大は小を兼ねる。

座右の銘である、「大は小を兼ねる。」の視点で、世の中が適材適所な配置に収まっていくような提言を・・・ というのは関係なくあくまで、アビスパやサッカーについて語ります。

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福岡×鳥栖(Jリーグ.jp)

これがサッカーならあれもサッカー。憎しみは何も生み出さない。

もちろん、鳥栖サポーターも多く来場くださいました。
自分たちのエリアからはみ出すほどに。

もちろん、アビスパはそこまで興味ないけどという招待客で埋まった席もあったと思います。

ですが、我々アビスパのファン、サポーターもレベスタにあれだけの数が詰めかけました。
一昨年までであったら、試合前にあれだけ席詰めを呼びかけられることも、開場の何時間も前から長蛇の列を作ることもなかったでしょうし、たった2時間の試合のために何時間も前から会場入りし、一歩間違えば熱中症との危険性がある中でスタジアム周辺のどこに行っても人、人、人のストレスフルな状況も含めて、過酷な観戦環境の中で、です。

それだけの人が集まった中で、会場の多くの人が願っていた勝利は得られませんでした。

ダービーは、街と街、人と人のプライドと意地を賭けた戦いで、その試合に勝利することは、リーグ戦の最終成績よりも尊ばれる場所もあると言います。
前監督は、敗ければ次の日街を歩けないとも言っていました。

我らのダービーは、確かに海外の古くからあるリーグのそれと比べても、まだまだ歴史も浅いし背景も薄いかもしれないけれど、それでもこの対戦を心待ちにし、この対戦で勝利することをこの5年間待ちわびていた人も多かったと思います。
私もその一人で、開幕戦での借りも含めて、この一戦に賭ける思いを強くしてスタジアムに入りましたが、おそらくそういう思いの総和でも、鳥栖には勝っていなかったんだとも思います。

この試合に敗けたからと言って何か大きなものを失うわけではないですが、この屈辱を晴らせるのは、次のダービーでしかあり得ません。

せめて、この次のダービーを来季のJ1で迎えるためにも、この後の戦いが重要になりますし、この試合で我々に足らなかったものは何か、そしてそれを得るためにはどうすれば良かったのかを振り返って、この敗戦を糧にしていかなければなりません。

選手はこの敗戦を重く受け止めていると思いますし、心を痛めてもいるでしょう。
それだけでは足りなくて、ここからの成長と、鳥栖との切磋琢磨から得るものが、自分たちを大きくもするんでしょう。

ただただ、この5年間を思うと、鳥栖は着々とJ1で定着する道を探っていたのに対して、我々はようやく積年の膿を出し切ることが出来、そこからの再生の道を歩み始めたばかりなわけです。
ここからの歩みが、我々をもっと大きくすると信じて、ファンもサポーターも次の試合に切り替えていかないといけないですね。

忘れたいけど忘れられない敗戦を振り返っていきましょうか。


何がしたかったか?


この試合、アビスパはとてもダービーでの試合とは思えないほど、緩い入り方をしてしまいました。

アビスパは4バック。
亀川、冨安がリオで抜け、ウェリ、ダニも未だ戻らない布陣では、これしかない、これしか選択肢がないというスタメン。
GKは3試合連続で神山が入り、右SBには實藤、ヒョヌン、濱田を中央に置き、左SBには加入後初めてとなる駒野を使ってきました。

ダブルボランチには三門と田村、右のワイドには城後、左には金森が入り、2トップは平井と邦本が務めます。

この布陣で狙っていたのは、しっかり繋いで相手の裏を狙って出来るだけ高い位置から仕掛けていくサッカー。
必要なことは、奪ったら素早く縦に仕掛ける意識と、ボランチのどちらかは攻撃に参加し、相手にセカンドボールを渡さず自分たちの時間帯を作ること。

井原監督が「クイックネスに欠ける」と評した田村をボランチで使わざるを得ない状況で、結局ここが試合を通して鍵になったポジションだった気もしますね。
先制点の起点になったのも田村のカットからでしたが、試合を通して安定しなかったのも相手のアンカーである高橋の処遇がハマらなかったから。
その意味では、役割分担としてサイズのあるボランチをどうしても起用しなければならないのかは、もう一度井原監督にも考えてもらいたいところでもありますけどね。

立ち上がりは五分の様に見えましたが、実際鳥栖のシステムと相対した時に、中盤の枚数のところでミスマッチが出来てしまっていました。

相手は豊田と早坂の2トップに、トップ下の鎌田がかなり高い位置取りをしていましたので、鎌田が引いてくれればボランチが捕まえられましたが、この3トップの様な位置取りのおかげで、4バックで相手の3トップを見る形になっていました。
これで気をつけなければならないのは、SBが相手のFWをケアした時に、更にその大外から上がってくる選手へのケアが遅れることです。

井原監督は、そういうことも想定したのか、前半はしっかり守備から入るように意識づけをしていましたので、城後、金森の両ワイドがかなり低い位置まで戻されていましたね。

結果論ですが、ボランチの一人がDFラインに入ってでも、鎌田をケアしていれば、SBがそこまで絞る必要がなくなるので、もっと城後、金森を高い位置で使って、ここを起点にサイド攻撃を構築出来たかもしれませんが、ここの位置取りが低く、奪ったボールをここに預けても、相手の3ボランチの両サイドの選手に捕まってしまい、ボールを前に運べないという状況になっていました。

また、相手とのミスマッチで更に相手のボールキープを助長したのが、アンカー高橋のケアです。

ここのケアを誰が見るのかが明確ではなかったので、三門、田村がスペースを埋める守備になってしまっていて、FWが下がってこなければならない状態になっていました。
仮に、前からハメていって相手のポジションに対して詰めていったとしても、金民友、福田のところから簡単にフリーの高橋に戻せるので、全くプレッシャーがかからない状態。
ここから、空いているサイドに展開すれば良いという楽に守ることができていたのが、前半の鳥栖優位の展開を作っていました。

そして、FWがプレスバックして高橋に詰めても、FWが下がってきているせいで相手のDFラインにはプレッシャーがかかっていませんので、簡単に戻せます。
DFラインとしては、ここから余裕を持って前線の豊田にロングボールを送り込めば良いだけで、この日も豊田は前線でほとんど競り勝っていましたので、そのこぼれを拾われて、アビスパはまたDFラインを下げなければならないと、かなり押し込まれる展開になってしまいました。

結局、ここから前半は失点することはなかったものの、ほとんど自分たちの時間を作れず、上がり下がりを強要され、ボディーブローの様に徐々に体力を奪われる形になってしまいましたね。
それが、終盤足が止まってきたことに繋がり、最終的な3点目に繋がっていくわけですから、先制したとは言え試合を通して鳥栖にうまくコントロールされた、ということです。

本来なら、出来るだけ高い位置で奪って裏を狙うという形を取るのが、この布陣で臨む一番点が取りやすい形だったでしょうから、DFラインをズルズル下げずに、高い位置をキープする、相手をガチっとハメて、ブロックの前でプレーさせるということをしたかったんだと思います。
ですが、中盤でのミスマッチが解消されなかったので、機能しなかったということで、スペースを消す守備をボランチのどちらもがやってしまうのではなく、片方が人に行き、片方がスペースを埋めるという役割分担がうまく行かなかった時点で、切り替えるべきだったかもしれません。
ここが、田村と冨安の違いで、冨安は前からしっかり人に行けた、ガッと前から行っても交わされない瞬間のスピードがあるので、三門とのコンビでも機能していた点だったかもしれません。


どう打開しようとしたか?


前半を受けて、かなりアビスパは相手との相性の悪さを感じたと思います。

主審の判定がかなり後押ししてくれていたのと、相手のエースが何故かイライラして必要ないイエローをもらったりしてくれていたので大事には至りませんでしたが、それでもいつやられてもおかしくない状態で前半を終えました。
井原監督としては、まずは相手の攻撃の芽である豊田を封じるために、前半からも度々エアバトルは繰り広げていましたが、ヒョヌンにマンマーク気味に豊田に張り付かせることと、相手の高橋を抑えるために、三門を若干高いポジションに修正して来たように思います。

また、邦本の位置も低めにして、ボールを邦本に集めるという傾向を強くしましたね。

先制点は相手のオウンゴールでしたが、このプレーを導き出したのが、アビスパが全体を押し上げていたから。
相手のカウンター気味の攻撃に対して、田村がしっかり前でカットしようとしたため、そのこぼれから金森に繋いでゴールのシーンに繋がっていくわけですが、この金森のクロスに対して、ゴール前に入っているのが城後と三門ですから、戦前の狙いであるボランチの一人が攻撃に絡むと言うのが、三門を前にポジショニングさせることで成り立ったわけです。

金森がこれだけ目の前の選手を剥がすんだという強い意志で仕掛けてくれると、こういう大きなチャンスが生まれますね。

当然、仕掛ける位置、タイミングは重要で、その仕掛けから相手にカウンターを食らうシーンも何度も見ていますので、そういう怖さもありますが、こういうプレーが増えてくると、金森自体の危険度も上がってくるので、相手も対峙した時に色々考えてプレーの精度が落ちるということもあるかもしれません。
こういう武器は多いほうが良いですので、このシーンだけでも金森の重要性が分かるというプレーだったと思います。

ある意味、運良く先制することが出来ましたが、ここを守り切れないのが今季のアビスパ。

結局は鎌田の位置取りと、ミスマッチを完全に解消するに至らなかった点が、この後の展開に繋がっていくわけです。


何が逆転を呼んだのか?


