2018年11月27日

教室卒業生のコンサート案内

 ここ数ヶ月の間に教室の卒業生たちが、それぞれのコンサートに出演します。音大生としてしっかり取り組んでいる様子をお伝えしたいと思い、そしてお時間許せばぜひご来場いただきたくお知らせいたします。

 日程順に…

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大越 菜奈さん(大学1年)
 12月2日(日)14時開演 ギャラクシティ西新井文化ホール HPはこちら

 第1回ギャラクシティ音楽コンクール・大学の部第一位の褒賞として、グリーグのピアノ協奏曲より2、3楽章を演奏します!


美咲

安野 美咲さん(大学2年)
 12月22日(土)13時開演 クラシックライブハウス カーサクラシカ

 ソロ・コンサートです。ドビュッシー、シューベルト、メンデルスゾーン、バッハ=ブゾーニというクラシックの王道プログラムで初リサイタルに挑戦します!


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岡安 千尋さん(大学1年)
 2019年1月24日(木)12時開演 カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」

 大学同級生 小嶋早恵さんとのジョイントコンサート。あまり演奏されることのないメンデルスゾーンの前奏曲とフーガと、リストの葬送というプログラム!


 どうぞよろしくお願いいたします!


yu_ai2 at 16:54|PermalinkComments(0)裕&愛 

2018年11月12日

浜松国際ピアノコンクール

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 先週末から3年に一度の浜松国際コンクールが始まりました。今日で1次予選4日目を迎えました。このコンクールをモデルにして書かれた小説「蜜蜂と遠雷」が大きな話題となったので、ご存知の方も多いと思います。

 とは言っても、コンクールの日時や、演奏の様子がライブ配信、また弾き終わった演奏が聴けることを知っているのは、よほど関心の高い人たちでしょう。僕らピアノの世界にいる人は、ライブ配信はもう当たり前のように見ていますが、生徒の何人かに話してみたところ、みんな開催されていることも知りませんでした。

 これはもったいない!と思いここで紹介させていただきます。ぜひ生徒の皆さん、練習や勉強の合間にでも(?)聴いてみてください。自分の中でのヒーロー&ヒロインが見つかるかもしれません!

* * *

 一次予選は20分のプログラム。その中に一曲エチュードを入れるというだけで、残りは自由プログラム。参加者のコメントなども読んでいますが、選曲が自由なだけに悩んでいる人も多いようです。自分の好きな曲が、必ずしも他人が評価してくれるとは限りません。その辺を客観的に見極めてくれる先生やアドバイザーのような人も大切ですが、本当に才能がある人は何を弾いても上手いと言えるかもしれませんね。

 僕が音大の時の学年末も20分の自由プログラム。「試験もコンクールも近現代作品を弾かないと良い点数が取れない」とまことしやかに囁かれていましたが、今はどうなんでしょう? そんなことを思い出しながら、ストリーミング配信を見ています。ただ曲が自由なのは、聴く方としては楽しいですね。

 もう一つ、数年前の国際コンクールを追ったドキュメンタリー番組で、審査委員長の中村紘子さんがおっしゃった言葉。うろ覚えですが、「多少未熟な点があったとしても、次のラウンドでまた聴きたいと思わせるものがあるか」「ちょっとした瞬間にハッとさせるものがあるか」。とても印象に残っています。

 参加者の皆様の長い長い戦い、応援しています!

2018年10月31日

ベートーヴェンのアパッショナート

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 ※この記事は、熱情ソナタについてではありません。

 上の写真は、ベートーヴェンのソナタ2番2楽章。コラール(祈りの言葉を読む賛美歌)のような雰囲気で始まるのが印象的な緩徐楽章。この荘厳な音楽にLargoはよく分かるとして、そのお隣、appassionato (情熱的という意味)にいつも引っかかっていた。この言葉、熱情ソナタを筆頭に、激しい部分で使われることが多いのです。

 ところが先日、何気なく見ていた中世ヨーロッパ、ベネチアを舞台とする映画の宗教裁判のシーンで、

『熱い情熱こそ祈りです。』

 という言葉。一瞬にしてこの曲と結びつきました。

 若きベートーヴェンの祈り、または信仰心の強さを込めて付されたアパッショナート。他の曲で見られる表現とは全く世界が違います。

 また一つ、謎が解けたようで喜びを感じました。

 この謎については、以前にもここで書いていました(笑)

yu_ai2 at 14:00|PermalinkComments(0)投稿者:裕 | 音楽

2018年10月26日

CD等の録音物は生演奏の何%を再現しているのか?

