コラム:Kenzy &九段下 絵:Tamayo

Count.222 「2017年スマコラ的マッチ・オブ・ザ・イヤー!」

Kenzy:いつもの筆者

九段下:ユークスの新人

※編集部注:今回ちょっぴり長めです。


パイセンあけおめ、お年玉ください!

挨拶雑ゥー! お前にあげる位ならアライアスのギターにおひねり投げるわ。

では去年の個人的ベストバウトを出し合って、ワタシがパイセンを納得させられたらお年玉をください。

何のメリットもない闘い!? だが年始に序列を叩き込むいい機会だ。ならば俺が第5位から発表させてもらおう!

第5位

男子マネー戦

(マネー・イン・ザ・バンク 2017)

AJスタイルズ vs. ケビン・オーエンズ vs. ドルフ・ジグラー vs. サミ・ゼイン vs. バロン・コービン vs. シンスケ・ナカムラ

ゲーム性の高い試合ながら名勝負だ! AJとナカムラが対峙した名シーンは今年のベストバウトの伏線としても期待。コービンの勝利もサプライズだった。

その後のキャッシュ・イン失敗の方がサプライズでしたけどね。では、ワタシの第5位です!

第5位

ブロック・レスナー vs. ロマン・レインズ vs. サモア・ジョー vs. ブラウン・ストローマン

(サマースラム 2017)

フェイタル4WAYユニバーサル王座戦

参加者が野獣大型犬巨獣という驚異の人間参加率の低さ! しかも唯一の人間も破壊者なもんですから、パニック映画の様なド迫力の試合でした。

真夏に見るには暑苦し過ぎる。

発汗作用が見込まれるので、正月休みで体重が気になる今こそ見返すのに最適です。では、第4位どうぞ。

第4位

3対5ハンディ形式TLC戦

(TLC 2017)

セス・ロリンズ&ディーン・アンブローズ&カート・アングル vs. ザ・ミズ&シェイマス&セザーロ&ブラウン・ストローマン&ケイン

当初シールド揃い踏みとして発表されていた一戦だ。直前でレインズが欠場になってしまったのは残念だったが、カート緊急復活の嬉しさはプライスレス!

ワタシ的にはカートがシールド衣装を脱いだらレスリングギアというのを期待してたので、それがなかったのは大きなマイナスポイントですね。

勝手に期待されてマイナス!? そう言うそっちはどうなんだ!

第4位

男子イリミネーション戦

(サバイバー・シリーズ 2017)

カート・アングル&トリプルH&ブラウン・ストローマン&サモア・ジョー&フィン・ベイラー vs. シェイン・マクマホン&ジョン・シナ&ランディ・オートン&シンスケ・ナカムラ&ボビー・ルード

前回のスマコラでも取り上げた試合です。とにかく名シーンのオンパレードでした。存在感の点では全員が生き残ったイリミネーション戦と言えますね。

でも、ベイラーが赤T着ててデーモンならぬ妖怪・子泣き爺みたいに見えたのがイカンな。

アレはRAWへの忠誠心の表れです。本人固有のデザインを極限まで廃した滅私奉公の精神。日本での修行時代にその辺を学んだ事実に気付かないとは流石です。

お前の妄想に気付けと!? 付き合ってられないんで第3位発表だ!

第3位

AJスタイルズ vs. シェイン・マクマホン

(レッスルマニア33)

いや~、祭典の幕開けに相応しい大熱戦だった。社内のレッスルマニア上映会でもドッカンドッカンきてたし。シェインのレスリングテクニックにも驚かされたな。

空の色が変わる自然の演出に頼るなんて卑怯です!

持ってる試合って事だ。スマックダウンでのノー・サイドも感動的だった。

そちらが満天下のベストバウトならワタシは密室のベストバウト

第3位

ニュー・デイ vs. ウーソズ

(ヘル・イン・ア・セル 2017)

ヘル・イン・ア・セル形式スマックダウンタッグ王座戦

この試合は陽気なイメージのニュー・デイ悪魔の遊び場という似つかわしくない場所で、荒々しさという違う一面を見せてくれたのが印象的でした。

ケンドースティックでセルに拘束するのはコミカルだったが。

アレはピエロモチーフのキャラが攻撃はコミカルだけどやってる事は残忍パターンなのでアリです。実際、痛みの伝わるレスリングで相手に負けたくないという気持ちが現れてて見応えありました。

ふん、痛みの伝わる試合ならこっちだって負けてないぞ。さぁ、ご照覧あれ!