選手個々の危機管理能力も含めたゲームを読む力と個人技のところも大きかったと思います。

同点ゴールのシーンでは、左サイドの吉田からの精度の高いクロスを鎌田に高い打点で頭で決められましたが、まずは吉田にパスが出るまでに、ゴール前で結構な時間があったと思います。
ですが、この得点のシーンでは、ボールサイドにアビスパの選手がかなり寄っていて、サイドに振られたパスについていけていません。

そこから、長いサイドチェンジで吉田に出るわけですが、このスライドも非常に遅く、中で準備する選手、クロスをあげる吉田、どちらにもかなりの時間がありました。
そうなれば、練習通りにしっかり精度の高いクロスをあげられますし、中の選手も人数が揃っていましたので、そのクロスに走りこんで合わせることが出来ますので、きれいなゴールが決まったということですね。

これで立ち直れば良かったですが、前半から相手に圧倒されて苦しい展開の中で、やっと掴んだ先制点をあっという間に追いつかれるという精神的ダメージがかなり大きかったですね。

ここから徐々に足が止まり始め、逆にこの同点弾から勢いを得た鳥栖は、前への意識がかなり強くなりました。
守備は前から行けるようになりますし、追い越す動きもどんどん出るようになります。

それが、逆転弾を生みましたね。
藤田は駒野が受ける前から狙っていたと思いますし、この位置で奪えればシュートまで行けるという確信があったと思います。
奪い方自体はファールでしたが、運良くこれをスルーされ、そのままの勢いで前の選手を追い越してゴール前に入っていく勢いで奪ったゴールだったと思います。

アビスパは、駒野に対してのファールを認められなかったことに切り替えが効かず、相手の勢いに飲まれてどんどん下がってしまい、結果的には簡単にゴールを許してしまう形。

そして、最悪の3点目も、1点目と同様にサイドでフリーになった相手から精度の高いクロスが入った形でしたが、ここでも、ゴール前は数的同数であるのに、あと一歩が出ない、戻りも遅いと、最悪の状態。

私が一番悲しかったのは、この3点目を失った後に、全体ががっくりしてしまって、この短い時間でも1点でも返すんだと切り替えられなかったこと。
アビスパゴールに入ったボールに一番早く触ったのは鳥栖の選手でしたし、その後もボールを持って歓喜の和に加わる鳥栖のキム・ミンヒョクからボールを奪って1秒でも早くキックオフするぞという気概も見られませんでした。
この1点に完全に意気消沈してしまい、ダービーを戦う戦前の気持ちはどこに行ってしまったのか、それだけ、相手との力量差が開いてしまったのかと感じてしまいました。

完全に足が止まったアビスパは、気持ちまでも止まってしまった瞬間でしたね。


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もう一度出直し


結局は、これが今の鳥栖とアビスパの力の差ということです。

鳥栖がどんなチームであって、何をやられたとしても、完敗は完敗。

あれから4年間、アビスパが成し得たことのないJ1の座を守ってきたチームですから、力があるのは当たり前ですが、どうやってでも勝つ、キレイもキタナイも関係なく勝つ、という姿勢が、J1に定着するという結果を生んだんだと思います。

決してそうしなければ定着できないものでもないと思いますが、持たざるものが、持つものを凌駕するためには、正攻法では難しいということでしょう。
正論です。
結果が証明しています。

アビスパは、J1を戦うには少々初すぎたんだと思います。
そして、準備も足りなかった。

この22試合をして、私はJ2のリーグ戦はJ1での戦い方を構築する場ではないとようやく悟ることが出来ました。
J1でどういう戦い方をするのかを模索しながらJ2を戦っても、J2では勝てません。
逆に、J2での戦い方をそのまま持ち込んでも、J1では勝てないのです。

大宮は、J2でJ1仕様の戦い方をしていたと思いますし、守備の構築だけを見ればそのままのことが通用していると思います。
ですが、端から攻撃は通用しないことを見越して、しっかり補強を行いました。
それだけのコネクションとお金、その他色々な要素があったから出来たことだと思いますが、それがJ1で定着するための、二度と降格しないための本気だったんだと思います。

磐田も、ここ最近は徐々に順位を下げつつありますが、J2でのベースは維持しながら、J1仕様になるため、J1で活躍している古参の選手を呼び戻しました。
その大井、山本が直接なり間接なり関与して、今季の磐田を作っているとも思います。

アビスパは、果たしてJ1仕様のチームが出来たのかと言えば、結局今やJ2自体のベースすら怪しい状況。
先制しても守れず、大事なところでのミス、集中力の欠如、セルフジャッジのオンパレード。
これは、J2のチームでも中々見られない代物です。

ただ、私は選手たちがこの試合も最後まで戦っていなかったとも思いません。
1点を最後に取ったことはもちろんですが、邦本は足がつるまで走り続け、つった足でしっかりとチャンスも演出しましたし、三門からは同点に追いつくんだと言う意志を感じました。
この日ピッチに立ったすべての選手が、今自分が出来る最大限を出そうと努力したことは、間違いありません。

あとは、ちょっとやそっとのミスで崩れないこと。
失敗するのは当たり前、ファールをファールと取ってくれないことも、オフサイドをオフサイドと取ってくれないことも、もう慣れたじゃないですか。
全てに一喜一憂して、メンタルでダメージを受けて、自分たちのプレーを萎縮させていくことは、どこかで止めたいですね。

もう点を取らないと勝てないんだし、勝たないと残れないんです。

点を取られたって、取られなくたって、このまま勝てなければ残れない。
残りの12試合を、すべて引き分けてもJ1には絶対に残れないんです。
それなら、もう開き直って点取るしかないよね。
何点取られても、それ以上の点を取るしか方法はないんだから、もちろん戦い方は守備を重視しながら、それでも前に行く気持ちを持っていなければなりません。

この試合に敗けたことで、残留圏との差が勝点5に開いてしまいました。
ただ、まだ可能性は残っています。
まだ、12試合も残っているし、残留の直接のライバルである名古屋、湘南、甲府、新潟との対戦も残っています。

私も切り替えます。
あとは、ひたすら残留を目指して戦うのみ。

このまま敗けて終わりたくないんだよ!!

こんなサッカーをするチームに敗けて、雪辱を果たす機会を失って何年も待ちたくないんです。
来年、きっちりこの借りをかえすために、誤審やらマナー違反やらラフプレーやらオフサイドやら、何も言われない、何の文句も出ない完璧な勝ち方でやり返さない限り、この気持ちは一生晴れないんです。

だから、残りの試合でしっかり残留を果たしましょう。
もう一度、正々堂々と勝利するために。

勝ち逃げじゃない、勝たれ落ち?そんなのイヤですね。
こんな敗け方した上に、自分たちからその挑戦権を失って終わるのなんて最低です。

もう一度気持ちを一つに。
残り試合、ダービーに臨むより強い気持ちで、一つ一つ戦いましょう!

ゆう

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福岡×鳥栖(Jリーグ.jp)

2点差以上で勝て!!!!!!

アビスパサポーターにとって、今季一番待ちに待ったであろう日がやってきます。

開幕戦からいきなりの九州ダービーで、久々のJ1という感慨に浸る間もなく力の差を見せつけられました。
アビスパが前回J1から降格した年に昇格を果たした因縁の相手である鳥栖は、2012年から4年連続での残留を成し遂げ、すっかりJ1に定着してしまっています。
尹晶煥監督時代には優勝争い、ACL枠争いも経験するなど、開幕前に豊田が優勝を狙う旨の発言をしたことも、分不相応ではないと言えると思います。

アビスパが、2011年に降格してから経営危機に陥り、一時はチーム解散か?というところまで迷走していた時期に、しっかりJ1に定着すべき準備をし、ブレずに信じたサッカーを貫いていた様は、ライバルクラブながら参考にすべき点は多々あると思いますが、これはこれ。
実際、アビスパがアパマン様、その他数々の感謝すべきスポンサー様によって蘇ったのと同じように、鳥栖もCygamesによって救われた感はありますので、経営的には街の規模も含めてまだまだ盛り上がりが必要というところなんでしょうね。

個人的には、今季開幕戦にも参戦できず、旧・ナビスコ杯も仕事で行けませんでしたので、生で鳥栖のユニフォームを目にするのは、昇格年である2010年の対戦以来でしょうか。
この年のレベスタでの対戦は0-1で敗戦しており、中島がカード2枚で退場するなど激しい試合だったようですが・・・  正直全く覚えていません!
アウェーでは、永里のゴールで勝利している様ですが、こっちも覚えていません。
観に行った気はするんですけどね。

この年のダービーを知っている選手は、アビスパ側は神山、末吉、惇、城後、鳥栖側は豊田、早坂、赤星ぐらいでしょうか。

むしろ私の記憶に残ってるのは、2007年の開幕戦で5-0で勝利した試合だったり、2008年のレベスタで、亨ちゃんの何でもないロングボールを赤星がファンブルしてゴールになった試合だったりするわけです。
やはり、勝利した記憶と言うのは後々も鮮明に残っていますので、この試合も、永遠に記憶に残り続けるような素晴らしい勝利を挙げて欲しいですね。


豊田、早坂に自由を与えるな


現在、2ndステージ無敗と好調を維持する鳥栖は、堅守速攻を信条とするチームです。

ここ最近の鳥栖の好調の要因は、当然守備の安定が大きいと思いますが、もう一つに、攻撃時にボールをキープすることが出来ており、自分たちの時間帯を作って相手を押しこむことが出来ているということもあると思います。
まぁ、勝利したのが残留争いのライバルである湘南、名古屋のうまく行っていないチーム相手だったということもあるかもしれませんが、シュートまで至らなくても狙っている攻撃の形が出せているということが自信につながっているということはあると思いますね。

それを成り立たせている要因としては、私は早坂の功績が大きい様な気がします。

鳥栖と言えば豊田、と世間が認知している様に、豊田は前線で大きな存在感を発揮しています。
今季のJ1での敵陣空中戦数のランキングをよくJリーグの中継では引き合いに出してくることがありますが、ここで上位にランキングされるのはウェリントン、シモビッチ、豊田というところで、その中でも豊田は敵陣空中戦の勝利数が多い選手でもあります。

豊田とウェリントンを比べた時に目にするのが、ロングボールへのアプローチの違い。
豊田は、とにかくヘディングで競ってボールに触る、余裕があれば味方に落としてキープさせるという前線でロングボールに関与することを念頭に置いているのに対して、ウェリントンはロングボールに対して競りに行くのは当然なんですが、余裕があれば胸でトラップするところを優先しており、一旦前線で収めるということを念頭に置いているのが分かります。
それによって、マイボールに出来る可能性は豊田の方が高いですが、マイボールにした後の攻撃の精度が高くなるのが一旦キープしようとするウェリの方ということが考えられますね。

ただ、この個人的なプレースタイルと違って、彼らの使い方がうまいのが鳥栖、うまく生かせていないのがアビスパという構図があると思いますね。

ここ最近の鳥栖は、何でもかんでも豊田へのロングボールではなく、豊田の体勢が良いかどうかも加味して攻撃を選択している様に見えます。
アビスパは、苦しくなったらウェリントン、とにかくウェリントンというサッカーになってしまっていて、ウェリが前線で準備が出来ていない状態でもボールを上げますし、ウェリがいないところにロングボールを送り込むことも少なくありませんので、ウェリにとっては無理な体勢で相手と競らざるを得ない、結果無理に行ってファールになる、というシーンに繋がっている様に思います。
鳥栖は、選択肢の中で繋ぐということも考えていることと、豊田の相方である早坂の前線で広く動くという動きによって、早坂がサイドに開いたところにボールを送り込むということもしているので、豊田が体勢が良くてしっかり競れる時だけ、言ってしまえば豊田の落としを鎌田が拾える位置にいるという位置関係の時だけロングボールを送るという攻撃になっているということです。
ですので、空中戦の数はウェリの方が豊田より多くなるものの、勝利数が豊田が上回るという形になるわけですね。