 隔週くらいのペースで来る生徒2人を、たまたま同じ日にレッスンを入れたのですが、それぞれポリーニの演奏会に行った話を聴かせてくれました。何という偶然でしょう!一人は昔から熱烈なファン、もう一人はたまたま自分が練習している曲がプログラミングされていたので、と言っていました。その話を聞いているだけで嬉しくなりました。

 生演奏を聴く価値が分からずに、自分がホールで演奏していても、恐らくどのようなコミュニケーションがお客さんと取れるのかイメージできないと思います。コンサートに行くというのは、「非日常」の空間を楽しむことでもあり、その時間を演奏家と共有する素晴らしい機会です。コンサート終了後、その余韻に浸ることも何だか幸せだし、何か新しいことに(曲に)挑戦してみようという意欲も高まります。心身ともに活力がみなぎり、まさに心が動かされるような体験となります。これはCDを自宅で聴くというのとは、全く次元が違う楽しみ方だと思います。もちろん、YouTubeとも違います。(YouTubeを観るのは、もうすっかり「日常」ということになるでしょう。)

 とは言え、そう頻繁にコンサートに通うのも難しいですから、意欲のある生徒はCDやYouTubeを参考に練習する生徒も多いと思います。最近、よく考えることなのですが、CD等の録音物というのは、生演奏の何パーセントくらいの内容を再現しているのか?
 ある人はほぼ100パーセントというかもしれないし、ある人はライブと録音を同列に並べるものではないというかもしれません。以前、ベテランの録音エンジニアさんにお話を伺ったことがあります。
 僕が「ピアノ協奏曲をホールで聴いていても、CDとはまるで違う聴こえ方がしますが…」と聞くと、「CDはCDとして楽しめればいいじゃない」というお返事でした。きっとこれも10年以上前のことですから、今の時代とは状況は変わり、またエンジニアさんそれぞれに多様な考えがあるはずです。

 例えば、生徒が録音を頻繁に参考にしていると、「ものすごく良く音が整っているけれど、表現の幅が狭く平坦に聴こえてしまう場合が多い」ような気がしています。曲は一般的にドラマチックな感情表現で成り立っているので、人の心にグイグイと切り込んでいくような訴えも大切です。録音からそのような情報まで聴き取れるようになるには、聴き手そのものの能力がとてつもなく高く要求されると思うのです。聴き手がさっと聴いて感じた表面的な美しさ以上に、演奏家が込めた強いメッセージがどこまで聴き取れるか。その点に関しては、ホールで聴く生演奏の方が、圧倒的にダイレクトに受け止められます。

* * *

 昨日は、母校の東京音大で一人の学生(大学3年)が取り上げたラフマニノフのプレリュード全曲リサイタルを聴きました。随分、母校の演奏レベルが高くなったと痛感しました。そして、帰宅してから早速、同じプレリュードから何曲かピックアップして弾く自分がいました。やはりホールで聴く生演奏は素晴らしいと思いました。

yu_ai2 at 16:06|PermalinkComments(0)投稿者:裕 | 音楽

2018年10月22日

お花

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 最近、ちょっとした園芸を始めました(笑)本当にちょっとですが…。

 毎日通る玄関がお花で出迎えしてくれると、明るい気持ちになります。息子3匹(あれ、数え方合ってたかな?)の育児もなかなか気が回っていない中で言うのも何なのですが、日々成長して開花する生命力の強さに元気をもらっています。逆に初心者特有の、お水をやり過ぎで萎れてしまった可哀想なガーデニングシクラメンもあり、心を痛めてもいます。

 先日、お花の手入れをしていると、珍しい(そうな)蝶々が止まりました。ここ何年、何十年とマジマジと見ることもなかった蝶々、グリーグの蝶々が頭を流れることもなく、ただただジーっと見入ってしまいました。いくつか写真が撮れたので、学校から帰宅した息子に昆虫図鑑で調べてもらいました。どうもピタッとくるものがなかったような…。

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 面白いもので、最近、外に出ると見たり感じたりしている視点が少し変わったように思います。こんなちょっとした変化を楽しめる気持ち、ピアノ演奏の表現にも花を添えてくれますように、と願いたいです。

2018年10月10日

お散歩

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 バタバタっと10月も1/3が過ぎてしまいましたが、暑さもひと段落して(?)気持ちよく外出できるようになりました。(とにかく暑さがダメなんです…)

