山形×福岡(Jリーグ.jp)

勝てた試合だった?敗けなくて良かった?どっちでもない!

先日、「君の名は。」で一躍売れっ子アニメ映画監督になった新海誠さんの過去の作品である「星を追う子ども」を自宅で観たんですけど、終始ジブリ作品を彷彿とさせる設定、キャラクターのオンパレードで、「え?これラピュタじゃない?」とか、「これはもののけ姫でしょ」などと元ネタ探しに没頭してしまい、あまり内容が入ってきませんでした。

それで良いのか、ジブリは怒ってないのかと思って後から調べたら、どうやら意図的にオマージュとして入れていた様で、既にジブリ作品でやり尽くされているファンタジーを、どうやって後発として取り組むかと言うテーマで作った作品の様なので、あれはあれで良かったのかとほっと胸をなでおろすと同時に、じゃあもっと内容を面白くしないとダメじゃん!とツッコミを入れてしまったのでした。
どうしても「君の名は。」を先に観てしまって、あの感覚で過去作を観てしまった自分が悪いのであって、この作品があったから「君の名は。」に繋がったんだと言うことらしいので、これはこれで重要な作品だったんでしょう。

私にはあまり合いませんでしたけど。



細かいことは良く分かりませんが、その時にはつまらないものや、どうしようもないもの(「星を追う子ども」がそうだと言っているわけではありません。作品ファンの方、ご容赦下さいね。)だったとしても、後から振り返ってみれば転機になったことやものは多々あるわけで、この日の山形戦も試合としては凡庸として全く面白くありませんでしたが、この試合には多くの意味が含まれているわけです。

そして、将来振り返った時にこの試合があったから、と言う結果を導いて行かなければなりませんね。


山形戦をどう戦っていくつもりで入ったのか?


この日の対戦相手である山形は、今季から監督が替わっている上に、選手も多く入れ替わっているため、新しくチームを作っている途上。

しかし、木山監督のサッカー自体は、水戸、千葉、愛媛と移り変わってもそう大きく変化するものではないため、ここまでの4節の結果と合わせてそう予想するのに難しい戦い方でもなかったと思われます。
実際、スタメンに関しても、戦術に関しても、私個人の予想からもそう大きくズレたものはなく、井原監督もそこへの準備はこの一週間で十分に出来ていたと思われます。

ただ、想定外なことがあったとしたら、岩下とダニの離脱。

冨安は事前に代表招集で欠場することは分かっていたものの、放送では岩下、ダニとも体調不良とのことで、いつの段階でそれが分かったのか、怪我なのか、それとも熱やその他内科的なアクシデントなのかこちらには分からない状態ですので、そこも含めて準備が出来ていたかどうかは不明です。

そんな中、アビスパは今季初めて3バックの布陣で試合に臨みました。

右から實藤、濱田、堤と一昨年に戻ったかの様なメンバーで3バックを組み、ダニルソンを欠いたボランチには山瀬を2試合ぶりにスタメンで起用してきました。

井原監督の狙いとしては、まずは〜蠎蠅凌愀舛帽腓錣擦謄潺蕁璽押璽爐砲垢襪海箸砲茲蝓対人の選手が明らかになることでマークの受け渡しを簡素化し、守備の懸念点を少なくしたかったと言うことと、岩下、ダニルソン、冨安の不在を守備に人数をかけることでカバーしたかったと言うこと、A蠎蠅離咼襯疋▲奪廚紡个靴匿的同数でプレッシングすることで、より高い位置でボールを奪ってショートカウンターのチャンスを広げたかったと言うことでしょうか。

井原監督にとって誤算だったのは、岩下、ダニの不在とともに、この日風が非常に強くて、前後半と風向きにかなり戦況を左右されたと言うこともあったと思います。
前節の熊本戦でも風の影響があり、熊本がエンドの変更を行いましたが、この日のアビスパは風上で前半を戦うためにエンドの変更はしませんでした。

アビスパは、立ち上がりから風上の利を生かして相手の陣内めがけてロングボールを繰り出しますが、相手も必死に跳ね返そうとしてきました。
前半は、このいつものウェリントン作戦が奏功していくつかチャンスを演出しましたが、逆に風下に立った後半はこの作戦がうまく行かず、全く起点を作れないまま45分を終えてしまった印象でしたね。