鳥栖の、このロングボールを使わない攻撃を成り立たせているのが早坂の運動量と切り替えの早さで、自軍がボールを奪ったら素早くサイドのスペースに飛び出して起点になろうとします。
そこから、味方の上がりを待ってSBなどとのパス交換からサイドからのクロスという形につなげたり、中央の鎌田とのパス交換で鎌田のドリブル、シュートを演出したりなど、自分たちの攻撃の時間帯を作るということに貢献しています。

豊田は、非常に存在感のあるターゲットマンですが、同時に優秀なフィニッシャーでもあります。
ウェリがその能力ほどアビスパのフィニッシャーとなり得ていないのと違い、いかに豊田にシュートさせるかから逆算して考えた時にこの早坂の動きが秀逸で、吉田、藤田らの両SBからのクロスという形を早坂がうまく引き出しており、それが増えれば、そこからフィニッシャーとしての豊田の武器を最大限に生かすことが出来ているわけですから、非常に効率の良い攻撃と言えると思いますね。

ウェリをフィニッシャーとしてもっと生かすならば、ウェリをゴールに近い位置でプレーさせなければならないですし、そこに精度の高いラストパスを送りこむ必要があります。
どういう試合の進め方でそれを実現するか、ということも、脱ウェリントンを考えるのと同じぐらい重要ですね。

では、どうやって鳥栖の攻撃を止めるかということですが、まず、現状の鳥栖の最大の課題が、この攻撃のところにあると思います。
それは、ラストパス、シュートの精度というところですね。
前節、名古屋に対してあれだけ攻めの時間帯を作りながら11本のシュートしか打てなかったということ、そして、シュート3本の名古屋に対して11本のシュートを放ちながら点を奪えなかったことは、ラストパスとシュートという攻撃の形を作った後の得点に持っていくところの精度が低いということが言えると思います。
試合の中で、吉田が長い距離を攻め上がってサイドチェンジのパスを受けた後、クロスをふかしてしまうシーンがありましたが、そこできっちりクロスを入れられなければ、点を取るというところまでは行けません。
特に、優秀なフィニッシャーを抱えながらそれでは、宝の持ち腐れ状態。

アビスパとしては、まずは崩されない様に守備をすることが一番大事ですが、仮に崩されたとしても最後まで諦めないで体を寄せていくことが重要です。
前節のG大阪もそうでしたが、スコアレスドローが続くと、次の試合も同じ展開になればやはり焦りが生じます。

あれ?この試合も攻めているけどうまく点が入らないなぁ。
この試合も前節と同じように圧倒的にボールを支配できているのに、また同じ展開か。
となっていけば、平常心が薄れてミスが多くなります。
前節は、その焦りがG大阪の攻撃の精度を下げた様に、鳥栖も粘られれば粘られるほど、迷いや焦りが生じるんじゃないかと思いますね。

あとは、やはりポゼッションに対してはプレッシングが有用です。
前節も、名古屋の拙いプレッシングでも鳥栖のボール回しを脅かすシーンがありましたので、その部分は必須だと思います。
出来れば、豊田へのロングボールも狙いすましたものではなく、苦し紛れに上げさせるものが良いですね。
プレッシングから苦し紛れに上げてくる様になれば、アビスパのDFラインもしっかり跳ね返すことが出来ると思いますし、相手のビルドアップ隊に時間を与えてしまうと、豊田、早坂を良い形で使われてしまうので、その絡みの中で鎌田、金民友、福田と言う中盤の選手を活性化させることになってしまいます。


チャンスを生かせ


守備は非常に堅い鳥栖。

年間成績でも、失点数は一番少ない18の川崎、鹿島に次いで19という失点数。
それで年間総合13位という順位ということは、それだけ得点が取れていないということなんでしょう。
あとは、固めては取られないけどだいたい1失点している、ということも考えられますね。

ただ、その堅い守備をしてこの夏の補強で更に守備の選手である青木を加えました。
その青木をここまでほとんどまともに起用していないことを見ると、フィッカデンティの守備戦術に慣れるのには時間がかかるということでしょうか。
それとも青木自体のコンディションの問題か。

どちらにしても、鳥栖から多くの得点を期待するのは難しいと思います。
いかに0で抑えて、少ない点差で勝利するか。

その上で気になるのがシステムとスタメンですね。

前節欠場したウェリ、ダニですが、どちらも出場できるかどうかは分かりません。
予想スタメンにダニは乗っている様なので、出てくるかもしれませんし、ウェリももしかしたらベンチ入りとかはあるのかも。
欠場濃厚という話もありますし、ウェリ次第で攻撃の仕方が変わるので、鳥栖としても知りたいところでしょうね。

仮にウェリはスタメンで出ないとしたら、前節の形を投入してくるとは思いますが、ローテーションで先発した為田は変えてくるでしょうね。
最近腰の具合がよろしくないらしい邦本のコンディションも気にはなりますが、やはり平井、邦本の2トップで、サイドに城後と金森という形が一番良いと思います。
そうなると自然と4バックになりますので、中で豊田と競れる濱田、ヒョヌンの出番ということですかね。

鳥栖の守備は、基本的には前からのプレッシング。
特に2トップも含めて前から相手をハメていって取り所を限定して高い位置で奪おうという守備では、豊田、早坂という運動量があるFWもしっかり守備で貢献しますので、この前からのプレッシングを外してボールを動かせるかが最初の関門です。

そして、特に要注意なのが中盤の3枚。
アンカーの盒兇鮨燭鹵罎砲いて、金民友、福田はボランチではあるものの、上下左右にとにかく運動量豊富に走り回り、球際にも激しく行きますので、ビルドアップをしている時間的余裕を与えない守備を敷いてきます。

ウェリがいれば、ウェリに当てるという攻撃が相手の中盤を無効化するので、ここでの張り合いはあまりないのですが、下で攻撃を構築するとなれば、この中盤のプレスをかいくぐって質の高い縦パスを前線に当てるという作業が必要になります。

そこで攻守の柱となるのが平井、城後の相手DFラインの裏への抜け出しと、邦本、金森のボールキープからの仕掛けですね。

平井に関しては、ここ2試合のスタメン出場で、ある程度役割が整理されてきている印象があります。
一瞬のスピードは健在で、ゴール前でのシュート精度も高いストライカーですので、うまく抜けだしてボールが彼に渡れば、チャンスが拡大することは間違いありません。
ただ、ロングボールを競らせるような役割は難しいので、裏に出すか、足元に出すか、のどちらかになるだろうと思いますね。

ここ最近、4バックでも3バックでもしっかりとFWの近くに位置し、そこからダイアゴナルに相手の裏を目指す動きと、引いてきて足元に受けたパスをフリックするような動きでいくつかのチャンスを作っている城後も、徐々に攻撃での存在感を示しつつありますね。
ゴールも穫れてきていますし、彼自身、燃えるものがあるでしょうから、相手DFラインの裏を狙うという得意のプレー、ウェリがいない際のターゲットマン、そこから必死で相手の攻撃に食らいつく守備と、役割がいくつも設定されている選手ですので、良いプレーを勝利のために見せて欲しいです。

そして、その裏狙い班をうまく操るのが邦本、金森の足元で受けて生きるタイプの選手たち。
特に邦本は、パス出しのセンスが光る選手ですが、同時に幅広く動いてフリーになれるポイントでパスを受けられる選手ですので、相手のプレスから離れたところから前線に効果的なパスを配給できると面白いですね。
その際はポジションを少し下げても良いかもしれません。

金森は、やはり目の前の選手を一人交わして、という仕掛けを期待したいですね。
鳥栖は、金民友、高橋、福田のラインの前でアビスパにボールを回してもらいたいはず。
出来れば、そこでプレスの網にかけてボールを奪い切りたいところだと思いますが、金森にはそのDFラインとボランチのラインの間で受けるという役割を担って欲しいですね。

アビスパもブロックを作って守備をする際に気になるのが、中途半端なポジションでボールを受けられることです。
そこから城後、平井らと絡んで最終ラインを攻略したいですね。
味方との連携で崩すというところもそうですし、金森の本来の良さである目の前の相手を交わしてチャンスを拡大させるということも重要です。

そして、アビスパが攻勢を取るためには人数をかけて相手を押し込む時間帯を作らないといけません。
そのためには、前線が時間を作ることも必要で、その上で後ろの選手もしっかり攻撃参加して分厚い攻撃を形成する必要があります。
この試合では、右・北斗、左・駒野で行くのか、古部、實藤、あたりも候補としては上がってくると思いますが、SBの運動量、スプリントも必要になってきます。
亀川がこの試合からしばらく抜けていますので、その間の穴埋めをしっかりしてほしいですね。

前節スタメン出場した亀川、冨安がリオで不在、ウェリ、ダニも本調子ではないとしたら、多くの選手にチャンスはあると思いますので、自分の出番を得たらそれを確実に生かす活躍を見たいところです。


勝ちしか望んでない


いよいよ、今年一番のお楽しみ、九州ダービーです。

お楽しみと言うのは、勝つからお楽しみなわけであって、敗けたら楽しみでもなんでもない。
普段なら、気持ちが見える試合であれば〜とか、勝負は時の運〜、だとか言ってる人も、このカードだけは勝利しか望んでいないはず。

それぐらい勝利が欲しい。
残留争いも考えれば余計にそうですが、このカードに関しては仮に消化試合だったとしても、勝たなければならない試合です。

繰り返します。
敗けは許されない試合ではなくて、勝ちじゃないと許されない試合です。
ここまで煽って敗けた時は恥ずかしいとか、考えることもなく、ただひたすら勝利だけを求めて声を送るだけですね。

ここ5年、直接の対戦がなかったことで、サポの中でも世代別でその温度感に違いが出ていると思います。
本来ダービーとはこうあるべき、とか、鳥栖に対してこういう姿勢でいなければならないというのはもう古いのかもしれません。
サポの中には過去の遺恨もありますし、お互いにそれぞれの主張があるものだと思いますので、どっちが悪いとか、そういう話はもうしたくないですね。
これから、新しいアビスパと鳥栖のライバルクラブとしての関係値を築いて行くためにも、この試合はしっかり勝利し、また来年J1で同じ戦いが出来る地盤を固めたいところ。

過去のそういう経緯を抜きにしても、私個人も鳥栖に対しては絶対に敗けたくない、勝ちたい思いがあります。
ただ、それだけで良いと思います。
複雑な思いはなしで、純粋に勝ちたい相手として存在してもらって、その通り、勝利を挙げるということを追求していきたいですね。

今季のここまでの対戦では開幕戦で1-2の敗戦、ナビスコで1-1のドロー。
それであれば、この試合は2点差以上を付けて勝ちたい。
1勝1分1敗だったとしても、わずか得失点差で上回る、これで行きましょう!


