コラム:Kenzy & 九段下 絵:Tamayo

Kenzy:いつもの筆者

九段下:ユークスの新人




NXTテイクオーバー:フェニックス(2019年1月26日)



テイクオーバー:フェニックスのリコシェvs.ガルガノ、すさまじい試合だったな。

前回マッチ・オブ・ザ・イヤーの話をしたばかりですが、早くも今年の候補が出てきちゃいましたね。

2018年度のNXTアワードを受賞してる2人の対決だしさもありなんだ。

リコシェは最早WWE歴代最高のハイフライヤーじゃないでしょうか。

歴代最高と結論付けるとなると慎重な議論が必要だろう。よし、俺が歴代の名ハイフライヤーを刺客として送り込むから見事納得させてみるがよい!

了解です、では検証を始めるとしましょうか。


先鋒:エヴァン・ボーン



リコシェと同じくシューティングスターの使い手だ。他にもシューティングスターの使い手は数多くいるが、ボーンの凄さは独特の飛行フォームよ。

確かにボーンのは両手が足に触れてますね。

そう、受け身の事考えたら手はフリーにしておくべきなのに水魚のポーズだ。きっと来日時にアーケードゲームで闘う漫画を読んだに違いない。あの飛行フォームは未だにインパクト大。

しかし、リコシェは同じ難易度の高い技を使いながらそれをフィニッシャーにしていないんですよ!? メラゾ○マかと思ったらメ○だったみたいなもんです!

大冒険っ!?  フン、まぁいい。まだ小手調べだしそれで勘弁してやろう。


次鋒:ネヴィル



リコシェの飛び技の回転はまだ分かるんだが、レッドアローの未だにどう回ってるのか理解できない感たるや。

それは単にパイセンの理解力がって気もしますが、そもそもヒールになってからの目が怖すぎなのでリコシェに軍配。

理不尽! ハイフライ関係ないじゃん!?

関係大アリです! 古今東西、飛び技使いというのは華麗でクールな味方キャラと相場が決まっています。なのでベビーフェイスであるリコシェの方がそのイメージに忠実でしょう! あと、実は不治の病を抱えてたら尚良しです!

変なもんリコシェに抱えさすな! 俺ん中でリコシェの日本語CVが決まっちゃうじゃないか! ええいっ、次は搦め手で勝負だ!


中堅:ジャスティン・ガブリエル



450°スプラッシュ後の痛がりは感情移入度大! 「くっ、アバラが何本かイっちまったか」シチュと、強力過ぎるが故の力の反動感がダブルで中二心をくすぐってくる。

ガブリエルはかわいい系イケメンだったじゃないですか。そんな人が痛がってると抱き締めたくなっちゃって、冷静に見てられない分ちょっと……。

個人の感想―っ!? しかも※但しイケ略じゃねぇかっ!?

その点涼しい顔で飛び技をやってのけるリコシェは安心して見れるのです。

むぅ、何だか差し向けた四天王をどんどん勇者に退けられる魔王の気分だ。だが、まだ2人残ってるぜ。次も退けられるか見ものだな。


副将:コフィ・キングストン



ハイフライヤーだからって飛び技の難易度だけが注目ポイントじゃない。身体能力を活かすには、機転や発想力も求められるんだ。

それは分かりますが、どの点がコフィにアドバンテージあるんでしょうか?

先駆者という立場だ! コフィがランブル戦で独自の生還方法を披露し始めてから数年。同じハイフライヤーたるリコシェも、ランブル戦に参戦した暁には異なる生還方法を期待されるは必至! だが、過去ネタと被らない新たな生還方法を編み出せるかな!?

杞憂ですね。リコシェもラダーマッチでのラダーを倒されながらの場外ムーンサルトや、ウォーゲームでの金網からのダブルローテーション・ムーンサルトの様に、特殊試合で想定もしないムーブを繰り出してきました。これはコフィと同じく想定外の独自性をリコシェが持っている事の証明でしょう。

それはそうだが……。

近い未来、ランブル戦で防護壁からムーンサルトで鉄階段に着地するなんていう神シーンが見れる事を断言しておきます。

いや、実際見てみたいけど……。結局ここまでもつれ込んじまったがいっそ大将戦で白黒着けた方がスッキリする! 最後はこのお方だ!


大将:レイ・ミステリオ



WWEにおけるハイフライヤーの新境地を切り拓いたレジェンドですか。大将に相応しいカードを切ってきましたね。

分かってる様だな。WWE王座獲得、ランブル戦制覇と実績も申し分なしよ。しかし俺的にミステリオの凄さはそこじゃない。類稀なヒーロー性なんだ。

ヒーロー性?

ハイフライヤーはそれ単体でも魅力的だが、マスクマンともなるとスーパーヒーロー的なカッコ良さが増すんだ。中でもミステリオのマスクはデザイン的にも申し分なくて、正に画面から飛び出してきた特撮ヒーローに見える。

ケインなんかのマスクはヴィラン寄りですしね。

だからこそ同じ飛び技でも素顔のスーパースターかマスクマンがやるのではヒーロー性に差が出るんだ。これはリコシェには埋めがたいものだろう。

甘いですね。マスクこそ被っていませんがリコシェにもヒーロー性を表すものがあるんですよ。

な、に……?

それはスーパーヒーロー着地です!

ぐっ、高所からの着地時、片膝立ちで片手を地面に着け、もう片手を肩の高さに上げるアレか!?

リコシェはハンドスプリングからのバク宙時によくこのポーズを披露します。その姿は、素顔であってもスーパーヒーローそのもの! ぶっちゃけ着地時に衝撃波が広がり、クレーターが生まれる光景がワタシには見えます!

リング大崩壊!? しかし、確かにあのポーズはっ……。

マスクの有無は関係ないのです。いえ、むしろマスク無しでヒーロー性を表しているリコシェ恐るべしです!

ぐぁぁぁっ! お、俺にもリコシェの背中越しに起きる爆発が見えてしまった!

「Ricochet Coming Soon...」って男性ナレも聞こえたんじゃないですか? って事でリコシェも決してヒーロー性では劣っていないのです。そして、これをもって見事リコシェが5番勝負を勝ち抜いた事をご理解戴けたんじゃないでしょうか。

う、うむ……。よ、よくぞ証明して見せた! 成長したな、九段下。あえてオマエに試練を与えたのだが、見事乗り切った事を嬉しく思うぞ!

うわぁ、常人なら恥ずかしさから今すぐお外に向かってFly Highするものなんでしょうが、流石パイセンは面の皮が厚いですね。

だってそんな事したら、俺、スーパーヒーロー着地できないからえらい事になるし。お、俺には女房とガキがいんだ! お願いだから助けてくれ!

絶対、背中向けたら銃撃ってくるタイプ……。そもそも子供どころか奥さんもいないでしょうが。孤独な点だけはスーパーヒーローの条件満たしてますね。

イェーイっ、やったね! いや、泣いていい……?