この悩ましい風がなければ、もしかしたらウェリントン作戦で虎の子の1点でも取れたかもしれませんが、これもまたサッカーですから、ウェリントン作戦以外の攻撃手段で得点すると言う喫緊の課題にどう取り組むのかと言う問題をまざまざと突きつけられた一戦となってしまいました。

まさか初めからこのウェリントン作戦だけを狙っていたわけではないでしょうから、上記狙いの´↓を使ってどういう試合展開を想定していたかを振り返らなければなりません。

まずは ↓△亮虍部分ですが、結果的に相手を0に抑えることが出来たと言う点では及第点だったと思いますね。

相手の攻撃は、基本的には奪ったら阪野を見ると言う考え方で、阪野に当ててその落としを周りが使っていくと言う中では、この阪野への楔のパスを入れさせない、キープさせないと言う考え方が第一になります。
その点で、後ろの3人を中心に集中して守れていましたし、球際の激しさもありました。

また、3人の距離感もバランスが良くて、チャレンジアンドカバーも徹底されていましたので、常に相手FWより優位な立ち位置で守備が出来ていたと思います。

そして、怖かった瀬沼のサイドに開くプレーも、WBと連携して抑えられていましたし、一度突破されるシーンもありましたが、全体的に相手の攻め急ぎと最終局面でのミスに助けられて事なきを得ると言う場面が多かったと思います。

荒堀が、中盤に落ちてボールに絡むと言う動きをしていましたが、その動きの中で連動して第三の動きでスペースに走り込む選手もいませんでしたし、ゴール前で良い形で持っても次の選択肢でミスが出て点には至らない、と言う形や、汰木が交代で入った後など何回かサイドでマークを外してしまうと言うシーンなどもありましたので、前述のシーンも含めて相手のシュート前の精度に助けられた部分は大きかったので、その精度が高いチームと当たった時には今の状態では厳しいと言うことだけは、反省点として認識していなければならない部分でしょうね。

結果的に0で抑えられたと言うのは、久々の出場だった選手たちにとっては、大きな自信にはなったと思います。

そして、人数をかけて守備をと言うところでは、もちろん、場面によっては5バックになるところもありましたが、過去2シーズンに比べれば、WBが守備に切り替わった時に、ファーストチョイスとして最終ラインまで帰ってこなければならないと言うところが徹底されていた様には見えませんでした。

特に前半は風上と言うこともあって相手を押し込んでいたので余計にそうだっただけかもしれませんが、不必要にWBがポジションを下げることをせずに、DF3枚とボランチ、ボールサイドのWBのみで守備を敢行すると言う意識も強かったと思いますので、その意味では△呂海舛蕕了廚ぐ磴いもしれません。
試合の中では5バックになっている時もあったので、そういう割り切りは別に良かったと思うんですが、個人的にはそういう井原監督の現実的な面と言うか、無理なものを無理強いしないと言う姿勢は嫌いじゃないです。


に関しては、どちらかと言うと高い位置からハメに行くようなサッカーは出来ませんでしたが、逆にカウンターになった時に数的同数になっていることが多く、カウンターでシュートまで行くと言うシーンは多く作れていましたね。

そもそも攻撃の多数がウェリントン目掛けてのロングボールと言う形だったので、それ以外の形を作ると考えた時にはカウンターと言うのは得点機を増やすためには必要なものですので、その精度を上げる施策と言うことで、普段の2トップ+守備に重点を置く2サイドハーフと言うことではなく、この試合の様な2トップ+守備を若干軽減された1トップ下と言う形の方が良かったのかもしれません。



なぜ点が奪えなかったか?