勝つつもりで行くからな!そこんとこ、頼むよ!

この試合に関しては勝利しか考えてない!
それで良いよね!?

どんな形でも良いから、絶対に勝点3を!!

ゆう

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G大阪×福岡(Jリーグ.jp)

う〜ん、敗けなくてよかった?何か手放しで喜べない感が・・・

梅雨明けしましたね!

今年は猛暑&空梅雨と言われていましたので、もっと早く梅雨明けするかと思いましたが、ようやくこれから夏本番ということで、暑い季節がやってきそうです。

それはそうと、私個人の話なんですが、8月より配置換えで現場勤務になってしまいました。
これで休みも減りますし、個人的な時間も減ってしまいますし、土曜休みもほぼ難しくなります。

そうなると、まずレベスタに行ける日が少なくなってしまう、試合を観る時間がなくなってしまう、ブログを書く時間がなくなってしまう、ということで、8月に入ると極端に更新頻度が減るかもしれません。
いや、減るでしょう。

アビスパの残留争いが佳境に入るタイミングでチームから離れてしまうのは心苦しいですが、現場勤務もそう長いものになる予定ではないので、そのうち戻ってきます。
とりあえず8月までは、書けるタイミングで書いていきますね。

今季のレベスタ最後が九州ダービーにならないよう、何とか時間を見つけてスタジアムには行きたいです。


ウェリントン不在がどう影響したか?


全く関係ない話からスタートしましたが、いつもの様にG大阪戦を振り返っていきましょう。

前節東京戦で、今季リーグ戦初の逆転勝利を収め、残留争いに僅かな希望を見出したアビスパは、例え強豪G大阪相手でも、何とか勝点1でも持ち帰りたいという試合でした。
にもかかわらず、頼みのウェリントンが古傷の具合が思わしくないということで遠征への帯同を回避。
ダニルソンも未だ傷が癒えず、平井が2試合連続のスタメン、邦本がベンチで金森がトップに入り、左サイドには為田、ボランチには2試合連続で冨安が入り、三門とのダブルボランチを形成しました。

前節の良い形を継続したいということなのか、DFラインは右SBに北斗ではなく駒野でもなく實藤が入る4バックとなりました。
GKも前節と同じく神山がスタメン出場。
とても前節の活躍を見ればボムヨンに変えられないのは分かりますが、個人的には井原監督はあまり神山を買っていないと思っていたので、少し意外でしたね。

ウェリの状態が思わしくないと判断したのがいつの段階だったのか、でシステムの考え方も変わりますし、そもそも中3日で進めている中で、戦い方を大きく変えることは出来ず、コンディション調整がメインの練習だと言う風になってくるはずなので、いつの段階でこの11人を送り出すことを決めたのかは分かりません。
ですが、為田の起用は事前のコンディションというよりは、連戦のローテーションを念頭に早くから決めていたんじゃないかと思います。

その中で、ウェリが無理となった時に、ウェリ以外の選択肢は今や平井しかありませんので、トップに平井が入ることが確定。
ダニも無理となれば、三門の相方は末吉ではなくサイズのある田村か冨安になりますので、東京戦でも安定したプレーを披露したということも踏まえて冨安だったのかもしれませんね。
何せ田村は「クイックネスがない」ということで余りボランチは任せたくない様ですから。

右SBの起用に関してはやはり藤春のことが念頭にあったか。
中3日だろうが藤春はガンガン上がってくると想定していて、ただ中3日ならば走り勝てれば抑えられるということもあったのかもしれません。
ですので、とにかく走れて守れる選手ということでの實藤という選択肢かもしれませんね。
実際、實藤は亀川を凌ぐ10キロ以上を走りぬいていますので、そこからチャンスを作らせなかったという点で井原監督の起用が当たったということでしょうね。

いつものアビスパであれば、当然ウェリに当てるということが第一優先になったと思いますが、この日はウェリがいませんので、ウェリ以外の選択肢で攻めるしかありません。
そうなった時に、いくら相手に引っ掛けられてピンチをもたらそうとも、しっかり繋いで相手のブロックの薄いところに持って行ってサイドから攻める、もしくは相手の裏を狙って平井や城後を走りこませて一気に攻める、ということをやろうとしてきました。
アビスパにビルドアップの能力があるのか、と問われれば、三門の加入によってよりその部分の精度が上がったとは言えると思います。

三門のポジショニングが秀逸で、アビスパが自陣でトライアングルを作る際に、繋ぎでいて欲しいところに顔を出すのが三門ですので、後ろからのビルドアップではかなり助けられていると思いますね。
攻守の別においては、冨安が前目、三門が下がり気味に位置していることが多いので、冨安が前で潰して、三門が後ろでフォローする役割分担なんだと思いますが、冨安のところでまずはしっかり当たれるので、ここで相手の攻撃をペースダウン出来れば、後ろがかなり守りやすくなります。
その点では、中央から崩される形が少なかったのも、ここが機能していたからと言えるかしれません。

攻撃においては、この後ろからのビルドアップが出来ている時間があったことで、相手に走り負けなかったということもあるかもしれませんね。
本来ならもっとサイドを使っての攻撃ということを行いたかったところですが、数少ない攻撃機会の中でも、亀川の早め前線へのフィードから城後のシュートチャンスを作ったシーンなどでは、ビルドアップの中からロングボールを使わずに裏に入れてくるという意識が共有できたからこそのチャンスだったと言えると思います。

このことにおいては、ウェリがいないことが逆に攻撃を整理させることができ、決定的なシーンを作り出せたということで、いない影響の一つだったと思いますが、それでも体に染み付いた癖は抜けないもので、ロングボールに頼ってしまうシーンもまだまだありましたね。
そのロングボールには基本的には城後が競るということで、前の試合に引き続いて慣れない動きで消耗させられた城後は、それでも90分走り切る辺りはさすがと言えると思いますね。


なぜ守りきれたか?


一番はG大阪の攻撃が原因だと思います。

神山がすごかったというのもありますが、あれだけ枠を外せばチャンスは遠のきますよね。
公式記録ではアビスパのシュート数10に対してG大阪は16と倍に近いシュートを放っていますが、枠内シュートはどちらも同じ4と、いかにG大阪が自分たちの方からチャンスをフイにしていたかが分かります。
もちろん、良い体勢でシュートを打っていれば決まっていたというシーンもあったでしょうから、その点においては、最後の最後で体を寄せていって十分な体勢でシュートさせなかったアビスパDFの功績もあったと思います。

また、G大阪の攻め手が単調だったというのもあるかもしれません。
パトリックがいるとどうしても簡単なロングボールを預けてという形になるのはG大阪も同じですが、それ一辺倒でしか攻めることが出来ないわけではないのがG大阪。
この日は遠藤をトップ下に置いて自由にポジショニングさせ、そこからサイドハーフの飛び出しでサイドでの主導権を握るということも想定していた様で、特にアビスパの左サイドは前半からかなり危険に晒されました。
ですが、ここが効果があると思えば、そこを徹底して突いてくるということで、逆に途中からアビスパがそれに慣れてきても、構わず続けるというある意味頑固なこだわりぶりで時間を無駄にした感もありました。

アビスパもアビスパで問題は抱えていますから、前半から米倉がどんどん上がってアビスパの左サイドを攻略しようとしてきましたが、ここをケアすると中央が空く、左サイドをケアしようとして最遠の右サイドが相手フリーで走りこまれるというシーンも多々あり、こういうところは守備の課題がまだまだ改善されていない部分と言えますね。

よくぞ、引き分けてくれたなと言うところだと思いますが、4バックにするとどうしても気密性というところで、選手間の距離を短く保ちたいので、SBが絞ることでサイドが空いてきます。
ここは、サイドハーフの選手が下がって埋めるか、ボランチがカバーするかしないといけないんですが、ここのところの流動性がまだ悪いので、相手に簡単にそのスペースを使われるというのが課題ですね。
3バックにすれば改善されるかと言えば、これまた3バックは3バックで最終ラインを5人で守ることに慣れているので、選手間の距離が空いてしまい、間を通されることが多くなるという課題も抱えています。
この試合は体を投げ出して守るということで何とか失点は免れましたが、課題の改善はまだ先になりそうです。

ただ、井原監督は、振り返れば振り返るほど、この試合引き分けを最優先に考えていたな、と言うのが分かります。

まず、この試合の亀川の走行距離とスプリントですが、9.4キロの14回と、ここ最近の試合で見ても少ない方ですよね。
当然、相手の攻撃が対峙する米倉のところでかなり活性化していたので、ポジショニングが低かったというのもあったと思いますが、前半は亀川の攻撃参加はほとんど目立ちませんでした。
それだけ、井原監督は亀川に守備的に入るように言っていたのではないかと思います。

また、ダブルボランチの二人が攻撃参加するということがかなり少なかったですね。
前節の東京戦では三門のシュートから始まりましたし、交代で入った末吉も、冨安との兼ね合いもあったとは思いますが、積極的にサイドの選手の後ろを回って攻撃参加するようなシーンも見せていたのに対して、この試合は二枚がしっかり守備に残っているようなシーンが多々見られたと思います。

G大阪は、中央から崩すのが難しいと見れば、遠藤がサイドに開いてそこから崩すというイメージで攻撃してきたので、かなりリスクを冒して前線での数的優位を作ろうとして来ましたが、ここは、リスクを冒さずまずはしっかり守るという意思統一が図れていたアビスパが、その初志を貫徹した形となりましたね。

また、最後の勇太の交代は明らかに時間稼ぎで、このまま終わって欲しいという意識の表れ。
勝っている状況でそれならば理解できますが、引き分けの状態でそれをやるというのは、ある意味リアリストの井原監督らしいと言えばらしいのかもしれません。


勝点2を落としたのか、1を拾ったのか?


