October 05, 2006

出塁率ではLが3割超え、分散するF、一極集中のSBH

 今日のスポーツ新聞を読む限り、プレーオフに進出するパリーグ上位3チーム(北海道日本ハムファイターズ、西武ライオンズ、福岡ソフトバンクホークス)が貧打にあえいでいる。ライオンズは昨日の紅白戦で散発5安打、無得点。3塁すらも踏めなかった。オリックスバファローズの2軍、サーパス神戸と練習試合を行ったホークスもわずか1得点でドローに終わった。ファイターズも、紅白戦でSHINJOがダルビッシュからホームランを放って話題に上がっているが、結果は1対0。打線好調とは言えない。

 たしかにこの時期、打線が下降ぎみになることはある程度覚悟していた。パリーグではレギュラーシーズンでの公式戦が終わり、1週間以上が過ぎる。どんな打者でも1週間も空白の期間があれば、感覚は鈍ってしまうものだ。また、ライオンズ、ファイターズに関しては、それだけ自軍の投手陣が好調だったともとれるだろう。
 だが、いつまでも打てなくても仕方がないでは話にならない。プレーオフ第1ステージ開催は今週の土曜日。マウンドで自軍の投手を孤軍奮闘させないためにも、せめてヒットは打てなくても何らかの手段で出塁、得点してもらいたい。
 そういうわけで、今回は出塁率に着目し3チームを比較したい。

※出塁率とは、打者の打撃機会あたりの出塁割合を表したもので、通常「出塁率=(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)」で計算する。ただし、今回は対戦チームごとに計算。そこでは犠飛数が記録されていなかったため、犠飛数を除いた上で算出をした。
※また、各チームの選手は、レギュラーシーズン後半戦をベースに予想。


<西武ライオンズ>
((|蓮↓∪崚帖↓石井義人、ぅブレラ、ハ妥帖↓γ翕隋↓中村、片岡、細川)
 上位3チームのうち、もっとも出塁率が高いのがライオンズだ。対ファイターズ、ホークス戦でのチーム平均出塁率は.0.369で、3チームの中で唯一3割を上回った。
 特に対ホークス戦で高く、出塁率は0.377。片岡が0.385、カブレラが0.373、中村が0.357、福地が0.348で3割を越えた他、石井が0.424、中島が0.448、和田が0.469で4割を上回った。3割に達しなかったのは赤田と細川だが、赤田の出塁率は0.299でほぼ3割と見ていい。ストライクゾーンさえ見失わなければ、対ホークス戦では打線の繋がりが期待できそうだ。
 対ファイターズ戦ではチーム出塁率はやや下がるものの、それでも0.36もある。0.397のカブレラ、0.375の中島、0.351の赤田、0.35の福地、0.304の片岡が3割を上回り、和田が0.424、石井にいたっては0.529と驚異の出塁率を残している。
 個人的に注目したいのが、対ホークス戦での石井、対ファイターズ戦での福地だ。両選手とも、出塁率は打率のほぼ倍以上。これは「ヒットは打てなくても、ストライクゾーンを見失わない才能を有していること」を意味している。両選手は長距離打者ではないが、特に福地は足がある選手なだけにチャンスメイクで期待がもてそうだ。

<北海道日本ハムファイターズ>
(/綱棔↓田中賢、小笠原、ぅ札ノール、グ靈奸↓SHINJO、Ч盒供↓┘泪掘璽▲后↓金子)
 対ライオンズ、ホークス戦でのチーム平均出塁率は0.298と、ほぼ3割となったが、出塁率の高い選手が打順の中で上手く分散されている。
 チーム出塁率が0.297の対ライオンズ戦では、クリンナップが高い出塁率を残している。0.368の5番稲葉を筆頭に4番セギノールが0.359、3番小笠原が0.321を記録した。他にも1番森本、8番のマシーアスはそれぞれ0.318、0.31で、出塁率3割を上回った。その他の選手の出塁率は3割を下回っているが、対ライオンズ戦では「1番が出塁する」「クリンナップが塁上の走者を帰す」「下位から始まった攻撃でも8番が出塁し上位打線に繋げる」という意識の高さが見られる。
 同様にチーム出塁率0.299の対ホークス戦でも高出塁率の選手が分散されているが、対ライオンズ戦と比べると見劣りするのは否めない。3番小笠原が0.477で出塁率4割を越えた他、7番高橋が0.364、5番稲葉が0.31で3割を上回った。だが、3選手以外の出塁率は3割未満。特に8番マシーアス、9番金子といった下位打線の出塁率は0.175、0.228と低く、下位打線で打線が分断される危険性がある。