守備に関しては及第点と言うことでしたが、では攻撃ではどうだったのか、と言うところでは、この試合は見るところがほとんどない試合だったと言うことですよね。

今季のアビスパはここまで7点取っていますが、そのほとんどがセットプレーかセットプレー崩れ。

セットプレーで点が取れているのは良い点ですが、流れの中で極端にゴールが取れていないとと言うことも言えると思います。

そして、シュートを打つと言うことに関しては出来ていて、リーグの中でもシュートで終わると言うことは出来ていて、そういう形も作れていると言うことなんだと思いますが、シュートで終わる攻撃が出来ている割に、流れの中では点が取れないと言う状態です。

そして、今のアビスパの攻撃の形を考えた時には、前線でウェリントンが頑張ることでセットプレーを獲得するか、ウェリを経由した攻撃でシュートで終わることでCKを取ると言うところでしょうか。

この山形戦では、試合前に考えていた形と、実際に試合に入って行ったことでは違ったのかもしれません。
風の影響がかなりありましたし、そもそも山形も切替が早くて前から厳しいプレッシャーに来ていたので、ビルドアップの時間を制限されましたので、思うようなボール回しから石津、松田をうまく使えなかったと言うのもあると思います。

そういう困った時にウェリントンと言うのは良いですし、それで攻撃が構築できていた前半はまだ良かったんですが、その精度が落ちた後半は、あまり得点の匂いはしなかったですね。

後ろが3枚で来た以上、攻撃に絡む枚数と言うのは少なくなってしまいます。
相手との兼ね合いで言えばWBを同時に上げると言うことも難しいですし、サイドを変えながら相手の空いているスペースをうまく使いたかったところでしょうけど、そういう機転も中々利かなかったと言うのが実情ですね。

個人的にはボランチに入った山瀬が、もう少し攻撃に絡みたかったところだと思いますが、前線でボールをキープできなかった以上、そこのリスクは中々取りにくかったと言うところだったと思います。
そもそも守備で忙殺されてそこまで行けなかったというのもあると思いますし、プライオリティが高いところが0で抑えると言うことだったとしたら、それはクリア出来たと言うことですから、山瀬自体は良かったんでしょうけどね。

この状態で得点するためには、自分たちの最も得意な形であるセットプレーを磨くか、もっと相手より切替を早くして、サイドに展開し、相手のWBの裏をうまく突いてと言うことだったのかもしれません。

まぁ、そもそもいくつかあった決定機のどれかを決めとけよ!ってことなんでしょうけどね。
石津のシュートフィントで相手を交わして右足!とか、CKからのポッピのヘッド!とかね。


選手層は厚くなったのか?


今節、堤、濱田が初スタメン出場で、下坂がリーグ戦デビューとなりました。

為田も今季初めてベンチ入りしましたし、岩下、ダニ、冨安を欠いての試合でしたので、その分新しい選手が出てくるのは当然ですが、その替わって出場した選手たちがどうだったか、と言う話で、堤、濱田に関しては山形の攻撃陣がぴりっとしなかった分を差し引いても、落ち着いてやってましたし、危ないところに体を張った守備というのも出ていましたし、そもそも0点で抑えていますから、問題なかったということでしょう。

下坂に関しては出場時間が長くなかったので、まだまだ時間が必要でしょうけど、少ない時間の中で見せ場も作りましたので、駒野、亀川どちらかの不在時にはスタメン出場する機会も必ずあると思います。

山瀬が今季初めてボランチに入りましたが、守備では相手の中盤の出足を止めると言うところで幅広くカバーしていましたし、もう少し攻撃に顔をだしてほしかったですが、それは相方の三門も同じこと。

松田がこの試合の中で負傷してしまい、発表はされていませんが長引きそうな気配ですので、岩下、ダニのコンディション次第では、また次節新しい選手が試合出場する可能性がありそうです。

そして、その中で今季初めて城後がベンチを温め続けると言う形に。

昨年まではJ1でもJ2でも30試合以上の出場があり、そのほとんどをスタメンで出場している城後。
今季はここまで5試合のうち4試合に出場はしているものの、スタメン出場はまだ1試合と、厳しいシーズンに直面していると言えると思います。

今季からキャプテンを三門に譲り、その三門からは城後が何者にも縛られずサッカーをするために、と言われていましたが、実際ここまでの井原監督の選手起用を見ると、キャプテンを外されたとも取れると思います。

城後に関しては若い頃からそうではありますが、色んなポジションを出来るが故に、適正を見出だせずファーストチョイスとして扱われないと言うこともありました。

そして、FWで結果を出してチームをJ1に導いたことで、不動の位置を手に入れました。

その意味では、チーム事情もあるとは思いますが、私はFWにこだわってほしいと思いますね。

現状、井原監督のファーストチョイスはウェリントンと松田と言う2トップになっていて、試合途中の交代では松田→ポッピと言うのがここ何試合かの定石になっていますので、城後もベンチには入っているものの、選択肢としてはその次と言う位置ですね。

