3/5 (水)


失恋しました。

先日とりあげた、10か月続いた21歳の子です。

俺が初めてストで出会った実質的な彼女。

まずはこの子について書かせてください。


僕はこの子のことが好きでした。ってか、好きになりました。

いや、もっというと、今でも好きな気持ちがないことはないです。

でも別れることになりました。

僕はこの事実を、受け入れていかなければいけません。




最初は遊びのつもりでした。




仕事がうまくいかなくて、体調も良くなくて、あの年のゴールデンウィーク、僕の手帳は真っ白でした。

世間は、人々は楽しい連休に浮かれている、その象徴ともいえる新宿の夜の街に、ほんの少し体調の

良かった僕は、一人でナンパをしに行きました。一人ですごく寂しかったのを覚えています。


誰でもいいから、一緒にいて欲しかった。


その日のナンパは、いつも通り全然うまくいきません。

夕方の7時過ぎくらいから始めて、ずっと新宿の駅前をうろついていて、

気づいたら終電も終わっていました。

もう帰ろうか、そう思って、最後にもう一人だけ声掛けをしてから帰ろうと決めました。

人通りもまばらになった新宿の西口で、僕は今日声をかける最後の一人を見つけていました。

そんなとき、僕の前を若い女の人が二人通りました。

どっちの人に声をかけよう。僕はそのとき直感で、右側の女の子に声をかけました。

その時声をかけた女の子が、その彼女です。

左側の子に声をかけていたら、彼女との出会いはなかったでしょう。

運命は紙一重です。



その時、僕と彼女は出会いました。

僕は、彼女に声をかけた場所とシチュエーションを一生忘れません。



彼女は少し太っていて、あまりかわいいという印象を受けるような人ではありませんでしたが、

見た目が軽そうで、こいつならどうにかできるかもしれないと、直感的に思ったのでしょう。


彼女との会話は、ありきたりなものでした。

僕「こんばんは^^もう帰るの?」

女「え?あ、うん、電車もうないからバスで。」

僕「そうなんだ。今さっき見かけて僕のタイプだったんで、声かけました(テンプレ棒読みw)」

女「え?何?キャッチ??」

僕「違うよ。タイプだったから・・・。」


そんな会話を少しだけして、そこからラインのIDを教えてもらうように粘って粘って、

バスが出発する寸前にラインのIDを聞き出すことができました。

そこから僕と彼女はラインで連絡を取り合うようになります。

相手も彼氏がいないから寂しかったのかもしれません。

ラインのやりとりをしているうちに、僕のことを気に入ってくれたようでした。

5月11日に次に会う約束をしました。

バイトが終わった後、彼女が僕の家に泊まりに来ることになりました。

「楽勝だな。」

僕はそう思っていました。


その日、新宿の西口で終電後、彼女は待ち合わせ場所に現れました。

初めて会ったときに比べて、少しだけ化粧をちゃんとしているような気がしました。

その後、タクシーを呼んで自宅に行き、少しだけ会話をしてからセックスをしました。

彼女の経験は一回だけでした。高校生の時の同級生に、成人式の後の飲み会で

盛り上がって、そのまま流れで避妊をせずセックスをしたんだと言っていました。


(軽い女だな。利用させてもらおう。)


僕と彼女は、その日から交際することになりました。

当然、僕は彼女を繋ぎ止めておくために、そういうことにしておいただけです。

それから、1週間か2週間に一度、彼女はバイトが終わった後に、僕の家に

来るようになりました。

僕はセックスがしたくなったら、彼女を家に呼んでセックスをしました。

彼女が会いたいと言ったら、家に呼んでセックスをしました。

最初はしていた避妊は、だんだんとしなくなりました。

妊娠したら、どうやって逃げようか。セックスの後は、決まってこんなことを考えていました。



彼女は、段々と僕のことを好きになっていきます。

毎月11日には、「何か月記念だね」、「おめでとう」、「いつもありがとう」、「これからもずっと一緒にいたい」

そんなラインのメッセージが来ました。

でも僕は、適当に相槌を打つぐらいで、何を買ってあげるわけでもなく、

めんどうなのでほとんどスルーしていました。

彼女もわかっていたはずです。僕が彼女のことを大切に考えていないこと。

でも彼女は、それでもいつも健気に僕のことを気遣ってくれました。


10か月の間交際して、デートらしいデートをしたのは2回だけでした。

僕が競馬場に行くと言ったとき、彼女は一緒に行きたいと言いました。

僕はふざけて彼女を競馬場に連れて行きました。

これが1回目のデートになりました。

でも、彼女はとても喜んでいて、その日は一日中にこにこと嬉しそうでした。


もう一回は、去年のクリスマスです。彼女と一緒に、池袋のサンシャインシティ

に行って、プラネタリウムを一緒に見ました。その日も彼女は、とても嬉しそうでした。


それ以外は、決まって僕の家か彼女の家でセックスをしていました。


僕は昨年の冬、体調が悪くなりました。

ストリートナンパどころか、ネットナンパもほとんどできなくなりました。

ずっと一人で家で横になっている生活が続きます。

本当につらかったです。

話を聞いてくれる人は、一人もいませんでした。

いや、一人だけいました。いつもいつも、どんなに僕に邪険に扱われても、

俺に愛情をもって優しく接してくれる彼女に、そのとき初めて気づきました。


僕は初めて、彼女なしには生きられなくなっていることに気づきました。

僕は彼女のことを、好きになっていたのでした。



お分かりのように、ちょうどそのころから彼女の様子が変わり始めました。

僕に愛想が尽きたのでしょう。

気まずい関係が続きました。そして今日、最後のメールがきました。

でも、最後のメールまでも彼女は優しくて。僕はかけがえのないものを失ってしまったのです。

いつでも、愚かな僕は失わないとその大切さに気付くことができません。

平凡な日常を大切にできなかった僕に、罰が下りました。


僕はこの恋愛で得たものを、僕のこれからの人生に生かしていきたいと思います。

それが今僕にできる、彼女に対しての最善の恩返しなんだと思います。