰め掛る中、小沢氏は落ち着いた表情で「私は不正な金を一切受け取っていない」と強調しました。
この件について思うことを少し。
陸山会は、2004年10月29日、東京都世田谷区深沢の土地を購入。すでに政治資金規正法違反容疑で逮捕されている事務担当者だった石川知裕衆院議員は、2004年分の収支報告書に土地購入に使った4億円の収入などを記載しなかった疑いがもたれています。

今回の東京地検の事情聴取の焦点は、小沢氏がこの一連の土地取引について関与があったか、なかったかについてでした。
東京地検特捜部は、土地代金に充てた4億円の収入を陸山会の2004年分の政治資金収支報告書に記載しなかったことへの認識や4億円の調達方法などを小沢氏から聴取したようですが、核心はつかめなかったようです。
記者会見で小沢氏は、「私は何も隠し立てをすることはない」と自らの身の潔白を表明しました。そして、自分は直接の関与がないといわんばかりに、「具体的な事務はその担当のものが行った」と、担当者の責任という主旨のコメントを残していました。

土地購入に使った4億円の収入について、記載していなかったとすれば、それは事務担当者の責任・・・ということで話を丸くまとめたいという風に受け止められました。

真実がつかめないまま終った東京地検の事情聴取ですが、鳩山首相は、小沢氏自らが関与していないということを明言したことを評価しています。民主党の福島党首も尾同様の見解を述べていました。
確かに、やましくないのであれば堂々と「やっていない」と述べればよいのではないかと思いますが、これから細かく調べていくうちに何か事件解明の糸口になるようなものが見つかれば・・・と思います。
しかしながら、堂々と「やっていない」と述べ事務短担当の責任と述べるあたり、小沢氏のカリスマ性の高さを感じますね。

知らないわけがないと思うのですが、いかがなものでしょうか。