【自民党・無駄使い撲滅PT】自民党は正攻法で攻めろ【マニフェスト型選挙】与党と野党では提示するものが違う

2010年04月08日

【暴論】伝統主義的保守は保守じゃねぇ

新党:「たちあがれ日本」多難な船出…10日発足

(毎日jpより)

自民党の中川義雄参院議員(72)は7日、党本部で大島理森幹事長に離党届を提出し、与謝野馨元財務相(71)や平沼赳夫元経済産業相(70)らが結成する新党「たちあがれ日本」への参加を表明した。新党は政党要件を満たす国会議員5人を確保し10日に発足するが、期待した自民党中堅・若手議員に賛同者は広がらず、多難な船出となりそうだ。

3氏以外のメンバーは自民党の園田博之前幹事長代理(68)と参院議員の藤井孝男元運輸相(67)。園田氏はすでに離党届を出し、藤井氏も8日に提出する。代表は平沼氏が務め、与謝野氏が同格のポストに就任する。新党の名前は石原慎太郎東京都知事が「事実上の命名者」(与謝野氏)となった。

与謝野氏らは早くから5人の確保に自信をみせていたが、調整は難航した。背景には、保守再生を前面に出す平沼氏と、リベラル色の強い与謝野氏が合流することへの違和感がある。平沼氏から入党を要請されていた鴻池祥肇元官房副長官(69)が参加を断ったのもこのためだ。無所属の「平沼グループ」の小泉龍司衆院議員(57)と城内実衆院議員(44)も結党に加わらなかった。新党のメンバーが結果的にベテラン議員に偏り、中堅・若手議員が様子見を決め込んだことも、与謝野氏らには誤算だった。

中川氏は98年参院選で北海道選挙区から初当選し2期目。昨年死去した中川昭一元財務相の叔父にあたり、平沼氏と近い。改選を迎える今夏参院選では高齢を理由に自民党の公認を得られず、引退とみられていた。新党では比例代表で立候補する見通し。

新党は中川氏の参加で何とか政党の体裁を整えたが、10月に政党交付金を受け取るには参院選での議席獲得が絶対条件になる。新党関係者は「できれば参院選に左右されないメンバーでスタートしたかった」と漏らす。

与謝野氏は7日、主宰する自民党の勉強会「正しいことを考え実行する会」で「自民党を分裂させるためにやったわけではない。若い世代が党の中で活躍し、国会で厳しく政府・与党を追及してほしい」とあいさつしたが、中堅・若手議員から新党への同調者が出なかったことへの寂しさも漂わせた。

一方、東京都内で7日開かれた自民党の全国幹事長・政調会長会議では、与謝野氏への批判が相次いだ。長崎県連は「小選挙区で落選して自民党の比例代表枠で当選した人が離党して目立ち、残った人がみじめにみえるのは許せない」と指弾した。【中田卓二、大場伸也】

この手の記事を読むと、必ずと言っていいほど、平沼氏のような方々の姿勢や主張を「保守」と形容されている。しかし、平沼氏のような伝統主義的保守と分類される考え方をどうしても「保守」と私は認めたくない。

 

【伝統主義的保守はリベラルの亜流だ】

伝統主義は、「古き良きものへの回帰」を求め、古き良き時代の在り方を社会や人々へ押し付けてくる。個々人の自由や社会の緩やかな自由な変化を尊重するより、「ある形・状況への”強制”する姿勢こそリベラルの発想」だと思う。だから日本の新聞やTVで「保守」という形容されている人達の言を聞いていてると、「こいつらはネオコンと同類亜種、リベラルの亜流に過ぎない」といつも思う。

 

中央集権体制を好み、地域間格差を理由に地方への分配姿勢が強い。明治から昭和70年1970年代(←故郷求めてさんより指摘(いつもありがとさんです))までの体制を好み、民族主義的なナショナリズムを唱える。これのどこが保守なんだ?といつも思う。

 

伝統主義的保守の主張など、民主主義と自由主義を面づらだけなぞった実質的な社会主義や共産主義の一種だ。海外からもそう見えるから「日本は世界で最も成功した社会主義国家だ」と呼ばれたのだと思う。

 

 

【本来の保守とは、自由を保守することだ】

本来の保守は、一つの時代やそれまでの在り方になど囚われない。何かしらの主義主張による人為的統制による急激な変化を拒むだけで、時代のニーズを満たす緩やかな変化は受け入れるし、事によっては自ら求め変化させるものだ。

 

また地域間や個人間に格差が生じるのも当たり前だと受け入れる。もちろん現代ではそのままでいいとは考えられないから、自由な競争の下で生じた格差の結果が、生存権を脅かすほどのものにならないように政府は再分配すべきだとは思うが、個人に配分するにしても最小限にすべきだと考える。