第2位

シェイマス&セザーロ vs. セス・ロリンズ&ディーン・アンブローズ

(ノー・マーシー 2017)

RAWタッグ王座戦

今年のシェイマス&セザーロは好勝負を連発して、セス&アンブローズとの対戦も定番カードになった。中でもセザーロの鉄人ぶりが光ったこの試合よ!

ぶっぶー、この試合はコーナーに歯をぶつけたセザーロが心配過ぎてオカン目線になってしまったのでダメです!

間違った母性本能!? この試合で驚くべきはセザーロの歯を触る回数の少なさだ! 俺だったら「大丈夫かな? 大丈夫だよな?」ってめっちゃ気にして触るのに……。あのハートの強さに感動した!

パイセンと比べるのはセザーロに失礼でしょう。さてワタシはこの試合です。

第2位

ロマン・レインズ vs. ブラウン・ストローマン

(グレート・ボールズ・オブ・ファイア)

救急車マッチ

後の活躍の起点となるストローマン覚醒の一戦としても意義深いですね。

その前のペイバックとかで充分に覚醒してただろ。

怪物性の事ですよね? この試合ではレインズの攻撃を喰らうシーンも多く、ファンも怪物性に隠れがちな人間性を見れたんです。つまり怪物ではなくスーパースター・ブラウン・ストローマンとして見れる様になった試合という意味でベスバウッ!

人間として見てなかったのかよ!?  さて、いよいよ1位発表だが俺は断然この試合だ!

第1位

ジョン・シナ vs. AJスタイルズ

(ロイヤル・ランブル 2017)

WWE王座戦

いつのまにかベテラン側になったシナの気迫、対して「お前じゃなく俺がスマックダウンを引っ張って来たぜ」というAJの自信がぶつかり合った試合だった。ジョン・シナ対AJスタイルズのベストバウトとも言えよう。

熱戦過ぎて、「あ、2人のランブル戦サプライズ登場はないな」と分かっちゃったんで到底ベストバウトとは言い難いですね。

知るか! とにかくだな、激しいシーソーゲームに歓声も凄かった。勝敗を予想できない攻防が、どれだけ観客の心を動かすかを再認識できたのも良かった。

観客の心を動かす? それはこちらのセリフ、ワタシの1位はこの試合!

第1位

タイラー・ベイト vs. ピート・ダン

(NXTテイクオーバー:シカゴ)

ユナイテッド・キングダム王座戦

意外っ、確かに凄かったが1位に選んでくるかー?

ワタシ的ハイライトはエアプレーン・スピンからのフォールをピートが返した時の歓声です。

エアプレーン・スピン?

現在のレスリングシーンにおいて、エアプレーン・スピンは見せ技の側面が強い事は否めません。しかし、ピートがフォールを返した時の歓声の爆発たるや! それはフォールを取れると思わせるだけの説得力があった証。技を仕掛けたタイラーフォールを返したピート両者が観客の心を動かしたんです!

ぐぅ、ひとまずここまでをまとめてみよう。

こうして見ると、4大PPVの試合が居並ぶ中でNXTの若手の試合が1位ってのは無理あるだろ。

権威主義乙。舞台が違おうと鳴り止まなかった歓声は否定しようのない現実。あれこそ理想的な好循環の賜物と言えます。

好循環?

スーパースターが素晴らしいムーブでファンを引っ張り、引っ張られたファンが歓声で更にスーパースターを押し上げる、そんなピュアな環境が作り上げた試合こそがベストバウトと言えます。

あっ、ズリぃ! そんな綺麗なプロレス論出されたら何言ってもイチャモンになるじゃねぇか! とにかくお年玉はナシな? そもそも後輩にお金渡すって普通に色々言われるだろ。

確かに現金ってのは生々しいですね。分かりました、レッスルマニアのチケットと往復航空券で手を打ちましょう。

余計高くついてんじゃねぇか!?

それでは皆さん、残念ながらレッスルマニアウィークはお休みしますが、今年もスマコラをよろしくお願いしまーす。

くそっ、こうなったら普通にお年玉あげてでもレッスルマニア行きを阻止してやる! ……って、アレ?

ニヤリ。