大は小を兼ねる。

座右の銘である、「大は小を兼ねる。」の視点で、世の中が適材適所な配置に収まっていくような提言を・・・ というのは関係なくあくまで、アビスパやサッカーについて語ります。

福岡×広島(Jリーグ.jp)

残留のためには割り切りも大事。リアリストの井原監督がどう決断するか。

広島が苦しんでいます。

ACLも敗退し、リーグ戦もここ5試合で2勝1分2敗とイマイチ波に乗れず、現在勝点18の8位。
昨季王者も、ドウグラスを失い、主力に怪我人が出たり、ベテランで構成するレギュラーチームのマンネリ化や衰えももしかしたらあるのか、失ってはいけない勝点を失っている試合も多い状況です。

今季初めに獲得したウタカは現在リーグトップの10得点を挙げていますし、主に途中出場が多いものの、存在感を示す浅野はコンスタントに代表に呼ばれていますので、うまく行っているところもあると思いますが、全ての歯車がガッチリ噛み合っているわけではないようです。

そんな中で今節、アビスパと対戦するわけですが、こういうシチュエーションで強豪と当たることが多いですね、今季のアビスパは。

思えばホーム開幕から横浜はその前の試合で仙台に敗れて嫌なムードでしたし、浦和はホームで磐田に敗けたばかり。
新潟も当時はまだ1勝しか挙げられていない状況で、G大阪はACLでの早期敗退が決まったばかり、東京は公式戦4戦勝ちなし状態での対戦でした。

そういう、ある意味恵まれた状態、勝点3を得るためには若干可能性が広がるような状態で当たった割に、その中で勝利出来たのが東京だけ、というところでは、チャンスを生かせていないとも言えるかと思います。

今節の広島も、不調はかこっているものの、下位からの取りこぼしが少ないチーム。
この試合は、広島の不調にうまくつけ込んで勝点は狙いたいですが、勝点3を狙ってハイリスクハイリターンの戦い方をするのか、少なくとも勝点1は確実に獲るというところで現実的に戦うのか、井原監督の決断が注目されます。

ホームでは先日のナビスコカップ鳥栖戦から公式戦4試合連続での開催となっているアビスパ。
それだけ過密日程でレベスタを使用すると、芝の状態やら何やらが心配になりますが、そういうのも含めて地の利を生かせるかも、J1でしぶとく戦っていくためには必要になりますね。

当然、試合間隔の違う両者の戦いになりますので、総合的なチーム力を試される4連戦。
井原監督も正念場と位置づけているということなので、我々も財布のヒモを気にせずバンバンお金を落として、頑張ってクラブを支えましょう。



4枚か3枚か


広島の戦い方は、ミシャ監督から森保監督に引き継がれ熟練された形。

どういう戦い方かを分かっているという点では分析もしやすいですが、とにかく同じことの精度を年々高めているという点では、対策がハマるのかどうかでチーム力が試されると言えるかもしれません。

ここ2試合、リーグ戦では柏にスコアレスドロー、G大阪に大敗と、結果が出ていないだけに、このアビスパとの試合はアウェーとは言え必ず勝点3と考えているでしょう。
1stステージの優勝はほぼ厳しい状況ではありますが、年間王者という観点から言えば、簡単に勝点を落として良い試合は一つもないわけで、2ndに向けた再浮上のきっかけ、ACLを失ってしまった以上、サポーターに向けたアピールのためにも、この試合は全力で取りに来ると思います。

そんな広島に対して、アビスパがどう戦うのかというところですが、どこも3枚で行くか、4枚で行くかは明言していませんね。

私はここ最近の流れから行けば、相手が基本的には3-4-2-1のチームだろうが、4-4-2で行くべきだと思います。

特に広島は、攻撃時には中盤の森崎和が最終ラインに降りて、4-1-4-1みたいな形に変化します。
相手のボールを低い位置で奪った遅攻の時には、最終ラインでビルドアップを開始するわけですが、その時に森崎和がそのビルドアップに加わり、それを合図に両ワイドの柏、ミキッチが全力で駆け上がり、高い位置をキープします。
そうなると、相手のビルドアップに対して2トップ+両サイドハーフで限定に行き、中盤の青山に対してボランチのどちらか、相手の中盤のミキッチ、2シャドー、柏、というところに、こちらの両SBとボランチ、CBの一人という形で対応することになるため、ほぼ数的同数のプレッシングが可能になるということです。

ただ、縦ズレが発生しているため、ここでのマークの受け渡しをミスすると、簡単にフリーの選手を生み出してしまうことに繋がり、相手のシャドーの茶島(or宮吉)と柴崎が巧みにマークを外してくる選手ですので、危険性は非常に高いですね。

ここがしっかりケアできれば、ある程度高い位置から相手をはめに行くのが必須で、4バックでのスタートは有効になると思われます。

ただ、ある程度前半は引いて構えるんだということであれば、5バックのガチガチ守備でも良いとは思います。
そうなれば、最終ラインでは相手の前線の4-1のところにほぼマンマークで当たり、ダブルボランチで挟みにいけるので、守備の強度は増すと思いますが、相手のビルドアップへの制限が難しくなるので、前節の柏戦の先制点の様なボールに触れないで失点という危険性も考えられますね。

その場合は、とにかくエリアに入ってきたボールをひたすら弾き返す作業が必要で、どちらにしてもある程度高い位置にDFラインを設定して、コンパクトに戦わなければ、ひたすらセカンドボールを拾われて猛攻にさらされるという展開は避けられないと思います。

広島は、押し込まれても絶対に蹴って来ません。
もちろん、現実的にクリアなどはするとは思いますが、極力、相手に詰められても繋いでくるチームです。
だからこそ、高い位置からしっかりハメに行くことが重要で、磐田が今季広島に勝利した時の様に、ボールから一番遠い選手は余らせて良い、それよりもボールサイドで自由にやらせないこと、サイドに追い込んだ時に数的優位を作って奪い取ること、などを徹底して戦っていかなければならないということです。

広島は、後ろでゆっくり回しながら、青山、千葉というところでゲームを作ってきます。
こちらが3枚にして、ある程度ビルドアップを自由にやらせるとなると、そこから質の高い縦パスでの崩しが始まりますし、前が詰まったなと思えば、両サイドのCBである水本、塩谷がガンガン前にボールを運んで局面的な数的優位を作るという動きも秀逸です。

どこのポジションでも瞬時にトライアングルが作れるので、ポゼッションが成立するということもありますし、それを可能にしているのが、後ろの選手がリスクを冒してでもボールを前に運べる能力と、前の選手が労を厭わず上下動して楔をもらうために顔を出す動きを行っているということです。

磐田は、若干マンマーク気味にしてでも、相手の自由を奪うという形で勝利しましたが、その試合は青山、千葉が抜けていたことで、攻撃のアイデアが足りなかったことも功を奏したとも思います。
おそらく、今節はフルメンバーの広島を相手にすることになると思いますし、終盤までゲームがもつれれば、ベンチには寿人も控えていると、かなり手強い状態の広島を相手にすることになります。
そして、過密日程の影響でおそらくスタミナはアビスパの方が先に切れると思いますので、非常に難しいゲームになると思いますが、今後のことを考えれば、無難に戦って勝点1を得るよりも、自分たちのストロングポイントをしっかり出して、仮に敗れたとしても今後に繋がるという試合がしたいですね。

その意味では、攻撃に余力を残す4バックを採用してほしいと思います。


4バックの味噌は邦本を真ん中で使えるということ


守備においては、広島は両ワイドの選手が最後尾まで一旦戻って、5-4-1の形に変形します。

これは、アビスパの3バックの時と同じですが、当然この戦術を長年採用していることと、一人ひとりのスキルが高いため、アビスパのそれとは比べようもないぐらい精度は高いです。
何せ、最終ラインの3人は全員日本代表経験者ですし、ボランチも含めてレベルが高い選手が揃っています。

弱点という弱点がない広島の守備ではありますが、このシステムをアビスパも採用しているということで、陥りやすい欠点があることを見逃してはいけません。

まず一つ目は、しっかりキレイに5-4のブロックを引いた場合、ポイントとなるのはその5-4の間のスペースです。

全体がコンパクトで、その距離感が適度に詰まっていれば良いのですが、そうでなければ、この間のスペースで仮に縦パスを受けられた場合、最終ラインに混乱が生じます。
その選手に当たりに行くために、直近のDFが前に寄せると、そこにギャップが生まれますので、そのギャップでまた別の選手がボールを受けるということで、GKと1対1の場面を作り出すことが理論上では可能になります。

前節のG大阪との試合での1点目がそれに近い形でしたが、遠藤の早いリスタートに虚を突かれてバイタルでパトリックに持たれてしまい、そこを埋めるためにポジションを上げた千葉と塩谷の間にギャップが出来、そこを利用したアデミウソンにフリーで決められたシーン。

相手の5-4の間で縦パスを受けられる選手、そこで前を向いてラストパスを通せる選手がいれば、この攻撃は非常に有効になります。
そして、おあつらえ向きに、アビスパには新星・邦本がその役割を担えそうですよね。

邦本は、前回のナビスコ鳥栖戦でもそうでしたが、サイドで一旦起用されたものの、中々ボールを受けられなかったために、中央へポジションチェンジをした経緯がありました。
ですので、多少密集しようとも、真ん中の位置でボールに触らせることが、邦本を生かす一番の策であることを、井原監督も実感したと思います。

当初は、金森の様に、ウェリに当てたボールを拾って自ら勝負しに行くという動きを期待して2トップの片割れとして起用したのかもしれませんが、やっていく中で、ちょっと下がって受けたり、相手のマークを外して受けたりなど、真ん中のエリアで受けて反転するというプレーで違いを出し始めていますので、邦本を起用することで今までは一旦ウェリに当てなければならなかったことが、最初に邦本を見るというサッカーでも攻撃が出来るようになりつつあります。