 朝、1日の始まりとして息子(1歳8ヶ月となりました)と二人で、小学校を一周するのが日課となりました。2週間続いています。このコースはもともと、僕の運動不足を解消するジョギングコースだったのですが、夏の猛暑を挟み気持ちもダレてしまって、今では息子との散歩コースに変わりました。一周600メートルほどですが、それは1歳の息子にとっては、決して短い距離ではないように思います。
 (なお「散歩行こう!」というと「ヤダ〜」というやり取りもまた日課です💦)

 心身ともに恐ろしく成長するこの1歳時、毎回一緒に散歩していて、息子の見る視点が少しずつ変わっていることに気づきます。飛行機が飛んでいると、見えなくなるまで空を眺めます。枯れた葉っぱが落ちるようになると、それを厳選して拾います。他人のお家の駐車場やお庭もジーと見つめて動きません。工事があれば置石と化す。犬を見れば大興奮。電柱があればふたりで対面になって、いないいないばぁをするように自然となってしまった。その度にゲネラルパウゼ。そんなこんななので、ジョギングでは一周3分のところ、30分は軽くかかります。短気な性格なのですが、意外と飽きずに眺めている自分が不思議です…。

 一昨日、息子の足がもつれて10回くらい転びました。転ぶのは珍しくありませんが、転び過ぎるので何かおかしい、と思いました。次の日は普通にお散歩ができたので、考えられるとすればその前日2日間ほとんど昼寝もせず外で遊び放題だったので、足や身体に疲れが残っていたのかもしれないと思いました。

 ということで、何てことないお話でした。無理やり結論を述べるとすれば、日課があると、ちょっとした異変に気づきやすいと感じたのであります。(あまりに当たり前過ぎますな)

 ちなみに、兄の双子は小学3年生。先日、丸の内のコンサートに連弾出演させていただきました。一応、みんな元気にやっています。
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(続く?)

2018年08月30日

表彰式・祝賀会

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 ピティナの全国大会が終わりました。表彰式・祝賀会で全員揃った写真が撮れなかったのが残念ですが、いくつか掲載します。

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D級Yくんと。小3の時からレッスンしています。

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Jr.G級Aちゃんと。応援に来てくれた2人の生徒とともに。22分間、集中力を切らさずに弾ききりました。

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これはおまけ(笑) 銀賞をいただきました。

 全国大会に出場することは本当に大変です。今年初めて出場できたのは、A2級1名とB級2名の低学年3名。ちなみに、昨年は高学年のC級1名、D級2名、連弾1組の合計4組。昨年から二年以上続けて出場した生徒は3名を数えます。

 僕は、ある程度成長した時に実力が認められるような生徒を育てていきたいです。もちろん、そのためには小さい頃の積み上げが大切なのは言うまでもありません。また来年、うまくいけるかどうかは全く分かりませんが、一人でも多くの生徒の努力が報われることを、いつも思っています。

 9月からまた心機一転、じっくりと基礎を固めていきます!

2018年08月17日

ピティナ全国大会

 明日からピティナの全国大会が始まります。ここの教室からは奇跡的にソロ部門7名!の生徒たちが参加します。A2級からJrG級まで幅広い成果が出ました。今年は他のコンクールと生徒が分散したため参加者が少なめでしたが、過去最高の全国出場となりました。アドバイスレッスンで来られた生徒さんも含めると、もう数組います。

 A2級のKちゃんは本選第1位で通過しました。予選申込も1回だけ、一発勝負でがんばりました。演奏番号3番で決して良い順番ではなかったのですが、この時の2位は演奏番号1番だったそうです!日頃から山ほど譜読みをして一回のレッスンでは見きれないほどの量を弾いてくる頑張り屋さんです。

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 B級のYくんは、本選2位で念願の全国大会出場。昨年はA1級で本選優秀賞、あと一歩及ばず涙を飲みました。個性的でスマートな演奏スタイルですが、1回目の本選での反省を生かし2度目で決めました。

 同じくB級のAちゃんも、昨年のA1本選優秀賞からの飛躍、本選2位で全国大会に進みます。予選を一つ落としながらも、本選一発で決めました。持ち音がとても良い!

 さらに同じB級のMちゃんは、B級2回目の全国大会。本選では80人以上いる中で演奏番号2番という不運。それを跳ね除けて3位で通過しました。この時の1位も演奏番号3番だったようです!

