2013年07月16日12:41子どもにも増えている無呼吸症候群
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7月の健康イベントは「歯並び あごの発育 矯正治療について」と題して私がお話しました。歯並びが悪いとはどういうことなんでしょう?歯ががたがたしていて審美的に問題があるだけでしょうか?


今回のキーワードは・・・


歯並びの悪さは重症化している
歯の問題は病気と深くかかわっている
既存の矯正治療では審美的には良くなっても健康にはならない
呼吸をサポートする矯正法が必要
すべては食生活の影響



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歯並びががたがたして並んでないように見えるのは、その部分に問題があるのではなく、全体的に顎の発育が悪いために起こります。食生活の変化が顎の発育に影響し、口呼吸など悪い口の使い方がさらに顎の発育を妨げます。顎の成長が悪いとしっかりとした口の使い方ができずに悪循環を起こしていきます。この顎の小ささが近年、ますます重症化しています。この写真はもうすぐ6歳という子の上下の歯列の模型ですが500円玉ぐらいしかありません。(向かって左側、小さい歯列模型 右側は矯正治療を行って成長をサポートした写真)赤ちゃんと同じぐらいです。こんな小さな口の中でさまざまな機能を行うことは困難です。



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本来、5歳ぐらいの幼児の歯はこんな風に歯と歯の間に隙間ができるぐらい顎が大きく成長しているのが正常です。この上下の歯の空間に大きな舌を収めなければいけません。この空間が小さすぎると舌の置き場所が不足し、舌を後ろに引かざるを得なくなるのです。



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下の前歯が裏側から生えてきています。この1本が問題なのではなく、顎全体の発育の小ささに目を向ける必要があります。



舌が後ろに下げられると気道が狭くなります。近年、無呼吸症候群が問題となってきていますが、最近では子どもたちにも同様の症状がみられます。

無呼吸症候群

いびき 
睡眠障害
頭痛
肩こり
鼻炎 耳鳴り
脳の機能低下
身体発育の遅れや夜尿症
アデノイド 扁桃の炎症   etc

子どもにも非常に増えて問題になっています。この問題を解決するために腫れたのどの扁桃を摘出する治療を勧められることがありますが、もともとの問題は顎の発育が悪く、舌が下がり、気道を塞いでいることが原因です。ですからその元の原因を解決していくようにすべきです。これらの扁桃の炎症はIgA腎症や関節リウマチなどとも関係しています。


矯正歯科の有名なProffit教授は「21世紀の矯正」というシンポジウムの中で、不正咬合の原因を呼吸にあるとしパラダイムシフトを宣言しています。これまで歯並びの改善を目的としていた治療では対応ができなくなってきており、呼吸のサポートを考えながらの治療が必要です。逆を言えば「息をする」というあたりまえのことがあたりまえにできなくなっているこの現状をよく認識し、本当にこの食生活でいいのか、子育ての仕方に問題はないのか、たくさんのことをみんなで考えていく必要があると思います。



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たくさんの方にご参加いただき、1階では子どもたちが15人ぐらい待っていてくれました。どんな矯正法を選択していくのか、それももちろん大切なことです。そして日常生活の中でどんなことに気を付けていけば健康でいられるのか、そういう知識を学んでいくこともそれ以上に大切なことだと思います。来月はやまのうち小児科・内科の山内昌樹先生に「子どもに聴かせたい小児科医の話」と題してお話していただきます。生きる力、自分を守る力を育てていくことは本当に大切ですね。


予告  9月 目の健康について  10月 カウンセリング薬膳おむすびランチ お楽しみに!!

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