個人的には勝点2を落としたと思ってしまいますね。

常識的には、あれだけ決定機を作られて、確かに枠にはシュートは飛びませんでしたが、あわやというシーンはかなり作られましたので、その中で失点0に終われたのは及第点だと思います。
それぞれが役割を果たし、その中で最後の最後まで諦めずにやり切ったことが、この結果を生んだと思いますが、G大阪のファンの方が思っていらっしゃることと同様、この結果なら1点が入れば勝てたわけですから、その1点が遠かった方にどうしても気持ちが行ってしまいます。

特に、城後が抜けだして東口が何とか触って掻きだしたシュート、右サイドからのアーリークロスに被った城後の後ろにフリーで待っていた金森のバーに当たったシュート、どちらかが入ってれば、という気がしてなりません。
城後のシュートは、そもそもあれをシュート出来たこと自体が城後の身体能力の高さと、あれだけ毎試合裏抜けの無駄走りをさせられているのに、この試合でも信じて走り続けたゴールへの執念の最たるものですので、あのシーンを迎えられたことが凄いと単純に賞賛すべきですし、何よりあの位置からのクロスに対して、城後があの位置でシュートに入ることを予測して間合いを一気に詰めた東口のGKとしての能力の高さを褒めるべきプレーでしたよね。
ですが、金森のシュートは何でもないただ当てるだけでゴールというシーンですから、あれを決められない様だと勝点2を取りこぼしてもしょうがないという様なビッグチャンスでした。

ただ、この勝点1を取るためにここまでしないといけないのか、という点では、為田も目立たないところで必死に守備をしていて、特に前半の米倉が攻勢に出ていた展開では、相手のビルドアップに対してもかなりしつこくマッチアップに行っていて、近くにいた井原監督が手を叩いて褒めていたシーンがありましたので、試合前の約束事をしっかり果たしていたんだと思います。

實藤もキツい中で前述の様なシーンを作りましたし、ここ最近の城後は右サイドに張っているわけではなく、ボールが遠いサイドにあるときにはかなり中に絞ってプレーしていますので、一転カウンターとなった時には数的不利の状態で相手の侵入を受ける形になりますが、慌てて飛び込むようなシーンも作りませんでした。
また、この試合はCKが多かったというところでも、攻撃をやり切るという事ができていたので、安易なカウンターを受けるシーンが少なかったですよね。
4バックの時は一旦リスクを冒して攻撃にかかると、中途半端な奪われ方をすれば一気にカウンターに晒されますので、この試合の様にはっきりとしたプレーを心がけ、シュートで終わるということができているのは良い部分です。

そういうところもひっくるめて見ると、やはり勝点2を取りこぼした印象が強くなりますが、この勝点1でも取れたことがこの後に良い効果を生む様に、次節以降の戦いに集中したいですね。


新戦力の台頭を見たい!


この試合をもって、スタメンで出場していた亀川、冨安がリオのために抜けます。

正直、冨安がリオで持っていかれることが痛いと言う状況になると思っていませんでした。
井原監督も、良いとは思いながら起用する場面を伺ってきたと思いますが、ダニの怪我があってのこのタイミングになり、良いプレーをするだろうとは思っていながら、ここまでの安心感で見ていられるだけのプレーをするとは、嬉しい誤算だったと思います。

私は、このままJ1でプレーし続けるのももちろん経験を大いに積めることになるとは思いますが、やはり、次の東京五輪のことを考えても、その中心となるべき冨安が例えトレーニングパートナーという立場だったとしても、リオの舞台、本番までのチームの雰囲気、作り方などを経験しておくことは非常に重要なことだと思いますので、そのチャンスを得た以上、一生懸命尽くしてこい!と送り出してあげたいですが、アビスパにとっては、稼働率の低いダニの穴を埋めることが出来る存在を1ヶ月近く失うのはかなり痛手です。

また、亀川に至っても、その穴埋めで獲得した古部がコンスタントに出られていないという状況、北斗もコンディションがまだまだ整わず、駒野に至っては加入してまだ30分程度しかプレーしていないという状況ですので、ここでチームを離れるのは心苦しいと思います。

そして、この試合で欠場したウェリ、ダニの具合がどうなのか、次の試合は出られるのかなど心配は尽きません。

ただ、今季、補強もして色々とやりくりをする中で、早々に戦力になると思っていなかった邦本、冨安がしっかりトップチームでの居場所を確保し、下坂もカップ戦を中心に出番を得ました。
途中加入の三門は合流間もない状態から今やチームの中心的存在になりましたし、駒野も練習から良い雰囲気を作ってくれていると思います。

この状況で、確かに何人か怪我人は抱えてはいますが、未だ試合に絡んでいない選手、試合には出ていますが、結果を中々出せないでいる選手が、彼らの穴を埋めてくれると信じています。
そして、この試合でわずか1分程度の出番ではありましたが、今季リーグ戦初出場を果たした勇太も、これまでのSBではなく、為田の代役としてサイドハーフという攻撃的な位置で起用され、シュートを放つなど、短い時間で可能性は感じさせました。

まだあと13試合。
この試合の勝点1を積み上げたことで、残留圏の15位新潟とは勝点差3というところまで縮めてきました。
新潟とは得失点差がまだ7開いていますので、次の試合で順位が入れ替わることは現実的には難しいと思いますが、13試合を残してまだまだ残留が手に届く位置に残っています。
その上の湘南も勝点差では4ですので射程圏内、その上の13位鳥栖は、若干開いて勝点差が10ありますので、彼らは安心しているでしょうけど、次のダービー次第では分からなくなります。

もちろん、まだ広島も川崎も鹿島も、試合は残っているので13試合の中で勝ったり敗けたりはあると思いますが、その試合の中で、それまで途中出場が多かった平井が2試合連続でスタメン起用されたり、完全に2ndGK扱いだった神山が出番を得たりと、チャンスはまだまだありますので、是非とも勇太や為田、最近は出番に恵まれない惇や秀人、阿部と言ったところまで、試合に絡んで活躍できるように準備してほしいですね。

ここの台頭が、リオや怪我で選手を欠くアビスパのベースアップに繋がりますし、おそらくこれ以上の補強はないでしょうから、今いるメンバーで残留を勝ち取って欲しいと思います。

冨安、邦本に続く新戦力求む!!

まだまだアビスパは終わってない。
この勝点1を意味のあるものにするために、次節の九州ダービーは死ぬ気で獲りましょう!
2万人の集結に少しでも貢献出来るように、それぞれが出来ることを!

ゆう

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G大阪×福岡(Jリーグ.jp)

調子に乗ってると捻り潰されるぞ!!

7/15を迎えると福岡の街は山笠を終え、本格的な夏に入ります。

一つのお祭りが終わった寂しさを少し抱えながら、もうすぐそこにある夏を愉しむという、昔から続く何とも風情あふれる情景ですが、我々アビスパファンは、ここからがお祭りの真骨頂ということで、盛り上がっていきたいですね!

アビスパは前節、東京に何とか逆転勝ちし、久々の勝点3を手にしましたが、それでお祭りは終わり、残りは祭りのあと、とならないように次の試合が大事になりますね。

祭りといえばオリンピック。
代表に選出されている亀川は、このG大阪戦のあとにすぐ18日からの国内合宿に参加し、その後21日にブラジルに立つ予定になっている様ですので、一緒に戦えるのはとりあえずオリンピック前はここまで。
あとは、オリンピックから帰ってきてからということになります。

同じく相手の藤春もこの試合までで、チームを離れますので、リオ前の最後の試合で同じ代表、しかも同じポジションの二人が同じピッチに立つというのは因縁深いですね。
亀川にしてみれば、東京戦ではこれまたポジションを争うことになるかもしれない室屋と対峙しましたし、2戦続けてリオ代表のライバルと、日本を発つ前に良い試合が出来そうです。

また、先日亀川にお子さんが生まれたとの発表もありましたし、前節ではちゃんとしてあげられなかったゆりかごを、この試合ではしてあげられるか、そういうシーンがあれば良いですね。


人数をかけて守り、奪ったら素早く


今節の対戦相手、G大阪は前節はスコアレスドローだったものの、宇佐美が抜けた2ndステージでもここまで2勝1分と好調を維持し、スロースターターの異名に相応しい成績を挙げています。

宇佐美が抜けたとは言え、前線にはパトリック、アデミウソンというJ1でも屈指の戦力を維持していますし、タイプの違うFWとして長沢もいますし、前回対戦でデビューした呉屋も、ここまで7試合に出場するなど、存在感を出してきています。
中盤では遠藤、今野の両ベテランは健在で、左右のアタッカーとしては倉田、大森、阿部と、それぞれ個性が違う素材が切磋琢磨してチームを盛り上げます。

ただ、宇佐美が抜けた後のG大阪は、良くも悪くも遠藤次第のチームにまた戻っている様な気もします。

36歳のベテランMFは、それでもここまで全20試合にスタメン出場。
そのほとんどをフルでピッチに立ち続けており、運動量としても毎試合かなり走っているので、本人の言うとおりまだまだ衰えと言うのは感じていないんだと思います。

ベテランらしく、試合の流れを読む目に優れ、ピッチの中央に位置すれば、相手の寄せに対応するために出来るだけ少ないタッチ数でパスを受け渡すようにし、味方の攻め上がりに際しては、相手がいないエリアに進出してフリーで受けようとするなど、今季の遠藤は特にポジションに縛られず、必要な時に必要な場所に動いて仕事をする、という難易度の高いプレーを披露しているように見えます。

前節は、特に大宮が構えたブロックがボールサイドに寄っていった時に、一人で反対サイドに位置してサイドチェンジを促すなど、チームが中々そこをうまくは使えませんでしたが、仮にパスが渡っていれば、大宮にとっては一気にピンチになる動き方だったと思います。

そんな中で、前節はG大阪のチーム全体として細かいパスワークで崩していこうと言う意志を感じましたね。
大宮もかなり集中力高く守っていたので、そこから大きなチャンスは数えるほどでしたが、それまでパトリックが試合に出るとどうしても簡単にロングボールという戦い方が多かったのと対照的に、サイドの藤春、オ・ジェソクが積極的にビルドアップに絡んで、CBとボランチの間でのトライアングル、そこが前に進むとサイドハーフとボランチの間でのトライアングルをいくつも作って、機能的に崩していく仕掛けが見られました。

ここは、一つアビスパの気をつけるべきポイントで、G大阪は全体でのポゼッションを強固にするために、後ろの選手の攻め上がりが積極的ですので、すぐに数的優位を作られてしまいます。
前節の東京戦でも、相手の攻めの人数が多くなると中々捕まえられずに、大外からのオーバーラップを許してしまった結果、中で簡単に合わせられるというシーンを度々作ってしまっていますので、こういうプレーはしっかり警戒しておきたいです。

アビスパとしても、やはりブロックを作って自分たちの見えているところでボールを回してもらうということをやっていきたいと思いますが、そのためには当事者の共通理解の元で、狙って相手のパスコースを限定して行くこと。
取り所を明確にするとも言いますが、ボールを奪うための守備をする必要があります。

満遍なく相手が位置するところに人を配してマンマークの様な形を取ると、マークを振り切られた時に一気にピンチになりますので、中盤〜DFラインの守備に関しては、常に2人で相手を見るという様な数的優位での対応をしたいですね。

