UFC応援コラム

UFC無しでは眠れない。(UFC応援コラムのアーカイブ)

UFC.77 『僕が何かしらの不祥事を犯したわけではありません。』

UFC.77 『僕が何かしらの不祥事を犯したわけではありません。』

皆様こんにちは。株式会社ユークスのヤマチューです。
めっきり暑くなってきました。例年通り、身体が冷やし月見とろろソバしか受け入れなくなってきました。
ちょっと固形固形したものは遠慮したい。霞に栄養があればそれだけ食べて生きていきたい。

さて、先週末に行なわれたUFC148メインイベント、アンデウソン・シウバ vs チェール・ソネン。
見事アンデウソン・シウバが勝利し、タイトル10連続防衛という桁違いの記録をたたき出し、ソネンとの長きに渡る因縁に決着がつきました。
もはや勝利が義務である絶対王者アンデウソンにとって、唯一といっていいほど『内容では負けていた』と称される試合が前回のチェール・ソネン戦でした。それを払拭するような完勝でした。
前回の経験が相当応えたのか、レスリングのエキスパートであるソネン対策を完全習得。今思えば前回のソネン戦の苦戦すらアンデウソンを上のステージに押し上げる過程の一つでしかなかったかのようにも感じてしまいます。
試合後にはソネンも「彼は真のチャンピオンだ」と大抵の人が予想していたツンデレっぷりを披露しながら、アンデウソンと握手。試合前にボッロクソに叩いていても拳を交わせば仲直り。そんなザックリとした雰囲気が格闘技の魅力なのかもしれません。
もしかしたら格闘技に限らず社会も大抵はそういったシンプルなものなのかもしれません。
僕が安藤君のプレステのメモリーカードを借りてポケットに入れたまま洗濯したときには謝っても2ヵ月半クチを聞いてくれなかったものですけれど、殴り合っておけば早めに解決したのかもしれません。
でも人のメモリーカードを洗濯しといて急に殴りかかったら相当頭おかしい。勉強しすぎたかと思われる。
アンデウソンのUFCヒストリーも、ミドル級で思い当たる強者をすべて打ち倒し、今回のソネン戦で一区切りついたようにも思えます。これからはアンデウソン第二章。もはや誰も到達したことが無く、想像することすら難しい新しいステージが始まります。アンデウソンの次の動きには大いに注目したいところです。

そして、打倒アンデウソンを誓う岡見勇信選手。UFC150での対戦相手が変更となりました。
その名もホジマール・“トキーニョ”・パリャーレス。サブミッションのスペシャリストです。
所属するブラジリアントップチームでは新しい顔として期待されているツワモノで、かなり厳しい相手が出てきたなという印象です。

ちなみに『トキーニョ』とは『堅い木の切り株』という意味とのこと。他にもあったでしょ。
もっとあるでしょ堅いもの。鉄。ほらすぐ出た。トキーニョも自分の名前のことなんだからちゃんと考えるべき。
でも偉い人が言い出して押し切られたパターンかもしれない。打ちあわせ前まで『鉄でいきましょうよ鉄。堅いし。』って意気投合してた先輩が『切り株良いっスよね! 根付いてるとことかたまんないっスよね!』って敵に回ったパターンかもしれない。責められない。それはトキーニョ責められない。トキーニョが可哀相。

まぁ、それはともかくとして、岡見選手にとってはとても大きな試合となります。
タイトルマッチでアンデウソン・シウバに敗北し、復帰戦となったUFC JAPANではティム・ボッシュにまさかの逆転負け。自身の総合格闘家人生の中で初の2連敗…かなり大きく響いていることかと思われます。
しかし、日本の総合格闘家のエースは間違いなく岡見勇信選手。僕達ファンは誰一人として岡見選手がこのまま終わるなどとは微塵も思っておりません。王者アンデウソンはグングンと上に昇っていき、いまやUFCという枠組みの天井。しかしその脚を掴んで引き摺り下ろすのは、岡見勇信選手しかいないと考えています。
いつの日か、ミドル級のベルトを手にし、日本刀パフォーマンスで場を沸かし、金網にまたがり勝鬨をあげる岡見勇信選手の姿を見る日を楽しみにしております!

と、まぁだいぶ締めっぽいことを言っているのも、突然ではありますが今回で当コラムは終了となります。
僕が何かしらの不祥事を犯したわけではありません。そういった理由で終わるのではありません。後ろ暗いことはありません。無実。無実です。僕は触っていません。やめろ! 離せ! 