 

「安心して生活したい。より楽に暮らしたい。」という人が持つ要求を、個人が努力すれば達成可能な環境を用意し、努力せずに安心と楽を手に入れらないようにする。そうしなければ個人の努力に対するインセンティブを損ね、社会の発展を阻害するので望ましくない。

 

 

人類は自由競争や自由を求める戦いの下で進歩発展してきた。そうして先人がより良い生活を獲得し、我々の現在を形作ってきたように、我々も今より良いものを獲得し、後世へ引き継がなくてはならない。社会の発展は後世へ向けた、時代毎の責任なんだと思っている。ただし責任だからといって堅苦しく考えることはない。過去や現状を固定化しないことだけを心がければいいだけのことだし、ある一部の小賢しい方々が統制するような社会を拒めば良いだけのことです。

 

この姿勢こそが保守であり、人類を発展させてきたのは保守的な考え方で、政府のような人為的なものに自らの生活の多くは委ねず、自由な社会から生まれるイノベーションが社会を発展させてきた。統制から自由な保守的であるが故に社会は進歩したのだとすら私は思う。

 

歴史を見ると、人は本当に凄いと思う。多分、時代ごとに行き詰まりに突き当たり閉塞的な状況に陥ったのだろうが、必ず何かしらのイノベーションを生じさせ社会は進歩発展してきた。人の持つ自由な発想とは何と凄いものだと感動する。

 

人の自由を保守する姿勢こそ、人類を地球上で最も繁栄させている要因だと思う。ただし、原始的な自由主義社会で生じた生存権を脅かす状況を正すための方法・・・社会保障・社会福祉を否定はしない。過度にならぬように・・もしくは政府主導ではない、民間ベースの社会保障・社会福祉システムを求めようと考える。

 

 

【日本における保守は”状況保守”】

しかしながら日本における保守は、「自由を保守する」のではなく「状況を保守する」もののように一般的に考えられている。ここに日本の保守が、既に時代に受け入れられないものになっている原因があると思う。

 

良い方向であれ悪い方向であれ、時代が進むにつれ社会は変わり、生活様式も生活の考え方も変わる。その変わっていくものに順応して人は生きている。既に様々なもの(状況・人の意識)伝統主義の方が望む時代とは既に異なっている状況に、彼らが望む時代のものをよび戻そうとしても不適合なものになっていることに気づかないのでは話にならない。

 

伝統主義的保守の考える古き良き時代のものを今の時代に持ってくるのではなく、古き良き時代の良きものを、如何に現代の良きものとして新たに提案できるかどうかが大事であり、それができてこそ人に受け入れられる。

 

また、ある時期の状況に拘るのではなく、新たな時代に適応する新たなものを提示する・・・つまり時代の変化に対応しつつ、良きものを形作っていく柔軟な姿勢を持てない限り、変化する自由を認めないという意味で伝統主義的保守は”保守主義”ではないと思う。

 

 

 

【余談】

民主党がリベラルだから、自民党は保守で再編成しようとするならば、是非、自由を保守する政党になっていただきたいと思う。保守であれば小さな政府は当たり前なのだから、小さな政府こそ保守であるという矜持をもっていただきたい。



yukemuriippai at 10:13│Comments(18)TrackBack(1) 日記 | 思想

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 平沼赳夫のどこが「保守」なのか  [ 誇りはどこにある ]   2010年04月08日 14:48
ほろ酔い浅慮 : 【暴論】伝統主義的保守は保守じゃねぇにも書かれているように、平沼赳夫を保守政治家と呼ぶことに、私も大いに違和感を覚えます。念のために平沼グループの政策綱領(...

この記事へのコメント

1. Posted by RAM   2010年04月08日 10:28
このエントリは「タイトルに偽りあり」ですなぁ。
・・・全然「暴論」ではないじゃないですか!

それとも、これが「正論」と思えるRAMは、「暴者」なのでしょうか?
2. Posted by 愛國音響社   2010年04月08日 10:52
こんにちは。お邪魔します。

本日のすっきりと晴れ渡った青空のようなエントリをありがとうございます。このところいいニュースがないもので気分もモヤモヤしておりましたが、一気に回復する思いです。

今後、「保守」という擁護を勘違いしている人が現れたら、こちらのエントリへ誘導させていただきたいと思います。

余談ですが、自民党は先の新綱領採択で、「小さな政府」という文言を外してしまいました。少なくとも、当面の回復を見込むことは難しいでしょうね。
3. Posted by mk-kota   2010年04月08日 11:37
すばらしいエントリーありがとうございます。改めて、自分が「保守」を支持する者であることを認識致しました。