その中で、ボールの取り所としては相手ボランチのところでしょうか。
遠藤がトップ下で来るのか、ボランチで来るのかによって多少変わると思いますが、基本的にボールがよく集るハブの役目をしているのはボランチのところです。
前節で言えば今野、井手口(倉田)のところ。
ここと遠藤のパス交換からチャンスが生まれることが多いということを考えれば、遠藤へのパスコースを防ぎ、ボールを刈り取るというところでも、相手のボランチへのマークはかなり厳しくして行きたいです。

今節はダニルソンの欠場が濃厚とのこと。
前節途中交代した三門の体調も気になるところですが、有力なのは三門と末吉のダブルボランチですので、ここが相手のボランチに対して厳しくチェックに行きたいですね。

そういうことも考えれば、ボランチがDFラインに吸収されるような事態は避けたいので、後ろは3枚で1人を余らせるという考えになるかもしれません。
相手が2トップにしても、遠藤のトップ下で来るとしても、CBの1枚はFWに、もう1枚を遠藤につけて、更にもう1枚余らせるということは、井原監督が想定してくる策かもしれません。

どちらにしても、しっかり相手のパスワークを封じて、人と人の間を通されない、パスが出る前に潰すということが大事ですね。

あとは、おそらく失点はすると思います。
それをなるべく最小限にとどめて、そりゃ出来れば0が良いですが、G大阪が相手ですから、1失点、2失点あるかもしれません。
ですが、それに凹まないこと。
取られても、「あー、そうねー、取られるとは思っとった!次、次!」ぐらいの感覚でやってほしいですね。

確かにアビスパは点が取れないで苦労しているチームですが、その余り1失点に過剰な反応をすると、立て直す前に次々と追加点を取られて取り返しの付かないことになるというのが、ここ最近の傾向です。
それであれば、失点することは織り込み済みで、どうやって複数点を取るかを考えていたほうが、ポジティブでいれる気がします。
これはもうメンタルの話になってしまいますが、残留争いをしている以上うまく行かない事は想定して、うまく行かない中でどう切り替えていくかを考えていきたいですね。


3枚で行くか、4枚で行くか


そうは言っても、G大阪から点を取るのは簡単じゃないです。

ですが、失点が少ないチームでもありません。
アビスパよりは少ないですけどね。
アビスパは年間順位の割に失点が少ないチームで、G大阪は年間順位の割に失点が多いチームと言えるかもしれません。
現在20試合を消化して22の失点は、1試合平均で1点は少なくとも取られているということになりますので、得点力が低いアビスパでもチャンスはあると言うことです。

G大阪は攻撃性の高いチームですので、チームに勢いを増すためにも攻撃に人数を割きます。
特に、左の藤春のオーバーラップはチームの武器の一つですので、チャンスと見ればリスクを冒してどんどん高い位置に仕掛けてきます。
また、ボランチがどちらも守備的な選手で構成されることが少ないので、どちらかの選手は攻撃のタスクを担っていることが多いです。

それだけ、人数をかけてショートパスで崩そうとしてくるG大阪の攻撃は脅威ですが、仮にそれが奪ってからの切り替えのところで相手を上回れるようになれば、常に数的不利の相手に攻撃を挑むことが出来る可能性が高いということです。

どの対戦相手でも、1試合の中で丹羽、金正也、もしくは岩下と言ったあたりのCBの選手たちが自陣のゴールに向かいながら守備をしているシーンは何回か見ますし、監督も高さや強さというよりは、そういうシーンに強いCBを好んで起用している様な傾向を感じますね。
もちろん、丹羽などはサイズのあるFWに対しても強いですけどね。

前節平井と邦本の2トップでうまく行ったアビスパですが、今節はウェリントンに戻してくる様に思います。
そして、おそらく3バックで入るでしょうから、前線はウェリの1トップに金森、城後の2シャドーという形が予想されますので、アビスパとしては奪ったらすぐウェリに預けて、周りがサポートを早くするというサッカーをしていかなければなりません。

実は、ここ最近の3バックは、以前の3バックとちょっと変化していると思っていまして、それは2シャドーの関係性なんですよね。
4バックの時もそうなんですけど、城後の位置がかなり中央よりになっていることに気づくと思います。
また、3バックの時の金森が、ほぼウェリと同列のラインにいて、ウェリ、金森の2トップに城後のトップ下という形になっていると思います。

いわゆる可変システムで、攻撃の時は3-5-2(3-4-1-2)の形を取り、守備の時は5-4-1になると考えてもらうと良いと思います。
これは、城後の裏への抜け出しをチームとして生かしたいということもあると思いますが、それよりも、ウェリの近くでどうやってプレーするかというところで、金森をウェリを追い越してDFの裏辺りでウェリからのフリックを受ける役割、城後をウェリのすぐ下のところに置いてウェリの落としを受けたり、ウェリとボランチの間で楔を受けたりというところを期待しているんだと思います。

これによって、城後のシュートまでのプレーが増えた様に思えますし、前線で城後が持って何かをするという機会は圧倒的に増えましたよね。
どうしても城後は縦に抜けることが好きなので、相変わらずDFラインが持つとそこを目指して動き出すというプレーは出ていますが、ここに中々ボールが出てこないので、動き直してウェリの近くで受けるという動きになっています。
その中で、苦し紛れではなく狙ってウェリのところにロングボールを送り込めれば、ある程度チャンスの形は作れますので、これ自体は良い傾向だと思います。

ただ、最近多いのが、ウェリが準備出来ていない状態でロングボールを上げられるシーン。
どうしても相手のチェックを受けて苦し紛れのプレーが多くなっているためではありますが、準備している状態で受けるウェリは相手がどんな屈強なDFだろうと、簡単にボールを弾き返させるようなことはしません。
ですが、落下点に間に合わず、後からそこに入るような状況になった時に、よくファールを取られています。
ロングボールを中心に素早く攻撃するということで良いんですが、最低限、ウェリの近くにボールを落とすということはしないと、全くチャンスにはなりません。

また、この変則2トップ+トップ下を採用すると、さすがの城後でも守備に戻るのが遅れます。
そうなった時に、相手がスピードに乗るのを止められない場合があるので、必ず攻撃はシュートで終わるか、ボールを切るということが大事ですね。
また、2トップの金森の守備参加の責任範囲が不明瞭な気がするので、金森は必ず5-4-1の4の部分まで下がること、と約束事があるのなら、それを再度明確にするというのは必要です。
このシステム変更がうまく行っている時はアビスパの時間を作れているんですが、シュートで終われなかったり取られ方が悪かったりすると、これが裏目に出て、3バックにしているのに失点が多いという状況が生まれている気がします。

そして、3バックにした場合は、前節あれだけの働きを見せた邦本の使いみちがなくなってしまうということもあります。
それだけ、邦本の存在がまだ絶対的ではない(まぁ、仮にもまだ18歳なのでそれで当たり前なんですけど)ということだと思いますが、3バックで後ろから当てはめていった場合、どうしても邦本を使うならばボランチのところか、シャドーの一角ということになってしまいます。
シャドーだと、攻守のバランスを考えても城後は外せませんし、セットプレーでの高さの面でも城後は必要です。
そうなると金森の替りとなりますが、サイドで受けて独力で崩していくだけの信頼感が邦本にはまだないですからね。
このポジションだと金森の方がプライオリティは高くなります。

ボランチに置いた場合は、高さがあるダニか、田村の相棒という選択肢になると思いますが、まだまだ守備面でも課題が多い邦本ですので、一試合通してはちょっと厳しい感じもしますからね。

そうなると、邦本は途中出場と言うことになると思いますが、邦本を途中から使うということは、そこまでのサッカーとそれからのサッカーをガラッと変えるということも出来ると思いますので、プランとしては邦本を出すまでは3バックで我慢して戦い、基本的には失点しない様に守備重視で進め、ある程度の時間からDFを外して邦本を投入して4バックにし、攻撃的に進めるというのも良いかもしれませんね。
そういう想定通りに進むとは思えませんが、邦本がベストコンディションでベンチに控えることになれば、色々選択肢も広がりそうです。
その時点で金森かウェリに変えて平井を投入し、点を取りに来る相手DFの裏を狙わせると、もっと面白いことになりそうです。


爪あとを残せるか


ここまで来たら総力戦。

亀川はこの試合で一旦離脱しますが、リハビリ中である貴之を除く、全ての選手が試合出場を目指して切磋琢磨して、チームの底上げを図りたいですね。
この前、駒野と三門の写真撮影の雰囲気を見ていると、もう今季の補強はこれで打ち止めの様な気がします。

この第2登録期間も7/29までなので、あと2週間程度の間に何もなければ、ほぼこのメンバーで残留を目指す最終局面を戦うことになります。
残り試合は、G大阪戦を入れてあと14試合。
最大で取れる勝点は42ですから、仮に残留ラインが40だったとしても、残り試合での挽回は数字上は可能です。

ですが、ここまで20試合を戦って勝点14しか取っていないチームです。
同じペースで残り試合を戦ったとしたら、最終的には勝点24程度までしか積み上げられません。
確実に、ここから勝点獲得ペースを上げていかないと、降格します。

降格しても、サッカーは続きます。
たぶんチームもなくならないし、J2はJ2で面白いリーグです。
今よりは勝てるようになるので、勝ち試合は多くなると思います。

ただ、今のメンバーは維持できないでしょうね。
リオ候補組や東京五輪世代は他のクラブからも注目度は高いですし、アビスパがJ1だから移籍してきた選手もいるでしょう。
また、ファン離れもスポンサー離れもあると思いますので、経営規模の縮小は考えられます。

そして、露出も減るでしょうね。
ローカル局はそれまでホークス一色でしたが、ここに来て注目度が上がっていることや、会社の頑張りで関係値が回復したのか、徐々に取り扱いも大きくなっているところに、J2に降格してしまえばまた一からの出直しになる可能性が高いです。

今、我々が享受しているJ1だからこその立場は、当然J2に落ちれば手放さなければならなくなりますし、それによる副作用もあると思います。

そういうネガティブな要素も当然ありますが、これからアビスパを100億円クラブにと夢を語る川森社長を男にするためにも、J1に居続けなければなりません。
J1にいてこそ、その目標は達成されるものですし、J1で優勝争いをし、ACLに駒を進めるクラブにならなければ、絵空事になってしまいます。

残り14試合。
この試合の過ごし方如何で、来年以降までの身の振り方も変わってしまうと思えば、やるしかないですよね。
前節の勝利でようやく今季3勝目を挙げたましたが、ライバルクラブだって状況はそう変わりません。
甲府も同じ3勝どまりで今節は鹿島と戦いますので、アビスパと状況は似たり寄ったり。
割りと上の方にいると思っている磐田だってまだ6勝しかしてませんからね。

一つ一つ、勝点を積み重ねていくしかないんですが、自力での残留がない以上、相手が勝点を挙げられていない間に勝点を挙げるしか、生き残る道はないということです。
ですので、例え強豪相手でも、簡単に諦めるわけにはいかないですし、毎試合爪あとは残したいですよね。


前節のことは一旦リセット、上を向いて一つずつ!