<福岡ソフトバンクホークス>
(‖臑次↓∪邵蝓↓E直紂↓ぞ消罅↓ゥ坤譟璽拭↓柴原、本多、本間、的場)
 ホークスの対ファイターズ、ライオンズ戦でのチーム平均出塁率は0.292。ホークスは、ファイターズとは対象的に、出塁率の高い選手が一極集中する傾向にある。
 チーム出塁率が0.325の対ライオンズ戦では、1番大村が0.4、2番川崎が0.493と4割の大台を突破。4番松中が0.345、5番ズレータが0.346、6番柴原が0.339、7番本多が0.333と、4〜7番が3割以上の出塁率を残している。だが、その間にいる3番田上が0.184、8番本間が0.228、9番的場が0.258と、いまいち振るわない。4〜7番では連続出塁が期待できるが、それ以外の選手では打線の繋がりの期待は薄い。
 一極集中がさらに加速しているのが、チーム出塁率0.259の対ファイターズ戦だ。出塁率3割を越えたのは、0.358の4番松中、0.377の5番ズレータ、0.31の2番川崎の3選手のみ。残る6選手は1割台後半から2割台前半と、3選手に比べ出塁率が大きく下がる。このため、3選手、特に4番松中、5番ズレータへの負担が増すことになるだろう。既知の通り攻撃は9人の選手がそれぞれの役割をこなしてはじめて意味を持つもの。特定の選手に依存しているだけでは、過去2年間と同じように松中は戦犯のレッテルを貼られることになるだろう。


 ただ、これらの数値は対戦チームごとに計算したものであって、相手投手別ではない。松坂、斉藤、ダルビッシュといったエース級との対戦ともなれば、チーム、個人の出塁率は当然低下する。だが、全試合でエースが投げるわけではないし、エースも万全とは限らない。そういう意味では、この数値も参考になるのではなかろうか。

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1. 祝!  [ 日々徒然(ほぼ)野球ネタだけ日記。 ]   October 06, 2006 00:12
9月月間MVP! 投打、どちらの賞も日ハムからvv 投は、日ハムの守護神・MICHEAL中村。 打は、日ハムの主砲・セギノール。 ・・・・二人とも、後半戦の活躍は神がかってたからね・・・!! 二人のコメントも、感動的ですよね・・・。 これぞ、まさしくチーム愛...

この記事へのコメント

1. Posted by フサイチジャンク   October 05, 2006 21:35
5 いつも感心して拝見させて頂いております。僕もプレーオフについては特に1、2番の出塁が鍵になると思います。特にの斎藤、和田両投手から得点を上げるのは至難な事。理想を言えば球数を投げさせ彼らのスタミナを奪い (盗塁はしなくとも)福地、片岡両選手が出塁するだけでもプレッシャーがかかるはず。そうやってホークス投手陣を徐々に追い詰めて打ち崩しもらいたいです。初回の攻撃に大注目しています。
2. Posted by フサイチジャンク   October 05, 2006 21:58
5 連書きスイマセン。 初回に福地選手が出塁した場合(一塁に)盗塁若しくはバンドを選択するのか?西武ベンチの采配にも注目です。(多分バンドかなぁ?思い切って盗塁も面白いと思います。でも失敗した時のリスクが…難しいです。) 松坂投手の立ち上がりの投球もポイントですね。今プレーオフ‥個人的にキーマンを上げるなら野手では福地選手(特に)、片岡選手。投手では松坂投手と小野寺投手だと思っています。守備力も鍵。

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