 D級のYくんは、昨年C級に続き2回目の全国大会です。好奇心と反応の良さが特に素晴らしく、ショパンの練習曲10−4を僕の不安をよそに、見事に演奏して第1位で通過しました。

 E級のRくん、昨年飛び級のD級全国入選。今年も本選第2位でE級全国の切符を獲得しました。毎年、飛び級で難易度の高い曲で挑戦しています!

 jr.G級のAちゃん。4月に行われた厳しい予選をクリアしての出場。制限時間ギリギリの選曲、今回は彼女の将来も見越して、しっかり突き詰めてほしい王道の作品を提案しました。探求心の強い生徒だけに、曲に負けることなくしっかり演奏してくれることを願っています。

* * *

 今回は身内も含めると、3組の子たちが演奏番号が1番、2番、3番という不運に見舞われながらも全国大会出場を決めました。1番は不利と言われていますが、しっかりと準備し、思いの届く演奏をすればちゃんと評価していただけることを感じました。演奏順や早いグループであることに、気を落とさず、いつも通りのパフォーマンスに集中することの大切さを学びました。決まってしまった順番にくよくよしていても、しょうがないですから。

 そして、コンクールは水物。実力がありながら、緊張で思うように弾けなかった生徒もいました。うまくいった生徒たちは決して自惚(うぬぼ)れず、思うようにいかなかった生徒には、ちょっとしたことで結果は大きく変わるのでコツコツと学び続けていくことを、伝えていこうと思いました。

2018年07月17日

第1回ギャラクシティ音楽コンクール

 昨日は、第1回目の開催となる「ギャラクシティ音楽コンクール」の予選審査にうかがいました。審査は佐々木恵子先生、秋山徹也先生と僕の3名。予選があるのは大学生〜一般部門のみで、小学生〜高校生までの参加者は最初から本選会の出場となります。

 このコンクール、何より嬉しいのは、各部門で1位に入賞した方には、「コンチェルト賞」が贈られ、入賞者コンサートでオーケストラとコンチェルトが演奏できるご褒美が与えられること。

 本選は8月28日にギャラクシティ西新井文化ホールで行われるのですが、昨日はわたなべ音楽堂 ベルネザールというキャパ50人ほどの小さなサロン。ピアノはヤマハC5。広くはないのですが、天井が高くかなり良く響きます。
 参加者の中には、この響きに戸惑いながらも瞬時に対応できた人もいれば、どうにも対応できずに最後まで同じ調子で弾いてしまった人もいました。特に音数の多い作品を選んだ人には、咄嗟の適応力が求められることになりました。

 もう一つ、気づいたことが。良く響くホールになると、ハーモニーがグッと浮かび上がってきました。もちろん、普段のレッスン室でも意識しておかなければならないことですが、意識せずとも存在感があるのです。「ああ、やっぱりクラシック音楽というのは、このように響き(ハーモニー)の音楽なんだなぁ」としみじみと感じました。そして和声感のある演奏には、メロディーとはまた違う「響きの奥行き」のようなものも伝わってきました。

 このコンクール、入賞するとオーケストラと共演できるわけですから、もっと多くの方々に知られるようになると、レベルがどんどん高くなって行くような予感がします。第1回目に立ち会えて、とても嬉しく感じました。

(写真はすっかり撮り忘れてしまいました)

2018年06月20日

たくさんの曲を弾きましょう!



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 6月10日は、板橋ステップのアドバイザーをお引き受けしました。昨年に続き2回目です。時期的にコンクールの課題曲が多く演奏されましたが、中にはこちらが驚くほど完成度の高い演奏をされる方もいて、コンクールという競争の要素が、普段の演奏力以上の力を引き出してくれるのは間違いない、と感じました。

 それはそれとして、毎年この時期になると、自分の子供時代も同時に思い出します。中学2年生まで好き勝手に独学で弾いてきたので、コンクールというものはまるで無縁で育ちました。それによって大切な基礎を十分磨かないまま大きくなってしまいましたが、譜読みだけは山のようにしていました。今、自分の生徒と比べても、その点だけは負けていない気がするので、人並み以上の力はあったように思います。

 いま現在、15年近くの指導経験を通して、ようやく楽譜の読み方、弾き方が少し分かってきた気がします。そしてそれに輪を掛けるように、過去に遊び弾きで大量に読んでいた譜面が、思いもがけず色々な場面で結びつくようになりました。作品の時代的特徴だったり、作曲家の癖だったり、違う作曲家の作品でも意外な共通点があったりします。その閃いた瞬間は、本当に面白い!時に興奮します!倉庫の奥に何十年と眠っていたものが、意外なほど重要な宝だったような気分。恐らく生徒を指導することで幅広い視点が持てるようになり、それによって過去の記憶が時空を超えて生き生きと繋がったのかもしれません。

 そう言う楽しみ方もあると言うことを、ピアノを学ぶ皆さんにもぜひ知ってもらいたい!

