2014年04月12日08:48マクロビ薬膳で考える 春の心地よい過ごし方
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4月の健康イベントは去年の秋に引き続き第二弾、唐津の漢方相談薬局 馬場薬局のとてもかわいい薬剤師さん 入江美穂先生による「マクロビ薬膳で考える 春の心地よい過ごし方」を開催しました。


この季節の変わり目は体調を崩している人がとても多いです。春という季節はどんな季節なのでしょう・・・?


季節が変わるということは、身体のリズムも動く時。自律神経(私たちの無意識のうちに、自動的に調節している神経)の揺れ動く時です。このような時期の養生法として、2000年前の本には、精神面のことも書かれています。


「冬の間に深くしまい込んでいた志を起こさせてやり、万事のびのびとさせて削ぐことなく、与えて取り上げることなく、ほめても罰することなく、このようにすべてをゆったりとのびのびさせておく、心身の使い方をするべきである。それが、春における陽気の発生を特徴とする天地の気に相応することである。」


2000年前は今よりはるかに自然に即した生活をしていたはずです。それでも、春はこのようにのびのびとゆったりと過ごすことが心身にとって大事ですよ〜と書かれているのです。


春は「陰消陽長」の季節です。陰気が徐々に弱くなり、陽気がだんだんと強くなる季節の変わり目、例えて言うなら朝。夜中じっとしていた状態から徐々に明るくなり、動き出そうとする状態です。この動き出そうとするときに、「あ〜まだ、何もしたくないなあ、じっとしていたいという落ち込み過ぎているという体の状態」でもいけないし、「バリバリやり過ぎてピリピリモードになるのも行き過ぎている状態」となります。春の季節の動きに合わせて徐々にゆっくり活動的になっていくと体や心が自然と調和できる状態となります。


自分がどんな状況かよくわからない人は外に出て、自然に触れましょう。つぼみが開こうとしている、木の芽が芽吹こうとしている、大地から草木が生えようとしている・・・そんな状況を見つけたら、ああこれが春のペースなんだともともと持っている本来のペースをつかめるかもしれません。自然とかけ離れた生活を送り過ぎるのは危険ですね。


春に気を付けるべき臓器は「肝」です。春は肝臓が旺盛になり、春の邪を受けにくい体へ変化していきます。血を貯え、血液を巡らせ、神経や情緒の面をコントロールし、解毒を行います。揺れ動く季節である春は肝臓に負担がかかりやすくなります。


がんばり過ぎている人は首から上に症状が出やすくなり、のぼせ、イライラ、顔が赤くなる、肩が凝る、頭痛、ヒステリックになるなど交感神経の緊張状態になります。そういう方は肝から脳へ血が上り過ぎている状況ですので、す〜っと下げてあげて浄化する必要があります。こういう効果のある味は酸味です。体や心の状態が良い方向へ変わるように考えて食すことを薬膳といいますが、この場合酸っぱいものを摂っていくと肝へ血を返し、イライラモードを落ち着かせることができます。


また、反対に春になると眠い、だるい、何もしたくない、言いたいことも溜め込んでしまうというような方は肝に溜め込み肝がうっ血しているような状態になっていますので、発散し肝から全身に向けて血を出していく必要があります。このような働きのある食べ物の味は辛味です。


行き過ぎても落ち込み過ぎても体調に変化が起きます。その季節にあった動き方を模索する必要があるようです。がんばり過ぎていい季節は夏。夏に焦点を合わせて春は徐々にというゆったりとした動きが必要なようです。年中、フルパワーで動いてしまう私は反省です。3月は毎年体調を崩しやすく、今年は注意していて、風邪の引き始めをなんとかひどくならずに乗り切ったと思ったら、なぜか左足の付け根に強い痛みが出てしまい、痛みで眠れぬ夜を過ごし、びっこ状態が数日ありました・・・こんなところにきたか〜と自分の体に突っ込みを入れながら、数日経つと自然と治ったのですが、患者さんも3月中旬ぐらいから体調不良のキャンセルが多く、身体や口の中の不調を訴える方もいつもよりぐんと多い時です。春になる前の季節を養生して過ごし、春は徐々に動きだすようにすること、今度から実践したいと思います。


今回のイベントではこの二つのパターンに分かれて味付けを学びました。


落ち込みモードの春になっている方の小鉢



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筍の辛子みそ和え(6人分)
   筍 150g (下ゆでしておく)
   セリ 50g (塩を入れ湯がく)
   木の芽 お好みで

混ぜ合わせた辛子だれ  大さじ1強〜
   白みそ 大さじ 1
   醤油  大さじ 1
   辛子  小さじ 1/4 程度



ピリピリモードの春になっている方の小鉢



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ノカンゾウとちりめんのごま酢和え(6人分)


ノカンゾウ  50g(塩を入れ湯がく)(聞きなれない食材ですが山菜です。産直のお店などでこの時期だけ手に入ります。もちろん、山に行っても手に入りますが・・・)
青菜     3束 (塩を入れ湯がく)
ちりめん   10g
枹杞     小さじ1(水にもどす)

合わせたごま酢を大さじ1強〜

いりごま   大さじ1
しょうゆ   小さじ2
練りごま   小さじ1
酢      小さじ1



どちらも下ゆでしたものを食べやすい大きさに切り、酸味、または辛味の合わせ調味料で合えれば出来上がりです。食材そのものたとえば筍には落ち込んだモードから発散させるような働きがありますし、ノカンゾウには逆の働きがあります。また、カルシウムの多い胡麻などもイライラなどを鎮める働きがあります。これらを組み合わせて自分にあった献立を立てるのもよいし、鎮静させたいんだけど筍を食べたいときは酸味で味付けして調和させるのもよし。いろいろと応用させて体と心の調子を整えていくことができます。おもしろいですね。


それからごはんは  いろいろ木の実の玄米ご飯を炊きました。(6人分)



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玄米   500cc(拝み洗いをして分量の水に一晩漬けておく)
水    700cc 
塩    小さじ1
松の実  大さじ1
くるみ  大さじ1
胡麻   小さじ1
クコの実 大さじ1
ごま油  小さじ1

ごま油をひいた圧力鍋で松の実、くるみ、クコ、胡麻を炒め、玄米を半分加え炒め、ふたをするようにもう半分をかぶせ水を注ぎ塩を入れる。

圧がかかったら、25分間弱火で加熱し、炊き上がったら15分蒸らして天地返しをする。

もっちもっちでくるみなどの食感が楽しい噛みごたえのあるおいしい玄米ご飯でしたよ。子どもも好きそうな味です。

黄耆と新玉ねぎのお味噌汁(6人分)

味噌 適量
昆布水 800cc
新玉ねぎ 1個
あげ  2枚
わらび 適量
黄耆  大さじ1


この黄耆(おうぎ)とは漢方薬に使われるもので花粉症などがある人の鼻の粘膜の調子を整えます。くせがなく摂りやすくまた、赤ちゃんからお年寄りまでどなたでもOKということですのでお味噌汁なんかに入れて食すと良いと思います。漢方を取り扱っている薬局などで手に入るそうです。量も適当で大丈夫とのことでした。



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さて、できあがった本日のランチはこちら。どちらの小鉢も学びのために食べました(笑)



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2か月の赤ちゃんもすやすやと眠る中・・・



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ちょっと天然ぼけで超かわいい薬剤師入江美穂先生の難解な東洋医学をとてもわかりやすく、みんなが興味をもてるように話してくれる学びのランチ会は大盛況の中、幕を閉じました・・・

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