河口容子の「世界」日記

昨日のブログ「ブログで振り返る2018年② 家族」
http://blog.livedoor/ysworth2000/archives/51988755.html
とも関連するのですが、現代の家族事情はますます複雑になっています。昔 ならば初対面の相手でも信頼がおけそうなら家族の話題というのは無難な話題として推奨されたものですが、最近では「プライバシーの問題だから」「個人情報だから」と見事に拒絶される場合もありますし、何気なく聞いたつもりでも本人が一番気にしている所にグサリと刺さってしまい「嫌な人」と思われてしまうこともあります。どの程度気にするかは本人しだいですから「そんなに気にすることはないですよ」と言っても火に油を注ぐ状態になることもあります。

では質問はやめて自分の家族の話ばかりしていると「家族自慢」とか「家族の話題しかない人」などと思われてしまいます。これほど家族の話題が難しくなっている時代はないのではないでしょうか。

「結婚なさっていますか?」と聞かれ「いいえ」と答えると「ああ、離婚されたんですね。」と言われたことがあります。「いえ、一度も結婚したことがないので離婚もしていません。」と言うと「えーっ?あなたの年でそんな人がいるんですか?今まで会ったことがないです。」別に腹は立ちませんでしたが、自分の経験だけを基準とする言動はあまりにも心が狭いと思います。

かなり親しくても家族の話を絶対しない人がいます。きっと何か事情があるのだろうと思い、こちらから積極的に聞くこともしません。

私の父方の祖父とは88歳で亡くなるまで一緒に住んでいましたが、祖父は4歳の時に父親が亡くなり、母親が再婚して他家へ嫁いだため、大伯父(祖父の兄)とも別れ、それぞれ別の親戚の家に引き取られ育ちました。祖父には物心ついてからの家族の思い出もなければ、両親の顔すらちゃんと覚えていません。私の家では祖母も両親も子どもの頃の話は自然タブーとなっていました。祖父は江田島の豪商の家に引き取られ、自分より小さな子どもがたくさんいたので子守が大変だったし、人に言えない苦労をしたと言ったことがありましたが、当時の広島高等師範(現在の広島大学)まで行かせてもらったので客観的にみるとそんなにひどい待遇とは思えませんが、4才という年齢から考えると相当つらいものがあったことでしょう。

関連するブログ
家族の話題
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幸福という名の不幸
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喪中欠礼 その2
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挨拶もできない人、挨拶できる人
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12月4日のブログ「日本的経営がなつかしい その2」
http://blog.livedoor.jp/ysworth2000/archives/51988394.html
で触れたように日本的経営の崩壊、雇用の劣化により、日本の家族も崩壊しているように思います。低年収のために結婚できない、子どもを産めない、住宅を取得できない、雇用が不安定なため離婚がふえるなどです。つまり、雇用が安定しないがために少子高齢化に拍車をかけているとも言えます。

雇用が不安定で家庭生活がうまくいかないと高齢になって自己破産をするはめにもなります。
ブログ「高齢者の自己破産が増えている」
http://blog.livedoor/ysworth2000/archives/51984295.html

そしていつの間にか高齢者の一人暮らしが増加してしまいました。もちろんこの中には富裕な人も含まれていますが、行政のサポートがないと生活に支障をきたす人も少なからず含まれています。
「単身高齢者 三大都市圏で1割を超す」
http://blog.livedoor/ysworth2000/archives/51987880.html

とうとう東京では世帯あたりの人数が2を割っており、夫婦に子ども二人という標準世帯とやらは現実のものではなくなってしまいました。
「人口減でも世帯数は増加」という不思議な現象が起きています。
http://blog.livedoor/ysworth2000/archives/51933050.html

最近気になり始めたのが、家庭内別居、かくれ離婚とも呼ぶ人もいますが、戸籍上は夫婦であっても別居していたり、同じ家の別の部屋に住みお互いに干渉しない生活を送っているというものです。私の年代以上の夫婦に案外多くてびっくりしました。浮き沈みの激しい職業に就いていたわけでもなく、エキセントリックな性格でもなく、ごくごく普通のカップルで、子どもが成長期の頃は家族一緒に旅行ざんまい、むしろ非常に仲の良い家族だっただけに「なんでそうなるの?」としか思えないです。