この試合では、その特徴を生かして、相手の5-4の間で縦パスを受けて反転するという役割を担って欲しいですね。
そこから、ウェリに当てててその落としから自分でシュート、ウェリやダイアゴナルに切り込んできた城後にラストパスなど、創造性あふれるプレーを期待します。

そして、邦本をこのトップ下の位置で起用するためには、やはり4バックじゃないと無理だと言うことです。


広島の5バックを崩すもう一つの方法は、ミキッチの裏のスペースです。

広島は、両ワイドが最後尾まで下がって5バックを形成すると言いましたが、時間が経つにつれてこのミキッチの上下動の距離が短くなっていきます。
特に自分と反対サイドにボールがある場合は、ある程度広島がボールを奪うことを想定して、早く攻撃に転じるためか、自分自身が単に疲れているからなのかは知りませんが、最後尾まではしっかり下がらずに、中途半端な位置まで下がって、そこから出ていこうとするように見えます。

その代わり、攻撃への切り替えが非常に早いため、反対サイドで奪われて、青山あたりに一気に逆サイドに振られた場合は、途端にピンチになり、ミキッチの高い個人技でサイドを崩されて失点するという形になるわけですが、たいていの場合、このミキッチが最後尾まで下がっていないので、その裏を狙うとチャンスが広がりそうです。

相手もわかってケアはしてくるでしょうが、やはりここは長いボールでのサイドチェンジでこの裏を狙うという攻撃はアリだと思います。

また、ミキッチ自身は奪った後に繋いでくるよりも、目の前の相手をまずは剥がそうと考えることが多いため、無理に抜いてくる可能性も高いです。
ですので、ここでボールを持つことが分かっているので、人数をかけてここをボールの取りどころとしてチャレンジに行くのもありですね。

奪ったら邦本を見る、ポジションが悪ければ、ミキッチの裏を狙う、仮にそこでミキッチに奪われても、そこに人数をかけてそこで奪い取る。
字面で書くようにうまくは行かないとは思いますが、仮にこの狙いで1つでもチャンスがあれば、決定機が作れそうだとは思います。


連戦だけど相手よりハードワークを


前節、G大阪の藤春は、とにかくミキッチに仕事をさせませんでした。

ここが鍵だと分かっていたということでしょう。
ミキッチのクロスはことごとく藤春の足にかかっていましたが、それを成し遂げたのも粘り強く相手の前に立ちはだかるという、相手よりハードワークした結果だと思います。

もう何回もこの対戦を繰り返しているので、相手の出方も弱点も分かっているということもあるかもしれませんが、とにかくこうすれば勝てるということを地道に積み上げていくことしか、G大阪と言えども広島に勝つ方法はなく、そしてそれを忠実に実行したことが結果を生んだということですね。

ましてや、アビスパにそれ以上のことを出来るはずがありません。

普通に考えても、簡単に勝点3が取れるとは思えませんが、それでもホームでやる以上、勝点3を狙って試合には入ってほしいと思います。

現在、アビスパの順位は17位。
18位の湘南との勝点差は1ですので、仮にアビスパが広島に大敗すれば、湘南が名古屋と引き分けても順位が入れ替わる可能性があります。
そう考えれば、先日湘南に勝って手に入れた勝点3だって、すぐにでも入れ替わってしまうようなものだったと言うことです。

それで全てが解決したわけじゃなく、積み重ねていくことが大事。
関東遠征で逆転負けを2試合演じましたが、その積み重ねがナビスコ鳥栖戦での同点劇を生んだと思いますし、その試合からも得たものをこの試合に反映させることが、積み重ねの一つなんだとも思います。

我々は、チームのレベルアップを切望してきましたが、ここに来て、徐々にそのレベルアップが日の目を見始めていると言えると思います。

昨季撒いた種である邦本が、今季ここに来て徐々にチームの信頼を得始めていますし、田村は複数ポジションをこなすことで、苦しいチームの台所事情を助けています。
浦和で出場機会を得ながらも、結局は放り出されてしまった堤も、何だかんだと紆余曲折を経ながら、腐らず地道に努力し続けた成果として、J1での出場機会を再び確実なものにしています。

そうやってチーム全体で上げていくことでしかアビスパは勝点を増やしていくことは出来ないですし、そのために、もう一皮剥けなければならない選手が金森です。

U-23のトレーニングマッチで試合出場を果たし、ただ、戻ってきてから邦本の台頭もあって満足に試合に出れていません。
一旦出場機会を得たとしても、アシストなどでの貢献はありましたが、存在感を発揮するところまでは活躍出来ていないのが現状。

このトゥーロンに選出されなかったことで、リオへの道はかなり苦しくなってしまっている自覚もあると思いますが、焦ってもあとはチームでアピールを続けることでしか、選ばれる可能性は広がりませんので、地道にチームで結果を出していくしかないです。
そして、その結果は、金森の場合はゴールという形以外にはありません。

金森は、惜しいところまでは来ていると思います。
確かに、アビスパは彼我の差のところで、ゴール前のシーンが少ないチームですので、その少ないチャンスを決め切ることでしか、結果は出せません。
仮に彼が広島でシャドーをやっていたり、浦和で3トップの一角を形成していたりすれば、ゴールチャンスはもっと増えて、注目もされたんだと思いますが、それは今言っても始まりませんし、少なくともアビスパで絶対的な地位を得ていなければ、J1の強豪に行ったところで埋もれてしまうだけでしょう。

そして、アビスパはそんな彼の爆発がなければ、J1で残留して行くことは困難です。
今、金森と邦本のポジション争いの様になっていますが、ここ最近のプレーぶりを見れば、金森と邦本が得意とするプレーが違うのがわかります。
そして、彼らは同時にプレーすることが可能ですし、同時にプレーすることで、より相乗効果が生まれると思います。

そういうところの協力を得ながら、アビスパのためにも、金森には得点にこだわって欲しいですね。

この広島戦、何としても金森のゴールが見たい。
そして、それをリオへの起爆剤として、手倉森監督の頭を悩ませる活躍を続けて欲しいですね。


全員でハードワークして広島を凌駕しよう!

勝ちに行くぞ!
かなり困難な挑戦ですが、J1にいる以上、困難なのは当たり前。
後半戦に向けて、より自信を深めていくために、チャレンジあるのみです。

ゆう

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福岡×鳥栖(Jリーグ.jp)

鳥栖さんには悪いけど、良い経験積ませてもらって、さらにナビスコの可能性も残ってるってありがたいね!

選手たちはよく走りましたね。

ダービーでは勝利以外の選択肢はありませんので、引き分けでOKとは絶対にしたくないものの、この試合を終えた両チームの立ち位置を見てみれば、溜飲が下がる要素がいくつかあった分、いくらか気分は良いという精神状態です。
満足感はありませんが、何とかプライドを保ってくれた選手たちには感謝ですし、10人になっても戦うことを止めなかったチーム、しっかりチームをマネジメントして最後の結果に導いた監督には、今後のリーグ戦での躍進の可能性を感じさせるものだったとも思います。

ただ、欲を言えば同点ゴールが決まった後、喜ぶのも良いですが、次の逆転弾を目指して素早く試合を始めて欲しかったですね。
平井のゴールは素晴らしいものでしたが、同点ゴールというだけですので、あの流れであればもう1点行けなくもなかっただけに、その部分はあくまでダービーというところを突き詰めて戦って欲しかったな、と思います。

まぁ、ほぼ敗色濃厚だったので、あれだけ喜ぶのも分かるんですけどね。

あくまでダービーは、勝利以外は要らないんだという強い気持ちが必要です。
何せ、サガンは関係ないのに鳥栖と聞くだけでちょっと嫌な気分になったり、長崎方面に向かう時に鳥栖駅を通過するだけで身構える様な人種に応援されているわけですから。
平日ナイターで、なおかつナビスコカップのあまり注目されない試合に、1万4千人は異常ですよ。
もちろん、鳥栖ファンの方も数に入ってますし、招待された人やそこまで関心ないけど、って方も来られての数字だとは思いますが、GWのリーグ戦でもこれだけ集めるのには苦労するのに、平日ナイターでこれだけ集められるプラチナカードなんだってことを考えれば、ダービーの価値が計り知れます。

これだけのプラチナカードを、今季だけでなく来季以降も続けていきたいですよね。
今季はまだリーグ戦のホームが残されていますが、J2での戦いよりも、やはりJ1での戦いの方がステージが上がって意義も勝った時の高揚感も違ってくるはず。
その意味では、両チームが現在リーグ戦では残留争いに巻き込まれてしまっていて苦しい状況ですが、来季以降もJ1でのダービーを戦いたいものです。


退場までは想定通りの戦いを繰り広げた前半


さて、関東での長期遠征を2連敗で切り上げたアビスパ。

横浜とは3バックで逆転敗けを喫し、柏とは4バックで一旦は試合をひっくり返しながら、再逆転を許して連敗。
ただ、どちらもまずまずの試合内容で、横浜、柏という強豪相手にこれだけの試合を出来たというのは手応えになったはず、ということで、このナビスコカップからホーム4連戦をどう戦うかに非常に注目が集まりました。

試合を終えてみれば、ナビスコカップとは言えダービーはダービーですし、ノックアウトステージへの進出可能性がまだ残るだけに、この試合はどうしても勝ちたいと考えるアビスパと、この試合に勝ったとしても他会場の結果次第では敗退が決まる鳥栖とでは、ゲームに対するモチベーションが違っていたのかもしれないと思いましたね。
豊田や林など、ダービーを強く意識する選手もいたため、総じて締まった試合にはなりましたけどね。

アビスパはナビスコカップでは3バックを貫いていましたが、この試合はリーグ戦の流れを汲んでか4バックで入ります。
CBとして出場かと思われた實藤が右SB、センターに濱田、田村を置き、左SBにはプロ初スタメンの下坂、中盤に冨安、惇のユースコンビが入り、右ワイドに今季初出場の勇太、左に為田、2トップは平井と金森という布陣になりました。