* * *

 ピアノをお子さんに習わせる目的は、色々あると思います。子供がピアノに興味を示している、ピアノを弾けるようになってほしい、音感を身につけさせたい、音楽を人生の友としてほしい(ん?どこかで聞いたような言葉…)、ピアニストにさせたい、などなど。
 親御さんがこの時にイメージしているのは、未来の姿。でも、実際に習い始めるとなかなか上手くいかなかったり、コンクールの成績に一喜一憂しすぎたり、のめり込んだり…。すると、現在しか見られなくなり、最初に思い描いていた未来の姿なんていうものはすっかり忘れてしまっている。音楽は対自分との関係なのですから、その人その人でもっともっと自由で良いと思うのです。
 
 ピアノを「人生の友」にできるかどうかは、譜読みがある程度できて、あらゆる音形が手に蓄積されていることが大切です。(よくジャズとクラシックの融合と言われたカプースチンの作品が弾きにくいと言われるのは、クラシックを学んできた人が、これまでそう言う音形に手が馴染んでいなかったことが原因の一つでしょう)

 ぜひ末長くピアノを楽しむためにも、たくさんの曲を演奏され読譜力、初見能力を磨いていくことをオススメしたいと思います!

yu_ai2 at 12:19|PermalinkComments(0)投稿者:裕 | 音楽

2018年05月30日

ピティナステップ広島西に行ってきました

 5月19、20日と広島西ステップのアドバイザーを務めてきました。二日間とも10時間の開催、たくさんのピアノを聴きました。そして何種類かのコンクールが近く行われると言うことで、その課題曲が次々に演奏されていきました。

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 今回は3回のワンポイントレッスンをしました。全て連弾。公開の場での10分レッスンは、普段のレッスンとは全く意味あいが異なります。演奏の改善点を瞬時で見抜いて指摘する(←受講生のため)とともに、そこから他の曲へも応用が効くようなポイントも織り交ぜる(←他の参加者や客席にも練習方法を持ち帰っていただくため)ように心がけています。
 どのような演奏をするのか音を聴くまで分かりませんし、公開ですからなかなかスリルがあります。今回は皆さんとても良く演奏されていたので、焦りました。うまく伝えられたかな…。

 とても基本的なことですが、全て違う視点から以下のような内容をお伝えしました。

 1組目はヘミオラのリズムや、モティーフの長さによって音の流れや歌い方が変わる。クライマックスへの高め方。
 2組目はスタッカートの弾き方について、音の幅(音程)によって微妙にタッチや時間が変わるようなお話。リズムの面白さ。
 3組目は転調や調性で色を変える、連弾の掛け合い、バスの重要性について。

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 アドバイザーの先生方とステーション代表の沢田菊江先生と記念写真。沢田先生とは、生徒が広島に転校になった際にお世話になったことがきっかけとなって、今回お呼びしてくださいました。人とのつながり、出会いはいつも思いますが面白いものですね。

 これだけピアノを聴くとさすがに耳も身体も疲れてきましたが、それ以上にピアノが弾きたい気持ちが上回ってきます。我ながら本当にピアノが好きなんだなと思います。ショパンのソナタ2番の名演に刺激を受けて、帰宅後に早速練習を開始しました。

 こちらに広島メイプルステーションのレポートが掲載されています。

yu_ai2 at 12:06|PermalinkComments(0)投稿者:裕 | 音楽

2018年05月17日

クレメンティのソナチネ

 先日、小3になる息子たちの通うピアノ教室の発表会が無事に終わりました。
 
 曲はクレメンティのソナチネ1楽章。双子1号がOp.36-3と、2号がOp.36-4。これらの曲はピティナのB級(小学3,4年部門)課題曲の定番ともなっていて、この年代の子供達が取組むのに相応しいレベルだと認識されています。

 でも実際のところ、ちゃんと弾きこなすのはかなり難しい。稀に恐ろしく指回りの良い子がいたりもしますが、大抵の子たちは細かい音符が滑ったり、くっ付いたり…。昨年、コンクール課題になったOp.36-4の1楽章も、生徒たちは大変苦労しましたし、今回の息子たちも本番に間に合わないのではとヒヤヒヤするほどの転びっぷりでした。

 だからこそ、と言うのでしょうか。このような曲をコンクールや発表会などのステージにのせることによって、普段のレッスンだけでは到達できないレベルにまで高めて、一段上のテクニックを身につける、と言う考え方もできると思います。今回は、そこの成長に期待しました。

