March 22, 2007

ライオンズOP戦総括 〜守備編〜

 シリーズでお送りしている、西武ライオンズの2007年オープン戦総括。最後は、ライオンズの強化策である‥蠎衫蓮↓得点力、守備力の3点のうち、守備力について提言したい。

 まずは昨年の成績を振り返ってみよう。ライオンズは昨年、中島裕之の16個をはじめ、74個のエラーを犯した。これは、パリーグのワースト3位だ。

 だが、エラーの本当の問題は、「そのエラーがどれだけ失点に結びついたか」だ。74失策を犯したライオンズは、エラーで61点も失っている。これは、エラー1.213個で1点を失っている計算になる。
(ちなみに他球団を見ていくと、もっともエラーによる失点を防いだのが、昨年のパリーグの覇者、北海道日本ハムファイターズ。1.763個のエラーで1点を失っている。逆にエラーがもっとも失点に繋がったチームは、オリックスバファローズで、0.91個のエラーで1点を失った。これは1回のエラーで2点以上失う可能性が高いことを意味している)

 もちろん、エラーは未然に防ぐに限る。だが、野球が、人間が行うスポーツである以上、ミスはつきもの。重要なのは、「エラーを失点に結びつかせないこと」だ。

 話題をこれまでと同じように、ライオンズのオープン戦での成績と、昨年1年間の成績の比較に移そう。

 第1回で触れたように、ライオンズはオープン戦で19名の投手をマウンドに送った。このうち14名が、昨年からの既存戦力だ。
 この14名の投手の総失点は32点。これに対し総自責点は24点と、14投手はオープン戦で自責点の1.333倍もの失点を記録したことになる。
 昨シーズンにおける14投手の総自責点および総失点を見てみよう。14投手の総自責点は384点で、総失点は総自責点の1.135倍、436点だった。
 つまり、ライオンズは今年のオープン戦では、昨年のレギュラーシーズン以上にエラーが失点に結びついているのだ。

 その原因を作ったのは、意外にも西口文也涌井秀章と言った、ライオンズの柱となる2投手だ。特に西口は、自責点はわずか1点なのに、失点は自責点の6倍となる6点。これは17日に行われた対広島東洋カープ戦で、3回、サード石井義人のエラーをきっかけに西口が4安打、1四球で5点も失ってしまったためだ。
 涌井は、オープン戦最終戦となる19日の対福岡ソフトバンクホークス戦で、6回、ファーストを守っていたリーファーのエラーの後に、小久保に2ランホームランを被弾した。この他にも味方のエラーが失点に繋がり、涌井は自責点2点に対し、失点は4点だった。
(残る12名の投手に、自責点と失点の差はない)

 自責点とはその名の通り、投手の責任で失った点数のこと。自責点以外の失点は投手の責任ではないため、一般的にはその投手は責められない。

 だが、西口、涌井は今季のライオンズにおいて、ただの先発ローテーション投手ではない。ともに松坂大輔(ボストン・レッドソックス)が抜けた穴を埋める投手だ。
西口はプロ13年目の経験で今季はエースに位置づけられている。その西口の後を継ぐのは、「ポスト松坂」との呼び声高い涌井だ。特に涌井は昨年も自責点64点に対し、失点は自責点の1.234倍となる79点を記録している。
「味方に足を引っ張られた」と投手が同情されがちなエラーだが、チームから信頼を得るためには、味方のエラーを失点に結び付けないピッチングを、両投手に期待したい

yuill at 17:59│Comments(1)TrackBack(0)野球 | 埼玉西武

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この記事へのコメント

1. Posted by カズ   March 22, 2007 22:54
エースには味方のエラーを帳消しにしてやるという投球が必要っすね!

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