2003年04月

謎のパナウェーブ研究会

何が謎かというと、新聞やテレビが千乃正法ということをぜんぜん言わないことだ。不思議だなあ、週刊文春や2ちゃんねるなんかでは普通に言っているのに。テレビだと謎の集団でなんだかわからない、と言っている。いや、なんだかわからないのは確かだけど(^^;)。謎の集団じゃないよなあ。

スカラー波というのは実はいろいろな人たちが使っている言葉なんだけど結局科学が破産というか停滞しちゃっているからこういう言葉を弄する人たちがどんどん混乱を生み出していくのだ。スカラー場とベクトル場っていうのはわりあいみなさんご存知だと思うのだけど、そこから出てきているみたいだ。千乃正法のはニコラ・テスラのテスラ波とかいうのからきてるらしい。テスラみたいな科学からはぐれた人間の概念がそうやって曖昧に伝わり使われていくのだ。

医療の世界でもそうだが、信仰からも科学からも見放された迷い子たちは、迷妄のなかで自滅へとむかうのだろうか。それは情けないよなあ。

テロ時代と未来の歴史家は名付けるだろう

朝、テレビをザッピング。いくつか気になること。千乃正法会、例のタマちゃんのことを想う会の母体と文春が出した団体だ。千乃正法会だったのね。ネットでは某君の活躍で(^^;)有名だ。Googleで探せば2ちゃんねるのスレとかいっぱい見つかるよ。電磁波を防ぐとか行って白い布で覆った車と人々を関口さんの番組でレポしていた。オウムの最初のころにやけに似ていると岸井成格が言っていた。田中優子先生はこういうものがでてきてしまう原因をしっかりとわれわれが見て来なかったからまた生まれ出る、と正しいことをおっしゃった。北朝鮮、ベルヌ条約に加盟と日テレ。それによって日テレの視聴率を支える北朝鮮のテレビ番組を日本で放送できなくなる?とかいうキャッチ。ベルヌ条約に加盟したのは日本では19世紀末、あのとき日本は不平等条約をなんとかするのが国是で、そのために文明国の条件を一所懸命整えようとしていた。今回の北朝鮮もそれと似たことだ、という説明を識者。なるほど。そして北朝鮮のテレビが最近一番報じているのはSARSだという。
なるほど。
田中優子先生がどうも911以降人々は知性を使ってない今不安感だけで世界が動いているとおっしゃった。その通りだろう。テロリズムが世界を支配している、ということだ。自分の人生を生きるということを手に入れるためには考えて動かなくちゃならない。

香港の日本人

本当だったら昨日から香港にいる予定だった。「ハロン」編集長の斎藤さんは行ってらっしゃる。競馬の取材である。エイシンプレストンと陣営も行っている。ぼくが行けなくなったのはさまざま事情が重なったからだが、その事情の一つはもちろんSARSである。病気も怖いが、隔離されたり帰って来れなくなったりする可能性があるのが困る。この病気、やはり問題は情報にある。情報がないから用心するならあらゆる可能性を考えるしかない。
香港在住の畏友富柏村さんはなにしろ住んでいる。われわれとは切迫度が違う。彼が日記に興味深いことを書いている。
http://fookpaktsuen.tripod.com/diary/apr2003.html
-----引用------
▼昨日の信報に興味深き「非典型肺炎死亡率之謎」なる文章あり。(中略)楊局長は1,268名の感染者中61名の死亡でもって5%と弾いたが、1,268名中完治して退院したのは257名、残りの950名はまだ治療中。もし死亡率が5%と言うのなら回復率は95%でなければならず、つまり治療中の950名も治癒して、初めて死亡率5%が確証される。回復率がそんなに高いわけなく、では死亡率はどう計算されるべきか。硬貨を例にすれば、1,268枚の硬貨を用意、表が数字、裏が絵柄である。この硬貨を投げて絵柄の出る確率をPとする。もし318枚の硬貨を投げて61枚絵柄が表になった場合、その割合は19%となる。で、残りの950枚を投げたとしたら絵柄が表になる確率はおよそ19%に近いはず。その標準誤差は2%。これを肺炎に当てはめると、318という数字は治療結果の出た患者の総数で、うち61名が死亡し257名が治癒。硬貨で絵柄といったのは肺炎での死亡であり、つまり結果の出た感染者の19%が死亡していることになる。およそ5名のうち1名が死亡ということ。事実、4月8日から21日までの感染者数を見ていくと死亡率は18%、完治は82%となる、と。
-----引用終り------
なるほど。SARS下の香港で在住日本人がどんな生活をしているかを知るにも富柏村氏の日記は貴重である。ああ、香港へ行って氏と飲み歩きたかった。SARS対策の目処がたったら、仕事関係無しに香港に飛んでいくぞ。