 僕はレッスンのため実演を聴くことができませんでしたが、ビデオを見てみると多少のリズム的なヨレや走りはあるものの、よく頑張って弾いていたように見えました。あまり器用な子たちではないので、ここに至るまでには先生や日頃確認している愛先生には、ご苦労やイライラもあったように思います(苦笑) ただ、指回りは少し成長したような気が……します! ん? う、うん…うん

 今年は2月にピティナステップ、4月にここの教室発表会で連弾、今月は息子の教室発表会でソロと連弾を披露し、なかなか演奏活動が忙しかったです(笑)

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2018年05月14日

ピティナ新曲課題曲募集事業

 1ヶ月以上前のことですが、4月13日に来年度以降のピティナ・コンペティションの新曲課題曲候補を選出する2次審査が行われました。1次の譜面審査をクリアした作品が、今度はピアニストの先生たちによって実際に演奏されて、課題曲としてふさわしい作品かどうか更に踏み込んで審査されます。

 今回も昨年に引き続き、演奏者と指導者という立場で、1次の譜面審査から関わらせていただきました。日本最大規模のこのコンクールで、多くの子供達が長期間かけて練習していくのですから、やはりしっかりとした作品で勉強してもらいたいと、強く責任を感じています。
 実はこの事業、10年以上前から演奏で携わってきました。演奏者としては、作曲家の先生方が作った作品の初演ということなりますから、直接の打ち合わせから本番演奏まで緊張感も半端ないです。演奏が悪くて、審査に影響したらどうしようという不安も、当時は持っていました。

 最後の講評でもお話しましたが、「演奏」で参加したのがこの審査会の最初の出会い、その数年後、選出された作品を生徒に「指導」するようになり、近年は譜面を「審査」する立場、そして息子たちもそれらの作品を「演奏」できる年齢・レベルへとなりました。自分の息子たちに弾いて欲しいかどうかも考えるようになりました。あらゆる角度から見ても、僕にとってとても重要な機会となっています。

 選出された曲は、課題曲選定委員会で改めて検討されて本採用となるので、課題曲として選ばれるまでには、いくつかの段階を経ている、ということですね。

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2018年05月04日

第13回ピアノ発表会終了しました

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 13回目(13年目となる)当教室のピアノ発表会は先月4月22日に終了いたしました。諸事情により出演できなくなった生徒が2名いましたが、出演者は41名となりました。この日は、ホール近くの幹線道路が事故の影響で大渋滞となり、開演前は気持ち的に落ち着きませんでした。でも、何とかなるものです。

 参加してくれた生徒の皆さん、サポートしてくださった保護者の皆様、ご来場いただきました皆様にここで厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!

生徒のお母様がデザインしてくださったプログラム。顔写真、演奏コメント、この一年の賞歴など12ページにわたる豪華なプログラム。

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 愛先生は今は育児中のため、ほとんどの生徒を僕がレッスンしています。一堂に会して集合写真を撮った時に、その多さに我ながら驚いてしまいました。

 ダイジェスト映像ができました。



 どの生徒も頑張っていますが、特に中学生以上の皆さんの頑張りに、小さい子たちは大いに刺激を受けているようです。一体この中学生たちは、いつ勉強していつピアノの練習をしているのか、発表会後に話した小学生のお母様の言葉を借りれば「この中学・高校の皆さんは学校から帰宅した後、どのように過ごしているのか、スケジュールをお聞きしたい」と。僕も聞いてみたいです!

 連弾12組、ソロ39人の演奏、13時開演で終演は19時前と長丁場となりました。最後まで残ってくれた生徒たちとは恒例のラフな集合写真。毎年、正式な集合写真と、以下の写真はレッスン室に大切に飾っています。

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 発表会が終わると、コンクール希望者は課題曲の譜読みに入ります。近年、予選の日程が少し前倒しになってきているようで、すでに締め切りになっている予選地区も多くなってきていて、追い立てられます。夏が終わるまでは、まだまだ気が抜けません。

 レパートリーに対する考え方は、ますます強く思うことがあり、やはり発表会とコンクールでは、できるだけ曲が被らないように生徒たちには取り組ませています。このお話は、また次の機会に改めて書いてみたいと思います。

yu_ai2 at 14:17|PermalinkComments(0)裕&愛 | レッスン

2018年04月12日

第13回当教室ピアノ発表会のお知らせ(2018.4.22/成増アクトホール)