中3日の厳しい連戦ですが、それは相手も同じ。
走り勝って、圧倒する試合を見たいですね!

ゆう

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福岡×東京(Jリーグ.jp)

よっしゃぁぁーーーー!こっから15連勝や!!

ちょっと取り乱しましたが、久々の勝点3の味は最高ですね!

もう、毎試合勝点3が責務みたいなチームを応援しているとこういう感覚はないと思いますが、アビスパファン冥利につきると言うか、たまにあるこういう勝利があるからこそ続けられると言うか、何にしてもこの一瞬のためにスタジアムに通っていると言うことなんだと思います。
私は、この試合は仕事で行けませんでしたけどね!

これでようやく3勝目、勝点を14に伸ばし、残留争いで前を行くチームとの差をちょっと縮められましたが、ここからが大事なわけですから、この試合で出来たことを伸ばして行く、出来なかったことを改善していくということは変わらずやって、次の試合も勝点を得られれば良いですね。

今回も、自分で挙げた疑問に回答していくスタイルで試合を振り返ります。


なぜスタメンをいじったか?何が狙いだったか?


この試合、過密日程の中3日での試合ということで、何人かの入れ替えはあるかなーと思っていましたが、蓋を開けてみれば前節と6人もの入れ替え。

まずはGKが今季初めてリーグ戦で神山を起用してきました。
システムは、前節の3バックから4バックに変更し、右SBには古部ではなく北斗。
出場停止の明けた濱田が堤に替わってヒョヌンとコンビを組み、ボランチにはリーグ戦デビューとなる冨安が前節怪我で途中退場したダニルソンに替わって出場。
トップは、前節体調不良で帯同できなかった邦本と、何とウェリを外して平井をリーグ戦では初めてスタートから起用。

試合後のコメントで「連戦であること」と、「前節0-3で大敗した」ことをシステム、メンバー変更の要因として挙げていましたが、ここまで攻撃の柱であったウェリを外したことと、17歳の冨安をスタメンで起用したこと、GKを変えてきたことはかなり驚きました。

井原監督の言うとおり中3日の試合が2回続きますので、この夏場の苦しい時期の連戦ということで疲労を考慮しての入れ替えは常套手段ではあります。
その要因が一番大きかったと思いますが、昨季のJ2でも過密日程でリーグ戦を消化していた時のターンオーバーは、2〜3名ということが多く、ここまでの人数を入れ替えたのはあまり記憶にありません。
もちろん、今季もカップ戦ではかなり入れ替えましたけどね。

そして、その入れ替えの中で挙げた「前節0-3で横浜に大敗した」という理由。
この試合の後に、もう一度自分たちの出来ることを見つめなおして一から組み立てた結果、今までチャンスを与えていなかった選手にもチャンスを与えてみよう、となったのかもしれません。

大きな決断としてはまずウェリントンを外すということ。
ウェリ自身に問題があるというよりは、ウェリに頼り切りになっているチームに問題があるということだったと思います。
ここまでのアビスパは、リーグ戦ではウェリを起用し、カップ戦ではほとんど起用しておらず、平井を中心に戦ってきました。

リーグ戦ではウェリがいることで、ボールを奪った後の最優先事項はウェリを見ること。
長いボールでも足元でも、まずウェリに当ててそこでキープなり、落としてもらうことで、全体を押し上げて攻撃をしていくという戦い方ですので、相手も対策しやすいということがあったと思います。
そこで、ウェリを封じられた場合の次の一手をずっと模索してきたわけですが、やりたいことは皆何となくわかるものの、それがうまく形に出来ないというもどかしい状態が続き、思うように攻撃出来ない試合を積み重ねてきました。
一方、カップ戦では、平井とのコンビで邦本を前線で使い始めてから光が見え始め、新潟戦ではこれがうまく機能して相手の守備を破壊することが出来ました。

ウェリを外したことで、ウェリめがけて蹴っていたロングボールは使えません。
結果的にはいつもの癖で苦し紛れの前線へのロングフィードというシーンはありましたが、それには基本的には城後が競っていました。
平井、邦本が先発することで変わった攻撃の形では、相手のDFラインの裏に邦本が持った瞬間に平井を走らせるという徹底した裏狙いの戦い方を選択してきました。

タイミングとしては疲労が溜まっているウェリを休ませることが出来るこの連戦というところで丁度良かったと思いますし、邦本も前節欠場したことでコンディションが戻っていて、平井と同時に起用できたということが良かったことでしょうね。

もう一つの決断は冨安を先発で起用したことですね。

井原監督は、ボランチにサイズを求めている様に思えます。
今季、スタートは末吉と惇のボランチでしたが、リーグ戦を消化するに連れてボランチの顔ぶれは変わります。
ダニルソンが3節で初めて出場すると、その後ボランチのファーストチョイスはダニルソンに。
ですが、不調による欠場が多いダニルソンの穴を埋めるべく、昨季はCBでしか起用しなかった田村もボランチで起用するなど、昨季までのレギュラーボランチである惇、秀人は出番を奪われ、三門の途中加入によって彼らの立場は益々厳しくなってしまいました。

そして、この日、ターンオーバーを敷く意向と、ダニルソンの故障を受けて注目されたボランチのスタメンには、17歳の冨安の名前が上がることに。

それぞれプレーの特徴は違うものの、ダニルソン、田村、冨安の共通点としては、まずは守備が強い、特に1対1のところの強さがあるということと、サイズがあるということ。
昨季までの主力だった惇、秀人は、ボールを捌く能力は高いものの、サイズはありませんので、その辺りも監督の選手起用に影響を与えている要因かもしれません。
ただ、相手にウェリの様な高い選手がいて、CBと挟み込んで守る様なことがない限り、是が非でもボランチにサイズが必要だとは言えない気もしますけどね。

こういう話は直接井原監督の口からは出ていませんが、セットプレーの時の高さというところにはこだわっているように思えますね。
3バックで後ろに高い選手を3枚用意できる試合では、ウェリ、城後も加えれば少なくとも5枚は高い選手を揃えることが出来ますが、4バックで仮にその1枚が堤だった場合、ウェリと城後を加えても3枚しか高い選手を用意できません。
そうなれば、ボランチにサイズのある選手がいれば、ここの枚数を増やすことが出来ますからね。

その意味では、サイズのある冨安という選択になったのかもしれません。
冨安は体幹が優れているからか、17歳にしては当たりにも強いですし、田村が前節プレーしているということもあって、起用に繋がったのかもしれません。

そして、GKの起用も大きな決断でした。

昨季、おそらく井原監督はスタートから航輔を起用したかったんだと思いますが、航輔のコンディションが整わず、前半戦のほとんどを神山で戦い、航輔のコンディションが整ってからは、神山に替わって航輔がゴールマウスを守るというシーズンを送りましたので、監督にとって守護神を変更するというところはあまりこだわりなくやれるのかもしれません。
しかし、どう見ても今季のボムヨンは満足の行くパフォーマンスを見せてくれていましたし、ボムヨンに助けられた試合もありました。
その中で、神山を起用したというのは、ボムヨン云々の問題ではなく(もちろん、ポジション争いを激化させて全体を上げたいという腹案はあったかもしれませんが)、神山が良い準備をしていて、チームの雰囲気を変えたかったという様なところもあったと思います。

結果として、この試合は神山に救われた様なものですから、この後のGKの起用に関しては井原監督もかなり悩ましいでしょうね。


なぜペースが東京に移ったか?


この試合、ウェリではなく平井を起用したことで、攻撃にかかる人数を増やしたかったという狙いがあったと思われます。

その中で、前半は高い位置からプレッシャーをかけるよりも、中盤に入ってきたところでプレッシャーを強め、そこで奪いきって一気に相手DFラインの裏に走る平井にボールを集めるという計算で進めたものの、相手の東京も思ったほど出てこずに、慎重な立ち上がりとなってしまいました。
得てして調子が悪い同士の戦いは、先に失点をしたくないので消極的な立ち上がりになりやすいですが、正にそういう試合の入り方でした。

ただ、その中でも割りと相手が出てくるかなと思って身構えていたら、そう出てこなかったので、行けるところはアグレッシブに行こうと思えるのは、今のアビスパの良いところの一つだと思います。
奪ったら邦本に預けて、そこから一気に裏が狙えれば裏に、狙えなければボランチとのパス交換を行いながら細かくボールを動かして、空いたサイドを突くということを念頭に進めていく中で、開始早々の三門のシュートの影響もあり、徐々にアビスパが攻勢を強めていきます。

ここ何試合か、例え相手が上位のチームだったとしても、高い位置で相手ボールを奪ってそこからカウンターを仕掛ける形や、ウェリが起点となって数で押し込む形が見られてはいるものの、その後にペースをひっくり返されるのはいつもちょっとしたプレーで一気にシュートまで持っていかれるからですね。

ペースを握って試合を動かしている時は、相手を押し込めている証拠ですし、そういう時間帯は決まってセカンドボールを拾えています。
この日も、三門、冨安の役割分担が明確で、冨安が前で相手にプレッシャーをかけて、後ろで三門が構えるという分担になっていたと思いますが、その布陣で三門までが高い位置を取れるようであれば、攻撃に厚みを持たせることが出来ます。

その中で、この試合も、ちょっとしたプレーで中盤を開けてしまい、ムリキから河野に絶妙のパスが通りあわやのシーンを作られました。
この場面では神山の攻守で難を逃れましたが、このプレーでアビスパに弱気の虫が付いてしまいました。
それまで、慎重に入った相手から先制点を奪おうと前がかりに構えていたSBが、相手の裏からの侵入を怖がって上がれなくなり、徐々に東京がペースを取り戻していくことになりました。

東京の決定機を演出していたのは河野でしたね。
チームとして狙いでそうしていたのか、個人の判断でそうだったのかは分かりませんが、ムリキがボールを欲しがってかなり中盤に下がってきていましたので、アビスパとしては前線のバーンズをケアすれば良いだけの状態でゲームが進んでいたのも、集中力が切れかけた原因だと思います。
その状態を察した河野は、中盤でゆっくりゲームを作りながら、チェンジオブペースの一気の縦パスを前線に当てて、自分もパスアンドゴーでアビスパのDFラインの裏のスペースを目指してのランニングを繰り返してきました。