このコラムを通じて、数多くの経験ができました。コラム開始時、いきなりラスベガスに飛び、UFC本大会のスケールに圧倒されたこともだいぶ昔のことのように思えます。あれ、行ったっけ? 昔過ぎてだいぶ薄れてきたからもう一回行きたい。だめ? あぁそうですか。あの大会でアンダーカードの一人であったジョン・ジョーンズが、いまやライトヘビー級チャンピオンでもはや誰も手の付けられないモンスターになるなんて誰が予想できたでしょうか。

更には、UFCの現役選手ともお会いする機会もありました。ゲームクリエイターと総合格闘家。UFCとコラムが無ければきっと全く交わることの無い職業だったでしょう。卒塔婆とトイプードルくらい距離が離れています。

岡見勇信選手、秋山成勲選手には我々の作ったUFCのゲームをプレイしていただきました。。凄くドキドキしたのを覚えています。そりゃあそうでしょう。好きな女の子を主人公にした小説をその子に読んでもらうことを想像してください。例え気持ち悪っ。
火の玉ボーイ五味隆典選手は、今WORLD ORDERとして世界中で人気の須藤元気さんとの対談企画でお会いしました。お二人の仲良しっぷりにときめいたものです。五味選手の不思議な魅力は言葉では言い表せず困ってしまうほどでした。
UFCレジェンドである宇野薫選手とはお会いできると知って思わず宇野商店のシャツを買っちゃったくらい浮き足だってしまいましたし、昔からの憧れである山本“KID”徳郁選手とお会いしたときは全身から放たれる殺気立ったオーラに格闘家と普通の人間の違いというのを身を以って体感することができました。
ユークスのゲームを昔から良くやってたよーと言ってくださった水垣偉弥選手はとても気さくな方で、試合で見せる鋭い表情とのギャップに驚かされてしまいました。

こうして思い起こせば多くの選手にお会いすることができ、凄く濃密な時間を過ごせました。
そして我々がそういった経験から得た熱があったからこそ、UFC Undisputedシリーズ3作も作り上げることができたのだと思います。
UFCが熱かったから、UFCに関わる人達が皆熱かったから、とっても熱いゲームを世界中の皆様にお届けできたのだと思います。それはゲームを作る人間として、とても幸せなことです。
しかも3作目にはPRIDEモードまで入れることができちゃいました。日本で格闘技の最も熱かった時代を切り取り、ゲームで再現することができたのはこれまたとても幸せなことでした。

コラムは終わってしまいますが、これからもUFCとUFCで戦う日本人選手を応援していくことには変わりません。
僕も適当な文章をどこぞで書き続けていることでしょう。またどこかでお会いすることを願っております。街で見かけたら声をかけていただいてもかまいません。『今プライベートなんで。』って突き放します。

ということで当コラムはここまで。皆様今までお付き合いありがとうございました。

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UFC.76 『逆鱗にわざわざ触れに行くどころか、そのままちぎってヤフオクに出品。』

UFC.76 『逆鱗にわざわざ触れに行くどころか、そのままちぎってヤフオクに出品。』

皆様こんにちは。株式会社ユークスのヤマチューです。

今回注目するのは7/8に行なわれるUFC148ミドル級タイトルマッチ、アンデウソン・シウバ vs チェール・ソネン。
ミドル級絶対王者アンデウソン・シウバを、最も追いつめた男チェール・ソネンが諸々の問題を乗り越えて復活!
全世界が待ちに待っていたリベンジマッチです!

前回の敗戦直後から行われていたソネンの口撃(『8秒首に脚を巻きつけただけで勝ったって言えるのかい?』などなど)は、リベンジマッチが決まってからさらにエスカレート。
あるときはTwitter、またあるときは雑誌のインタビュー、更にはテレビ番組でアンデウソンへの謝罪の手紙を粛々と読み上げたと思ったら追伸のところで一気に態度を急変させてこきおろす、などなどあの手この手で緩急織り交ぜた嫌がらせで攻めたててきます。凄くデキた奥さんみたいに毎日献立を変えてくるのです。

更にはアンデウソンだけにとどまらず、他のブラジル人ファイターやブラジリアン柔術、ひいてはブラジルという国に対してボロクソ言うとるわけですよ。良い子も見ているこのコラムでは一切の詳細を書けないほどボロクソ言うとるわけですよ。

検索:ソネン 毒舌 


逆鱗にわざわざ触れに行くどころか、そのままちぎってヤフオクに出品。そんくらいの神経逆撫でプロフェッショナルであるソネンにとって、試合とはTwitterにログインするところから始まっているのです。