 あと10日ほどになりましたが、4月22日(日)に13回目となる発表会を開催いたします。場所はいつもと同じ成増アクトホールで12:45開場、13時開演となります。

 今回は幼児〜小学生が21名、中学生〜大学生までが20名と面白いように半々となりました。中学受験や入学がピアノの一つの節目と言われている中で、教室の理念・個性を生徒たちが僕らに代わって、しっかりと伝えてくれたように感じて嬉しく思っています。

 当日のスケジュールです。

 13:00 開演・連弾
 13:40 小学生ソロ(21名)
 15:10頃 集合写真・休憩
 15:40 中学1・2年生(10名)
 17:00 中学3年〜大学生(10名)
 18:30 終演

 ※多少の順番入れ替え・時間変更・飛び入り講師演奏(?)などがあるかもしれません。

 以下プログラムです。クリックで拡大します。

 どうぞ生徒たちを温かく励ましていただきたく、ご来場お待ちしております!
 なお来年2019年は練馬文化センター小ホールで4月14日(日)に開催が決まっています。これまでの中では最も豪華なホールです。

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yu_ai2 at 13:02|PermalinkComments(0)裕&愛 | レッスン

2018年03月06日

課題曲説明会など

 かなり久しぶりの更新です。

 先日3/2、浜離宮朝日ホールでピティナ課題曲説明会デュオ部門の講師を、3年ぶりに務めさせていただきました。先輩デュオのドゥオールさんが、基本的なことを(僕たちが伝えようとしているものまでも!)すべてお話されているので、手短に進めさせていただきました。のちに、eラーニングで日本全国の先生方にインターネット配信されると思うと恥ずかしく、そして変なことを喋っていないか心配でもあります。
 今年もピティナの季節がやってきたな、と感じますが、まずは4/22の発表会が終わってからです…。その間に、学生コンクールの課題も発表になりますね。

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課題曲説明会2

課題曲説明会3

* * *

 その2週間前2/17は、息子たちのピティナステップ。両親に聴いてもらうために日立での参加。今回は二人とも同じ曲でインヴェンション1番と、シューマンのこどものためのソナタ1番を演奏しました。前回は緊張で本領が発揮できなかった長男が、今回は男を見せました。
 アドバイザーの鈴木弘尚先生とは、かれこれ10年以上の付き合いとなり、今も年に数回生徒たちをレッスンしていただいています。トークコンサートを聴いた息子たちも「パパより上手!」と感激していました(;'∀')

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鈴木弘尚先生と

* * *

 3男は1月で1歳となり、全く病気にもならずにこの冬を乗り切りました。双子の小さい頃もそうでしたが、本番の日に、もし子供が病気にでもなったら演奏のお仕事はどうなってしまうのか、という不安。本番一週間前あたりから、家族全員の体調管理には演奏並みの神経を使っています。

 そして僕は、あっという間に年を重ね40歳となりました。指導面では幼児〜音大生・一般の方まで、かなりいろいろな方がいらしていて、その幅広さには我ながら面白いと感じています。基本的には小学生の導入、そして中学高校のしっかりとした基本的な指導に重点を置いていきたいと思っています。

アドバイスレッスン
昨年末のステップでのワンポイントレッスン。こんなポーズをしていたんだと驚いていますが、気に入っています。何を伝えていたんだろうか…。

yu_ai2 at 15:48|PermalinkComments(0)裕&愛 | 音楽

2017年11月10日

門下卒業生のコンサートのお知らせ(11/29 カワイ表参道)

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この教室を卒業した生徒の安野美咲ちゃんが、大学で同期同門の飯塚健之介さんとジョイントコンサートを行います。
◆東京藝術大学 ランチタイムコンサート 2017 in 表参道

 2017年11月29日水曜日 12:00-12:45
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 今日は二人でチラシを持って来てくれました。ちょっぴり(?)演奏もしてくれました。ステキな演奏がお部屋に鳴り響いて、同じピアノなのに普段なかなか聴けないような音を引き出してくれて、楽器も嬉しそうでした。

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 藝大の一年生はこのコンサートに出演することになっているようで、月数回ずつ12回に分けてピアノ科の全員が演奏します。

 僕も楽しみに伺います!ぜひ若きピアニストを応援していただければと思います。

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yu_ai2 at 13:56|PermalinkComments(0)投稿者:裕 | 音楽

2017年08月28日

ピティナが終わり、学生音コン始まる

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 今年もピティナ全国が終わりました。今は育休中の愛先生の生徒も、僕がほぼレッスンしているので、通常のレッスンだけでも凄い人数になります。