私は、日本人個々の可能性を信じ、その活力を最大限活かすことを第一とする政治家を支持します。そこで生まれる多様性こそが、この社会を魅力的なものにすると信じています。

4. Posted by September   2010年04月08日 13:09
最近「日本人として知っておきたい近代史中西輝政著)」を読んだのですが、ほろ酔い様的な解釈をすれば、明治の偉人達も当時における「自由」を保守するために生き抜いたと読めなくもありません。
翻って現在の政治情勢は、民主を語ろうが保守を語ろうが、ご指摘の通り「権利や名誉欲を保守」するだけの先生方によるコップのなかの嵐にしかみえませんね。
インターネット投票が解禁になれば、多少の前進もあるのでしょうか?機会が在ればそのあたりにも言及いただきたく。
よろしくお願いいたします。m(__)m
5. Posted by 湯煙   2010年04月08日 14:11
RAMさん、こんにちは~

> このエントリは「タイトルに偽りあり」ですなぁ。
> ・・・全然「暴論」ではないじゃないですか!
>
> それとも、これが「正論」と思えるRAMは、「暴者」なのでしょうか?

 メディアでも一般的に伝統保守を保守と当然のように呼んでるので、私の意見は一般的には暴論の類なのかとw
6. Posted by 湯煙   2010年04月08日 14:16
愛國音響社さん、こんにちは~

 いや、平沼氏が動き出したものだから、「保守」という言葉に触れる機会がこのところ多いので、カチンときて勢いで書いたんです。先日申し上げましたように、日本型の保守が保守なら私はリバタリアンでOKなんですけどねw

 自民党の中の守旧派は確証バイアスの虜ですね。既定路線をなんとか残すための動きしかしていない。それこそ自民党が再生するための弊害なのですけどね。
7. Posted by 湯煙   2010年04月08日 14:17
mk-kotaさん、こんにちは~

> 私は、日本人個々の可能性を信じ、その活力を最大限活かすことを第一とする政治家を支持します。そこで生まれる多様性こそが、この社会を魅力的なものにすると信じています。

 仰る通りのことを私も思っています。
8. Posted by 湯煙   2010年04月08日 14:22
Septemberさん、こんにちは~

> 最近「日本人として知っておきたい近代史中西輝政著)」を読んだのですが、ほろ酔い様的な解釈をすれば、明治の偉人達も当時における「自由」を保守するために生き抜いたと読めなくもありません。

 自由を守るとは、個人やコミュニティの自主性を守ることですから、列強国から日本を守ることは即ち自由を守ることですよね。

> 翻って現在の政治情勢は、民主を語ろうが保守を語ろうが、ご指摘の通り「権利や名誉欲を保守」するだけの先生方によるコップのなかの嵐にしかみえませんね。

日本人は既存の既得権益が固定化された社会に慣れすぎてしまったと思います。政権交代はショック療法であるべきだと思いますが、民主党自身が既得権益団体と癒着してますから至らない・・・。とても残念ですが、甘受とまでは言わないまでも受け入れ、耐え、次に繋げなければならないのでしょうね。

> インターネット投票が解禁になれば、多少の前進もあるのでしょうか?機会が在ればそのあたりにも言及いただきたく。

インターネット投票ですかぁ・・・インターネット選挙までは賛同するんですけど、インターネット投票には現時点では反対の立場なんです。
9. Posted by 脱リーマン   2010年04月08日 14:41
激しく同意です。最近某所でのTLを眺めつつ、民主党主義者ならぬ「状況を保守する」自民党主義的保守主義者の多さに辟易してきていました。喉につかえた物がすっきりした気分です。有難うございました。
10. Posted by 湯煙   2010年04月08日 16:41
脱リーマンさん、こんばんは~

> 激しく同意です。最近某所でのTLを眺めつつ、民主党主義者ならぬ「状況を保守する」自民党主義的保守主義者の多さに辟易してきていました。喉につかえた物がすっきりした気分です。有難うございました。

 保守主義は範疇がとても広いし、何を保守するのかは国によっても異なるので、伝統主義的保守を保守ではないと言い切る私の意見は暴論なのかもしれない。しかし、明治以降~戦後の一時期の状況への回帰を保守とするのは納得がいかず。また古来、日本は柔軟な国であったし、故郷求めてさんが指摘しているように江戸時代までの日本は「小さな政府」であったことから、自由を保守することこそ日本の保守なのだと私は思うのです。
11. Posted by September   2010年04月08日 22:35
言葉足らずでした。正確には、私もネット選挙までが現実的施策だと思います。投票までいくのは、ちょっと暗闇リスクがありますしね。
12. Posted by 広島県人   2010年04月09日 01:17
>【暴論】伝統主義的保守は保守じゃねぇ

