March 20, 2007

ライオンズOP戦総括 〜投手編〜

 昨日の対福岡ソフトバンクホークス戦をもって、西武ライオンズは2007年オープン戦の全日程を終了した。全17試合の成績は、10勝2敗5分で勝率.833。後半の快進撃は圧巻で、ライオンズは2月27日の対ホークス戦に2対0で敗れて以降連勝が続き、昨日の引き分けで3月の無敗を13試合に伸ばした
 
 当ブログでは、今回から3度に渡り、ライオンズのオープン戦での成績を、昨年1年間の成績と比較したいと思う。
 たしかにオープン戦全17試合と、昨年の全136試合のデータを比較するには無理がある。また、オープン戦は調整の場で、真剣勝負のペナントレースとでは試合の重みが異なる。
 だが、今回はそれを承知の上で、あえて比較する。データは少なくとも、来る24日に開幕するペナントレースの参考にはなるだろう。
 第1回は投手編だ。

 既知のとおり、ライオンズでは8年間に渡り投手陣を支えてきた松坂大輔(ボストン・レッドソックス)が抜けた。まずはその影響を、昨年の成績をベースに確認したい。
 チーム防御率だが、松坂がいた136試合では3.64だったが、松坂登板試合を除くとチーム防御率は4.063に悪化する。
 これに対し、チーム得点力(相手チームのエラーなしで得られる、1試合の平均得点数)は4.426点だった。
 松坂登板試合を除く昨年のチーム得失点差は0.363点。辛うじてプラスを維持したことになる。
 だが、これは味方のエラーがなかった、もしくはエラーが失点に絡まないことが前提条件だ。エラーを加味した1試合あたりの平均失点は4.559点だったため、得失点差はマイナス0.133点になる。
 このため松坂の穴を埋めるには、‥蠎衫蓮↓得点力、守備力の強化が求められている。

 今回は、‥蠎衫呂猟貍紊欧亡悗靴童てみよう。

 今年のオープン戦では、19名の投手がマウンドに上がった。このうち、14名が昨年からの戦力、5名が新戦力もしくは昨年1軍での登板実績のなかった投手だ。(19名の紹介は後段)

 14名の既存戦力で、昨年の1年間の成績とオープン戦での成績比べてみよう。14名の投手の、昨年の平均防御率は4.684。「その投手が1イニングにつき、自分のミス(被安打、与四死球)で何人の打者走者の出塁を許したか」を示しており、被安打と与四死球の和を投球回数で割ったWHIP(Walks Plus Hits Per Inning Pitched)は1.513だった。
 今年のオープン戦では、それらの投手成績が大きく改善されている。昨年4.684だった平均防御率は2.8481.513だったWHIPも1.333にまで改善された。

 詳しくみてみよう。先発候補では、昨年防御率4.257、WHIP1.473だったグラマンが、防御率0.818、WHIP0.636に急成長。開幕投手候補の西口文也は、防御率で3.553から1.125、WHIPで1.404から1.125、「ポスト松坂」の呼び声高い涌井秀章は、防御率で3.236から1.286、WHIPで1.379から1.071になった。
 一方、昨年から成績が悪化したのは、ギッセル松永浩典。ギッセルは防御率で3.963から4.846、WHIPで1.339から1.636、松永は防御率で4.208から6.0、WHIPで1.365から1.50に悪化した。
 
 中継ぎ以降の投手陣では、大沼幸二長田秀一郎星野智樹三井浩二小野寺力の5投手が防御率0.00を記録。中でも大沼、三井にいたっては被安打、与四死球ともに0で、WHIPも0.00だった。
 調整が求められるのは、昨年セットアッパーとして見事復活を果たした石井貴。防御率は3.491から18.00、WHIPは1.128から6.00に悪化した。石井が1試合、1イニングしか投げていないためでもあるが、この成績はあまりにも悪すぎる。

 新戦力を見てみよう。今季からライオンズに加わった5投手の平均防御率は2.181、WHIPは1.295だった。
 新外国人、ジョンソンは防御率で2.40、WHIPで1.20。ともにグラマン、ギッセルの1年目の成績を上回っており、先発ローテーション投手として期待できそうだ。
 ルーキーでは明暗が分かれた。変則フォームが話題になっている岩崎哲也は、防御率で0.00、WHIPで0.667。「左(打者)キラー」の異名を持つ星野の右版として、活躍が期待される。一方、開幕ローテーション入りが見込まれていた岸孝之は、防御率で4.50、WHIPで1.643。時折非凡な投球を見せているだけに、さらなる飛躍が望まれる。
 山崎敏は、防御率は2.077ながら、WHIPは2.093と良くない。「出塁を許しながら、粘りの投球で失点を防いでいる」と言えば聞こえは言いが、プロ4年目というキャリアを考えると、もう少し安定感が欲しいところだ。


既存戦力:西口文也、小野寺力、大沼幸二、涌井秀章、長田秀一郎、石井貴、許銘傑、松永浩典、星野智樹、岡本篤志、三井浩二、ギッセル、グラマン、宮越徹(全14名)

新戦力および昨年登板実績のなかった投手:岸孝之、山崎敏、ジョンソン、岩崎哲也、山本歩(全5名)

yuill at 20:30│Comments(0)TrackBack(2)野球 | 埼玉西武

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