 そんな中でも、そんな中だからこそ、というべきなのか、幸運にも恵まれC級1名、D級3名が全て本選第1位、B級と連弾初級Aも1名1組ずつ全国大会に進みました。次から次へと決まったD級の快挙には、本当に驚きました。B級とC級でベスト賞をいただきました。
 この教室の小学校高学年〜中学生にかけては本当にピアノが好きな生徒が多く、やる気に満ち溢れています。まるで、音楽の神様からのご褒美のようでした。教室生徒の大半も、本選においても優秀賞等の入賞を果たしてくれました。

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 上の文章は、メモで書いておいてブログにアップしようとしているうちに、日にちが経ってしまいました。あっという間に今日は学生音コン中学生の部。生徒の一人が何とか予選を通過しました。とても良い感じで演奏していたのですが、最後でかなり大胆なミスをして落ち込んでいました。これもまた幸運に恵まれたのでしょうか。

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 しかし、中学生は難しい時期です。ショパンのエチュードを操るにはやや幼さがあり、ましてやバッハと二曲合わせて完成度高い演奏をする人は、2グループ計18人聴いても一人もいませんでした。

 せっかく掴んだチャンス、本選ではしっかりとした演奏ができるようにフォローしていこうと思います。昨年は小学生と高校生の2名が全国大会までいきました。最高峰レベルの成長を小中高とそれぞれに経験できて、生徒たちに感謝です。

2017年07月25日

ピティナステップ板橋地区

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 7月8日、5ヶ月ぶりのピティナステップ・アドバイザー。この板橋地区、今回が発足第一回目の開催で、記念すべき初回に担当できたことを光栄に思いました。しかも、地元です!

 コンクールシーズンですから、いっぱい度胸試しに集まるかと思いましたが、意外にもステップ初デビューの子供達が多かったです。この付近のピアノ学習者の新しい発表の場として、積極的に活用されたのかもしれません。(この付近の先生方は、この地の開催を首を長くして待っていた?) これからの発展にますます期待の高まるステップでした。

 大嶺未来先生のトークコンサートも、とても素晴らしかったです。ピアノを弾くフォームが安定していて美しく、音楽もしなやか。自分も頑張らないと!

 講評では、音楽は「愛とお酒」という尊敬するN先生の言葉を紹介した上で、小さな子たちには、音楽は「思いやり」とお話ししました。2回目の講評では、弾ける弾けないに関わらず、関心が向きにくい「ハーモニー」について。また、次の機会にも内容を深めてお伝えしたいと思います。

 今後、ステップは11月に甲府でアドバイザーとトークコンサート、12月には上野でアドバイザーを予定しています。上野は例年、音高音大の受験曲や試験曲が並ぶので戦々恐々でもあり、楽しみでもあり。

yu_ai2 at 06:24|PermalinkComments(0)投稿者:裕 | 音楽

2017年07月12日

2つの若いコンサート

先々週、先週と2つのコンサートを聴きました。

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 6月30日。愛先生の音大時代の恩師、鷲見加寿子先生の門下生コンサート。後半から聴かせていただきましたが、最初は昨年のピティナB級で金賞を受賞した小3の女の子。3月の受賞者コンサートのショパン・ワルツも驚きましたが、今回はドビュッシー「子どもの領分」から3曲を、確かなテクニックで表現力豊かに演奏していました。その後も国内外のコンクールで華々しい受賞経験を持つ小学生と、音大、院生が続きました。
 藤田真央さんのベートーヴェン/ソナタ32番。10本の指それぞれがみんな違う音色を持っているんじゃないか、と思わせるほどの響きのマジック。クライマックスに向かう迫力や勢いで興奮した経験は数あれど、ここまで音色で興奮した経験は初めてかもしれません。


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 7月6日。藝大附属高校のアカンサス コンサート。初めて行ってみました。藝大の敷地内だと聞いていたので、あまり場所も確認していなかったのですが、なかなか門が見当たらず焦ってしまいました。

 生徒主体で作られている雰囲気のコンサートに感じました。普通高校だった僕には、何となく文化祭のバンド発表の雰囲気と重なり、当時ドラムを叩いていた時の青春(?)の記憶が戻ってきました。

 一組一組、熱心で温かい拍手に見守られて、皆さん素晴らしい演奏を披露していました。高校から音楽に真剣に向き合い、突き進んでいける環境のすばらしさ。漲るエネルギーをいっぱい浴びて、こちらも心が浄化された気分になりました。

 音楽で行く覚悟を決めた生徒を、専門の音高や音大に送り出すのも僕の使命なので、学校の雰囲気を味わえて良かったです。

yu_ai2 at 12:45|PermalinkComments(0)投稿者:裕 | 音楽