リアルな時代のはじまり

神浦さん
http://www.kamiura.com/new.html
-----引用------
ともあれ日本は、もし北朝鮮が核実験を行なえば、直ちに全面的(可能なかぎり)な制裁を加えることを宣言する必要がある。そして脅しではなく、確実に実行するのである。日朝間貿易の禁止、送金の停止、空路・海路の閉鎖、それこそあらゆる手段を使って核実験を阻止する。日本がとりうるあらゆる制裁よりも、北朝鮮が核武装するほうが日本にとって脅威なのである。北朝鮮の核武装宣言は、日本に対する(準)宣戦布告と受け取るべきことなのである。
  しかしこれらの情報が意図的に日本や韓国を、対北朝鮮の世論操作するために流された偽情報なら、米国は東アジアにおける深刻な責任を課せられることになる。日本政府はこの情報の真偽をすぐに中国当局に確認すること。中国当局は日本政府の問い合わせにイエスかノーで答え、ノーコメントはイエスと判断されることをあらかじめ知る必要がある。今回は中国が加わった3ヶ国協議で出た発言なので、今までにない重さがある。 
 我々日本人は、北朝鮮の核武装に驚き、恐怖して、慄(おのの)き、ひれ伏して、貢物(支援・援助)を申し出るような国家ではない。
-----引用終り------
ということでいよいよゲームは本格的急展開の様相だ。
何度も書いているように、ぶっちゃけるしかないのが本来なのだ。
今まで、不思議な泉の水でも飲んで、日本人は幻想の中にいたのだ。
北朝鮮が核武装しているかどうか、というのは本来的な問題ではない。
前からときどき書いているけれど、日本と北朝鮮、韓国、台湾、そして中国は、ある意味でぼんやりとした一つの国なのだ。いや、国ではないな。国ではないがリージョンというには関係が複雑に深くなっている共同体というべきか。それは仲良しという意味ではもちろんない。そうみると、いろいろなことが分かってくる。
なにが隠されて来たか。いままた何が情報という武器として使用されようとしているか。そして核兵器やBC兵器が現実に使用されることはまたあるのか。第二次世界大戦とオウム事件で双方が使用されている。それはどういう文脈で使用されたのか。
これからどうなるのか、を読み取ることはわたしたち一人一人にとってあまりにも重要なことである。生き延びる為に、というよりは、夢から目覚め生きなおす為に。

新しい日本をつくるのは

六本木ヒルズでは連日業界人のパーティーだ。行けば知る人人がいる。バブルの時代とそっくりだ。あのころはいた人が、死ぬか破産か失脚かで何人かいなくなっているだけだ。

これはもう何度も、そして何十年百年とかけて行われてきた街壊しの陳腐な一端である。陳腐であるまでに常態化させてしまったのが日本を動かしてきた連中である。ビルを建て、戦争や地震や経済破綻や自壊で破壊し、また建てる。もちろんそれは東京でだけ起きていることではないだろう。しかし東京は特別だ。その昔、アメリカ人のデザイナーと話をしていて、ニューヨークや欧州の都会は古い景観を守りすぎていてつまらない、東京はその点まったく新しい建物がどんどん建って面白い、素晴らしいですと言った。冗談じゃねえ。

東京を破壊しているのはそれを必要としている連中だ。彼等が必要としているものは、ぼくたちとは無縁のものだ。それはたとえば文化なんかじゃない。カルチャースクールに文化は育てられない、文化とはそういうものじゃないからだ。

どこかで見た風景をまた見る。十代二十代の子供の頃はまだものめずらしかったけれど、もはやそれがただの繰り返しであることを知ればなにやらあわれになるばかりだ。それをわかっていながら、あるいはわかる知能すらもたずに、建物を建て能書きをならべる「大人」たちが、子供の頃のぼくが信じていたほどきちんとものも考えていなければ大仰に枕詞を並べ立てていた趣味も嗜好も実は単純で浅薄だということを思い知ることは辛くて悲しい。

日本は破壊されつづけている。麻原に死刑が求刑されたけれど、案の定なにも出てこない。この事件をきちんと解決しなければ日本は新しい日本になることはできないだろう。新しい日本を作るのは、誰でもない、われわれだ。そういえば船橋洋一氏が日本のネオコン、というようなことを書いていたが、パクリだろうかと思ったらmasaさんの日本版ネオコンのほうが政治学的に意味があった。新しい日本を作るのは、今の日本を壊している連中ではない。われわれだ。
プロフィール

ytsuki999

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