神山を含めて前の試合と10人の入れ替えは、当然過密日程を睨んでのことだとは思いますが、亀川がトゥーロンで負傷し、古部も長引いている、ダニルソンが怪我がちでその代役田村のパフォーマンスも安定しないと考えれば、下坂が計算出来れば大きいですし、城後をボランチで起用する可能性を高めるためには、攻撃的な位置で使える選手も増やしたいところですので、勇太の奮起が期待される、と、十分今後のリーグ戦を考えた上でのテストという色合いもあったと思います。

もちろん、惇、冨安というところがダニルソンの代役に入ることは想定されますけどね。

ここ最近ベンチにも入っていないというところでは、貴之、秀人辺りのコンディションも心配されます。
単に実力が認められずに入っていないのか、怪我なのか、そういうところも含めて全体で戦っていかなければならないので、怪我であれば厳しいですね。

試合は、立ち上がりから両チームとも慎重に入ります。

ポゼッションにこだわる鳥栖と、ブロックをしっかり作ってカウンターに備えるアビスパという構図でしたが、両チームビルドアップにミスが目立ち、思ったような攻撃は仕掛けられません。
ただ、1対1の戦いは見るものがありました。
両チームともに過密日程の疲れを感じさせない激しいぶつかり合いがそこここで展開され、序盤からカードが乱れ飛ぶ試合となりました。

結果的に冨安は序盤に一枚、前半終了間際に一枚カードをもらい、退場の上にPKを献上し、失点に繋がってしまうという事態になりましたが、正直私はどちらのカードも責められないなと思っています。

一枚目はアフタータックルで取られたものと思いますが、冨安側も衝突を回避すべく避ける意志はあったものの、勢いが止まらず突っ込んでしまったというプレーで、楠神の演技が一枚上手だったというのが本当でしょう。
ですが、あの位置でもし奪えれば一気にチャンスになりますし、そういう位置でもスマートに相手ボールを刈り取れるのが冨安の良いところでもあります。
また、個々の戦いで後手を踏まない、球際を厳しくという観点に立てば、当然あれは行かなければならないプレーともいえますので、あの球際の強さは維持していかにカードをもらわないプレーをするのか、というところは振り返っての反省ということでしょう。

また、二枚目は完全にファール=PKのシーン。
本来なら一度こちらがカットしているボールを高い位置で再び拾われてしまったというシーンでしたので、冨安だけが悪いわけではありません。
カットして、繋ぐのかクリアするのかというところでは、あの時間帯であの位置のプレーならば、もっとセイフティにタッチに逃げても良かったと思いますが、繋ごうとして再び奪われるというプレーだったかと思います。
それをゴール前で拾われて繋がれてしまったというところで、冨安にしてみれば頭を越すパスを送ってくることは予想出来ておらず、豊田の動き出しの早さに思わず手が出てしまったというファールでしたね。

うちの若手にしてみれば、リーグ戦ではないところで良い勉強をさせてもらったということだと思います。
このプレーを反省して萎縮してしまうような選手ではないとは思いますが、冨安の良さは良さで伸ばしてもらって、日本サッカー待望の大型ボランチというところを目指してもらいたいと思いますね。

この冨安の退場までは、後ろでしっかり我慢しながら、チャンスと見れば人数をかけてカウンターという形が作れていましたので、大勢は鳥栖に握られても我慢する前半の構図は成り立っていました。
確かに鳥栖にもいくつかの決定機は作られましたが、チャンスの数では決して劣っておらず、このまま0でしのぎながら後半勝負という展開は十分描けていたと思いますね。

特に、この日初先発となった下坂の左サイドからの突破が印象的で、相手の中盤でのプレッシャーもあまりかかっていなかったため、惇から左サイドを崩すパスがバンバン通っていましたね。
サイドを突破するという意志は見られたものの、そこからの得点チャンスとしてはあまり多くなかったので、あとは抜いた後のクロスの精度、抜ききらずに上げるクロス、為田などを使ってワンツーでどう入っていくか、などの崩しの精度を上げていきたいです。

下坂もあまり守備が得意な選手ではないので、攻撃でしっかりアピールしていくことが大事です。
そうなれば、この試合は攻守にしっかり上下動していた上で、攻撃面で左サイドを駆け上がっていくタイミングやスピードは武器としてアピールできたかなと思います。
守備においては勇太もそうですが、連携面で不安を感じさせましたが、それはもう試合に出て慣れていくしかないですしね。

また、ボランチのところも冨安が守備、惇が攻撃とおおまかに役割を分担し、どちらかが必ずビルドアップに絡んでポゼッションするなど、井原監督がやろうとしていたことが浸透している様は見て取れました。
この日は10人入れ替わったとは言え、リーグ戦に絡んでいる選手も多数出ていたこともあり、誰が出てもアビスパの戦い方が出来る、という証明にはなりましたね。

もちろん、ウェリがいない試合ではどうやって攻めるか、という部分では結局カウンター気味にしか良い形は作れませんでしたし、遅攻の手立てがほとんどなかったことは、このメンバーだけじゃないチーム全体の課題は解決できていないということは残っています。


10人が11人を圧倒した後半


冨安の退場を受けて、そこまで悪くなかった勇太を下げて城後を投入。

4バックは維持した上で、ボランチに城後を起用し、右のワイドに金森、平井の1トップという形に変更してきました。

勇太はシュートシーンもありましたし、守備でも多少傷みながらも必死で守ってチームに貢献していましたので、奪った後のアイデア、止める技術、クロスの精度という辺りの課題をクリアしていけば、十分ポジション争いには絡めそうでした。
もし冨安が退場していなければ、この時点で変わったかどうかは分かりません。
後半、1人少ない状況でどうやって試合をひっくり返すかを考えた時に、井原監督の選択が勇太→城後だったということは、総合的にまだまだ足りないということだとも思いますけどね。

後半、アビスパは更に自陣に引きこもりつつ、カウンター一本にかけるというサッカーを選択します。

平井だけを前線に残して、とにかく相手がある一定のラインから入ってきた時に数的同数でぶつけていく、追い込んで行って奪ったら平井の足元に、そこでキープしながら上がってきた味方を使うというプランだったと思いますが、これには鳥栖が割りきった放り込み作戦などを使ってこないことが前提でしたので、とにかくポゼッションにこだわって、ブロックの前でボールを回すことに終止してくれたからこそ、徐々にアビスパの攻撃機会を増やすことが出来て来ていました。

鳥栖は、リードしたものの、次の1点を積極的に奪いに行くのか、それともしっかり守ることを最優先にするのかが不明瞭で、更に稀代のポストプレーヤーを前線に配しながらそれを有効に使っていこうという関わりもなかったので、アビスパとしては守りやすかったと思います。
その中で、前線で違いを作れていない金森を下げて、邦本を投入すると状況が一変します。

出場当初は、そのまま金森のポジションに入った邦本でしたが、あまりその位置でボールに絡めないと井原監督が判断するや、城後とポジションを変更。
惇をアンカー気味に配して、後方からの配給係に据えると、邦本をボランチの位置から攻撃に移っていく繋ぎの役割に変更します。

城後は右サイドにいながら邦本が持てば積極的にダイアゴナルに中に入って行き、為田は少し引いた位置から個人技で崩せればそのまま突破するというイメージ。
邦本が持つことでチームが有機的に機能し始め、ウェリ以外の攻撃のプランとして邦本に当てて、邦本が反転して前を向くことで、そこからラストパスを引き出すという攻撃プランが成立してしまいました。

前半は中々前でボールを奪ってもシュートのところまで持っていけませんでしたが、一人減った後半には倍近いシュートを放ったのも、中盤でキープ出来る選手が入り、その選手をフォローするために全員がハードワークしてオーバーラップし、チャンスを作り続けたからに他なりません。

その流れの中から同点弾が生まれます。
為田の個人技が一旦は弾き返されますが、再度中盤で奪って惇から平井に縦パスが入ります。
その縦パスをもらって前を向いた平井が、右サイドから侵入してきて相手を引きつけた城後とのワンツーでコースを作り、ダイレクトで豪快に蹴りこんだビューティフルゴール。

試合前のウォーミングアップで相手がいない状況でこういうシーンはよく見ますが、そういう積み重ねが試合の中でも発揮されるんでしょうね。
それだけ、平井の調子もいいということなのかもしれません。

このゴールにより試合を振り出しに戻しましたが、結果的にはそこからひっくり返すまでには至らず、ホームでの久々の福岡ダービーは開幕のリベンジならず、引き分けに終わりました。


邦本が輝きを見せて好機を演出し、流れをアビスパに手繰り寄せてくれたことで、更に鳥栖のミスでショートカウンターの機会が増え、その流れの中で平井が得点を奪うというここまでの作り方は、アビスパが確実にこういう戦い方をすれば勝点を積み上げられるという確信をもたらしましたし、ウェリ以外の攻撃の手を作るというところで、徐々にその形が見え始めたということも言えると思います。

このナビスコカップでは、未だ川崎から挙げた1勝しかありませんが、何とかそれ以外のチームから勝点を稼げたので可能性が残りました。
この試合の鳥栖相手であれば、本来はしっかり勝ち越さなければならなかったと思います。
その点では、未だ我々も残留に値するサッカーができてるとは言いがたいのかもしれませんが、この日手にした希望を、形に変えていかなければならないですね。


繋いだ希望を形に


この日の引き分けで、ナビスコカップBグループでは勝点6の6位。

ノックアウトステージに勝ち上がるためには、まず来週末の新潟戦で勝たなければいけないのは大前提です。
引き分け以下では他会場の結果にかかわらず敗退決定、勝利した時点で、既に全試合を消化している川崎、対戦した新潟、この日敗退が決定した鳥栖より勝点で上回ります。

