チェルニー2【終了】12/28 年末に体験レッスンをやります

2020年10月20日

全日本学生音楽コンクール 東京大会本選

2E64CFA7-B02F-436F-BF30-593910CC9E32

 学生音コンの東京本選が終わり、光栄なことに小学生の生徒2名が1位と3位を受賞しました。本当におめでとうございます。
 本番ではどの参加者も素晴しく完成された演奏を披露しているわけですが、そこに至るまでには、レッスンや自宅練習など一人一人異なるドラマがあります。審査員はそこにおいては評価の対象外ですが、指導者は全く違います。結果が良い時も思うようにいかなかった時も、受け止めなければいけません。今回はコロナの問題も重なり、思うところがありすぎました。

* * *

 17日小学校の部、19日高校の部を実際にホールで聴きましたが、小学生に対して高校生は「緊張」に苦戦しているようでした。もちろん、舞台に立つわけですから緊張しないことはないのですが、高校生あたりは心身の成長や曲の難しさなどから、強いプレッシャーを感じる時期なのかも、と思いました。自分の過去を振り返ってみても、そのような気がします。

 高校では、元教え子の演奏もじっくりと聴くことができ、色彩的な感性に魅力が増していました。高校生は曲の大きさからつい頑張りすぎてしまいがちです。もっともっと美しい響きを引き出すような視点も大切にしたいと思いました。

 ひとつ、ホールの響きについて書いておきます。昨日はレッスンがあったため高校生の最後数名が聴けなかったのですが、すぐにホールを出られるように最後のグループの時だけ、いつもの定位置から上手側前方に席を移動しました。すると、驚くほどガラっと響きが変わり、それまでと冷静に聴き比べられなくなったのです。前方だとピアノの下から生じる下部雑音(鍵盤のアタック音?)と空間に広がる響きが微妙な時間差のように混ざって、とても濁って聴こえてきました。演奏の良し悪しとは一切関係がないのですが、一気に演奏を楽しむ感じではなくなりました。

 聴く場所によってどう響きが変わるのかは、頭の隅に入れておいても良い問題だと思います。ホールの広さや響きによって、プロは当たり前のように弾き方を変えています。経験を通じて学んでいきたいですね。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
チェルニー2【終了】12/28 年末に体験レッスンをやります