9月11日、SKF松本中国出前公演最終日。10時から推進会議、本日の日程と明日の帰国のフライト確認。今日で上海滞在も最後となる。街の雰囲気を掴むため再度周辺散策、中国語は発音がシャープで美しいためかみんな自信に満ちてかん高い声で話す。特に女性は何か相手と口論しているようである。そして中国人はとてもおしゃべりだ。雀の群れのようにあちこちで騒がしい。服装ファッションは全く日本人と同じ、いわゆるチャイナ服を着ている人は見あたらない。コンサートにしてもそうだ。日本なら和服がそうのように。交通は信号機はあるが目茶苦茶。横断歩行も15秒で変る。何か車優先の感じ。

 13時、武満メモリアル設定のため劇院へ。14時開演、600人収容の中劇場の七割埋まる。世界のタケミツとは云えよく集まった。四人の卓越した演奏者の中、コバのアコーディオン、鈴木大助のギターが武満の情感をよく表現している。これが観衆の心に響くのか終わったらすごい拍手。私はこれで今年のSKF松本も無事終わったとしばし安堵感。

 ホテルにいったん戻ってレポート作成、18時劇院に行ってプロ差込作業、19時30分から大劇院で小澤征爾音楽塾のオーケストラコンサートが始まる。これは小澤さんが若い音楽家を育てるためのプロジェクトだ。サイトウ・キネンスタッフはもちろん協力している。1700人収容のところ1300人は入ったか。小澤塾は上海は初めてでないのですでに固定客がいる感じ。中国人指揮者、コーラスも起用したので人気が高く拍手が一段と厚い。ここでもゼルキンのピアノは光っていた。若い音楽家はこんな巨匠と共演できて本当に幸せだ。

 終演後近くの中華レストランで音楽塾の打ち上げ、公演成功の喜びの気持ちを相互感謝して分かち合う。ホテルの戻ったのは夜中12時を過ぎていた。
小澤さんのいない淋しさはあったがSKF松本と小澤征爾塾中国出前公演は日中文化交流という音楽+αの意味も含めて何とかやり遂げた。このことを実感しみなさんにお伝えし中国公演奮闘記とします。、