コラム:Kenzy & 九段下 絵:Tamayo

Count.214 「驕るマハラジャ シン・ブラザーズに愛の手を!」

Kenzy Kenzy:いつもの筆者

九段下 九段下:ユークスの新人


Kenzy 大阪公演まであと2日か。どきどきのし過ぎで、枕に顔埋めて足バタバタしたくなる。

九段下 「アイツのせいだかんね!」と壁に枕投げつけるまでが作法ですね。

Kenzy 九段下的に今回の気になるアイツは誰よ?

九段下 ジンダーです。

Kenzy ナカムラ選手のにっくき対戦相手じゃないか!

九段下 来日勢の中じゃ、最もポジションの変わったスーパースターですからね。それはシン・ブラザーズという子分を引き連れてる点にも表れています。

Kenzy 子分? 仲間じゃなくて?

九段下 仲間だとユニットっぽいじゃないですか。飽くまで子分です、子分。

Kenzy 何その「こやつらを仲間と思った事など一度たりともないわ!」、「ボ、ボス?」みたいな薄情さ。

九段下 ヒールが複数の子分を持つのは、トップに登り詰める為に有効な手段です。歴代の主だった親分・子分の関係を見てください。

Kenzy 錚々たる面子だな。

九段下 利点が多い証明です。ではそれらを紹介していきましょう。まずはこちら!

1.「対戦相手への妨害要員。いざとなったら盾として使用」

九段下 実際よく見ますよね。親分が倒れてる時、子分が対戦相手やレフェリーの注意を引くの。この際、子分が2人だとより戦術性が増します。

Kenzy 親分の卑怯感も増すがな。

九段下 盾として捨て駒にできて安全安心。子分がリング上でやられてる間にエントランスへ退避、そのまま番組終了です。

Kenzy そんな事してると子分からしっぺ返し喰らわないか?

九段下 それは杞憂です。何故ならーー!

2.「主従関係なので反逆され難い」

九段下 ユニットだとどうしてもエゴがぶつかり合ってしまいますが、主従という力関係がはっきりしてる場合はその危険性が低いのです。

Kenzy わーい、リーマン的には身につまされる~

九段下 マネージャーとの関係でも、「俺がいないと交渉できないクセに」、「マネージャーのクセに俺に指図するな」と不和の種が育ちます。子分ならその心配もナシ。

Kenzy 女性マネージャーも色恋沙汰で揉めるしなぁ。

九段下 主従関係だと滅私奉公の精神が作用して反逆され難いのです。ジンダーの場合、マハラジャなだけに強制力マシマシ

Kenzy バンドマンからエラい出世したもんだな。

九段下 仮に反旗を翻されても、基本的に親分の方が強いので簡単に力でねじ伏せる事ができるのも安心点ですね。では最後に見た目のメリットです。

3.「どっしり構えてナチュラルな大物感を演出」

Kenzy なんか秋物着こなし術を紹介されてる気分になってきた。

九段下 シナとナカムラ選手の挑戦者決定戦を観戦してるジンダー達を思い出してください。騒ぎ立てるシン・ブラザーズと対照的に動じないジンダー。どちらが大物に見えるかは明白ですよね?

Kenzy あー、秘孔突かれる雑魚モヒカンを尻目に「ほう、やるな」と呟くと一気に強敵感出るアレか。

九段下 内心焦ってても、その役目は子分に任せて自分は笑みを浮かべていればいいんです。

Kenzy こうして聞いてると子分側、今回の例だとシン・ブラザーズにメリットがない気するんだが。

九段下 ところがどっこい、ネーション・オブ・ドミネーションにいたロック様、ザ・ブルードにいたエジクリ。いずれも子分時代を経てステップアップしました。だからシン・ブラザースにもいずれチャンスが回ってくるハズです。

Kenzy 長期的に見ればWin-Winになる可能性もあるってワケか。シン・ブラザーズに幸あれだな。よし、九段下も俺という親分の下で励むんだぞ。

九段下 は? 誰が親分ですって? 明日から大阪に前乗りするんで戯言に付き合ってる暇はありません。

Kenzy いや待て! 前乗りって何その優雅さ!? 親分の俺が当日現地入り、観終わったらトンボ帰りなのにおかしくない!?

九段下 豚まん、串カツ、お好み焼き。あ~、何食べちゃおっかな~。

Kenzy こ、子分になるから俺も連れてってくだせぇ、親び~んっ!