残りの柏、横浜、仙台との勝点の比較で、柏対鳥栖が柏の引き分け以下であれば、すなわちアビスパよりも柏の勝点が下回りますので、横浜対仙台で勝敗が着いた場合、勝った方とアビスパが勝ち抜けします。
柏が引き分け以下で、横浜対仙台が引き分けた場合も、3チームが勝点で並びますが、得失点差で仙台とアビスパが勝ち抜けとなります。

柏と鳥栖の対戦で柏が勝った場合、アビスパは柏に勝点で叶いませんので、横浜と仙台が引き分け、かつ、アビスパが2点差以上で勝たなければ勝ち抜けはあり得ません。

そうなると、当然アビスパは勝った上で、この鳥栖が最終戦で引き分け以上の結果を出してくれることが勝ち抜けに大きく影響し、後は横浜と仙台の試合の結果が関わってくると、他力も他力、他力中の他力での勝ち抜けの可能性が残っただけとなってしまいました。

ただ、考えると新潟も残留争いの直接のライバル。
まずはその前に、広島と名古屋との試合はあるものの、このナビスコカップだけに限定して言えば、この日のメンバーがまた試合に出ることも想定されます。
冨安と田村は次節出場停止ですので出れませんけどね。

残留争いに賭けるということでは、ナビスコカップにはあまり力を入れないでという人もいますが、私は繋がっていると思っていますので、これも穫れるなら獲って欲しいです。
そして、堤が今季ナビスコカップでのプレーを評価されて定位置を確保した様に、同じく田村がナビスコカップでの得点を期に調子を上げた様に、邦本がナビスコカップでの経験を踏まえてチームで輝きを放ち始めた様に、ナビスコカップでの蓄積が、リーグ戦においてのチームを活性化させるんだと思います。

この後も、おそらく怪我人が出るでしょう。
そして、夏の補強で誰かを獲得してくるかもしれません。
ここ最近の流れで言えば、昨季のモイゼスの失敗もあるように、J初挑戦の外国人選手をこの夏の補強で獲ってくるとは思えません。
そうなれば、人の入れ替えは多少あるかもしれませんが、多くは、今満足に試合に出られず燻っている選手の台頭しか、チームを救えない気もします。

ナビスコカップが新潟戦で終わらず、ノックアウトステージに進んだなら、ただ主力の試合数が増えるだけの様な気もしますが、例え2試合だけだとしても、敗けたら終わりという試合を経験しておくことが、次に繋がるような気もします。

前述の九州ダービーをJ1で続けようということでは、残留が第一命題です。
そして、同じ問題を鳥栖も抱えています。

人様のことは本来放っておく方が良いとは思いますが、開幕の時に対戦した圧力と、この試合に感じた圧力では、格段に弱まった気がしますし、本来キックアンドラッシュが身上のチームが、分不相応のポゼッションを強いられている様で、そこで苦しんでいるように見えますね。
それぞれの選手の持ち味をうまく引き出すということでは、ウェリントンサッカーに振り切っているアビスパの方が、うまく出来ている気がします。

残り、まだまだリーグ戦は試合があるわけですが、取り返しがつく間にやり直すためにも、鳥栖さんには戦い方を再考される方が良い気がしますけど、それは私が言うことじゃないってことですね。

そして、アビスパは、この薄ーく見え始めた光を、いかに現実のものと出来るかが、ここからのホーム3戦にかかっているということでしょう。


次のホームでチンチンにして、今年は良い年だったね、と振り返りたいね!

鳥栖とのダービーは残り1試合。
アウェーで1-2、ナビスコカップで1-1ですから、ホームで2点差以上で勝って、トータル勝ち!としたいですね。

まだ開幕のリベンジは果たしていないので、その時点で優れたチームはアビスパ!となるように、全員で今のサッカーをブラッシュアップさせていきましょう。

ゆう

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柏×福岡(Jリーグ.jp)

前半の出来なら夢スコ覚悟したけど、よく持ち直したね

ナビスコカップから中二日。
関東遠征で5泊6日という合宿の様なスケジュールでの公式戦で柏との試合を迎えました。

ここだけではなく、大型過密日程の中で中2〜3日での試合が続いているアビスパですが、その中でも苦しい台所事情ゆえ、思うようなターンオーバーが出来ていません。
ナビスコカップでの試合も堤、田村、ヒョヌンというレギュラークラスがフル出場し、 實藤の脳震盪などの新しい怪我人も出る始末で、J1の他のクラブは選手層の厚さもある中でナビスコカップをうまく新しい人材の発掘に使えるているのに、アビスパはそれすらほぼ主力で望まなければならない状況。

こういう時に必要なのは、レギュラークラスで戦っているからこその、選手間の連携の深化、戦い方の醸成だと思いますし、そういうチームとしての深みをもっと見られるようだと良いですけどね。
井原アビスパとしてこういう戦い方をする、というのは誰に批判されても井原監督がそう思うのであれば変えるべきではないし、これしか出来ないと悲観するのではなく、これでJ1残留を勝ち取るんだという決意、みたいなものがもっと欲しいと思います。

要するに、背伸びしてポゼッションしようとしても難しいんだから、迷ったらウェリントンのウェリントンサッカーで全然良いと思いますよ。
その上で、じゃあピッチにウェリントンがいないならどうするか、ということだけを突き詰めて行かなければならない、ということですね。


J1上位チーム対ザ・J2とも言える前半


ナビスコカップで3バックに一旦戻したアビスパ。

ポゼッションに優れ、サイドには突破力が非常に高い選手を置く柏相手に、守備を重視して後ろに重点を置く3バックで行くのか、攻撃を重視して前に人数を増やす4バックで行くのか注目されましたが、井原監督の選択は田村のボランチ起用を維持した4バックでした。

前節の湘南戦との入れ替えは両SB。
脳震盪で前の試合に途中退場した實藤に替わって北斗、トゥーロンに招集されている亀川の替わりに阿部、というところで、それ以外は前節と同じ布陣となりました。

正直、金森はスタートから出るのかなと思っていましたが、意外にも邦本が2戦続けてスタメン。
金森の調子自体は悪く無い様なので、それよりも今は邦本の方がフィットしているという井原監督の判断なんだと思いますが、結果的には良かったですね、邦本。

ただ、この日のアビスパは最悪の立ち上がりを見せます。
前から行く予定だったのか、ある程度前半は様子を見て連戦の疲れもあるだろうから後ろでブロックを形成しようとしていたのかは分かりませんが、ポジショニングも中途半端、1対1の場面でも全く戦えず、寄せも遅い、奪ってもどこにつけるか明確じゃないので、迷った挙句取られちゃいけない位置で取られてカウンターを受ける、と、惨憺たる内容。

井原監督も誰も戦えていないとハーフタイムで喝を入れたらしいですが、あれだけ試合中に怒っている井原監督を見たのも久しぶりでした。
失点は幸運なことに1点のみで済みましたが、相手がポストやバーに当てた回数、ボムヨンのスーパーセーブが炸裂した回数が全てゴールになっていたとしたら、4点や5点では済まないほど、圧倒的に攻め立てられました。

前半、特に相手の攻撃を受けていたところがやはりアビスパの左サイド。
ここが良い悪いの前に、相手のストロングポイントとして伊東のスピード、テクニック、アグレッシブに行けるメンタル、というところが戦前から分かっていたにもかかわらず、対応が後手に回ってしまったのは反省点です。
普段ならこのポジションを担当しているのが亀川ということで、この日の阿部は今季リーグ戦初スタメン、J1初出場となりましたが、前半はスピードのみで相手に振り切られて散々左サイドを割られるなど、完全に狙い撃ちされてしまいました。
ただ、この日の伊東は中2日でのナビスコカップの疲れも感じさせず、持ち前のスピードをフルに生かして縦に抜けるだけでなく、相手との間合いの取り方、緩急の付け方など、既に前回のナビスコでの対戦でマッチアップして怖さを分かっているはずの阿部の想定を遥かに越えるほどレベルアップしていましたので、仮に亀川が対峙したとしても止められたかどうかは分かりません。
それぐらい、キレッキレでしたね。

アビスパとしては、増嶋からの何でもないロングボールに対して、中途半端に上げていたラインを戻しきらず、ディエゴ・オリベイラに簡単に落とされて、その後も相手を捕まえられずに失った1点で前半を折り返せたのは不幸中の幸いで、柏にとっても嫌な感じが残る前半だったと思います。

連戦中で体が重かったというのは見ていて感じましたが、圧倒的に寄せが遅いため縦に入れたい放題で、中途半端にラインを上げているので裏を狙いたい放題。
失点してから前から行く気持ちも出てきましたが、こちらが身構えるタイミングよりも早く縦に入れてこられるので、対応が全て後手に回ってしまって、余計に体力を消耗してしまうという顛末。

中盤で相手のパスコースを限定しようと、人数をかけてプレッシャーをかけますが、城後のコーチングで連動して欲しかった田村が動かず、守備の網に大きな穴を開けてしまいそこを使われるなど、ここに来て急造システムの穴も目立ち始めます。

攻撃においても、大きなサイドチェンジから北斗が相手SBの裏に抜けて折り返すという良い形が一回ありましたが、それ以外は守備に追われるせいで攻撃のサポートが遅く、何をしても単発で仕掛けて終わりという形に終始してしまいました。


J1残留当落線上のチームがJ1上位チームを十分に苦しめた後半


ただ、後半の立ち上がりからアビスパが生まれ変わります。

柏は、前半リードしたもののチャンスがありながら決めきれず、少し嫌な感じで後半に入ったと思います。
そのメンタルの差があったかもしれません。
後がなくなったアビスパイレブンから、迷いが完全に消えていましたね。