RAMさんも仰っていますが、
別に「暴論」ではないと思いますよ。

平沼グループの政策綱領に目を通しましたが、ただの「社会主義政策」の塊でしかなかったですし、「高齢者」が喜ぶような内容でしたので。
13. Posted by kanun   2010年04月09日 01:22
こんばんは。
自民党の安倍晋三さんは、「保守とは小さな政府を目指すものだ」と阿比留さんのインタビューで答えています。私もそう思います。

安倍晋三さんは保守だと考えられますか?
14. Posted by 湯煙   2010年04月09日 02:23
Septemberさん、こんばんは~

> 言葉足らずでした。正確には、私もネット選挙までが現実的施策だと思います。投票までいくのは、ちょっと暗闇リスクがありますしね。

 ネット選挙などを通じて、ネットを利用した政治活動環境に在るリスクを取り除きつつ、安全性が高められた時点で、ネット投票が実現可能なのかどうかを検証し、それからの話しですよね。
15. Posted by 湯煙   2010年04月09日 02:28
広島県人さん、こんばんは~

> >【暴論】伝統主義的保守は保守じゃねぇ
>
> RAMさんも仰っていますが、
> 別に「暴論」ではないと思いますよ。

 私の考える日本の保守は、「基本的に自由主義者でなければならない」というものですが、そこまで言い切って良いのか?という点を考慮して「暴論」と但し書きをつけた面もあります。

> 平沼グループの政策綱領に目を通しましたが、ただの「社会主義政策」の塊でしかなかったですし、「高齢者」が喜ぶような内容でしたので。

 票に繋がりそうなポピュリズム的な発想に満ちてますね。吐き気がしました。
16. Posted by 湯煙   2010年04月09日 02:48
kanunさん、こんばんは~

 安倍晋三氏は伝統主義的保守の側面も持ち合わせていますが、どちらかというと民族主義的保守の側面が強い方ですよね。判断が難しい方ではありますが、率直な感想を申し上げますと、主張と行動に一貫性が無いのではないか?と感じられる方だと思います。

 小さな政府を求める保守であるならば、伝統主義的な保守とは対立点が多いはずなんですが、安倍晋三氏は共闘しますよね。その面で「包括政党であった旧来の自民党の代表的な議員」です。旧来の自民党政権は大きな政府でありながらも、大きな政府ではないという見解で動いていました。それを思い起こすと、どうも安倍晋三氏の言う「小さな政府」は大きな政府派とも折り合いをつけられる類のまがい物なのではないかと思います。包括政党であった自民党では、どのような主張とも”調整”することで与党として成立してきました。そういう性格が安倍氏には感じられます。合意形成のために大きな政府派と折り合いをつける・・・そういう行動から考えますと、気持ちは小さな政府を望んでも、スタンスを維持しきれない人のように思います。

 以上から「気持ちと考えは保守かもしれないが、行動は保守的スタンスを保守しきれない人」というのが私の安倍晋三氏への評価です。
17. Posted by leny   2010年04月14日 22:07
「自由を保守するのが保守」と言うのはとてもシンプルで分かり易いと思います。

一方で、日本ではその保守すべき自由を勝ち取った経験が国民に共有されていないのではないかな?と思っています。個人的な経験や思索で自由を得た経験を持ってる人は少数で、特に最近は自由を差しだして保護を求める傾向が強く表れてる気がするんですよね。

話は飛ぶかも知れませんが、普天間などを通して今の日本が国際的に「不完全な国家」である事が認識され、密約などの不平等条約を改善していく過程で、国として自由を勝ち取る経験が必要だと思っています。

アメリカと敵対するのではなく、明治の日本が憲法制定や普通選挙の実施を始め、法制度の近代化などで改革していった工程をもう一度辿る事が必要だと。

自由を保守する前に、自由を勝ち取るところからぼくたちは始めないとダメでしょう。国内外でね。
18. Posted by 湯煙   2010年04月14日 23:04
lenyさん、こんばんは~

>個人的な経験や思索で自由を得た経験を持ってる人は少数で、特に最近は自由を差しだして保護を求める傾向が強く表れてる気がするんですよね。

「特に最近は」という点で同感ですが、安保闘争以降・・・日本人は自分で勝ち取るという姿勢が弱まったと思います。だから今の体たらくなのでしょうが、私たちの世代も大いに反省しなくてはならないなという思いがあります。

> 自由を保守する前に、自由を勝ち取るところからぼくたちは始めないとダメでしょう。国内外でね。

 まったく同意です。島国根性から脱皮しなくてはならないと同時に、悪い形での馴れ合いからも脱皮しなくてはならないのではないかと思います。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
【自民党・無駄使い撲滅PT】自民党は正攻法で攻めろ【マニフェスト型選挙】与党と野党では提示するものが違う