横→横のパスに慣らされると、そこから一気に縦に入れられる攻撃には中々対応できません。
河野の働きによって東京はペースを取り戻し、ここから怒涛のシュート攻勢に入ります。
似たような形でどんどん枠内にシュートを浴びるアビスパですが、ここには守護神神山が立ちはだかってくれましたね。

右サイドに抜けだした室屋のクロスに合わせたムリキのシュートも、抜けだしたバーンズのシュートも尽く跳ね返し、そのバーンズのシュートで得たCKでは、森重のマークを見失い完全にフリーの状態でヘッドで合わせられてしまいますが、これも神山の正面。
この神山の神セーブがなければ、早々に試合を決められていたと思いますので、この勝利の立役者の一人は間違いなく神山でした。

前半は、神山の攻守で何とか0で抑えることが出来ましたが、後半開始早々に先制点を献上します。
それも、アビスパは人数が揃った状態から橋本に抜けだされ、フリーの状態でシュートを打たせてしまうというシーンでした。
この失点から考えても、前半の数々の決定機を見ても、アビスパの欠点が治っているとは言えません。
この試合は取りましたが、ここが治らない限り失点は減りませんので、この失点に至るまでのプレーで何が悪かったかはしっかり分析して欲しいですね。

結局は、流れの中で、DFラインが一度ブレイクした後でそれぞれがマークを見失ってしまうというところが顕著ですが、河野とバーンズの関係までは見れているんで、もしバーンズがトラップ出来て、前を向いたならば、その後ろに控えていた濱田がケア出来ていたシーンだと思います。
ですが、バーンズが触りそこねたことが奏功し、アビスパDF陣が想定していなかったところにボールがこぼれてしまったために、一人動きを止めていなかった橋本のところにうまくこぼれてきたということだったと思います。

このシーンでは、亀川がボールホルダーである河野にプレッシャーをかけに行っているので、末吉がその亀川の位置を埋めるためにDFラインに入っていると思うんですが、あくまでスペースを埋めているだけで人を見ていないので、末吉と濱田の間でボールを受けようとしていた橋本をケアできていなかったということですね。
これは、3バックだろうと4バックだろうと起こりうる場面で、昨季から続く弱点の一つの、人と人の間で受けられる、もしくは人と人の間を通されるシーンが非常に多いです。

DFとしては背後をオーバーラップされるというのはまず防げませんので、その場合はパスを出す出し手にしっかりプレッシャーがかならないといけません。
ラインを気にせずある程度割りきって人に付いていく守備を選択すればそこも防げるかもしれませんが、それだとアビスパの場合は攻撃に人数を割けないため、やはり中盤でプレッシャーがかかりやすいよう、DFラインを高く保って全体をコンパクトにしてブロックの間で自由を与えないようにしないといけないですね。



なぜ逆転できたか?


ただ、この失点によってアビスパは何かが吹っ切れた様でした。

東京は、ここからがなぜか試合運びに迷いが生まれましたね。
結局もう1点取りたいのか、それともこの1点を守るのかというところでチームの意思統一が図れなかったということだと思いますが、前節甲府戦の1-0の印象が強かったということもあるかもしれませんね。
結局この失点から10分後にアビスパが追いつくことになりますが、この10分の間にベンチから何らかの意思表示として選手交代なりを行っていれば、追いつかれることはなかったかもしれません。
これは皮肉ですが、アビスパは終盤に城後が足をつったこともあって坂田を投入し、逆転後、その坂田が最後に相手のボールホルダーに猛然とチャージをかけてボールを奪ったシーンがありました。
仮に、東京にこういう選手がいたら、結果は違っていたかもしれません。
坂田は、時間帯、状況に応じてギアを変えられる選手です。
今は守るところ、今はリスクを冒すところという風に展開を読んで動けるからこそ、勝っている試合でも敗けている試合でも投入されるんだと思います。
もう5年も前にはなりますが、東京は惜しいことをしましたね。

話は戻り、この東京の迷いを受けて、アビスパは何かが吹っ切れた様にチャレンジし始めます。

特に、邦本のボールキープが秀逸で、全体を押し上げるためには、どこかで時間を作らなければなりません。
こういう状況になれば、前の選手は点が欲しいので前に前に行きそうなところですが、邦本は全体を押し上げる時間を作るために、良いタメを中盤で作っていましたね。

このタメから右の北斗に繋いで、城後の同点ゴールをお膳立てしました。

アビスパが、ここまでの何試合かで一つの失点に打ちひしがれて、立て続けにやられてしまうという状況を繰り返さなかったことが、このゴールを生んだと思いますし、それは、この残留争いを戦っていく上で非常に大事なことだと思います。

ここ何試合かは、失点が次の恐れを呼んでしまい、アビスパから戦う意志をそぎ落としてしまっていました。
しかし、この試合では、失点で何かが吹っ切れた様に、それまで守りに凝り固まっていた頭を、点を取ることに切り替えさせ、東京の迷いもあって形にすることが出来ました。

同点によって呼び覚まされたもの、それは選手たちの勝ちへの意欲だけではなく、スタジアムも含めた逆転への雰囲気作りにも繋がったと思います。
城後は試合後に、「イケイケで盛り上げてくれた」と語っていましたが、仮にスタジアムの雰囲気が後押ししたものがあるとすれば、更なる攻撃への渇望でしょうね。
前に出る気持ち、疲れているが、今攻め上がるんだという意欲、こういうものだと思います。

そして、それによって亀川の上がりを引き出し、亀川が左で作っている間に北斗がゴールに近い位置まで攻め上がり、クロスに対して大外から入ってくる動きもできる様になっていきます。
これは、奇しくも昨季のプレーオフを制した得点パターンの一つ。
愛媛戦で、この時は秀人のクロスでしたが、大外の北斗が振りぬいて決めたゴールがありましたが、この時も両サイドの亀川、北斗がしっかり攻撃に絡んで生まれたゴールでしたし、プレーオフ決勝のC大阪戦も亀川のクロスから北斗のゴールでしたね。

この形がJ2で磨いてきた形です。
今季もこの形をもっと多く出さなければならなかった。
J2の最後、8連勝した時に出来ていた形は、前で体を張ってくれるウェリを信じて、より彼に近い位置でFWがプレーすること、そして、SBまでしっかり上がってゴール前に入る人数を多くすること。
要するに、リスクをかけることです。

それによって失点の機会は増えてしまうかもしれない。
ですが、そうやって失うものより、得るものを追っていく姿勢で戦っていたと思います。

この試合では、最後の最後でその姿勢が生まれ、亀川も北斗も90分走り切ったあとで、最後の北斗のシュートのシーンまでつなげ、これが得点を生むCKに繋がったと思います。


次はウェリを外すべきか?


難しい選択ですね。

正直、この東京相手に平井の起用は当たりました。

平井自身はシュートを打つ場面に恵まれなかったので、満足はしてないと思います。
ですが、平井が裏を狙って飛び出しを続けたからこそ、東京のDFラインは1点をリードした時に引くことを、背後のスペースを消すことを選んだんだと思います。
この平井の飛び出しと、そこに邦本が精度の高いラストパスを供給することが脅威じゃなければ、強気の森重はもう1点取るために、同じように高い位置まで持ち上がってパス出しを行ったと思います。

平井の飛び出しも良かったですが、それを機能させた邦本の配球も素晴らしかったですね。

このコンビじゃないと生きないのであれば、あとは平井とウェリを天秤にかけるか、中盤を一人削って平井、ウェリの2トップにトップ下邦本、という布陣しかありません。

しかし、この試合、平井に替わってピッチに立ったウェリントンもさすがでしたね。
それまで下、下で攻めていたアビスパですが、一気にシフトチェンジし、ようやく勝ち越し点を狙ってきた東京の少ないDFラインを背負って起点となっていました。

普段このサッカーに慣れている分、ウェリへの適応も早かったアビスパは、相手が平山と前田の2つのターゲットを持て余している間に攻勢を強めて逆転弾をねじ込んだわけです。

確かにウェリが途中から出てくる怖さはありますが、体力的にも90分フルに動ける選手ですし、守備面でも貢献してくれる献身性は、出来ればスタートから使いたいですよね。

そうなると、スピードもある平井の方が後から使うメリットがあるのかなと思いますが、平井の場合は相手の後ろにスペースがないと生きませんので、リードされている場面で使うのはあまり意味がないということになってしまいます。
リードしていて、相手が引いている状態で起用すると、いつもの様に行き場なく中盤辺りでさまよう平井が出来上がってしまうということなんだと思いますね。

それであれば、甲府の様に試合の序盤から引いて守る相手は別として、ある程度DFラインを高くしてくるチームであれば、この平井、ウェリの2トップ+邦本のトップ下は試しても面白い布陣かもしれません。

その場合は金森を下げて、ダイヤモンドの中盤にしてダニルソンをアンカー、両サイドに三門と城後という形にするということですね。
相手が疲れてきた時に金森を投入するというのもまた面白いと思いますし。



次が大事!


この試合でようやく勝点を3つ積み上げ、14としました。

端から2ndステージは気にしていませんので、ここでは話はしないですが、年間勝点で残留圏のチームである15位新潟と勝点差4というところです。

この日、ライバルである甲府(分け)、名古屋(敗け)、新潟(敗け)、湘南(敗け)が勝点を思うように伸ばせませんでした。
こういう時には詰めていきたいところでしたが、思い通り縮めることが出来ました。

これで、次節にも年間最下位を脱出する可能性はあります。

ですが、次節はG大阪との対戦。
ライバルクラブは、甲府(×鹿島)、名古屋(×鳥栖)、新潟(×仙台)、湘南(×神戸)と、甲府以外は順位的に近いチームとの対戦ですので、次節如何ではまた離されてしまう可能性も高いです。

我々は、ようやく今季3勝目を挙げはしましたが、それでも相手の自滅に助けられた様なもの。
何ら課題を克服しての勝点3ではないということは、肝に銘じておくべきです。

当然チームはそこのところは冷静でしょう。
あれだけ痛い敗戦をした横浜戦から、中3日でしっかり戦う集団に仕立ててこの試合に臨むことが出来ました。
その逆もしかり、この日戦えたことを、次の中3日で継続して、例え年間勝点で上位に位置するG大阪と言えども、簡単には敗けてやるかの気持ちでアウェーに乗り込んで欲しいところです。

ただ、この試合で「念ずれば通ず」を実感出来たのも確か。

それは、選手だけでなく、ファン・サポーターも諦めずに応援すれば、こういう最高の勝利を味わうことも出来るということです。

ですが、まだまだ満足はしていませんよ。
もっともっと、こういう試合を見たい。
しかもJ1で。

そのために、また変わらないサポートをしていかなければなりません。


やりゃできるんだ、まだまだこれから!

これからが大事です。
ここから、ここから。

ゆう

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