ハーフタイムでの相当キツい喝があったであろうことを想像させられる、前線からの激しいプレス。
散々蹂躙された左サイドの守備では、阿部が前半よりも寄せが非常に早くなったことと、とにかく横にスライドさせたとしても、縦には一気には抜かせないと、間合いも極端に詰めて守備が出来ていましたし、CBの堤のヘルプもかなり早くなっていましたので、伊東がボールを持ったとしても簡単に前には進ませない守備が出来ていました。

そうなると、前半チャンスで得点できなかったこともあり、一気に柏ペースからアビスパペースに。
セカンドボールも拾えるようになるし、柏がなぜか焦って前がかりになったところを、高い位置で奪ってショートカウンターという形が生まれ始めました。

同点ゴールはここ最近スタメン出場を続けている邦本から。
ウェリントンが中盤での相手との競り合いから邦本に預けて一気にカウンターに。
相手も人数は足りていましたが、ウェリントンがボールを出した後も邦本の大外を上がっていたり、城後がダイアゴナルに逆サイドまで流れていくようなランニングがあったため、ズルズルと下がってしまい、全くプレッシャーがかからないまま邦本がゴール前まで運んでそのまま左足で放ったミドルシュートが柏ゴールに突き刺さりました。

同点ゴールの3分後に、逆転ゴールも生まれます。
これも、手数をかけないシンプルな攻撃でしたが、右サイドからのクロスが流れたところを坂田が頭で左サイドに張り出した邦本に流し、邦本がそこで絶妙なタメを作っている間に坂田がゴール前に流れ込んだところに低いクロス。
それを坂田がすらしたことで、GKのファンブルを誘い、こぼれたボールを押し込んだ城後のゴール。
城後はクロスの時には右サイドにいましたが、邦本がタメを作っている間にゴール前になだれ込んできて、そのまま押し込むというゴールでしたので、ここで逆転するんだ、という気持ちが乗っかったゴールだったと言えますね。

この2点の流れもそうですが、実は前半が終了するちょっと前から、中盤で降りてきてボランチや最終ラインからの縦パスを受け、そこで反転するなり、ワンタッチでサイドに流すなりで徐々に攻撃のリズムを作っていたのが邦本。
ハイライトには残らない様なプレーですが、ウェリントンに一気というボールだけでなく、足元で受けて簡単にはたいてリズムを作る動きは、ビルドアップ隊にしても確実に前に推し進めることが出来る中継点として非常に心強かったと思います。

そして、この2点を取った勢いもあって、これ以降、アビスパは完全に邦本のチームになりました。

トップ下には位置しながら中盤まで降りてきて、相手が来ていればワンタッチで周りに落としますし、相手が来なければちょっとキープして前を向いて時間を作るなど、行くとき、行かないときの舵取りも含めて、完全に周りが邦本の動きを見始め、奪ったら邦本という時間帯を作っていました。

ウェリントンが怪我でお役御免、平井との交代になりましたが、この後も邦本を中心に速攻と遅攻を織り交ぜながらボールをキープし始めたアビスパ。
この日、私は一人の若者が王様になっていく一番最初のきっかけを見た気がしましたが、こういう展開は、石津の時と同じですね。
最後は石津の調子でチームの浮沈が変わっていった様に、アビスパはこういう選手を求めていたと思いますし、正に邦本がこの域に達することが出来る選手であると証明することが出来た試合となりました。

ただ、これ以降アビスパのペースが柏のペースに変わっていきますが、それもこれも一つのミスが生んだ失点からでした。
その失点の前に決定的なシーンがありましたが、こういうシーンを決めきれなければ、ターンが相手に渡ってしまうということでしょうね。


この失点は、一見すると堤の軽率なプレーと見られがちですが、私には違った側面にも見えました。

きっかけはウェリと邦本の交代。
元来ビルドアップのレベルが高くないアビスパは、難しい時はウェリントンに一発という選択肢が用意されていることで、不安定なビルドアップがあまり注目されずに済んでいました。

また、3バック時は後ろに3枚がしっかり並び、その短い距離感の中で無理をせずにボールを右から左に動かすことが出来ていましたが、4バックになれば、両SBが低い位置にとどまっていない限りは、後ろを2枚〜3枚で動かさないといけないため、選手間の距離がいつもより広くなってしまいます。
そこで、この試合では田村が最終ラインに落ちてビルドアップに参加するなり、ボランチのどちらかやサイドハーフが顔を出すことでうまく回せていましたが、この時は、困ったときの頼りどころであるウェリを失い、替わりに平井が入ったため、高いボールは送り込まない約束事がありますので、長いボールを送り込めなくなっていました。

しばらくはウェリの替わりに邦本がうまく縦パスを受けられる状態に相手マークを外し、フリーになってくれていましたが、これも失ってしまい、城後、金森は相手の裏を狙う動きしかしていませんので、簡単に蹴りだしてしまうとすぐまた相手に跳ね返されて反撃を受けてしまいます。
為田あたりがそれが出来れば良かったと思いますが、為田も途中から出てきた割にポジショニングが中途半端で試合に入るのに時間がかかってしまいました。

この失点シーンでは、堤には為田が降りてきた様に見えたと思いますが、為田は動かずにボールを受けようとしましたので、そこを完全に伊東に狙われていた、ということです。
ですので、堤に簡単に蹴り出せばよかったという選択肢は初めから与えられていなかったと思います。
自分たちでビルドアップしているのに、アバウトにクリアする選手はいませんしね。

後ろからのアングルでも、為田にしっかりパスは向かっているので、もっと早い球足のパスか、浮いたボールだったら良かったのかもしれませんが、相手に前から詰められてそれどころではなかったということでしょうね。

これを防ぐためには、バックパスが出た時点でのパスコースを為田以外にもう一つ確保することが必要で、このリプレーを見た後から言えることでは、阿部のマークに伊東がついていた様に堤には見えたでしょうから、阿部がもっと開くか、下がるかしてパスを受けられる体勢を作って堤にしっかりコーチングすることが必要だったと思います。

輪湖の再逆転弾の時には、既にアビスパは死に体でしたね。
同点弾を挙げた柏はより攻撃的に前からプレッシャーに行くし、右SBに湯澤を入れたことで伊東が若干中央よりにプレーしだしたことにより、阿部がどちらを見るのか、為田が下がるのか、ボランチが寄せるのかが全く不明瞭になってしまい、結果的に前半と同じように好きなだけサイドを突破されるという状態に陥ってしまいました。
そもそも、前半から柏は省エネサッカーをできていたのが、アビスパは散々振り回されていましたので、それを挽回する力は残っていませんでしたね。

前半から得意な形を繰り出してゲームを動かせた柏に対して、一時は気持ちで上回って試合をひっくり返したにもかかわらず、結局は交代策も含めてチーム力の差を見せつけられた試合だったということだと思います。
交代で金森を出せたアビスパも、層としては厚くなってきたとは思いますが、それ以上に柏はもっと厚い層を保持していて、その総合力の前に屈したわけですから、これはここ1年程度で埋まる差ではありません。

この試合、選手たちは相当悔しかったと思いますが、その悔しい思いをできるところまで試合の展開をひっくり返せたのは、一つの成長だと思って胸を張っていいと思います。


今、チームを信じるとき


井原監督は、今季一番と言って良いぐらいの勢いで怒りの表情で、前半はチームに檄を飛ばしていました。

ハーフタイムでも相当な喝が入れられたと思いますが、それでも苦しい台所事情とは言え井原監督は先発の11人を信じ、その11人で一旦逆転するところまで改善しました。
正に、修正力の井原の真骨頂だと思います。

試合は取れませんでしたが、それ以上にこの試合をひっくり返せたところまで言ったことで得た手応え、自信は大きいと思います。
今季は残留を目指していますので、例えこの試合を落としたとしても、そこまで痛くはありません。
J1で5位のクラブをここまで苦しめたわけですから、それに関しては収穫です。
そして、それによって自分たちに近しい順位のクラブから、確実に勝点を挙げていけば良いわけです。

それより何より、我々の守護神は確かに昨季の若い守護神とはプレースタイルが違いますが、それでもチームを助けるビッグセーブを毎試合披露し、チームの堅守に大きく貢献してくれています。

この試合でリーグ戦初ゴールを挙げた若武者は、いよいよそのふてぶてしいとまでも言える堂々たるプレーで、チームの攻撃の舵取りを始めました。
小気味いいワンタッチでのフリックで相手を振りきってボールを前に進め、中盤でキープすれば徐々に前に突っかけながら、味方の動き出しに合わせた優しいパスを通します。
もちろん、ゴールは常に見えていますので、チャンスがあれば距離は関係なくその左足を振りぬき、沈んだチームを蘇らせるきっかけを与えました。

今季開幕時も、確かな技術は感じたものの、まだまだJ1でのプレーのスピードに到達出来ていない様な印象を与えていましたが、まさかこの何ヶ月かでそれを調整出来るところまで成長するとは。
彼の成長曲線を考えれば、東京五輪を待つまでもなく、その名を全国に轟かす選手になりそうです。
もちろん、アビスパがJ1に居続けることが前提ですけどね。

降格をしてしまうチームの特徴の一つとしては、監督と選手の信頼関係があるかないかが挙げられます。

その意味では、井原監督はこの試合でも阿部を信じて、彼自身が名誉を回復する道を用意して、それに応えてみせたということが、この先に必ず何らかの成果を生み出すはずですし、20歳に満たない若者に、大事な一戦の舵取りを任せるだけでなく、それをピッチの中でしっかりフォローして彼がプレーしやすいように助けてあげられる坂田の存在も、おそらく井原監督の意志をピッチで体現することに役立っていると思います。

城後のゴール、城後にウェリが駆け寄るシーンだけがハイライトには残っていますが、その影で、坂田がしっかり邦本のところに駆け寄って褒めまくっているシーンが写っていましたので、そういう細かいフォローが出来ているチームは、絶対に良い雰囲気になっていくと思います。

今季ここまで中々結果が出ない時期が続いてはいますが、今チームを信じないでいつ信じると言うのか。
今、井原監督と同じように選手たちを信頼して声を枯らすファン、サポーターであって欲しいし、ネガティブな空気をぶつけるようになってしまっては絶対にダメだと思います。

こういう試合でもポジティブな材料を拾えている分だけ、チームが前進してる証拠なので、そこからまた始めれば良いんです。
過密日程の中だからこそ、普段試合に出られない選手が出られる可能性が広がるし、そういう可能性があるからこそ、新しい発見があって、チームがまた成長するきっかけになるかもしれないと、全部良い方に考えて展開していけば、どんどんチームの雰囲気も良くなっていくと思いますよ。

今が一番大事。
間違ったことは何もしていないと思います。
あとは、一つ一つ、少しずつ足りないだけですので、それを埋められるものを増やしていかないといけない。
今、そこに注力して底上げをしておかないと、ここ一番での戦いに足りないまま臨まなければならなくなるのです。
だから、今出せる膿はどんどん出しておいた方が良い。
そして、この苦しい展開で離れていく人もいるかもしれないですが、ここでファンとして残るものだけが本物だと思いますし、そういう人を増やしていかないと定着はないわけです。

気持ちが伝わるプレーがあれば、負けていても好きになってくれる人は絶対います。


背伸びしたって自分の実力以上のものは出ないんだから、勝ったり敗けたりしながら上げていこう!