アンデウソン自身は前回の試合で、ソネンに口で対抗しても無駄と悟ったのか、『喋ってないで、練習してろ』とコメント控えめ。
沈黙は金なり。賢い選択だと思います。1言い返すと2000くらい言い返してきます。マイケル・ビスピンから『このセールスマンめ!』と言われただけで、ソネンは『次言ったら葬るぞ』と返したことがありますし。
ちょっとジャレようとしたら心を折りにくる。嫌だわ。お付き合いできないわ。『もう、貴方ったら!』って小突いたらブン殴られかねない。一族郎党ブン殴られかねない。

元々このリベンジマッチは、アウデウソンの母国であるブラジルで開催予定だったんですが、なぜかラスベガスのMGMガーデンアリーナに変更。理由はどうであれ賢明な判断だったと思います。
ソネンのエスカレートした口撃によってブラジル国民のボルテージは異常なほどに上昇。戦いの図式は“王者vs挑戦者”の枠を越え、“ソネンvsブラジル連邦共和国”という破格のスケールになっていましたから。

ダナもUFC148についてのインタビューで『ソネンには適切なセキュリティーを用意している。屈強な男7人をボディーガードとして雇う。本人もヒゲ眼鏡で入国するって言ってたよ。』と冗談半分で答えていましたが、もし変更なくブラジルで試合が行われていたらどんなことになっていたか解りません。リオのカーニバルのお姉さんがソネンの前通るときだけめっちゃ厚着してる、とかそういう嫌がらせが行なわれていたかもしれません。

ブラジルの空港に到着した瞬間、全員敵。一個人で国を相手に戦うというとセガール的な格好良い雰囲気を感じさせますが、完全にソネンが余計なことしたせいなだけです。

ソネンの口撃のおかげで、否応ナシに試合の注目度がガンガンと上がっていますが、それ抜きにしてもこの試合は見所いっぱいの好カード。今年最大級の名試合なのは間違いなしでしょう。

ブラジルはスポーツ・格闘技の分野において、常にトップの人材を輩出してきたアスリート大国。
スポーツ好きならば、『カルロス』とか『オリベイラ』とか『ダ・シウバ』とか見ない日はないんじゃないでしょうか。
更にその中でも格闘技の頂点であるアンデウソン・シウバは国民にとってもはや英雄の域かと思われます。
全国民の期待を一手に背負うアンデウソンにとっては絶対に負けられない試合です。

ソネンにとっても前回の試合は、圧倒的に試合を優位に進めておきながらも、王座の栄光まで残り30秒というところで敗北を喫したという苦過ぎる経験。今回のリベンジマッチに臨むモチベーションは相当に高いはず。
根っからのマキャベリストであるソネンのことですから、今回の行き過ぎた挑発行為も計算のうちだと思われます。
ソネンが前回の試合で失われた30秒をやり直せるのか、それともアンデウソンがブラジル国民の誇りを背負ってソネンに鉄槌をくだすのか注目です。

また、日本人選手の試合も見逃せません。
UFC148には、前回UFC初勝利を収め今ノリにノッてる福田力選手が出場。
現在1勝1敗、次の3戦目が今後のUFC人生を左右する大きな分岐点になるかと思いますので、手に汗握って応援です!
そして少し先になりますが、UFC150にて光岡映二選手の試合が決まりました。
UFC144 JAPANで五味選手と熱戦を繰り広げた光岡選手、今回は階級をフェザーに落としての挑戦とのこと。
外国人選手との試合も多く、金網経験も豊富な『金網の申し子』がついにアメリカ上陸! 10月が待ち遠しい!

現時点でUFC王座に最も近かったであろう日沖発選手がUFC on FX4にて判定で敗北。
これさえ勝てばタイトルマッチということもあり、ここに来ての敗北はファンとしてもかなり落ち込んでしまうところではあります。
しかし日沖選手もまだまだ1敗したに過ぎず、実力は折り紙つき。さらに福田力選手、光岡選手と有力選手が次々と休みなく試合を組まれている現状、日本人選手がUFC王座につくというのはそう遠くない未来のように思えます。

ということで今回はここまで。次回もお付き合いよろしくお願いします。

UFC.75 『なんならポメラニアンの方が僕より良いもの食べてる。』

UFC.75 『なんならポメラニアンの方が僕より良いもの食べてる。』

皆様こんにちは。株式会社ユークスのヤマチューです。

ドイツブンデスリーガ、ボルシアドルトムント所属の香川真司選手がイングランド名門のマンチェスターユナイテッドに移籍というニュースが世間を騒がせております。ご多分にもれず、僕もお祭り騒ぎです。