私の年齢以上だと「夫は外で仕事、妻は家事育児」という役割分担のカップルがほとんどですが、夫の定年と同時にバランスが崩れます。妻のほうは子どもたちも家から巣立ち、やれやれ、今までできなかったことをやりたいと思うでしょうが、夫の仕事がなくなり、家でごろごろされては自由がなくなると思い嫌気がさすのでしょう。夫側は今まで家族のために必死に働いてきたのに収入がなくなると途端に冷遇され腹が立つ、どちらの気持ちもよくわかります。

子どものいない夫婦の場合は案外家庭内別居は少ないです。子どもがいないため二人で向き合う習慣がついているのでしょうし、別れるのならもっと若いうちに別れていたからでしょう。

離婚しないのは、経済的な理由、子どものため、片方が離婚を望まない、いまさら面倒、といろいろな背景があるようですが、人生100年時代、定年後に20年も30年もあるわけで、お互いにストレスを減らす、子どもや孫にも心配をかけない、というのがこの家庭内別居というスタイルなのかも知れません。これは統計値にも出てきませんし、近所づきあいが希薄になっている昨今では言わない限りわからないことも多いですが、なぜか私は耳にする機会がどんどんふえています。

JETROが今月リリースしたばかりの調査報告書に「中国の消費者の日本製品等意識調査」というのがあります。

https://www.jetro.go.jp/world/reports/2018/01/820261128897b417.html

この調査は今年の8月、20歳から49歳のミドル・ハイエンド層に相当する月収5,000元以上の社会人で3大都市(北京市、上海市、広東省広州市)および内陸部都市(湖北省武漢市、重慶市、四川省成都市)に居住する1200人(各都市200人ずつ)に対し、インターネットで調査を行ったものです。

概要は下記の通りです。
1.日本に対し「安全・安心」のイメージが初めて第1位に
「技術力が高い」「ファッショナブル」など9つの項目について、日本、中国、米国など9ケ国のイメージをたずねたところ、日本については「サービスが良い」(43.4%)、「礼儀正しい」(42.3%)、「エコ」(38.8%)の項目で2013年以来6年連続の1位となりました。また、「安心・安全」(24.5%)が昨年トップのドイツを抜いて1位となりました。

2.今後行きたい国・地域に日本は2年連続で1位
海外旅行経験者は81.3%で、そのうち日本に行ったことがあるのは54.4%で1位。今後行きたい国としても46.5%と1位で、2位がフランスで33.8%、3位が米国。

3.訪日目的のトップ2は「買い物」「食事」
日本でしたいことは1位 買い物(59.8%)、2位食事(59.7%)、3位遊園地、テーマパーク、娯楽施設等で遊ぶ(47.9%)、4位桜鑑賞(44.0%)、5位温泉(30.3%)。
情報源としては旅行会社(64.9%)がトップ、次いで在日の親族、友人(43.6%)、在中の親族、友人(43.2%)。

4.日本産食品の購入経験者は67.5%、原産国別で2015年7月の調査以来1位

5.中国で買えない商品が越境ECで人気
越境ECで日本商品の購入経験があるのは65.3%、経験がない人の66.1%が今後購入したいと回答しました。越境ECを利用する理由は「中国の店頭で販売されていない製品だから」「商品が届くまでの時間が短いから」「ニセモノでないから」が4割を超えました。化粧品や日用品に対するニーズが高いです。

6.越境ECで日本の輸入品を購入する際に重視するのは価格よりも品質、ブランド、安全性

越境ECの発達で日本の中小企業も比較的簡単かつ安全に中国で商品を売ることができるようになりました。私のクライアントは越境ECや大都市の女性に人気のあるRedbookというアプリ経由でプロモーションと販売を試験的に行っています。雑貨を扱っていますが、日本市場と今のところ反応は変わりません。日本で売れているものはそのまま中国でも通用すると言えます。中国製の同様のものと比べ、価格的に何倍もするものもありますが、デザインの良さ、機能性の高さが評価されたようです。

また、在日中国人による口コミサイトがあり、登録メンバー60人にモニターをしてもらいましたが、日本人以上に反応が良かったです。在日中国人は新商品を探すのが日本人よりは遅く、提供される情報に対し敏感であるうえに、やはり本土の人に教えてあげるという意識が強いのか、商品について非常に詳しく説明をしています。リアルな生活感が伝わってくる文章にも好感が持てました。中国人はニセモノや粗悪品が出回る市場に慣れているせいか、目利きで非常に理性的な分析をするように思えます。日本製品を購入できるのは高学歴高収入の層が多いのでよけいそうなのかも知れません。

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