それしかない!
そして、勝たなきゃならない相手には、絶対に勝つ!
特に次のナビスコ鳥栖戦ね!

ゆう

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柏×福岡(Jリーグ.jp)

この前戦った柏ではないよ!気をつけて!

GWの過密日程が落ち着いて、しばらくはうまく回しながら試合をこなせるかなぁと思いきや、14日からまた中2〜3日での公式戦開催が6/5まで続きます。
U-23代表組は何気に11日にも試合をしていますので、亀川などは特に4/20から中3日でG大阪、中4日でFC東京、中4日で大宮、中3日で仙台、中2日でU-23代表としてガーナ代表と、中2日で湘南、そこからフランスで行われるトゥーロン国際大会に参加するためU-23代表として16日に羽田から現地に入り、17日から練習を開始、21日に初戦を迎え、ここでも中1日(!)の間隔で9日間で最大5試合をこなすという超ハードスケジュール。

4月に地震が起こったせいで名古屋戦が回避されて少し間隔が空きましたが、それ以降は全く気が休まらない状態で6月まで走り抜けます。

人生でも一度あるかないかの大事な大事なオリンピックを控えた身ですので、今年はしょうがないと腹をくくってシーズンには入っているとは思いますが、それにしても故障が多い今回のU-23代表だけに、亀川の体がいつか悲鳴をあげないか、心配でしょうがないですね。

アビスパ本体も、亀川に負けず劣らずハードスケジュールで、この18日のナビスコ横浜戦のあと、中2日でアウェイ柏戦を迎えるということで、チーム全体で関東に遠征に来ている様ですね。

ここを乗り切れば、後は試合感覚は短いものの、ナビスコ鳥栖戦、広島戦、延期になった名古屋戦、ナビスコ新潟戦とホームでの試合開催が続きます。
その意味では、連戦中ではありますが、この柏戦が一区切り。
気持ちよくホームに凱旋するためにも、この柏戦を取って、次に繋げたいところです。


可変システムの餌食になるか


今節の対戦相手は現在5位といつの間にか順位を上げて、その尻尾さえ見えなくなった柏。

開幕時には、このまま仲良く残留争いするのかなーと思っていたら、いともあっさりと監督を挿げ替え、次の手が内部昇格とは芸がないなと思っていたら、あれよあれよと勝ち始めるという、じゃあメンデスさん何だったのよ、という調子の柏。

航輔を戻して、それでもボロボロのDFラインを抱えて無駄遣いするなーと思ってたら、今じゃあ航輔のファインセーブも相乗効果になって、かなり守備の堅いチームに生まれ変わってしまいましたね。
この短い期間でこれだけ変えられたのは、監督の手腕ももちろん大きいですが、何よりクラブの一貫した人材育成方針があり、それに則った選手が順調にトップチームに吸い上げられ、途中から加入した選手も含めてその精神を理解していること、そして、持てる選手のポテンシャルの高さ故ということだと思いますね。

今季の柏にはアカデミー卒の選手が17人も在籍しています!(古賀太陽を入れると18人)
そして、トップの監督には柏の育成に携わってきた人と、それは、柏が一貫して育ててきた成果を一気に開花させるときということで、最初躓きはしたものの、今は収まるべき場所に収まって、また更に上位に進出するためにも下位にいるチームに敗けるわけにはいかない、という試合だと思いますね。

柏の特徴はポゼッションです。

そのポゼッションの狙いは、相手の裏を取ることで、相手のCBの間を通しやすい様に、ピッチの横幅いっぱいに選手を広げて相手を押し広げ、手薄になったところを細かいパス交換をしながら動き直しを繰り返して一番危ないところにボールを通すということが最大の狙い。

また、この数的優位を作り出す動きを可能にしているのが、攻撃時と守備時にシステムが変化する可変システム。

4-1-4-1、もしくは4-2-3-1の様な形で基本的にはセットしますが、攻撃時には3-2-5の形まで広がって相手のシステムを押し広げ、守備時には4-4-2の形に戻って堅いブロックを形成します。

その時に、重要になってくるのが、SBとボランチの動き。
基本的には攻撃時にはボランチが一枚降りて、3バックの様な形になってビルドアップを行うか、SBの選手がCBの役割をして後ろを3枚にする形がメインで、一方のSBはウイングの位置まで上がって相手に圧力をかけます。

ここで今季ブレイクしたのが甲府から加入した伊東純也ですね。

右SBにコンバートされたアタッカーは、守備時には自陣までしっかり帰りますが、攻撃になれば非常に高い位置まで駆け上がって、クロス、サイドを突破してカットインしてのシュート、ラストパスとやりたい放題。
決して守備が得意とは言えない彼がSBとして機能しているのは、この可変システムにより、大谷、鎌田などの彼の戻りを待てるボランチ、CB、SBなどがいるからであり、それらの有機的な連動により、攻撃時にはサイドから危険なクロスが放り込まれるし、そこをケアして中が薄くなればラストパスを通されるし、かと言って奪い返しても前からしっかり潰してくるので中々前にボールを進められず、またショートカウンターの餌食になってしまう、という悩ましい事態が繰り広げられます。

アビスパは、この柏の可変システムが固まる前のナビスコカップで対戦して、2-2という打ち合いを演じましたが、相手の混乱に乗じて取った2点を、後半から出場した伊東純也にあっさりとサイドを崩されて取り返されてしまった苦い経験があります。

これ以降、柏は伊東純也を武器にした戦い方で勝点を積み上げていきますが、その柏とて盤石ではありません。
このまままともに受けてしまえば、おそらく可変システムの餌食になり、散々な試合をしてしまいそうですが、そうは言っても柏は前にサイズのある選手もいませんし、必要以上にポゼッションにこだわっているきらいもあります。

どのチームも考えることでは有りますが、やはりケアすべきはボランチのところ。
柏はビルドアップから徐々にボールを前に運び、前の選手が頻繁に中盤に降りてきてパスの出し入れをしながら空いたサイドに展開し、そこから崩すという機会を狙っていますが、ここでサイドを崩されてクロスを上げられることを警戒してDFラインを下げるのではなく、全体を押し上げて、パスの出し入れをしているボランチをしっかり潰しに行きたいですね。

そこから苦し紛れに出される縦パスを狙ってボールを奪いに行くという戦い方をしたいです。

相手も当然そこは注意してくるとは思いますが、アビスパとしては3バックの戦い方では結果を出していませんので、前に人数をかけながら、しっかり前から追っていって、相手のボランチのところで奪い、速攻に繋げるということが重要ですね。

仮に3バックにした場合、おそらく守備時には5バックになって後ろに重心をかけて守ることになると思いますが、その時に、柏の思うように陣形を広げられてしまい、距離感の空いたCBの間にパスを通されそうですね。
4バックで守り、しっかりサイドハーフの選手が後ろまで戻ってくるという守備で相手の前の選手に対応することで、真ん中の強度を上げて、そこから奪ったらシンプルにウェリントンを使うという攻撃に繋げたいところです。


今一度セットプレーに磨きをかけたい


邦本が好調です。

湘南戦も得点こそ奪えませんでしたが見せ場は作りましたし、横浜戦も初めはシャドー、そしてその後ボランチにポジションを変えて90分間戦いました。
仕掛けの意識も高いですし、金森のように相手を抜くようなドリブルではないものの、しっかり前でキープすることができるので、味方の上がりを待つことに繋がりますし、高い位置で前を向いてボールをもらえば、ラストパスを送ることも出来ます。

決して当たり負けもしてないですし、体力的にも十分、あとは、J1のスピードに慣れていくだけだと思います。

そして、現状で中々惇がボランチのファーストチョイスになれていない状況ですので、セットプレーで左のキッカーがいません。
邦本であれば、左足の精度は高いですので、ここが十分考えられます。

相変わらず末吉のキックは精度が高いですが、ここ最近研究されていて中々セットプレーで得点に繋がるプレーが出せていません。

アビスパの一番の武器は、当然ウェリントンということになるかと思いますが、彼を最大限生かして点を取ると考えれば、彼の高さ、強さを生かすセットプレーは最大のチャンスになります。
4バックになって奏功していることは、やはり攻撃に人数をかけられるようになったので、シュートで終わる形が増えているということです。

ちゃんと集計しているわけではないですが、ここ最近CKが増えていると思いますので、そういうところをしっかり得点に結び付けられるかが大事です。

相手もアビスパのセットプレーを研究していて、ウェリントンに対して2枚つけているチームもあります。
それでもその上からヘディングに行くような強さはウェリントンにはありますが、そこだけではなく、ヒョヌン、田村、城後と高さがある選手がいますので、そういうところも含めて、チャンスを拡大したいですね。