格闘技やスポーツの世界で日本人選手が世界最高峰の舞台に立つというのはそりゃあもう至難の業。
きれいごと抜きに語ると骨格、体格、筋肉量と産まれながらにしてのスペックの違いが明確に存在するからです。
しかし香川選手の例では日本人の特性である敏捷性や器用さ、そして本人の創造性とアイデアで勝負し、世界最高峰まで登り詰めたのです。そう、世界と戦うには日本「らしさ」で戦うべきなのです。
これは何事にも共通すること。恋愛もそうです。恋敵がイケてるメンズならば顔面以外のところで勝負すべきなのです。優しさをアピールするために2人でいるときには常に車道側を歩いてみたり、豪快さをアピールするためにプロポーズは給料3ヶ月分をそのまま渡してみたり、包容力をアピールするために生春巻きめっちゃ巻いてみたりすればいいんです。相手の長所に対抗せずに、自分の長所を活かす。これは何事にも適応できる攻略法なのです。

UFCの日本人選手の注目株といえばいまやこの人、日沖発選手。
幸先良くUFC3戦目が確定いたしました。6/23 UFC on FOXにてリカルド・ラマスと対戦です。
UFC144 JAPANで見せた圧倒的なパフォーマンスは圧巻。ダナに「あと一つ勝てばタイトルマッチだ」と言わしめるほどのものでした。それもあり、海外サイトMMA Weeklyではフェザー級格付け2位にランクインしております。ケンフロよりチャド・メンデスより上ですよ。まだUFCで2戦しただけなのに期待度がすげぇ。大阪から東京に転校してきた小学生くらい高いハードル設けられています。
そんな日沖選手のタイトルまでの最後の壁、リカルド・ラマス。総合格闘技13戦11勝。主にWECを主戦場として、活躍してきた選手です。ライト級からフェザー級に落としたということもあり、パワーも抜群。キューバとメキシコの血を継いでいることもあり、強靭な肉体と恐るべき心肺機能を備えています。
日沖選手には日本人ファイターらしいスピードとしなやかな動きという長所を活かし、是非とも王座への扉をこじ開けていただきたいと願っています。

さて、UFCではケンフロ、メイヘム・ミラーそしてティト・オーティズとビッグネームの引退表明が続いていますね。
悲しいことではありますが、これも時代の移り変わり。最近UFCの試合後インタビューなどでも「子供のときから彼の活躍を見ていた。」「彼は僕にとってのヒーローで、彼を見て格闘技を始めたんだ。」なんて言葉を対戦相手に対して向けることがあります。彼らの活躍によりまかれた種が見事に芽吹いているわけです。こうして新世代が、文化が育っていくのだと思うと感慨深いものがあります。
格闘技は選手寿命が短いため、限られたスパンで結果を残さなくてはならない厳しい世界。こうして大々的に引退ができるということ自体とても希少で素晴らしいことだと思います。

特にティト・オーティズ。この人がUFCで残した功績というのは計り知れません。
戦績もパフォーマンスもまさしく完璧。UFCのシンボルといっても過言ではありません。
ティトの器を示すエピソードとして、引退を直前に控えた状態でのインタビューがあります。
「ファンからリスペクトされていると思いますか。」という質問に対して、
「俺はファンの人生に希望を与えてこれたと思うし、どんなことであってもやればできるということを証明してきたと思っている。何度も大きな手術を乗り越えてファイターとして生きて来られている。ファンはそんな俺のことを愛してくれているし、俺は自分のキャリアを通じて皆に希望や活力を与えることを目標にしてきたんだ。」

なかなか言えないことです。自信を持って『俺は愛されている!』と言えることがどれだけ凄いことか。
僕は言えないですもの。絶対僕よりポメラニアンあたりのほうが愛されてる。なんならポメラニアンの方が僕より良いもの食べてる。

こんなにもファンと信頼関係で結ばれた王者がいたでしょうか。
UFCのレベルも年々上がってきていますし、正直なところティトよりも強い王者はどんどん生まれています。
しかし、ティトほど愛され、憎まれ、人々の心を動かした王者はいないはずです。
それを証明するように、UFC公式サイト上UFC148のファイトカードでのティトのニックネームが『Huntington Beach Bad Boy』から『The People's Champ』に変更されています。
ビーチの悪童はUFCを通して『The People's Champ』へと変わっていったのです。
そのキャリアの締めくくりであるUFC148 SILVA VS. SONNEN IIは7/8開催です。皆様お見逃しないようにお願いします。

ということで今回はここまで。次回もお付き合いよろしくお願いします。
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