坂田もFWとして出ることが多いので、もしかしたら坂田の方が優先度は高いかもしれません。

城後ファンとしては悲しい限りですが、別の見方では、それぐらい前線の層が厚くなったと言うことですし、前線に限らず、城後のユーティリティ性を頼らなくても他に候補がいると言うことで言えば、チーム全体の層が厚くなったとも言えると思います。

もう城後をSBで起用することもないし、その意味ではチームのことを考え過ぎずに、自分のためにFWで試合に出られるよう、練習からアピールを続けていって欲しいですね。

この試合で松田が怪我をしましたので、まずはそのポジションに誰が名乗り出るのかも注目です。

松田は得点こそありませんでしたが、攻撃においては前線のスペースに入り込む動き、ウェリントンの近くでこぼれ球を拾う役割、中盤に降りていってビルドアップに参加するなど、様々な役割で効いていましたし、守備では切替の早さからファーストDFとして相手のボールホルダーへのプレッシャーもDFラインを助けていたと思います。

その替わりを担えるのが誰かと言うことになると思いますが、もちろん、松田が戻れるならそれに越したことはないですが、時間がかかるようなら、現状はポッピ、坂田、城後からの選択、それ以外には石津のトップ起用、邦本なども可能性はあるでしょう。

まだ試合には絡んでいませんが、貴之やジウシーニョと言うこともあるかもしれませんので、まだ試合に絡んでいない選手も含めて、まだまだチャンスはあります。

この試合がきっかけに、まだどの選手も腐ってる場合じゃないですから、チーム総合力と言う点で試合にどんどん絡んでほしいですね。


この引き分けが次にどう生きるか


この試合で今季初無得点、初無失点での初ドロー。

勝点1を取れたと言う試合だったのか、勝点2を逃した試合だったのかと言われれば、後者と言いたいところですが、私には何となく両チームがその落とし所に軟着陸させたと言う印象が強いです。

もちろん、両チームの選手とも勝点3を目指して懸命に戦ったと思いますが、この堅いゲームを崩すには、もう一歩工夫が足りなかったわけで、その工夫を生み出すのがどこかのポイントで相手を凌駕することだったと思います。

そのポイントは、例えば切替の早さかもしれませんし、セットプレーやビルドアップの中でのアイデアなのかもしれません。
そういうものをどうやって生み出すかと言うところでは、経験や練習量が物を言うんだと思いますから、普段の準備から含めて、相手を上回る何かを持てていたかと言えば、この試合は印象で言えば両者とも引き分けOKと言う試合だったのかな、と言う気がします。

もちろん、そういう試合は、長いリーグ戦を戦う上では必要だと思いますので、悪い結果ではなくて、特に今季初めて相手を0に抑えたと言うところでは、ポジティブに受け取るべきですが、昇格のライバルである湘南が難しい相手である千葉に完勝していることや、同じく昇格のライバルになると私が思っている徳島が今季好調の横浜に勝利している、昇格争いに絡んでくると思っていなかった東京Vが4試合連続の完封勝ちで4連勝していると言う様なことを見ると、この試合で勝点2を落としたことが痛かったなと思ってしまいますね。

シーズンの中でこういう試合はありますし、大事なのはこういう試合に何を収穫として得たかを振り返り、何を得られなかったかを反省することで、次に生かすと言うことでしょう。

岩下がいなかったことで見えてきたものもあるでしょうから、次に戻ってきてくれるのであれば、さらにそれを生かして次も0で抑えてほしいですし、風の影響でウェリントン大作戦が敢行できなかったとしたら、何を替わりに持ってくるのかと言うことも考えなければなりません。

また、切り替えて横浜戦への準備になりますが、しっかりこの試合を振り返って次に繋げましょう。


まぁ、でも久々に堤が見れて良かった!

冨安もウカウカしてられないですね。
代表のこともあるし、チームのこともあるんで無理してほしくないけど、この激しいポジション争いがチームを強くする!ってことで、先輩たちもしっかり競争してください。

ゆう

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