そして、柏から得点を奪うと考えれば、クロスの精度も重要です。

川崎戦で3失点はしたものの、それ以外では完封を続けて来たようなチームですので、非常に守備は堅いわけですが、それでも隙はあるはず。

特に、ファーサイドに合わせて折り返す様なクロスの形には、DFはボールウォッチャーになりがちですので、ウェリが真ん中からサイドに流れてクロスを受けて中に折り返す様な形で中の城後が詰めるという形になれば、理想的ですね。

柏とは何かと因縁があり、井原監督の古巣だったり、昨季の正GKである航輔が戻ったチームであったり、アビスパの前々回の昇格時にチームを支えた布部がコーチにいたりと、何かと感慨深い対戦相手の一つですが、どうせ航輔は代表合流でいないわけですし、何とかこの牙城を崩して先制点を奪いたいですね。

先制されてしまうと、相手がしっかりブロックを作って引いてしまいますので、より崩しにくくなってしまいます。
少なくとも、先に失点しないことで、ゲームを壊さないということが大事になりますね。


今いる選手で最大限のパフォーマンスを


少なくとも亀川不在でこの柏戦、ナビスコ鳥栖戦、広島戦までは乗り切らなければなりません。

日本代表がグループリーグで敗退すればもっと早く帰ってくるでしょうけど、少なくともこの3試合の欠場は堅いでしょう。
まぁ、中1日という過密日程ですので、亀川が毎試合出るとは思えませんので、もしかしたら帰ってきたら遠征疲れだけでそこまで消耗していないかもしれませんが、これだけ今季試合出場を続けてきた選手を失うわけですから、相当なダメージです。

前回のナビスコ横浜戦では阿部が出場し、なかなか精度の高いクロスも放り込んでいましたが、阿部もあまり4バックの守備には慣れていないでしょうから、そういうところの確認も必要ですね。

ここに来て實藤の容体も心配ですし、古部の怪我は未だ治らない様ですので、阿部、北斗、勇太、下坂辺りは一気にチャンスが来たというわけです。
主力やライバルが出れない時にこそアピールしなければ、いつその座を奪いとるんだって話で、彼らには不在の選手の穴を埋めて余りある活躍を期待したいですね。


また、連戦で一試合があまりフォーカスされずに過ぎ去ってしまうことも懸念しています。
この試合を落としても、すぐまたナビスコの試合が来て、そうしたらまた広島とのホームでの試合が来るわけです。
こういう連戦で勝点を失うと、一気に上と離されてしまうこともありますので、勝点一つにこだわって必死で奪いに行きたい。

昨季、12節時点で勝点9で最下位だった甲府は、ここから3勝2分と勝点を積み上げ、一気に20まで伸ばし、1stステージは12位で終えています。
降格した松本山雅はここから5連敗して順位を15位まで下げ、山形も2分3敗、清水も1勝4敗と勝点を積み上げることが出来ずに泥沼の残留争いに飲み込まれていった経緯があります。

アビスパの残りカードを見れば、この柏の後は、昨季王者の広島、今季不調の名古屋、同じく甲府、現在首位の川崎、常勝軍団鹿島と、対戦相手だけを見るとここから勝点を奪うのは相当厳しい相手が並びます。
それだけに、どこから勝ってどこは引き分けてと取らぬ狸の皮算用をするのではなく、毎試合毎試合、自分たちがやろうとしたサッカーが出来たか、その上で勝ちを狙っていくという戦い方しかないでしょう。

ここから勝点を積み上げて、1stステージが終わる頃には勝点20に到達しているのは、正直厳しいかもしれませんが、何はともあれ、自分たちがやれることを一生懸命やるだけです。

湘南との試合では、相手の攻撃をうまくいなしながら、少ないチャンスで確実にシュートまで持っていくという攻撃が出来ました。
4バックで危ない場面もありましたが、最後まで気を抜くことなく体を張る守備も健在でした。
ボムヨンはいよいよ自分の本領を発揮し、神山に勝るとも劣らない神セーブを見せ始めていますし、田村のボランチ起用や邦本のスタメン、相変わらず頼もしい坂田など、新しい一面も見せられています。

もう燻ってばかりはいられませんし、遠征の地で中々いつも通りには行かないでしょうけど、その限られた中で最大のパフォーマンスを見たいですね。


柏も良くなったかも知らんけど、俺らも良いよ、意外と

こっからよ、巻き返しは。

ゆう

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横浜×福岡(Jリーグ.jp)

こういう試合の落とし方が一番悔しい

ここ一年近く、逆転負けというものを経験していなかったので、あの喜びは何だったの?って言う騙された感に久々陥れられた、悔しい敗戦でした。

ナビスコカップはここまで1勝2分で敗けがなく、この試合に勝てば予選勝ち抜けも現実的になってきていたであろうだけに、ナビスコカップを勝ち抜くことを考えれば非常に痛い敗戦ですが、アビスパみたいな残留の当落線上のチームがナビスコカップにどれだけ力を入れるべきかを考えれば、理解もできるかな、とは思いますね。

やる上で敗けていい試合はないわけですが、連戦の最中試合に絡んでいるとは言いがたい選手が神山、阿部、冨安ぐらいしか出ておらず、それ以外のスタメン選手はほぼレギュラーかそれに準じる選手たちで構成したチームで、ほぼターンオーバーしていた横浜にどこまでやれたか、というところを見たい試合でしたし、久々に出場する選手はアピールの場としてしっかり生かして欲しいというところは、ある程度は叶えられたのかもしれませんね。

ただ、やはりこういう試合をしていては残留は厳しいわけで、改めてアビスパのレギュラークラスとそれに準じない選手たちの間にかなりの差があるのを感じてしまいました。
これは、技術なのか、経験なのか、それとも気持ちなのかは分かりませんが、いざ試合に入ってみると結果として表れてしまうどうしようもない差。
横浜も似たような状況でしたけどね。
でも、これがレギュラー陣とそれ以外の選手の間に悠々と横たわっているままでは、選手層は厚くなりませんし、湘南戦で感じた邦本の煌めきや、坂田の揺るぎなさに通ずる部分は、他の選手には備わっていなんだなと考えさせられた試合でもありましたね。

この試合で今季初めて公式戦でベンチ入りした勇太。
亀川の代表合流、濱田の出場停止、古部の怪我などがあってものにしたこの遠征への帯同だったと思いますが、それでもあのタッチラインを越えてプレーをするところまでは行かないわけです。
交代出場した實藤にアクシデントがあり、右SBを投入する必要があったにもかかわらず、それは下坂に譲られてしまっているわけですから、彼の序列がいかに低いかが分かりますが、そこに甘んじることなくどれだけレギュラー陣を突き上げていくかは、彼がどうこの先自分を変えて練習の中でアピールしていくかしかありませんので、このレギュラー陣とそれ以外の選手の間に横たわる違いをなくしていけるようにやっていってほしいですね。


互いに強さを発揮できず


特に怖さを感じなかった横浜ですが、それはアビスパにしても同じ。

球際で戦えないし、DFラインは押し上げられないし、ミスは多発する、ととてもこれが公式戦とは思えない出来に終始してしまいましたね。

この日はここ何試合か続けてきた4バックではなく、3バックで入ったアビスパ。
DFラインは亀川の代表合流に伴い阿部が左サイドで先発し、右WBには北斗が復帰。
真ん中はレギュラー陣であるヒョヌン、堤、田村という布陣でした。
ボランチには冨安と惇のユース出身選手を置き、城後や末吉、ウェリを休ませてトップには平井、金森と邦本のシャドーという形でスタートしました。

湘南戦では2トップの一角で入った邦本も、この日はシャドーということで、立ち上がりから守備に奔走します。
金森も同様に、攻守にハードワークしていましたが、この日はトップが平井ということもあり、狙いとしては下で回してどう形を作るかということだったと思います。

アビスパはそもそもウェリがいなければ全く別のチームになってしまうということで、昨季はウェリが加入するまでは貴之を中心に、とりあえず長いボールをトップに当てるというサッカーを構築していったわけですが、高さがない平井がトップに入った場合は、いかに平井が相手のDFラインの裏に抜け出せるためのラストパスをだせるか、というところに集約されてしまいます。
そのためには、シャドーの選手がうまくボール回しに絡んで、この日であればラストパスが出せる邦本、惇あたりが高い位置で前を向いてボールを受けることができるチャンスを作るかが重要です。

そのチャンスを作るために、金森が相手のDFラインとボランチの間、間でボールを受けて、周りに落とすというプレーを徹底して行っていました。

結局井原監督がこの試合をどう位置づけていたか、ということに尽きると思いますが、当然週末の柏戦に向けて、過密日程の中である程度主力は休ませたい、ただ、その中でもこの横浜戦、相手もターンオーバーしてくるのが目に見えてわかっているだけに、チャンスがあれば勝利したい、と割りと勝点3に対しては前向きだったと思います。

その中で、ウェリ、末吉、城後辺りは休ませたい。
あとは神山には試合勘のためにも出て欲しい。
冨安、邦本は経験のためにも使いたい。
前回休んだヒョヌン、金森、惇、北斗は起用する。
それで、亀川は代表で濱田は出場停止、ということを踏まえると、まずは3枚か4枚かというところで、堤、田村、ヒョヌン、實藤、冨安というCBができるメンバーを見た時に、本来なら休ませたい堤や田村というところの負担が出来るだけ少ない形を考えて3バックだったのかなと思いました。

本来なら相手が4-2-3-1を敷いてくることは分かっている中で、相手のシステムに合わせるなら4バックの方が守りやすかったと思いますが、それだとDFラインを4枚で守る分、スライドする距離などを考えて負担が大きくなりますからね。

