コラム:Kenzy & 九段下 絵:Tamayo

Kenzy:いつもの筆者

九段下:ユークスの新人

 前編はこちら


実はRAWの前にハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに行って来たんですよ。

歩道に有名人のプレートが設置されてる観光名所だよな?

ええ、電車を降りていきなりお目当てのものを見つけられました!

真っ先にこれを撮る日本人もいないだろ。

みたいですねぇ。角度変えて何枚も撮ってたら日本人のカップルに声を掛けられちゃいましてね。「これ、有名な人なんですか?」って。

不審者に声を掛ける勇気。すげぇな、その観光客。

ファン的には自分の好きなものを質問されると嬉しいじゃないですか。嬉々として教えてあげました。

読めるぞ、「プロレス団体のオーナーです」と言ってきょとんとされたという展開が。

実際ピンときてない様子でした。でも、こっちは一人旅、カップルでロスに来る様なリア充に負けてなるものかとワタシのプロレス頭がフル稼働。

何でハンディ戦に臨む意気込みなんだよ。

「ドゥエイン・ジョンソンが試合してた団体なんです」って付け加えたら、「あー」って理解してくれました。女の子の方は「あの人プロレスラー?」って訊いてましたが。

思わぬトコでロック様に助けられたな。もっとも、何でわざわざオーナーの写真撮ってたんだろうという疑問は残ったままだろうが。

時間が許すなら全米展開からマンデーナイト・ウォー、シェインとの親子対決トカ余さず教えて、旅の思い出を作ってあげたかったですね。

危機一髪じゃねぇか、そのカップル……。で、肝心のRAWはどうだった?

ええ、この日はベイリーの試合があったんですが、前の席の女の子がずっと声援を送ってたんですよ。

はぁ。

あんまりにもカワイくって、ワタシも応援の応援で「ベイリー!」って叫んだんです。そしたらその女の子が振り返ってニコっと笑ってくれたんですよ。いやぁ、思わず連れて帰りそうになりました!

カモン、アメリカンポリース! 危うく国際犯罪になるレベルじゃん!

セスとアンブロさんの絡みロンダの試合があって助かりましたね。そっちに引き込まれたお陰で、後ろからハグしたい衝動をどうにか抑えられましたから。

初のRAW生観戦の感想がそれでいいのか? すげぇな、現地観戦してるハズなのに段々と羨ましくなくなってきてる……。

翌日のSmackDown LIVE、アリーナ席だったんですが入場するのはスタンドからだったんですよね。

ほう。

進むと会場内部が見えてきて。はい、このへんでフォネティックコードをドン!

ま、まさか、これは?

ええ、シールドの入場を疑似体験できたのです!

単にスタンド席の間を通ってるだけなのに、漂う謎のシールド感……。

デデッ、デデッ、デデッ、デッデッと脳内BGM鳴りまくりでしたね。

脳内どころか思わず口に出しちゃいそうだな。

実際、後ろの外国人2人組が口ずさんでて。ああ、みんな考える事は一緒だなーって。

いいじゃん、そういうエピソードくれよ。

正直向こうでワタシの英語ほとんど通じなかったんですが、「Believe in the Shield!」って言ってみたら2人とも拳を突き出してきてくれて……。

プロレスファンの温かさだな。

そうだ、温かさと言えば丁度ダニブラさんがNEWダニブラさん宣言した日で、ダークマッチで闘ったミズはベビーフェイス扱いだったんです。

そりゃレアだな。

だからなのか試合後にミズが「4日間ありがとうね」的な事を言ってくれて、もう超ほっこりしました!

ツンデレ効果だが実際に4日間見まくった人間的には堪らんだろうな。

とにかく楽しい4日間でした。印象に残ったのは会場のファンの楽しもうって姿勢でしたね。いい意味で場に慣れる事なく、目の前に出てきたものを純粋に受け止めてました。

って言うと?

例えばサバイバー・シリーズでストローマンが試合後コービンに襲撃されたんですが、それって流れからしたら普通にありそうじゃないですか。コービンだし。

コービンの印象よ。でもそうだな。

それが現地だと、「マジかよ、何てヒドい事するんだ!? アイツは最低だ!」って、反応だったんですよね。

裏切り行為自体を初めて目撃したのかよってカンジだな。

その反応を見て、日本公演を何回も観戦してる内に、自分の中で慣れが生まれちゃってたんだと気付かされました。目の前のものを素直に楽しむ尊さ。それに気付けたのは、旅の収穫でしたね。

そりゃ良かった。で、別の収穫があるんだろ? 前回言ってた、その、お土産的なものがさ?

人がいい話してるのに即物的な。はい、どうぞ。

こ、これはアレクサのTシャツっ!? オマエ、マジで天使じゃん! ありがとうクダンシタエル!

いいんですよ、さぁ早速着てみてください。

おうっ! っとアレ? い、意外と……くっ、このっ、えぇいっ。

ぷっ、あはははは! 何ですか、それ!? ア、アレクサの顔が横にっ、横に広がって!

……こ、こいつ、わざとSサイズを買ってきやがったな。

ピッチピチじゃないですか!? か、勘弁してくださいよ、プフーっ!

や、やっぱり天使でも何でもねぇ、オマエなんか堕天使だ! わぁぁぁんっ!

ちょっ、パイセーン! あ~あ、逃げ出さなくてもいいじゃないですか。目の前のものを素直に楽しんだだけなのに。それでは以上、九段下のサバイバー・シリーズ観戦記でしたー。また降臨するぞ、天使の街!




ビンス・マクマホンのプレート設置セレモニー