UFC.75 『なんならポメラニアンの方が僕より良いもの食べてる。』

皆様こんにちは。株式会社ユークスのヤマチューです。

ドイツブンデスリーガ、ボルシアドルトムント所属の香川真司選手がイングランド名門のマンチェスターユナイテッドに移籍というニュースが世間を騒がせております。ご多分にもれず、僕もお祭り騒ぎです。

格闘技やスポーツの世界で日本人選手が世界最高峰の舞台に立つというのはそりゃあもう至難の業。
きれいごと抜きに語ると骨格、体格、筋肉量と産まれながらにしてのスペックの違いが明確に存在するからです。
しかし香川選手の例では日本人の特性である敏捷性や器用さ、そして本人の創造性とアイデアで勝負し、世界最高峰まで登り詰めたのです。そう、世界と戦うには日本「らしさ」で戦うべきなのです。
これは何事にも共通すること。恋愛もそうです。恋敵がイケてるメンズならば顔面以外のところで勝負すべきなのです。優しさをアピールするために2人でいるときには常に車道側を歩いてみたり、豪快さをアピールするためにプロポーズは給料3ヶ月分をそのまま渡してみたり、包容力をアピールするために生春巻きめっちゃ巻いてみたりすればいいんです。相手の長所に対抗せずに、自分の長所を活かす。これは何事にも適応できる攻略法なのです。

UFCの日本人選手の注目株といえばいまやこの人、日沖発選手。
幸先良くUFC3戦目が確定いたしました。6/23 UFC on FOXにてリカルド・ラマスと対戦です。
UFC144 JAPANで見せた圧倒的なパフォーマンスは圧巻。ダナに「あと一つ勝てばタイトルマッチだ」と言わしめるほどのものでした。それもあり、海外サイトMMA Weeklyではフェザー級格付け2位にランクインしております。ケンフロよりチャド・メンデスより上ですよ。まだUFCで2戦しただけなのに期待度がすげぇ。大阪から東京に転校してきた小学生くらい高いハードル設けられています。
そんな日沖選手のタイトルまでの最後の壁、リカルド・ラマス。総合格闘技13戦11勝。主にWECを主戦場として、活躍してきた選手です。ライト級からフェザー級に落としたということもあり、パワーも抜群。キューバとメキシコの血を継いでいることもあり、強靭な肉体と恐るべき心肺機能を備えています。
日沖選手には日本人ファイターらしいスピードとしなやかな動きという長所を活かし、是非とも王座への扉をこじ開けていただきたいと願っています。

さて、UFCではケンフロ、メイヘム・ミラーそしてティト・オーティズとビッグネームの引退表明が続いていますね。
悲しいことではありますが、これも時代の移り変わり。最近UFCの試合後インタビューなどでも「子供のときから彼の活躍を見ていた。」「彼は僕にとってのヒーローで、彼を見て格闘技を始めたんだ。」なんて言葉を対戦相手に対して向けることがあります。彼らの活躍によりまかれた種が見事に芽吹いているわけです。こうして新世代が、文化が育っていくのだと思うと感慨深いものがあります。
格闘技は選手寿命が短いため、限られたスパンで結果を残さなくてはならない厳しい世界。こうして大々的に引退ができるということ自体とても希少で素晴らしいことだと思います。

特にティト・オーティズ。この人がUFCで残した功績というのは計り知れません。
戦績もパフォーマンスもまさしく完璧。UFCのシンボルといっても過言ではありません。
ティトの器を示すエピソードとして、引退を直前に控えた状態でのインタビューがあります。
「ファンからリスペクトされていると思いますか。」という質問に対して、
「俺はファンの人生に希望を与えてこれたと思うし、どんなことであってもやればできるということを証明してきたと思っている。何度も大きな手術を乗り越えてファイターとして生きて来られている。ファンはそんな俺のことを愛してくれているし、俺は自分のキャリアを通じて皆に希望や活力を与えることを目標にしてきたんだ。」

なかなか言えないことです。自信を持って『俺は愛されている!』と言えることがどれだけ凄いことか。
僕は言えないですもの。絶対僕よりポメラニアンあたりのほうが愛されてる。なんならポメラニアンの方が僕より良いもの食べてる。

こんなにもファンと信頼関係で結ばれた王者がいたでしょうか。
UFCのレベルも年々上がってきていますし、正直なところティトよりも強い王者はどんどん生まれています。
しかし、ティトほど愛され、憎まれ、人々の心を動かした王者はいないはずです。
それを証明するように、UFC公式サイト上UFC148のファイトカードでのティトのニックネームが『Huntington Beach Bad Boy』から『The People's Champ』に変更されています。
ビーチの悪童はUFCを通して『The People's Champ』へと変わっていったのです。
そのキャリアの締めくくりであるUFC148 SILVA VS. SONNEN IIは7/8開催です。皆様お見逃しないようにお願いします。

ということで今回はここまで。次回もお付き合いよろしくお願いします。