その分、全体を押し上げて、コンパクトにして中盤でのプレスを高めて、前から前からはめに行きたい守備を心がけるべきでしたが、この日は後半に完全に足が止まってしまい、そこから押し上げる余力は残っていませんでした。

そこから当てはめていくと、中盤より前がこういう布陣になるということだと思いますが、いくらアビスパの5バックによるブロックが強固だと言っても、足が止まってしまえばズルズル下がってしまって、相手についていけなくなるので、好き放題クロスを入れられて、益々消耗していき、判断も鈍くなるし、最後にはクリアできると競ったボールにも触れずに入れ替わられるというまずいプレーに繋がってしまうのかもしれませんね。

井原監督はこの試合を勝ちたいと思って入ったと思いますが、前半は3バックながら、攻撃に人数をかけることが出来ていましたし、圧されて相手の時間帯になることもありましたが、しっかり切り替えてブロックを作って跳ね返すことは出来ていました。
どうしても、サイドから入れられるクロスに対して自分のマークを見失うことが多く、二度ほど、1点を覚悟してもおかしくないシーンはありましたが、概ね相手の前に入ってボールを奪うというプレーは出来ていたので、横浜としても手を焼いたと思います。

横浜の攻勢は、アビスパのプレスを交わしてボールを素早くサイドに集め、そこから逆サイドにダイアゴナルで走りこんだ選手にクロスで合わせるという形から生まれました。
アビスパは、何とか運動量を上げてサイドの主導権を奪い返そうとしましたが、中々ここの圧力を押し返すまでには至りません。
ただ、最後のところでやられませんでしたので失点には繋がりませんでした。

そんな中でも、この日のアビスパはセカンドボールをかなり拾えていたので、そこから徐々に盛り返します。
前述の金森のポジショニングの良さで前線に起点を作ると、邦本、惇に落としてそこから縦パスで相手を切り崩そうと言う試みを継続していました。

相手の中盤でのプレスもかなり弱く、アビスパの中盤でもキープが出来ていたので、そこからポゼッションで回しながら、外から放り込むということもできていましたね。

先制点は、その放り込んだクロスの跳ね返されたセカンドボールを拾って繋いだ先に、金森が個人技でサイドを突破し、相手を抜ききらずにグラウンダーのクロス。
そこに走りこんだ平井がドンピシャで合わせました。

平井はこのシーン以外にも試合を通して幾つかチャンスがありました。
そのチャンスを決めておけば、この試合はものに出来たのかなと思いましたが、そのチャンスを生み出したのも平井のボールの受け方が非常に良くて、少ないタッチで前を向いてシュートを打てるところに持ってきている技術が光っていたと思います。

こういう中盤でゲームを作れて、ギリギリの勝負でラインの裏に抜けられるようなパスが常時出てくるチームであれば、彼の良さはかなり生きてくるのかなと思いましたね。
もちろん、アビスパで唯一と言っていいぐらい、「ゴールを決めるためだけに存在する男」ですので、ストライカーたるならば、GKと1対1の場面では絶対にゴールに沈めて欲しいですけどね。
ただ、このキャラクターをどうやって生かすのか、はもう少し考えるべきで、器用だから出来るかもしれませんけど、シャドーとか、サイドハーフで起用する様な選手ではないということでしょうね。

彼がアビスパに来てもう3年目になりますが、彼本来の得意とする使われ方に一番近いのがこの日の起用法で、この日みたいに中盤でタメが出来て、そこからの動き出しでパスが出てくるような試合になれば、彼の良さがもっと引き出せると思います。
夏の補強で考えるべきは、ウェリ以外の攻撃の形とするならば、2トップの片割れに彼を起用し、中盤のちょっと下がった位置でゲームを作れてラストパスを出せる金久保とか、狩野、藤本淳吾みたいな選手だと面白いかもしれません。


結果的にこの試合は、このアビスパが攻勢に出られていた時間帯で勝負を決めるもう1点が取れなかったことが、敗退に繋がったわけですが、横浜には齋藤、伊藤とゲームを決められる選手がベンチに入っていて、主力だろうがこのゲームをものにするために貪欲にゴールを狙ってきたというところが勝敗を分けた点でした。

アビスパも、疲れが見えた惇に変えて城後、北斗に変えて實藤を投入し、齋藤学が入ったことで活性化された右サイドのケアと、邦本が中に入ってくるプレーが多かったので、よりポゼッションを重視しながらサイドからの攻撃に幅を持たせたい、というところだったと思いますが、思いもよらぬ入ったばかりの實藤が脳震盪のために下げざるを得ない状況になってしまい、ちょっと混乱してしまいました。

本来であれば、そこで為田を投入して、前がかりになった横浜の裏を狙いたいところだったのかもしれませんが、この交代枠を使えず、實藤に変えて下坂を投入します。

結局、決勝点は、下坂が寄せきれず右サイドを崩され、その流れから失ってしまいましたので、こういうところでチームがバタバタしている時に、個人個人が責任範囲を全うできる組織であれば、崩されることのなかった場所を、1対1のところで寄せきれない、その前のプレーでアビスパがカウンター気味にボールを持って、右サイドを崩せそうな場面で城後がジェスチャーでもっと早く上がってこい!と下坂に促している間にボールを奪われて、再逆襲を食らうというシーンもあったように、思いきれない、上がれない、というところも全てひっくるめて、アビスパの足りない点だと言えますね。

もちろん、終盤で足が止まり、DFラインを上げられなくなった時に、どういう対応をするのかももっと突き詰めて欲しいし、じゃあそれ以外の選択肢はなかったのかも問いたいところですが、そういうところも今いる選手の中でやりくりするしかないですからね。

ホントにチームが一試合、一試合成長しているのか、分からずついついネガティブになりがちですが、こういう試合でどうすればよかったのか、振り返ることでしかその成長は生まれてこないと思いますので、切り替えて次に備えるしかないですね。


まだまだ、ここから、ここから!


ただ、良い方に考えれば、チームが立ち返る場所があるというのは大きいです。

困ったら5バックだ、と言うのは楽だと思いますし、こういう戦い方なら誰が出ても慣れてるというのは、困ったときの出発点にはなりますね。

そして、井原監督は同じゲームでも必ず何らかのテーマを持って試合に望んでいると思いますし、選手もそういうことを重々理解して試合を行っているようには見えます。

例えば、この試合ではウェリも貴之も試合に出ておらず、城後もいませんでしたので、いつもの困ったら縦ポンというサッカーは出来ません。
それならば、中盤でのキープ力と運動量である程度ポゼッションするし、長いボールでサイドを変えて、空いた方に素早くボールを動かすというサッカーを前半は出来ていました。
その中で、3バックでもある程度勇気を持って攻撃に人数をかけるという意思統一は図れていたので、惇や冨安がシュートを打つ場面を作ることが出来ていました。

そして、CKの守備でも、いつものウェリ、田村、城後、ヒョヌンという身長の高い選手を中央に揃えることが出来ないなら、ゾーンではなくマンマークで守るという風にやっていましたし、じゃあ後半城後が出てきて、1点リードされてしまったなら、城後を中央に置いて城後に放り込むという割りきった戦い方をした時も、全員がしっかりそれを役割分担として理解していたと思います。

アビスパはウェリがいるからこういう戦い方を選択しているんであって、盲目的に彼に頼っているわけではない、ということが実感出来た試合として、かなり印象深い出来事でしたし、勝つために、全員で考えて割りきって現実的な選択が出来ているプロ意識に、ちょっと頼もしくも思えました。

結果は出ませんでしたし、これで勝てていたとしても、何ら得るものはなかったかもしれない戦い方でしたが、こういうことの積み重ねでしか成長は出来ないし、それぞれにしっかりテーマを持って取り組んでいることは確かですので、ネガティブにならずに支えていきたいですね。

今回は、柏戦までも含めて長期遠征として関東に来ている様です。
それだけ、お金がかかる遠征に、無駄な選手を連れて行くはずがありませんので、確かに紅白戦のメンバーが足りないとかの問題があるため、多くの選手で出張ってきているかもしれませんが、この試合のメンバーに入った選手は、次の試合にもチャンスがある選手なのは確かだと思います。

もちろん、敢えて休ませた選手は出てくるでしょう。
ただ、こういう連戦でこそ、出番が来る選手もいるでしょうし、こういう時にしっかりアピールして、チャンスを自ら取りに行かなければならない選手は多くいます。

この試合、レギュラークラスの選手がDFラインを組んで、フル出場したということは、仮に柏戦に同じメンバーで出た場合、同様のことが起こるかもしれません。
そういうところも含めて、どうやって戦うか、非常に時間が短いですがしっかり準備してリーグ戦に備えて欲しいですね。


何気にナビスコカップもまだ可能性十分!

柏、川崎は最大積み上げられてあと勝点3。
首位の仙台とは勝点3しか離れていないですが、仙台も、アビスパの残りの対戦相手である鳥栖、新潟もとリーグ戦では調子が悪い、となれば、残り2試合で何が起こるか分かりませんよ!
仙台の残りカードは川崎、横浜。
柏は鳥栖ですので、横浜が残りを2連勝したら勝点13。
アビスパも2連勝で勝点11。
新潟はそうなると2連敗になるので、勝点6のまま。
鳥栖が柏に勝って、川崎が仙台に勝てば、めちゃくちゃ楽観的ですけど2位での勝ち抜けが可能です。

降格を防ぐためにはリーグ戦に集中すべきという声もありますが、私も可能性があるかぎり、どっちにも色気出しても良いんじゃないかと思います。
それが、チームの雰囲気を良くすることにも繋がるし、レギュラーを争うポジション争いが活性化もしますしね。

次はリーグ戦、その次はナビスコですが、開幕戦のリベンジを果たす大事な一戦。
どれも勝ちを狙って行きましょう!
まだまだ、ここから!

ゆう

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